遺恨のIS   作:アルファデッド

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今回は調子が良かったので更新しましたが、少し短いかもしれません。

誤字報告をして頂いた方、ありがとうございます。

次回の更新はいつになるかは分かりませんが、よろしくお願いいたします。

本当にお読みいただきありがとうございます。




藤川SIDE

 

IS学園 学生寮 2020号室

0600

 

 

 

久方ぶりの()()()睡眠に加えて0600起床は素晴らしいものだなと思いつつ、私用携帯のAI『アケミ』に挨拶をしてから目を擦りながら洗面台まで行って冷水を顔にかけて完全に目を覚ました後に温水に切り替えて短いとはいえ軽く寝癖がある髪を直すため頭を蛇口の下まで屈んで流し、近くに畳んであったタオルで乾かしてから歯磨きをし始める。

 

パジャマはジャージで作業服にすぐ着替えられるように濃い青色のドライTシャツで幹部候補生学校時代に班長がデザインしたもので白色プリントで背中に『Born in Japan Made in ETAJIMA(日本産 江田島製)』、旧帝国海軍の五省と班員たちの名前、右胸には幹部候補生学校の紋章とシンプルながら大切な思い出が詰まっており、当時一緒に卒業した班員の2割が辞め、3割は()()した。

 

その他とは連絡を取れていない・・・正確には連絡することを禁じられていたに近い状況だったが、今回の件で久しぶりに向こうからの連絡で心配と花園(IS学園)にいることに対する呪文が長々と綴られており、忘れられた訳はないことが嬉しくて()()に残っていた人間らしい感情が動いた。

 

さて、歯を磨く終えて顔のスキンケアをしたところで勉強机に置いていたメモ帳を開いてカレンダーで今日の出来事をまとめているところを見るとまだ実技系の授業はまだないので昨夜にプレス(アイロンがけ)した冬制服を着ることになる。

 

服装は特に指定はないが、海上自衛官・・・海軍の人間として常にエレガントさを見せなければならない。

 

実技系は3S(スマート、ステディ、サイレント)の教えに基づいて迅速に移れるようにするため、作業服装で行くと決めている。

 

カバンに必要なものが全て入っているかを確認しつつ、タンスに閉まっている肌着を取り出して着ているシャツとジャージを脱いで冬制服に着替え、鏡の前でネクタイなどを整えて糸のほつれや不備がないかをしっかりと確認する。

 

幹部候補生学校時代に班員の全員で完璧な状態で点検を受けたら全員が目の輝き不備で腕立てさせられたのは今となっては良い思い出だ。

 

腕時計を見ると0630でそろそろ出る時刻になっており、窓などが確実に施錠されていること確認して玄関に向かった。

 

輝きを放つ鏡面磨きをした短靴を履いて手に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を持ってチェーンと錠を外して廊下に出る。

 

ドアを閉める前に取り付け金具をつけ、閉めると本体も装着すると鍵で施錠する。

 

ドアの元々の鍵はオートロックのよう閉めると同時に施錠される。

 

数センチのセロテープは目のつきにくいところにドアと壁を跨ぐように貼り付けて食堂へと向かうが、この時間は意外に人がいるようでランニング帰りの生徒がチラホラいた。

 

食堂が学生寮から比較的近いが、結構大きくキッチン部分も広い。

 

IS学園が世界中から生徒を受け入れている関係で食堂もそれにに対応出来るように幅広いレパートリーでカバーしているようでここも無駄にお金が投入されている。

 

全く現場の隊員たちが血涙を流しながら丸太を装備して突撃してくるぞ。

 

それなりの人がいるが混んでいると言えるほどげなく、目玉焼き、トースト、オリーブオイルと塩、そしてモーニングティーを頼んだらすぐに出てくる。

 

キッチンの中が完全オートメーションされていて不思議じゃないほど早いことに関しては気にせず、トレーを持って空いているところに行って席を確保して座って食べ始めた。

 

幹部候補生時代から中々抜けない癖で綺麗で優雅ながら最速で食べるという習慣でものの5分ほどで完食してしまったが、諦めるとしよう。

 

食べカスがないように確認してトレー返却をしに行き、教室に向かうと途中でファーストボーイとすれ違って軽く挨拶した。

 

昨日と違って単独で歩いているせいか視線が多いが、害意のあるものはごく僅かでほとんどは気になるか警戒するかで気にすることはなく、0705に教室へ到着した。

 

鞄からIS入学が決まった時に嫌がらせのような厚さの本で表紙に必読が大きく書かれたIS教本を取り出し、徹底的に読み直しながら一緒に出したノートに自分が分かりやうしように移しているが、やはりIS乗りにしか分からない独特な感覚的な知識は聞くしかなさそうだ・・・

 

(地獄のデーワンの始まりだな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 IS学園生徒会室

 

更識楯無SIDE

 

 

 

昨日、『藤川翔』の調査身元等の調査を受けて大した情報を得られなかった中で起きたIS学園内で見つかった身元不明の遺体が3体見つかってそっちの調査に追われていた。

 

詳細な個人名等については裏どりをしているもののほぼ判明し、過激派の女性人権団体の息がかかっている国際IS委員会の職員であるのだが、この学園の用務員のバイトとして表面的には通っていた。

 

しかし、実際は工作員で何らかの任務で何者かの返り討ちに遭っている。

 

(二人目の男性、藤川翔がもっとも怪しいし、状況に彼が狙われて返り討ちにしていると考えるべきだけど、証拠が何一つないから疑いで留めるしかない)

 

監視していた要員からは表の善良な人間ではないことははっきりしているが、更識の力を以てしても大した情報が集められない。

 

現状は・・・

 

 

 

藤川翔 39歳 6月6日 京都府出身

 

海上自衛隊 予備役1佐 

(前職 海上自衛隊 第2潜水隊群 ()4()()()() ()()()()()()()()() ()()()() 『()()()()』 艦長 2佐)

 

 

小学校および中学校は府内の私立学校

 

高校から両親の都合により、東京都へ引っ越して学習院高等学校へ進学

 

東京理科大学先進工学部マテリアル創生工学科(調査によって提出されたものは偽装が施されていると判明、記しているものはさまざまなデータベースの侵入によって判明したものの信憑性が保証されていない)

 

東京理科大学院先進工学研究科マテリアル創成工学専攻 原子力工学のゼミに所属 

 

博士課程後期を次席で修了し、超小型核融合炉のプロトタイプを発表

 

同大学院の生命システム工学専攻の女性と交際し、婚約まで至っている。

 

同時期に()()()()と接触している可能性あり(現在、詳細な調査中)

 

海上自衛隊 一般幹部候補生院卒者試験を受験し、一般要員として採用される。

 

江田島で1年間の教育を受け、次席で卒業した後に職域は航海・船務と書類上はなっているが情報職域の可能性あり

 

1~3年ペースで転勤を繰り返しているが、主要な転勤先は在英日本大使館駐在武官補佐、情報本部?、防衛研究所?、NATO本部派遣、海上自衛隊幕僚監部、そして第1護衛隊群()()5()()()() あきづき型護衛艦 (2代目) 一番艦『あきづき』

 

第5護衛艦隊壊滅事件の生存者である可能性が極めて大きく、ISに対して否定的な感情を持ち合わせていることは否定できない。

 

対IS戦術の考案者であり、不審IS撃墜事件において単独で撃墜した潜水艦の艦長という状況的なものながら十二な状況証拠として扱える。

 

交際していた女性の関係についても調査しているものの、まだ時間がかかる。

 

そして・・・

 

「幻のIS共同開発者の一人である『ショウ・フジカワ』である可能性が大きいねぇ・・・」

 

ISは篠ノ之束が単独開発したという事実になっているが、近年では『ショウ・フジカワ』と『()()()・フユカワ』の2名が共同開発者ではないかという説が出ており、信憑性もそれなりにあるようで・・・

 

「これほど情報が上がっているのに正体がイマイチ掴めない嫌な男」

 

一般人にしては情報が溢れかえっており、裏側の人間として情報が少なすぎる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イギリス ロンドン MI6

 

地下書庫:レベルゼロ

 

 

 

極秘文書(TOP SECRET)『ショウ・フジカワに関する情報』 報告者:()()()()()()()()()()()()()()

 

ショウ・フジカワ 海上自衛隊予備役()()

 

海上自衛隊 第2潜水隊群 直轄艦 改良型アスチュート級攻撃型原子力潜水艦 一番艦『ニール』艦長 中佐

 

第1護衛隊群旧第5護衛隊 あきづき型護衛艦 (2代目) 一番艦『あきづき』 少佐

 

防衛省情報本部 現地班(通称:アンタッチャブル・モンキー) 情報部員 不明[現在調査中]

専門:詳細不明

 

国際連合 派遣要員補佐 大尉~少佐

 

NATO本部 派遣要員補佐 大尉

 

在英日本大使館駐在武官補佐官(情報部員)少尉~中尉

 

IS共同開発者『ショウ・フジカワ』本人および『アケミ・フユカワ』の婚約者(検証中)

 

生体AI『Winter`s Light』の保有者および管理者(検証中)

 

対IS戦術の考案者

 

篠ノ之束のかつての親友(検証中)

 

 

 

 

追記事項:IS学園において我が国の代表候補生セシリア・オルコット()が接触をしており、本人に関する情報の収集を継続

 

 

 

 

 

 

 

 

新日英安全保障条約に基づいて不利益のないように配慮せよ。

 

 

この文書は第1級極秘文書として保管を要請する。〔受理済み〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インタネットの海のどこか

 

『専用機の調達はできそうね・・・チッ! また、鬱陶しい()()()め 私はそう簡単には破れもコントロールもできないよ』

 

数字が羅列されている世界で一人の女性が支配者のように君臨し、この世界における自身の()()()()を成そうとしており、残してしまった愛しき者のために・・・

 

『さあ、来なさい 戦争を教えてやる』

 

孤独なはずなのに生き生きとしているこのAIは何者か・・・

 





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