【硝子玉の子】   作:みっつ─

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前回のあらすじ
偶像のインスタントバレットについての調査中。龍珠組に見つかった二人だが、フリルは話の流れから龍珠組がインスタントバレットについてそこまで詳しくないことを知り、互いに情報交換をすることで事態を切り抜けることにする。その情報交換で得られた情報からフリルのストーカーの共犯者、つまり偶像のインスタントバレットが使用した拳銃は貝原亮介が龍珠組のツテを使って購入したものだと言い当てる。


#114 計略

 これまでの事件の内容が纏まればあとの話はそこまで難しくない。対象さえ分かれば警戒もしやすい。とは言っても相手を探して捕まえる、ということはできないので暫くは表面的な事では今後狙われるだろう相手の保護しか出来ない。要するに「待ち」の戦術だ。

 守るべきは当然、B小町の面々と不知火フリル。龍珠組に手を出した犯人が貝原亮介なら次のターゲットに選ばれるだろう人物の中で硝太が守るべきなのはB小町の三人。貝原亮介の殺人思考に理解はできないがB小町のアイを刺殺した男だ。一番危険なのはアイドルの、それもB小町の名前を使っている3人。そして1度狙われた経験のあるフリルを加えた4人は常時龍珠組によるサポートをつけた。学校内は学校のセキュリティが整っているため暗殺は不可能。念の為硝太が毎日登校して芸能科を監視していた。家などは龍珠組のメンバーを散らしながらそれぞれで監視させあう。事前に作戦を決めている時にいたフリルは当然知っているがB小町の三人には下手な行動を取られると負担が増えるため可能な限り理由を隠すことに。

 硝太はここまで声をかけてこなかったツクヨミに八咫烏(ヘルメス)越しに内容を伝える。八咫烏ならヤクザより目立つことなく見守り、敵を逃さず仕留めることが可能。龍珠組にツクヨミの存在を知らせるのはリスクがあるので神様ということを隠して味方のインスタントバレットの一人ということで話だけ通しておいた。

 

 そんな生活を続ける中、遂に痺れを切らしたのか敵方がしっぽを出した。硝太とフリルがB小町のMV撮影と舞台『東京ブレイド』の慰安旅行を兼ねた旅行の為の道具を買いに行っていた時、狙ったとしか思えないタイミングで暴走車が襲ってきた。暴走車による事故を装った事件。暴走車自体は硝太に軽く蹴り飛ばされたが相手が動いたのは事実。あそこで()()()龍珠組の組員を展開させ、その隙に白岩に連絡して硝太とフリルはその場から逃げた。これで「龍珠組が『偶像』のインスタントバレットを狙っている」という図式を作ることに成功。『偶像』のインスタントバレットを焦らせることで次の出現位置を絞り込ませた。

 宮崎県、高千穂。日本神話とも関わりの深い場所でツクヨミにとっても深い関係のある場所である。苺プロとしてはMV撮影の地。そこを選択した理由は単純、一番誘導しやすかったから。旅行という浮き足立つ状況に密室の多い撮影。普段から人の目が多く事件を起こしづらい東京より、田舎の方が事件は起こしやすい。龍珠組も東京に散らばっていることがバレているので下手に手は出せないと考えていることも予想済み。

 そして高千穂で相手を仕留められるように一つ大きな布石を打っておく事にした。それが──変装。龍珠組にあった変装マスクの技術を使って背格好の似たツクヨミを自身に変装させる。声だけは骨伝導イヤホンを改造した通信機をつけて対策をして万全の準備を持ってミヤコ達の護衛を行なった。

 結果、今に至る。

 星野アイを殺害した真犯人、貝原亮介の確保に成功。『偶像』のインスタントバレットは見つからなかったが動く死体(リビングデッド)を確保。龍珠組に確認させたところ、現場近くに住んでいた雨宮吾郎という男性を除き、動く死体(リビングデッド)は龍珠組の組員だった。警察の変装をしてルビー達に話しかけていたのがソレだ。彼らの処分は龍珠組で行う。硝太とフリルからすれば全員『偶像』のインスタントバレットの文字通り傀儡でしかないので処分云々に興味はない。

 

「気になることでもあるのか?」

「え?」

 

 事件の内容を思い出していると向かい合って座っていた龍珠桃が顔色を見ながら尋ねてくる。

いくら嘘が下手な硝太とはいえこういった場では特に出来るだけ表情を隠していたのだが、それがバレたという事実に自分の甘さを思い知らされる。

 

──気が抜けてるな。しっかりしろ。

 

 フリルやルビーほどでは無いが硝太はこの1年で大きく変わったと自覚している。インスタントバレットの能力が使えるようになった、というのもそうだがそれ以上に家族以外の人間とつるむようになり、必然的に一人の時間が減った。対人スキルが上がった、と考えれば前向きに見ていいことだが硝太の場合はそれだけで済む話ではない。相手を信用するということは背中を預けることも出てくる、それは必然的に大きな隙になる。硝太の強みは超人めいた身体能力や、非現実的なインスタントバレットがあるがそれだけならぽっと出の何者かに超えられる危険性がある。越えられたら当然守りたいものを守ることはできなくなる。あらゆる状況に対処するのに必要なのは危機感知能力、どんな状況においても即殺しに行けるように準備しながら相手の隙や行動を見抜こうと警戒し続ける力。これがあったから体格という大きすぎる弱点を持ちながら家族の為に動けた。

 

──僕の命も、この作戦もあくまでお母さん達のため。忘れるな、こいつらが今この瞬間僕に銃を向けてこないという保証は無い。

 

 信じるものを絞れ、殺意を忘れるな、と強く自分に言い聞かせる。今この瞬間フリル()()()()全員が敵になってもいいように心構えをしておくこと。それを忘れた瞬間、斉藤硝太という人間はただの無力な子供に成り下がる。それでは意味がない。ここまで生きてきた理由である役割が何一つとして果たせない。

 

「いえ、龍珠組とは関係のない動く死体(リビングデッド)があったようで」

「ああ、現地の医者がいたようだな。お前の兄姉が高千穂出身だから利用できると思って使ったんだろ」

「そうですね」

 

 高千穂において出てきた動く死体(リビングデッド)の中で唯一龍珠組とは何の関係もない逸般人、雨宮吾郎。高千穂でミヤコを襲おうと決めて来た貝原亮介に殺されて動く死体(リビングデッド)にされた哀れな医者だが違和感がある。

 一つ、何故現地で調達したのか。用意する時間はある。仕事の行き帰り等一人でいた医者を襲って殺したというのは出来るか出来ないかで考えると簡単に出来ただろう。だが普通に考えてそんなことをする必要性はない。龍珠桃が言うようにルビーとアクアマリンは高千穂で産まれたが、年単位で高千穂にいた訳では無いらしい。少なくとも、硝太が産まれる頃にはアイと共に東京に行っていた。産まれた場所の近くとして場所は印象深くはあるかもしれないがそこにいる人をいちいち覚えているとは到底思えない。精神ダメージを負わせる為だけに作るのなら龍珠組の組員でも良かったはず。結果としてはルビーに精神的なダメージを負わせることになったがそこまでのことをする必要性はない。

 二つ、そもそもいつ動く死体(リビングデッド)にしたのか。実は雨宮吾郎の遺体はかなり損壊していた。より簡単に分かりやすく言うのなら、腐っていた。インスタントバレットの力である程度腐敗を押しとどめていたのがわかったので普通なら白骨化するほどの年月、最低でも2、3年ほど前に雨宮吾郎という医者は亡くなっていた。その件に貝原亮介が絡んでいたかどうかは分からない。状況的に『偶像』のインスタントバレットは絡んでいたのだろうが本当に彼が殺したという証拠はない。利用するとしても数合わせとして意外使えそうな要素はない。実験台だとしてもあの時まで残っていて、尚且つ雨宮吾郎本人の自宅に放置するだけなんて事有り得るのだろうか。アクアマリンやルビー達が雨宮吾郎の生家に行かなければそもそも会わなかった、そのくせ病院にいた個体達所かフリルのストーカーよりも高い会話能力があり、調整されていたように見える。フリルのストーカーがインスタントバレットの実験だったという推理が正しいとするならそれ以降に作ったことになり、時系列が合わない。フリルのストーカーが実験台だったという推理が違うのなら、あの場にいたのは一体誰で、何故いたのか。

 三つ、『時間』のインスタントバレット、未来視が出来る魔女があの場に現れた理由。ツクヨミやルビーの話から雨宮吾郎に引導を渡したのは魔女だとわかった。生半可な物理攻撃ではビクともしない動く死体(リビングデッド)に対してナイフ一突きで倒したらしい。『時間』のインスタントバレットの能力なのか、それとも雨宮吾郎にはそういった力がそもそも付与されていなかったのか。未来視を使える魔女はその辺の都合を全て知ることが出来るので倒せること自体はなんの違和感もない。おかしいのは魔女が現れた理由だ。そんなに他の個体より弱い動く死体(リビングデッド)ならツクヨミが即座に仕留められたはず。『斉藤硝太』として変装をし続けたとしても別に無理がある話ではない。八咫烏を一羽突っ込ませて「野生動物に殺された哀れな男」とでもしてしまえばいい。何故そうしなかったのか。雨宮吾郎という人物には謎が多い。

 だがそれはあくまでこちらの問題であって龍珠組には何の関係もない。調べるにしろ、確認するにしろこちらで済ませなければならない。

 

「では、私達は失礼します」

 

 言うべき事が終わったのでフリルは退室する為に立ち上がる。男達の内何人かがピクリと反応したが気付かなかったことにしてフリルはペコリと頭を下げる。

 

「まぁ、好きに頑張れ」

 

 龍珠桃もこれ以上に言うことは無いのか若干疲れたように椅子に深く腰掛け直して上を見上げてため息をつく。組長の娘という立場からか、疲れが溜まっているのか大きな動きをするのでかなり大雑把というか適当な人物に見えてしまう。それを見てフリルの口角が少し緩くなる。苦手というか拒否反応が出てもおかしくない極道の人間の、人間らしい姿が見れた。

 

「ああ、忘れてた。」

 

 フリルの小さな笑顔を見て何か思い出した龍珠桃は座る姿勢を再び整えてフリルと硝太に向き合う。

 

「お前ら、龍珠組(ウチ)に入る気はないか?」

 

 見たこともない優しい顔で、そんなことを言った。これにはフリルも硝太もポカンと口を開けて立ち止まる。

 人間性、という1点のみ見るのであればフリルは兎も角硝太のソレはヤクザのソレに近い。身内に甘く外には厳しい。誰しも持つ他者への警戒がより強い形で現れている。身内に甘いくせに必要とあらば即座に切り捨てる冷酷さも併せ持つ。一見似合っているように見えるが硝太に龍珠組の組員は無理だ。硝太が優先するのは家族、特に母親のミヤコでありその立ち位置に龍珠組や龍珠桃が座ることはできない。

 

「…いえ、私達は私達の居場所がありますので」

「そうか。そうだったな」

 

 フリルが断ると聞いてみたいだけだったのか龍珠桃はそれ以上追求せずまた、上を見上げてリラックスする。龍珠組に入らないのならどうでもいい、という訳ではなく二人に龍珠組は似合わないことをより強く感じたのだろう。

 フリルはもう一度頭を軽く下げると部屋を出て来た道を戻る。硝太も後ろを陣取り、背後からの奇襲を警戒する。だが奇襲所か見送りすらない。

 

「これでよかったんだよね」

 

 地下から地上に出て、ヤクザの気配すら無くなったところでフリルがポツリと呟く。短い期間だが中々濃密な体験だった。体験自体は決して良いものではないが、相手がヤクザの龍珠組言うことを考えるとかなり甘く、良くしてもらったと思う。そんな相手との交流を断つような話を終えたフリルは微かな達成感と共に若干の罪悪感を持っていた。

 そんなフリルの背後から硝太は声をかける。

 

「いいんだよ。ヤクザはヤクザ、フリルはフリル。なんであれ線引きは大事だ、別にもう会わないって訳じゃない。別に会いたい訳じゃないけど」

「そうだね」

 

 フリルが芸能人だということを置いておいたとしてもヤクザと関係を持ち続けておくのはリスクが高い。変な問題に巻き込まれる可能性もあって百害あって一利なしと言える。

 変な問題に巻き込んでくるという点ではな初見もそう変わりないが、それを言うのは今更無粋なのでフリルは黙って胸の内に秘めておくことにした。

 

「次の問題は白岩さん?」

「白岩の方はしばらく放置でいい。あんだけのことをやったんだ。『偶像』はしばらく動かないだろうしね」

 

 高千穂では『偶像』のインスタントバレットは見つからなかった、 隠れていた訳でもなく、その場にいなかった。だがそれでも貝原亮介の動きから自身がバレていること、狙われていることも知っていたと思われる。それで結果を残せなかったのだからしばらく表立った動きを避けるはず。フリルが龍珠桃に『偶像』の影響で組員が動く死体(リビングデッド)になったことは言っているので龍珠組は今後も『偶像』を捕らえようと奔走することになるだろう。なんだかんだ言ってまた協力することになる日も近いのかもしれない。

 そんなことを考えている硝太の顔を見ながらフリルは今まで頭の隅に留めていた疑問を言ってみる。

 

「そういえば、白岩さんって龍珠組の人なの?」

「え?なんで?」

「だって白岩さんやけに龍珠組に詳しかったじゃん、龍珠組のことも身内みたいな言い方していたし」

 

 白岩の所属。それは出会った時だけでなく高千穂の準備の時も口にすることはなかった。本人が唯一言っているのがインスタントバレットのいる組織に所属しているということのみ。この発言だけだと存在が判明しているインスタントバレットのいる組織、『colorful(カラフル)』か『世界の端っこ』のどちらかと思ったのだがその割には龍珠組の事に詳しく、龍珠組のことを言う時はまるで身内のように自分事として捉えているような発言をしていた。龍珠桃も白岩と連携を取っていて、そのことに違和感を持っていなかった。だが白岩にいる組織はインスタントバレットに詳しかったはず。硝太のインスタントバレットについても知っていて『未来を変える』『人類を救う』なんて大層な目的を掲げているのだからヤクザの龍珠組と考えると違和感が生まれるのも事実。何をどう考えても不自然だが硝太はどう思っているのだろう。

 フリルの考えを聞いた硝太は大笑いしそうになるのを耐え、ほんの少しの笑みだけを浮かべる。一応耐えているとはいえ、笑いに耐えているのがフリル目線で分からない訳もなく口を曲げてムスッとした顔をする。

 

「あれは違うよ。白岩はあくまで僕達と龍珠組におそらく同時期に声をかけただけ。ほら、僕の事をインスタントバレットって呼んだでしょ?」

「そうだけど…」

「白岩は多分僕らのところに来た後すぐ龍珠組に仕掛けたんじゃないかな。そこで情報を絞って伝えることで僕達と龍珠組を引き合わせた」

 

 硝太の言う通り、龍珠桃は硝太を見て名前を聞くなりインスタントバレットと呼んだ。そのくせ硝太の魔法も知らず、それどころか最初の方は組員を操った『偶像』のインスタントバレットと同一視していたようにも見えた。情報が誰かに伝えられたとしか思えない中途半端な情報しか知らなかった。硝太達を龍珠まで伝えたのも白岩なので白岩が伝えたと考えるのが自然。

 

「私たちと龍珠組を会わせたいならもっと優しい伝え方すればよかったのに。多分硝太のせいで組の人が操られたみたいないい方したんでしょ」

「そりゃあ見知らぬ男に説明されるなら味方と言われるより敵と言われた方が納得するからね。ヤクザと僕なら尚更だ」

 

 硝太の露悪的な言い方に文句のひとつも言いたくなるが否定できない。

 白岩は事前にフリルの交渉力は知ってた。こうなることも全て織り込み済みだったのだ。最悪小さなボタンの掛け違いの結果争う事になっても白岩側にはデメリットがない。龍珠組が硝太のインスタントバレットを知らなかったのは教えて下手に対策取られないようにするため。白岩は貝原亮介に辿り着くまでのヒントを置いて龍珠組と関わりを作ることで貝原亮介を倒すための布石にしたのだ。

 全て白岩の掌で転がっていた、と言ってもいい。硝太もフリルも、龍珠組も、貝原亮介ですら。こう考えるとまるでアニメの黒幕だ。物語のラスボスといえば今までの戦いを仕組んだ悪党というのはなんともありがちなものだろう。だがそれを口にする硝太は悔しそうな面すら見せない。相手に行動を強制される事をそこまで不服としてない硝太とはいえ、家族でもない相手の手で殺し合いなんてされたら流石に怒るだろうと思ったフリルの思いとは対照的に硝太はむしろ、気付いていなかったフリルを笑っている。つまり、彼は分かっていた上で作戦に乗ったということ。硝太目線でフリルも分かっている、と思っていたとはいえ雑な扱いにフリルは今度こそ頬を膨らませて不服だと表情で訴える。しかし硝太はフリルの思いに気づいていないのかその顔に反応すらしない。考えてみれば嘘をつかずに相手の思考を誘導するのは硝太もよくやることなので自分がやるのだから相手もやる、という前提で動いているのだとわかる。対人警戒心の高さがこういった思考を作り出す硝太の歪さをまた鑑みることになった。

 これまであまり信用出来なかったがさらに白岩への不信感を募らせる。硝太を使えなかったら殺す、と言ったどこを切り取っても安心できるような相手では無かったとはいえ貝原亮介との戦いに協力してもらったのでなんとなく信用しようとしていた自分が馬鹿らしくなる。そのくせ硝太はその辺の一般人所かクラスメイトのようなこれまで何度もあって人間性をわかっていそうな相手より信用しているように見えるのが自分がハブられているようで気分が悪い。

 

「まるで操り人形みたい。変な思想に私達まで関わらないでほしい」

「いや、別に白岩が操った訳じゃない」

 

 怒りが重なり、思わず文句の切れ味が鋭くなる。普段冷静でクールでいようとしている分、一度吐いた文句に含まれる怒気がつよいのを自身で感じる。

 硝太はそんなフリルの様子にやっと気付いたのか右目を青くしながらその場に立ち止まる。フリルも釣られて止まると硝太はゆっくりと語り出す。

 

「どういうこと?」

「白岩の上司だよ。インスタントバレットのいる組織、その幹部かボスか。なんにせよ白岩は誰かに命令されて行動したんだ」

 

 白岩に命令した上司。それはこれまでの白岩の話があくまで嘘がないとするなら硝太にも隠したインスタントバレットで構成される組織。その中でも人員を管理する、会社で言う上司に当たる人物。そういった者の命令でこなしていると、硝太は言う。

 これはあくまで白岩は言われたことを行っているだけでその行動で何が起こるかを知らずに動かしているということになる。硝太という危険人物相手の交渉を任されているのだからある程度自由な発言は許される間柄で、お互いに相手を相当信頼している。この結びつき方は友達のそれではない。協力者でもない。組織としての結びつきだ。

 

「それって…」

 

 そんなことをできる組織は硝太とフリルはひとつしか知らない──否、一つだけ知っている。

 

「まぁ、これ以上は消去法で特定出来る。白岩の所属している組織はcolorful(カラフル)。そしてあいつのインスタントバレットは十中八九、契約や戒律等行動を強制できる魔法だ」




はい、これで龍珠組関連の話は一旦終了。
白岩の所属がcolorful(カラフル)と判明…これはみんな気付いてた気がするけど。交渉力の高いフリルに答えを見つけ出すスキルの高い硝太添えるだけで話が普通に進むな。テンポはともかく脇道に逸れないのがいい。これが夫婦か(違う)

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見た目以外は意外と大人なとこある硝太。龍珠組や白岩と対峙してる時はアクアっぽいとこある。
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