もしDRIFTERSの島津豊久がガンダムSEEDFREEDOMにいたらというifの物語となります。

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まえがき
このお話はもしコンパスの一員にオーブから派兵された《DRIFTERS》の島津豊久が参戦していたらという話になります。



短編・ガンダムSEEDFREEDOM in薩摩《妖怪首置いてけがエントリーしました》

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

「────一手、御指南いただけませんか、ヤマト隊長?」

 

「えっ、いや・・・僕は・・・」

 

ファウンデーション王国の庭園にて。ファウンデーション王国の近衛師団《ブラックナイツ》の師団長であるシュラ・サーペンタインは持っているサーベルを今回来訪してきた世界平和監視機構《コンパス》のモビルスーツ部隊のヤマト隊の隊長であるキラ・ヤマトに提案する。その突然の申し出にキラは言葉が詰まってしまう。

 

キラは今でこそモビルスーツのパイロットをしているが元はただの学生であり正規の軍人としての訓練を受けたことがない。元々インドア派であるキラにとってサーベルなど扱ったことがないのは仕方ないことであろう。しかし、そんなことを知る由もない少し離れた場所で寛いでいたブラックナイツの3人が嘲笑うように口々に言葉を発してきた。

 

「へぇ?剣が使えない隊長さんかぁ」

 

「コンパスっての、案外大した事ないんじゃない?」

 

「それはこのないだ実証したし・・・」

 

緑色の髪を坊主にして刈り上げた男《グリフィン・アルバレスト》とオレンジ色の短いツインテールの髪の少女《リデラード・トラドール》。そして顔の下半分を黒いマスクの様な物で覆っている男《ダニエル・ハルパー》がキラを嘲笑う。

 

「お客人に失礼ですよ!貴方達!!」

 

そんな彼らの態度を見兼ねたこの国の宰相である《オルフェ・ラム・タオ》の秘書である《イングリット・トラドール》が間に割って入る。

 

そんな彼らの態度に我慢できなかったヤマト隊長さのモビルスーツのパイロットである《シン・アスカ》が地面に突き刺さっているサーベルを抜いてその喧嘩を買おうとしたが、シンが前に出るより先にオーブの軍服を来た黒髪の男《トヨヒサ・シマヅ》が前に出る。

 

(おい)が出る」

 

「トヨさん・・・」

 

トヨヒサの登場にシンは呆気に取られたが、その後ろではキラとルナマリア・ホーク、ムウ・ラ・フラガが頭を抱え、アグネス・ギーベンラントが顔を青ざめさせながら身体を震わせていた。

 

イングリットはキラたちの態度に困惑しているのに対してシュラは、ほぅと興味深そうにトヨヒサを見る。

 

「生身の戦いなら(おい)がこの中じゃ1番じゃ。キラと殺りたい言うなら(おい)を倒してからにせい」

 

「いいだろう。そこまで自信があるというのなら君にお相手願おうか」

 

シュラはトヨヒサの申し出を受け入れサーベルを構える。それに対してトヨヒサもまた地面に突き刺さっているサーベルを抜くと上段に構える。

 

「ちょ、いいんですかヤマト隊長!?トヨさんとの死合いなんてあの人タダじゃすみませんよ!?」

 

「そうは言っても・・・。ムウさんどうしましょう・・・」

 

「任しときな」

 

ルナマリアはトヨヒサがやらかすと確信しているためキラにトヨヒサを止めるように声をかけるが、キラはあのトヨヒサが戦いに関することで自分の言葉で止まったことは1度としてないことを知っている。

 

もしトヨヒサを止められるとしたら亡きオーブの首相であるウズミ・ユラ・アスハか現在のオーブの首相であるカガリ・ユラ・アスハくらいであろう。

 

キラは頼れる大人であるムウにどうすべきか判断を仰ぎ、ムウは一瞬苦虫を噛み潰したような顔をしたが何とか飲み込みトヨヒサに声をかける。

 

「おいトヨヒサ!」

 

「ん?」

 

「殺すなよ!!あくまでこれは互いの実力を図るだけのものだからな!!絶対に殺すなよ!!」

 

ムウはトヨヒサに対して最低限でもそれだけは守るように強く言いつける。それを聞いたルナマリアとキラはあちゃーと言わんばかりに片手で頭を抱える。今のムウの言葉で確かにトヨヒサがやりすぎるのは防げるだろうが、完全にシュラたちブラックナイツを舐め腐っていると思われてしも仕方ない言葉だ。現にそう言われたシュラは苛立ちを隠さぬほど眉間に皺を寄せながらトヨヒサを睨んでいた。

 

「不愉快だな。まるで私が君に劣るかのような言い方だ」

 

「知らん。そがいなこと死合ってわかる事じゃろ」

 

シュラの言葉に対してトヨヒサは興味もないと言わんばかりに切り捨てる。それに益々苛立ちをましたシュラはギリッ!と歯噛みする。

 

そして互いにこれ以上の問答は不要と判断し、距離を取ってシュラとトヨヒサは剣を構える。

 

「近衛師団団長、シュラ・サーペンタイン」

 

「シマヅ隊隊長、トヨヒサ・シマヅ」

 

お互いに獲物を構え、それぞれ自身の所属と名を告げる。

 

そしてまるで示し合わせたかの様に2人の刃は振るわれた。

 

「・・・っ!!」

 

「チェストォォォォォッ!!」

 

動き出したのはほぼ同時。

素早い動きで鋭い一太刀を浴びせようとしたシュラの刃だが、それよりも先にトヨヒサが繰り出した上段からのサーベルの振り下ろしを防ぐべくトヨヒサのサーベルの刃にシュラは自らのサーベルの刃をぶつける。

 

────ここでシュラは致命的なミスを犯した。もしこれがザフトや地球連合の兵士であるならばシマヅの名を聞いて真っ向から刃をぶつけることは決してなかった。何故ならば4年前のオーブ侵攻作戦をきっかけに現れた彼と彼が繰り出す太刀によって多くの同胞たちの命をその一太刀で斬り伏せられてきたのを彼らは知っている。示現流を極めしシマヅの人間の太刀を防げる人間など存在しないことを・・・

 

「なっ・・・!?」

 

シュラは信じられないと言わんばかりに目の前の光景に驚愕で目を見張ってしまった。トヨヒサのサーベルを防いだはずのシュラのサーベルが砕かれその剣先が少し離れた地面に突き刺さった。その光景はシュラ以外のブラックナイツとイングリットたちにも驚愕を与え、シンは純粋にトヨさんスゲーと目を輝かせてキラたちはやっぱりかと呆れていた。

 

そしてそんな隙だらけのシュラを見逃すほどトヨヒサは甘いわけがなく、そのままトヨヒサはシュラに体当たりすると地面に押し倒す。シュラは何とか立ち上がろうとしたが、それよりも先にトヨヒサはサーベルの柄をシュラの顔に勢いよく振り下ろした。

 

「がっ・・・」

 

トヨヒサの一撃はシュラの頭蓋骨にヒビを入れ、シュラは額から血を流しながら気絶した。シュラが為す術なく敗北したという事実にイングリットたちは信じられないと言わんばかりに間抜けに口をポカンと開けることしかできなかった。

 

「はっ!他愛なか」

 

トヨヒサは気絶したシュラに対してそう吐き捨てながらサーベルの峰部分で肩を叩きながら次の獲物と言わんばかりに東洋系の赤髪の男《リュー・シェンチアン》に近づく。

 

「おい、次はおまんの番じゃ」

 

トヨヒサの言葉にリューは訳が分からないと言わんばかりに動揺してしまう。しかしトヨヒサにそんな相手の気持ちを理解しろということはナチュラルとコーディネーターの争いを今すぐ止めるのと同じくらい不可能なことである。

 

「おまんら(おい)の仲間のキラたちを馬鹿にしよった。そがいな舐め腐った連中の性根ば(おい)が叩き直しちゃる」

 

トヨヒサは性根を叩き直すと言うが、どう考えても叩き壊すのが正しいのでは?とキラたちだけでなくリューたちも含めたこの場にいる全員の思いだった。

 

────その後、トヨヒサはブラックナイツ全員と死合いをしたが悲惨な結果で終わった。リューはトヨヒサの死角から斬りかかろうとしたがトヨヒサは回し蹴りでリューの腹部を蹴り、肋骨を三本近く折られた上に近くの噴水に思いっきり背中を打ち付けた。リデラードはアコードの能力である洗脳能力でトヨヒサの精神を支配しようとしたがトヨヒサの狂気に支配され気絶。リデラードが気絶したことに動揺したグリフィンとダニエルは狼狽してろくに構えも取れずトヨヒサに顔面が誰だか分からないほどボコボコにされてしまったのだった。

 

────この1件を境にファウンデーション王国の兵士たちの間ではシマヅに手を出すなという新たな鉄則が生まれたのだった。

 

◆◆◆◆◆

 

シマヅ・トヨヒサ

オーブのアスハ家の懐刀として代々仕えているシマヅ家の現当主にしてオーブ軍モビルスーツのパイロットの隊長。階級は中将。カガリの命令でオーブ軍からコンパスに派遣された。シンとはシンがオーブにいた頃に家が近所であったことから親しく刀の使い方を教えたりもした。モビルスーツを運用するまで白兵戦の切り込み隊長としてこれまでスパイとして送り込まれたザフトや連合の兵士たちの首を斬ってきた。

モビルスーツの開発時にはテストパイロットの1人として近接戦をメインにモーション開発を行っていた。シマヅ家にはグレイブヤードに眠っているガーベラ・ストレートの設計図があり、その設計図を元にシマヅ家の刀匠たちが製造したドウジキリがトヨヒサの機体に装備されている。

二つ名は《オーブの戦鬼》であり、トヨヒサと敵対した機体は全て頭部を切り落とされた状態で撃墜されてきた。

登場機体はSEED時代はM1アストレイ→SEEDDESTINY時代はムラサメ→SEEDFREEDOM時代はムラサメ改とヤマトストライクガンダム

 

おまけ

 

オルフェ「あ゛・・・ッ!!ぐぁ・・・っっ!!何を・・・」

 

ラクス「《私の運命の相手》?私の運命の相手はキラですわ」

 

オルフェ「いだだだだだだだだだ!!」

 

キラ(絶対にラクスに逆らわないようにしよう・・・)

 

トヨヒサに合気道を習ったラクスの握手落としによってオルフェの手首を砕かんばかりに強く握る姿をバルコニーから見ているキラ

 

トヨヒサに関するみんなの感想

 

キラ「優しいけど容赦なく首を狙ってくるから怖い」

 

アスラン「オーブに戻ったらぶん殴られた。カガリのそばにいて支えてやれ!!と・・・」

 

シン「頼れる兄貴分!!」

 

ルナマリア「普段は頼りになる人だけど戦闘になると手がつけられない狂犬」

 

アグネス「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」(コンパス就任時、シュミレーションで手も足も出ず敗北したのとその時にコックピットを何度もドウジキリの柄部分で殴られてからトヨヒサを恐れている)

 

ムウ「戦闘以外では気楽に話せる同僚」

 

カガリ「昔から頼りになるが後始末する身のことも少しは考えて欲しい(戦闘後に首を持って帰ってくるトヨヒサに呆れながらのコメント)」

 

ラクス「優しいお方」

 

マリュー「頼りになるけど扱いづらすぎる・・・」

 

ブラックナイツ一同「「「「首斬り鬼コワイ・・・」」」」

 

オルフェ・アウラ「おのれ妖怪首置いてけめ・・・っ!!」

 

イングリット「これ無理では・・・?」

 

_◆◆◆◆◆◆




あとがき
このお話は思いつきで始めたものであり本格的に書く予定はありません。SEEDFREEDOM見てトヨさんいたら面白くないか?と思ってみたものです。もし話が続くようなら副官としてノッブ、ターミナルに与一などほかのDRIFTERSメンバーも登場させると思います。この世界ではアストレイ三人娘が生き残って薩摩武士になってたり、ユウナがトヨヒサにぶん殴られて3ヶ月入院したおかげでトダカさんが生き残ってたりなど原作とは違う点がいくつか生まれると思います。

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