まさかのヤクザの組長の娘、龍珠桃参戦。
硝太は彼女と何か手を組んでいる…?
硝太とフリルのお買い物デートの翌日。斉藤家四人は揃って朝食を食べながらニュース番組を眺める。
ニュースは昨日のものと比べても違いが見いだせない、特に変わり映えのない内容。昨日もやったような何処かの国でのスポーツのニュースに、子供の冬休みの宿題だとか棘を全て抜いて萎れたバラのような刺激のないニュース。平和な証拠だが見ている側としては刺激が欲しくなるのも事実。なので昨日の暴走車のニュースは何処のテレビ番組でも大きく取り上げられていた。
「昨日の13時頃──にて暴走事故が発生しました。関係者によると──」
若い女性のニュースキャスターが単調な声で事件のあらましを喋る。その中には龍珠組や硝太のような存在は消されており、ドライバーの運転ミスにより事故はおきたということになっていた。
「よく無事だったな、二人とも」
「ほんと凄かったんだよー、硝太踏み潰されちゃったって思ったんだから!」
「まぁ、大したことないし」
テレビに映し出される車がひっくり返っている画像を見て事件の大きさを知ったアクアが現場に居合わせた硝太とルビーに話しかける。アクアは事件に居合わせた訳ではなく当然、詳細を知ってる訳では無い。二人が巻き込まれたとはいえ、二人に怪我はなく外から見たら事故現場の近くにたまたま居たようにしか見えないので特に調べようともしていない。
実際は硝太を狙った(と思われる)意図的に起こされた事件だが硝太がそれを言うはずがない。ルビーも事故の瞬間目と耳を閉じていたので事件の瞬間を見ていない。ミヤコも特に深入りしないようにしているようで何も言わずに黙って食事を続ける。
「お母さん?」
「なぁに?」
「…ううん。なんでもない」
黙っているミヤコが気になり話しかける硝太だがミヤコに要件を聞かれるとすぐに誤魔化す。下手に聞けば誘導されたりすることがなくても喋ってはいけないことを話す危険性は捨てきれない。
──龍珠組のことまでバレてるとは到底思えないけど、隠し事をしていること自体はもうバレてるはずだ。隠し事と事件が結びつかないようにさせとかないと。
母親の勘というのはなんとも鋭いものでこれまでの硝太の隠し事は大抵見抜かれている。その上で自由意志を尊重してくれているので硝太はこれまで自由に動けたがストーカー事件の際に死にに行くのを隠すという手札を使った以上今後似たようなことをすればミヤコは確実に止めに行く。不確定要素が増えれば硝太も全員を守り切れる自信はない。
硝太にとってこれは、敵との戦いであるとの同時にどうやって味方を騙すかの戦いでもある。
──最低だ、僕って。
何より愛し、守りたいと願う家族を一番最初に裏切らなければならない。騙すのなら味方からという言葉があるとはいえ、今まで偽りない愛で育ててくれた母と血が繋がっていないのに弟と言ってくれた兄姉を裏切ることに心が痛まない訳が無い。本当なら全てを打ち明けたら上で今まで通りに生きて欲しい。斉藤硝太を戦闘員として認め、戦いを全面的に任せてくれるのが硝太の望みである。だが、それが叶うと思うほど硝太は楽観的になれる男では無い。
──それでも理由はある。これで最後なんだ、やるしかない。
これが終わったら、龍珠組から手を引こう。友人関係も一回綺麗にした上で親しくできる、社会的にも受け入れられる人間とのみ続けて行こう。そんなことを考えて出来るだけ罪悪感を消そうとしても上手くいくものではない。硝太はそもそも演技力という面においては『今日は甘口で』時点のメルトより酷いと兄姉からお墨付きを貰っている。最低限罪悪感を無くして振舞おうとしても限界は当然ある。
「そういえば最近お兄ちゃん明るくなったよね、なんか憑き物落ちたみたいな」
「…そうか?」
「うんうん。前のお兄ちゃんみたいでこっちの方がいいと思うよ」
硝太がそんなことを考えているとは知るはずもなく、ニュースの内容が切り替わると今度はルビーがアクアの最近の様子について聞く。
アクアは最近──『東京ブレイド』の舞台をやってる時から普段の闇がある性格から少し明るくなった。性格が根本的に変わったと言うより仕事を辞めた老人のような、圧迫感が消えた感覚。ルビーの言う前のお兄ちゃん、とはアイが亡くなる以前のアクアのことであり、それはつまりアクアがアイの復讐を辞めた事になる。のだが、そもそもアクアが復讐を考えていたことを本人とあかねしか知らない為何か変わった、程度の違いしか感じられない。アクアもそこからバレるとは思っていないので気にしていない。
「『東京ブレイド』の演技で何かいいもの掴めたんじゃない?」
「ん、まぁ」
ミヤコが言ったように傍から見ればアクアが明るくなったのは『東京ブレイド』という目の前の仕事が終わりプレッシャーから開放されたからか、その演技中に役者として欲しいものを得られたように見える。実際東京ブレイドでのアクアの演技は素晴らしく演技の中で進化しているように見えた。アクアを除く三人には当然演技経験はないがそう感じる事も多くあった。そんな舞台を何度も続けてやれば必然的に役者としての演技力は上がっていく。これまで演技をしていないとはいえ芸能界にいるルビーにとってはいい刺激となった──と芸能会社の社長としてミヤコは感じている。だが同時に母親としてはアクアの変化に別の違和感を感じているのも事実。
──これまでのアクアには役者として名を売りたいって意識は伝わってきたけど演技を楽しもうとする意識は無かった。あの舞台でもそう。それなのに役者としてのレベルが上がったり、プレッシャーから解放されただけでこんなに明るくなる?
これまでアクアは演技を楽しんでいなかった。思い出してみれば役者になったのもアイのバーターの為でアクアがやりたいと言った訳ではない。何を思ったのかアイの死後監督に弟子入りして幾つか作品を撮ったりしたが成果は出せずに編集作業の方に注力するようになった。
これまでは亡くした母親と共にやった役者の記憶にすがって役者を続けたが芽が出る事なく諦めた、という認識だったがそれでも監督の元から離れるのではなく編集作業に移行したのに今では何か執着心のようなものがあったのではないかと考えてしまう。
──変わった、といえば硝太もそうね。
ミヤコは硝太の方へと顔を向ける。
母親としての勘だが硝太はなにか後ろめたいことを隠している。なんなのかまでは分からないが硝太が普段より甘えてこなかったり、アクアの会話を短く済ませたことからして探られたくないことがあるのは間違いない。
ここ一年程隠し事が増えたがそれまでは人一倍素直で何でもかんでもミヤコに言うような子だった。そんな硝太が隠し事をすると考えるだけで嫌な予感がする。ルビーも硝太の変化を気にしていた。『二度目』なんだよ、とルビーが言っていた言葉を思い出す。不知火フリルのストーカー事件に自分から巻き込まれに行って死にかけたのと、それより前にアイを殺したストーカーに殺されかけた。二度とも助かる保証なんてなかった。次もまた同じようなことになるのなら何がなんでも止めなければならない。
何を隠しているのか、ミヤコが直接聞いてしまえば一番早い。硝太は嘘が極端に下手なので嘘をついて騙し通すことは出来ない。真実を聞いた上で硝太一人で済むことならそれでいいし、大切なことならミヤコだけではなくアクアとルビーにも関係する。
だが硝太がどれだけ甘えん坊でも見た目が小学生程の小さい子供でももう高校生、それぐらいの年の子供なら親に隠したいことなんて数え切れないほどある。ちょっと遅れた思春期、と思えばむしろ喜ぶべきことかもしれない。
──アクアと硝太。どっちも心配…だけど悪い癖ね。二人とも年頃の男の子だもの。ちょっとした事で心変わりすることなんて全然あるわよね。
ミヤコ自身が体験した女子高生と違い、二人は男子高生。それも環境は芸能界に憧れていたことを除けばごく普通の家庭で暮らしていたミヤコと違い、小さくても芸能事務所社長の息子に実の母親を失った俳優。その上時代も20年以上ズレていてる。状況は全く違い、アイの事情もあって周りに相談できるような話でもない。硝太の父親でもいれば男同士分かり合うことも出来ただろうがミヤコには男特有の感情変化が分からない。当然親として当然のラインがあるのは知っているしそれを越えないようにはするつもりだが、子育てというものはそれだけ守っていれば何をしてもいい訳では無い。何処からなら手を出さなければならないのか判断がつかない。
「ララライの人達にも好印象だったみたいだし今後別の舞台でも呼ばれると思う」
「良かったじゃん」
おそらく──キャスティングした側としては最低限の演技力があり、鏑木の勧めもあったが黒川あかねの公式彼氏という側面からアクアを刀鬼役にしたという側面があるのは捨てきれない。炎上した『今ガチ』に出演していた程度では知名度も低く、ララライが気にするような舞台の経験もなかった。バーターとまでは行かないが黒川あかねというエースに深みを持たせるためという理由は当然あっただろう。だが今回あかね抜きでも高い演技力を見せるという実績を積んだ以上これまで以上にララライはアクアをあかねとは全く関係ない役柄でも誘いやすくなる。
という考えもあるがアクアが変わったのは舞台が原因ではない。アクアが変わった本当の理由は『東京ブレイド』の舞台の途中。とある真実を知ったからである。
◇◇◇
話は『東京ブレイド』千秋楽前に遡る。
その日の舞台も終わり他のメンバーが飲み会を企画したりくつろいでいる間、アクアはあかねを呼び出して二人で個室に入っていた。
鍵を閉めて、外から人が入ってこないようにした後、硝太のようなタイプの人間が隠れていないか周辺をくまなく探す。
それでもいないことを確認してアクアはあかねに衝撃の事実を告げた。
「えっ!?姫川さんが!?」
驚きのあまりあかねはアクアが人に聞かれないようにしていると知りながら大きな声を出してしまう。この舞台の個室は一軒家や普通のアパートと比べたら壁が厚くそんな簡単に隣の部屋の音は漏れてこない。しかしそれでも限度というものがある。
先程の一言でアクアが言おうとした真実に気づく者はまず居ないだろうが不審がって誰かが来る可能性がある。
「声が大きい」
「あっごめん…」
アクアは一旦廊下に出て周りを見回す。誰かが来るような気配がないことを確認して個室に戻り、再び鍵をかける。それほどまでにあかねを除く誰かにバレたくない内容だった。
「でも、本当なの?姫川さんとアクア君が異母兄弟って…」
「ああ」
その真実とは『東京ブレイド』で主人公のブレイド役を務めた姫川大輝がアクアの異母兄弟だということ。アクアがこれまでやっていたDNA検査の対象に姫川を加えてやってみたところ異母兄弟だと書類が届いた。
まだ真実を呑み込めていないあかねの目の前にアクアは自分の元に届いた結果を出す。あかねは紙を受け取ると紙の上部にある文言に目を吸い込まれる。『同一の生物学的父親を持つ異母兄弟の可能性が高いと判定できます』肯定確率も99.998ととても高くこれを見せれば誰もがアクア、アクアの妹であるルビーと姫川三人は兄弟であると納得するだろう。そしてここからはDNAという決定的な証拠の出た兄弟関係とは違いアクアの仮説に過ぎないがアクアは自身の母親であるアイを死に追いやった存在が父親であると推測している。アクアとルビーの父親、つまり異母兄弟である姫川の父親でもある男がアクアの復讐相手。アクアは自身がアイの復讐を考えていることをあかねに言ってこそいないがもうバレていると考えている。それほどあかねは頭の回転が早く、優秀な人間だ。
「本当に最短で見つけたんだ…」
そういうあかねの脳裏に過ぎるのは硝太が(不知火フリルのストーカーに)襲われて病院に入院していた頃、硝太が何かを隠していると言った時のアクアの発言。
硝太はアイのことについて何か大切なことをアクアにすら隠している。それがなんなのかまでは分からないが硝太がまた下手な行動をする前に終わらせる、と。あれから4ヶ月ほど経つ。これまで芸能界に居続けるだけで精一杯だったのに比べれば相当早くアイの真相に食い込もうとしている。今回はアクアも姫川を異母兄弟だろうと予想してDNA検査をした訳ではないので運が良かっただけと言えてしまうが。
「硝太がアビ子先生の所に行くようになってから下手なことが出来なくなっていたから、都合が良かった。」
アクアの心配は硝太が鮫島アビ子のサポートに乗り気になったおかげで大分楽になった。学校に行きながらアビ子の家政夫の真似事は普通の学生でも大変なのに硝太は未だに左腕が動かない状態でやっている。ルビーもミヤコも片腕が動かないのに何かしている硝太のことを心配しているがアクアからしてみれば事件に首を突っ込むのではなく、家政婦の真似事をしているだけむしろ安心する。家政婦の真似事をしていればこちらが事件について調べていても硝太側から気付くことは厳しい。
最近増えた硝太の独断行動には振り回されるアクアだがアビ子の家政夫の真似事だけはアクアにとって都合が良かった。ふと──頭の中に初日の公演後の硝太の言った言葉が蘇ってくるが今は関係の無い内容なので頭を振って消し去る。
「それでいつ姫川さんに聞くの?」
硝太の方を事実上心配しなくても良くなった現状アクア達が次にするべきことは姫川にこの証拠を叩きつけて父親について聞くことだ。アクア達は姫川の両親のことをよく知らないので彼の父親が誰なのかはまでは分からない。だが姫川にこのDNA検査の結果さえ突き出せば聞き出すことも可能だ。
「…そうだな。どっかのタイミングで二人きり…いや、三人になっておきたい。ここだと誰かに聞かれる危険があるからな」
姫川に父親のことを聞き出す時に大切なのはどうやって姫川を逃がさず、尚且つ他の誰にも聞かれずに進めるか。証拠があるとはいえ100%の確証があるものではなく、それを隙として適当な事を言われて逃げられる可能性もある。そうなるとここのように逃げ出しやすい場所は危険だ。最初はアクア一人で対応してたら逃げようとしたらあかねに退路を塞いでもらう、といった連携をとるのが基本になる。
そしてもう一つ。姫川以外にこの話の内容がバレてはいけない。アクアが父親の情報を集めていると知れば普通なら彼の母親が気になる。そこから彼の見た目や周りに聞いた情報から推理すればアクアの母親がB小町のアイである、という真実に辿り着いてしまう可能性もゼロではない。もちろん、DNA検査のように証拠を出すのは難しいがこのSNS社会ではちょっとした呟きがたとえ嘘だとしても真実より信憑性を持ってしまうことも多い。内容が内容なので表立って否定すれば『今ガチ』のあかねの時のようにむしろ炎上を加速することにもなりかねない。その為にも姫川にすらアクアの母親のことを隠しこの話を聞く人間を最低限に済ませておきたい。
「とは言っても私かアクア君が姫川さんを遠くに呼び出したらそれはそれで不自然だよね」
アクアが今あかねを呼び出したように会場内の個室に入れる程度なら上手く行きそうだが当然逃げられるリスクも高い。出来るなら姫川が逃げられないような場所に呼び出したいがそんな場所にただでさえ多忙な姫川がホイホイ来るとはとても思えない。
「あの人に隙がありそうな時と言ったら飲み会の時ぐらいか…何とか上手く二人で別の店で飲むって言って誘導できないか」
「アクア君も私もまだ二十歳前だから二人で飲むってのは少し強引じゃないかな」
姫川を簡単に誘導できそうな時と考えるとアクアの頭に浮かぶのは飲み会の時。舞台役者はみんなそうなのはララライの特徴なのかは分からないが飲み会がとても多い。姫川の出席率もほぼ100%で尚且つ二十歳を超えて酒も飲むと警戒心が薄くなる。そこから2軒目、或いは3軒目と誘導していきそこでDNA検査結果の証拠を出して詰める。という方法が成功率が高く他にバレるリスクも低い。だが
芸能人としてガードが高く、そこをすり抜けようとしても手段的に今現在は使えない。詰みとまでは行かないまでも二人ともこれといった回答を出せない。
「こういう時硝太がいればな…」
アクアはふと、数日で数少ない情報を集めて複数人の個人の特定をしたことのある硝太を思い出す。『今ガチ』でのあかねの炎上を知って硝太が行ったSNSで誹謗中傷を行ったアカウントの多くの個人情報を特定した手腕は警戒されにくい年頃の子供ということも合わせて考えると相当脅威だ。彼ならアクアが「父親を探している」と一言言うだけで個人名を出すぐらいのことはしただろう。
だがアクアは兄としてそんな硝太の力を使いたくない。硝太は精神的に脆く、アイの死のショックで記憶喪失になってしまうほど。今は何とか日常生活をおくれる程度にはなったがそれでもまだ尾を引いているところは多数あり腕の怪我もあって誰かが守ってあげなければもうマトモに生きることすら出来ないと思う。ただ才能がある、能力があるという一点だけでそんな硝太を事件に巻き込ませていいとは思えないし言えない。
「硝太くんといえば…確か姫川さんに会った時なんか言ってたよね…確か…」
硝太というワードからあかねは姫川と硝太が会ったとき、硝太が何か言っていたことを思い出す。その後硝太はそそくさと逃げ出してしまった為それがなんなのか分からないが姫川もその単語に何か反応していた記憶がある。
姫川と硝太にのみ分かるワード。アクアの頭の中に最悪の可能性が過ぎる。アクアが硝太が事件の事に関わらないと考えたのはアビ子の家政夫の真似事をし始めたから。一般的な学生をしながらそんなことをすれば事件の捜査にかけられる時間は無いと考えたから。だがもしアビ子の家政夫の真似事から事件に関わる糸口を見つけてたりしたのなら。そもそもアビ子の家政夫の真似事自体、その為に始めたものだとしたら。
有り得ないと笑い飛ばしたくなるような話だが決してないとは言いきれない。硝太の情報処理能力は人生経験が倍以上のアクアより高いと誰よりアクア自身が認めている。
「人の名前だった気がする。あ、アイ…じゃなくて」
「あい…愛梨」
「ああ、そうそう愛梨。硝太君の友達かな」
「あいつが俺達の知らないところで友達を作れるとは到底思えないし、女の名前だな。まさか…」
あかねと共に記憶を辿る。確かアイと同じような名前をした、女の名前だったはず。
そこまで考えて思い当たった名前は愛梨という名前。あかねは姫川と硝太の共通の知人の可能性を考えるがただでさえ人間関係を作るのが下手な硝太がアクアとルビーの関係ないところで友人を作れるとは到底思えない。それに仮に共通の知人だとしても姫川を見た瞬間につぶやく理由がない。
アクアは記憶のどこかで愛梨という名前に聞き覚えがある。スマホを取り出して『愛梨』の名前で検索すると店の名前や著名人の名前がずらりと並んで絞り込めない。だが姫川、と打ち込むと話は変わる。
「アクアくん?」
「やっぱり…姫川、愛梨」
検索結果として表示されたのは姫川愛梨という女優の名前。かなり昔、アクアがまだ雨宮吾郎だった頃、朝ドラのヒロインをやっていた女優。朝ドラのヒロインをやっただけあり、当時はかなり有名だったがアクアとして生まれ変わって以降はその名を耳にすることはなかった。調べたところどうやら結婚して子供も産んでいるらしい。子供の名前や情報は出てこなかったが、姫川大輝の名前がどうしてもチラつく。
姫川は離婚して母親に引き取られたのだろうか。そう思って検索を進めると驚愕の事実がそこには書かれていた。姫川愛梨と夫の上原清十郎が心中したと。
硝太とフリル、アクアとあかね。この二人の似ているけど違う関係。硝太が何か始めるとフリルがついてくるみたいなので感じでアクアの近くにあかねちゃんいるからもうアクアパートだとあかねちゃん欠かせなくなっちゃったよ。
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傍に置く女の扱いから嫌なところで兄弟感じるな…