無名の大魔族リーナ、魔族ライフを謳歌する   作:ヌメロン使いの男

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リーナの過去の悪行が明らかに。

オリキャラを一人出しました。
ユルシテ・・・ユルシテ・・・




旅する魔族

やっほー。戦争と死をもたらす系魔族、リーナだよ!

 

今、僕達は大陸の南の方、南側諸国と呼ばれるあたりにいるんだ。

 

「懐かしいねー、このあたりの景色」

 

「リーナはこの辺に住んでいたのだっけ?」

 

「うん。ここの地下に住んでたんだ。そのへんにある洞窟から入れるけど行ってみる?いろんな洞窟につながってる大空洞になってるんだよ!」

 

「遠慮しておくわ」

 

ここは、僕が長年隠れて魔法を練習してたところでもあるんだ。

いやー、あのころが懐かしいね。

 

自分が魔法を使えるとわかってすぐに魔法の練習を始めたんだけど、だんだん楽しくなってきちゃって・・・

 

気付いたらめっちゃ時間経ってた。

 

ホントびっくりしたよ。

そろそろ人間とどのくらい戦えるか試そうと思ったら、「うわ、私の魔法、強すぎ・・・?」ってなったもん。

 

強くなるに越したことはないんだけど、虫けらみたいに簡単に殺せてちょっと引いた。

 

そんな微妙な思い出だけじゃなくて、楽しい思い出もあるんだ。

 

僕が一番得意としている、人同士の争いに便乗すること。

それを初めてやったのがここなんだ。

 

「ねえアウラ。ちょっと前に、この辺で人間が戦争してたの覚えてる?」

 

「ああ、そんなのあったわね」

 

「なんとなんと、あれを起こしたのはこの僕なんだ!」

 

「・・・どういうこと?」

 

「ふふん、そんなに聞きたいなら聞かせてあげよう!」

 


 

だいたい15年くらい前だったかな?

この辺の国同士の関係が悪くなったらしくてね。

 

他の国に逃げる人がたくさんいたから、移動中を狙った狩りは捗ったんだけど、軍隊もうろちょろし始めて見つからないかヒヤヒヤすることも増えたんだよね。

 

戦争が始まったらもっと軍隊増えるよね、めんどくさいなーって思ってたんだけどね。

 

でもある日閃いたんだ。戦争が始まって国内が混乱すれば、どさくさに紛れて殺しまくれるんじゃないか、ってね。

 

ウキウキして待ってたんだけど、なかなか始まらなくてね。

 

ちまちま洞窟近くを通る旅人を引きずりこんで殺す日々が続いたよ。

 

そんな時、またまた閃いたんだ。僕が始めさせればいいじゃんって。

 

思いついたら居ても立っても居られなくて、すぐ国境に向かったよ。

 

着いたらすぐに巡回してたやつを一人殺して、あとから来たもう一人

にわざと外れるように魔法を撃ったんだ。死体を見つけさせるためにね。*1

 

そこからすぐだったよ、戦いが始まったのは。

 

国中しっちゃかめっちゃかになって、治安も超悪化!

 

旅人を襲おうとしたら、既に盗賊に襲われてるなんてこともよくあったね・・・。

 

そんな状況だから、村の一つや二つ消えた所で調査なんてしてる暇はないってわけさ。

 

村に残ってるのは女子供と老人ばっかり。

狩るのも楽勝だったよ。

 

 


昔話はこの辺にして、本来の目的に移ろう。アウラの新しい部下を見つけなきゃ。

 

「アウラ、この辺に有名な魔族っている?」

 

「うーん、私の知ってる限りはいないわね」

 

ここにもいないのか・・・。

地道にまだ有名になってない魔族で良さげなのを探すしかないのかな・・・。

 

「というか、有名なのは大抵『南の勇者』かヒンメル達に倒されているし・・・」

 

「『南の勇者』?」

 

ヒンメルは魔王を倒したってやつらしいから知ってるけど、そっちは知らない。

東の勇者とか北の勇者もいるってこと?

 

「教えてなかったかしら?人類最強の勇者と言われた男よ」

 

「どのくらい強いの?そいつ」

 

「七崩賢全員と魔王の側近で戦って、七崩賢4人以外を犠牲にして倒せるくらい」

 

うん、想定の三倍くらい強い。生きてたら魔族滅んでるんじゃないのそれ。

 

「・・・生き残ってる魔族はいないの?」

 

「いるにはいるわよ。私と同じ七崩賢の“黄金郷”のマハトとかね」

 

へー、黄金郷かー。かっこいい!

 

「そのマハトって、なんで“黄金郷”って呼ばれてるの?」

 

「マハトはなんでも黄金にする魔法を使うんだけど、自分が黄金に変えた都市に封印されてるのよ」

 

封印されてるのか・・・でも、封印されてるなら、居場所ははっきりしてるよね。

 

「ねえ、マハトが封印されてる都市ってどこにあるの?」

 

「まさか、会いに行くつもり?マハトは私より強いわよ」

 

ありゃ、それじゃあアウラの部下になってもらうのは無理そうかな。

 

でも、そんなに強い魔族を封印したままにしておくなんてもったいないよね。

 

フリーレンとか、僕達を殺せるやつらがいるんだから、そんな戦力は見逃せない。

 

人がもっと減って魔族が大陸を支配するのに、あれは邪魔だしね。

 

「部下にはなってくれないとしても、魔族側の戦力は多いに越したことはないでしょ?部下探しをしながら各地を巡って、最後に会いに行こうよ!封印を解く方法もついでに探しながらね」

 

「うーん。あいつの求めるものはリーナの目的とは相反するっていうか・・・まあ、いいわよ」

 

「やったー!そうと決まれば、さっさと出発しよう!マハトの封印を解きに!ついでにアウラの部下探しも!」

 

「逆よ逆!私の部下探しがメインでしょ!」

 


 

「いやー、ついにこの時が来たね」

 

あれから2年が経った。

 

いろんな所を巡って、部下もなんとか一人、手に入れた。

 

「ここまでいろいろあったわね・・・」

 

本当にいろいろあった。

 

冬の雪山で遭難して、かまくらを作って避難したり。

海で遊んでたらアウラが高波にさらわれたり。

火山地帯で危うく噴火に巻き込まれそうになったり。

底無し沼にはまったり。

僕達を目撃した奴に逃げられそうになったり。

 

・・・災難にあった思い出ばっかじゃん!

 

まあでも、ここまで無事にたどり着けたからヨシ!

 

「もうすぐ目的地なのですか・・・?」

 

この黒髪ロングの美少女は、僕達が旅の最終目的地を決めてすぐに出会ったリース。

 

この調子でどんどんいい魔族が見つかるかと思ったんだけど、大した事ないやつしか見つからなくてね・・・。

 

結局僕達の部下はリースだけになっちゃった。

 

話は変わるけど、いつの間にか僕、指名手配されてたみたい。

なぜか“魔弾”を作ったのも僕だってバレてたし、いつ襲撃されるかわかったもんじゃない。

 

ここで役に立ったのが、リースの魔法。

感知されない魔法(オンケントリッチ)』っていうんだけど、この魔法を使えば、僕達の姿は肉眼でしか認識できなくなる。

 

僕達が立てた音は聞こえないし、魔法で僕達を探すことだってできなくなる。

たとえ僕達に触れていたって、目で見ていなければ認識することはできなくなる。

 

ただ、その状態でも放った魔法は認識されちゃうから、奇襲にはあんまり向かない。

 

「あの、ここが目的地らしいのはわかったのですが、私達はなぜここを目指していたのですか?」

 

リースの言葉に、僕とアウラは顔を見合わせる。

 

「あれ、アウラ、教えてなかったの?僕はアウラが教えたもんだと思ってたけど・・・」

 

「私はリーナが教えたと思ってたわよ・・・」

 

じゃあリースは、目的地がわからないまま僕達についてきてたってことになるのか・・・

 

「それじゃあ、今発表しよう!僕達の目的地は・・・」

 

「「城塞都市、ヴァイゼ!」」

*1
リーナによって殺害された兵士が、敵国の奇襲攻撃によって殺害されたと断定され、攻撃を開始された。




リーナは戦争に便乗していろんな国を荒らしまくっています。
ところで、南側諸国の戦乱で両親を失った人がいましたね・・・?

この世界において、フェルンが両親を失った戦乱を引き起こしたのはリーナです。
原作世界でどんな経緯で、いつごろ戦争が起きたかはよう分からんかったから許して・・・

さらっと書きましたが、リーナは人類勢力の大陸からの駆逐及び魔族による大陸支配を目論んでいます。うまく行けばいいね()

リーナはマハトのことを強い魔族だとしか認識してないので、人類駆逐計画に誘おうとしています。うまく行けば(ry

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