植物を操るヒーロー   作:姉小路

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ヒロアカ最終話まで読んだ!!
ただただ最高


体育祭スタート

体育祭に向けて準備する期間も瞬く間に過ぎ去りついに当日がやってきた。世間の注目はやはりA組といった所で優勝だけでなく上位もA組が独占するというのが下馬評になっている。物間ほどではないが俺にだって対抗心はある、この意見を黙らせるような活躍を見せていきたい。

俺たちは体操服に着替えたあと先生の指示に従い列に並び入場行進が始まるのを待つ。いつもならこのような場でも賑やかなのだが流石に緊張しているようで口数はいつもより少ない。でもまぁ緊張してるといってもガチガチという訳ではないので大丈夫だろう。

前の方が動き出し入場行進が始まった。次々と列が進んでいき、ついにB組が入場する番がやって来る。緊張する物間を先頭として俺たちも入場する。門をくぐり抜けた先では溢れんばかりの観客と声援が待ち受けていた。見たことのない人の数に少し気圧される。注目されていることは知っていたが大した事ないと思い込んでいた。A組の影響力がここまであるとは。

 

『A組だろおおぉぉぉ!!』

 

「「「うおおおおおぉおぉ!!!!」」」

 

A組の入場に合わせたプレゼントマイク先生の口上によって会場がB組の入場したときと比べものにならないぐらい湧き上がる。

 

「コレは流石に物間じゃないけど気になるな」

 

「だな、ここまで露骨だと気にしない方が難しいよな」

 

俺の溢した独り言に骨抜が反応する。観客もプレゼントマイク先生もA組目当てみたいな感じがしてムカつく。観客はともかくプレゼントマイク先生は贔屓しすぎてないか?

 

「絶対見返してやろうな」

 

「あぁやってやろう」

 

結果で見返す、それがネチネチ文句を言うよりカッコいいに決まってる。二人で意気込み開会式が始まるのを待つのだった。

 

 

 

 

 

 

 

USJでのヴィラン襲撃を乗り越えた僕たちは体育祭に望んでいる。雄英体育祭は世間でも注目度が高くプロヒーローも多く見に来ている。今後のスカウトにも関わるのでここでコケる訳にはいかない。ワン・フォー・オールの後継者としてオールマイトに良い所を見せなきゃ!

 

「固まっているが緊張しているのかい?緑谷くん」

 

「あ、いいや頑張らなくちゃと思って」

 

「意気込むのは良いが緊張のし過ぎはかえって動きが鈍くなる、注意だぞ」

 

「ありがとう飯田くん、気をつけるよ」

 

少し考えすぎて固まっていたらしい、悪い癖だから気をつけなくちゃ。飯田くんと一緒に列に並び開会式が始まるのを待つ。しばらく待っているとミッドナイト先生が壇上に出てくる。

 

「選手宣誓!新入生代表1-B練白蓮!!」

 

「あ、あの人って」

 

ミッドナイト先生の言葉に応じて壇上に上がったのは入試のときに僕を助けてくれた人、確かにあの動きなら学年首席でも納得かもしれない。A組のみんなは見知らぬ人物の登場に困惑している。かっちゃんに関しては物凄い形相で壇上に上がった白蓮くんを睨みつけている。

 

「宣誓、俺が勝つ。あとは結果を見てて下さい」

 

堂々とした姿で宣誓するその姿は淡々に述べているだけのようだが言葉に熱が確かに籠もっているのを感じる。これには僕だけではなく会場にいる誰もが黙ってしまい静寂が生まれる。そんな宣誓を行った当の本人はこの状況を気にもせず壇上を降りていく。彼が列に戻ったと同時に全員我に返ったのか一気に声が溢れ出す。

 

「はぁ〜?あのイケメン返ってくるとき絶対オイラたちの方見てたよな!?なんであんな奴に目をつけられるんだよ!!」

 

「何あの圧、個性関連なのか?」

 

「あのような雰囲気を作り出すなんてただ者ではありませんわ」

 

「あの野郎絶対ブチ殺す」

 

A組のみんなも思い思いに彼に対しての感想を述べている。あそこまで堂々と宣言するなんて相当な自信がないと出来ない。会場の声が少し収まるのを待ってからミッドナイト先生が種目の解説を行う。

 

「今年の第一種目はこれ!!障害物競走よ!」

 

ミッドナイト先生の声に合わせて準備されていた門が開く。計11クラスでスタートするのには明らかに門が狭いのでスタートダッシュを決めれるのかも重要になりそうだ。

 

「スタート!!」

 

ミッドナイト先生の合図と共にみんな一斉に走り出す。案の定門周りが詰まってしまったが辛うじて集団から抜け出すことが出来た。前の方を見るとスタートダッシュに成功しているのは轟くんと練くんの2人。

 

「最初のふるい」

 

轟くんがスタート地点に氷を展開し足止めを狙ってくるが僕達はそれを避け前に進む。絶対に負けるわけにはいかない!!

 

 

 

 

 

 

 

「最初から飛ばしすぎだと後半バテますよ」

 

「お前は...」

 

選手宣誓が終わり最初の種目である障害物競走がスタートと同時に飛び出すとA組の轟くんと同じ位置にいた。彼が後続を氷で遅延してくれたので今のところはぶっちぎりで先頭を走れている。そのままこちらを睨んでくる轟くんと仲良く並走していくと入試のときに戦った0ptロボットが大量に現れる。

 

『まずは第一関門、ロボインフェルノだぁ!!』

 

俺は目の前のロボに悩むことなく個性を使用し塩崎に事前にもらっておいた茨を成長させトンネルを作りその中を進んでいく。隣では轟くんが0ptロボットを凍らせて次々と薙ぎ倒しながら進んでいる。氷の冷気がこちらにも届いて少し寒い。

塩崎の髪は丈夫で多少の衝撃は難なく受け止めてくれる。そのため苦戦することなくロボインフェルノを超える事が出来たので茨を千切り取り更に先へと進む。

次に待ち構えていたのは深い渓谷が何本かの紐で繋がれているエリア。底を覗いてみると真っ暗闇で何があるかは分からない。果たして安全なのだろうか、雄英高校に問い合わせしたい。

 

『早速先頭は第2関門に到着だぁ!!2つ目のステージはザ ・フォール、自由に対岸まで進んでくれ!!』

 

「流石に茨の上を走ったら足に刺さりそうだな…」

 

プレゼント・マイクの言葉を聞きどのようにココを突破するかを考える。最初は茨でデカい橋を作ろうかと思ったが、靴を履いているとはいえ茨の棘は鋭く大きいので貫通してきそうな雰囲気はしている。体育祭は今日一日中続くのでできることなら無駄なダメージを受けたくない。大人しく紐の上を慎重に進もうと思う。

 

「俺は先に行くぞ」

 

「遅えんだよ!!ビビリ野郎!!」

 

「お先だぜ!」

 

大人しく慎重に慎重に紐の上を進んでいくがその間に轟くんを始めとした数名に抜かされてしまう。てかビビリ野郎って、奈落に落ちたらそれこそヒーロー失格だろ、現場に到着する前にヒーローが事故ってどうする。

まだガキなんだろうな、とか思いつつ追いつくために少しスピードを上げて走る。まだ背中は目視出来ているので全然一着を狙える位置にいる。

 

『ゴール直前、最後の関門は地雷原!!威力は無いが音や煙、衝撃が強いから気をつけろ!!』

 

どうやら先頭は最後の関門に到着したらしい、俺の位置は後続になるが情報のアドバンテージはこっちにあるので落ち着いて攻略方法を考える。塩崎の茨の上を進んでも良いのだがそれでは自分にダメージを与えることになるし何よりも後ろに道を作ることになる。

そう考えながら走っていると前の方で氷が展開される。

轟くんが一位を取るために氷を展開したのだろう。

 

「ラッキー」

 

轟くんに感謝しつつ氷の上を滑りながら前を追う。

見えた!!前方で争っている上位の2人、轟くんと爆発男。個性を発動させつつ逆転のタイミングを狙う。

まだか、まだなのか、ゴールが近くなってもタイミングが現れず少し焦りを感じる。このまま進んでも3位にはなれるだろうが選手宣誓でカッコいいこと言ったのに1位じゃないとカッコ悪い。

 

 

ドゴォン

 

 

後方で大きな爆発音が聞こえてくる、何事かと思いチラッと後ろを見ると飛来する入試の時にモジャモジャ頭。何でココにお前がいるんだと思ったのは俺だけではなく上位2人も思ったらしい、かなり意識がモジャモジャ頭によっている。この機会を逃す訳にはいかない

 

「おい、デッッ」

 

吠える爆発男に向かって茨で作った縄を使いカーボーイ並みの投げ縄を行う。俺は空を飛んでいる爆発男の推進力を頂いてそのまま発射台のように前へ飛んでいく。よし、一気に上位2人を引き剥がせた。

 

「ッ!!」

 

「俺が言った通り合格だったでしょ?」

 

上位2人を引き剥がせたのなら残るは後は一人。俺同様に2人を引き剥がしたモジャモジャ頭との一騎打ちだ。

お互いに飛んできた直後なので態勢を直し走り出す。

全力疾走、今出すことのできる最大で駆け抜ける。

俺の走りに負けじとモジャモジャ頭も食らいついてくる。残るの距離は200メートル弱、どこでスパートをかけようか、モジャモジャ頭のスペックが分からないので雑には仕掛けられない。

 

「僕が、僕が一番になるんだ!!」

 

俺が悩んでいる最中、モジャモジャ頭がペースを上げて一歩先を走る。少しづつ距離を離されていくも俺の心が焦ることはない。

 

 

「あぁ、なんだ...」

 

 

100mを切った所でスパートをかけてモジャモジャ頭に追いつく。コイツももう限界なのだろう、息切れしているし言葉を発する余力も見られない。

俺はそのまま走り抜けゴールへと向かう。

 

 

『今年の1年の部、最初の種目の優勝は選手宣誓通り結果を見せつけてきた練白蓮だぁ!!』

 

ゴールすると会場中から大量の歓声を浴びせられる。最後の一騎打ちが観客的には盛り上がったのだろうか。

俺は各方向に向けて一礼してからB組の面々がゴールしてくるのを待った。

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