猫箱の物語 作:山羊
このラッキーにあやかりたいものですね。
では、赤き真実です。
今回の事件の登場人物は、セリカ、ノノミ、アヤネ、ホシノ、シロコ
それでは、どうぞ――
――7:30:アビドス高等学校・対策委員会・教室
セリカ「あれ?ここにあった腕輪がない…」
ノノミ「腕輪ですか~?」
セリカ「うん。さっき紹介したあの腕輪がないの」
アヤネ「ああ、あれですか…」
セリカ「こ、今回は本物よ!当然!」
ホシノ「まあまあ、ところでいつまであったの?」
セリカ「朝学校に来た時からあったわ。それから今見たときになかったから…大体30分くらいここにあったのかしら」
アヤネ「うーん…それだけの時間があったらアビドス校の中ならすべての施設に往復できますね」
シロコ「誰かが隠した?」
アヤネ「考えたくはないですが…」
セリカ「き、きっと私が無意識に持っていて、どこかに落としてしまったのよ!…だからみんなお願い、探すの手伝って!」
ホシノ「まあ、授業が始まるまでまだ時間があるし。みんなで宝探しだ!」
ノノミ「頑張りましょ~☆」
この時点ですべての人物は腕輪を持っていない
アビドス校の中の施設とは「本館」「別館」「図書館」「プール」「体育館」のことである
――30分経過:対策委員会・教室
アヤネ「どうですか?皆さんありましたか?」
ノノミ「私は本館を調べましたが、ありませんでした。ごめんなさい~。」
セリカ「私は別館を探したけど、見つからなかったわ…。どこに行ったのかしら」
アヤネ「私は図書室を探しましたが、同じく見つかりませんでした。すみません…」
シロコ「ん、売店を探したけど、見つからなかった。ごめん」
ホシノ「ないとは思うけど体育館を探してみたけど、やっぱり見つからなかったよ」
アヤネ「どうしてそこを探したのですかホシノ先輩…」
ホシノ「いやいや、こういうのはありえない場所にあったりするものだよ~」
ノノミ「そうなんですか~?」
セリカ「ああもう、もうすぐ授業が始まるわ!残念だけど授業の後、もう一回探しましょう!」
――12:30:対策委員会・教室
アヤネ「昼休み時間にまた探しましたね」
セリカ「それでもまだ見つからないなんて…」
ノノミ「まあまあ。それで、皆さんの成果はどうですか~?」
セリカ「私は本館を探したけど見つからなかった…」
アヤネ「売店にも行ってみましたが見つかりませんでした」
シロコ「ん、別館を探したけど見つからなかった」
ノノミ「ホシノ先輩が言っていたことでしたので、プールを探しましたが見つかりませんでした☆」
ホシノ「図書館を探したけど見つからなかったよ。ごめんね」
セリカ「それにしても本当になくなるなんて…」
アヤネ「『本当に』とは?」
セリカ「『この腕輪がなくなったとき、あなたに幸運が訪れるでしょう!』って広告に書いてあってね。この腕輪がなくなったら幸運が訪れるんだって。どんな幸運が訪れるのかな…」
シロコ「ん、なら銀行を襲うことが容易になるかも」
ホシノ「シロコちゃん、それ、やったらだめだからね~」
ノノミ「うーん。そんなことはないので、誰かが本当に持って行ったんでしょうね~☆でもどうやって…」
ホシノ「まあまあ。なくなったものはしょうがないし、その『幸運』が訪れることを待とうよ~」
アヤネ「…そうですね。ここまで探しても見つからない以上、どうしようもないですし…」
シロコ「じゃあ、解散」
――翌日:7:00・対策委員会・教室
セリカ「すごいわ!本当に幸運が訪れたの!」
アヤネ「え?」
ノノミ「わぁ~。本当ですか~☆」
セリカ「ええ!昨日のバイトでいつもより多くの給料をもらえたの!」
シロコ「ん、よかったね」
ホシノ「よかったね~。でもそれは、セリカちゃんがいつも頑張っていたからだよ。これからも頑張ってね~」
セリカ「はい!」
最後に、犯人について定義しましょう。
犯人の定義とはセリカの腕輪を盗んだ人物のことである
犯人は嘘をつく可能性がある
犯人でない人物は真実のみを語る
犯人でない人物は犯人に協力しない
腕輪は事件開始から終了まで一切動いていない
事件開始の定義とは本文の開始時点である
事件終了の定義とは本文の終了時点である
以上の情報で犯人が特定できることを保証する
いかがでしょうか。
「またこの程度の問題か。」と思われるのも無理はありません。
しかし、前回よりは少しは難易度は上がったでしょうか。
この謎がお茶請けになれば幸いです。
それでは、いずれまた――
この事件の犯人は「ホシノ」です。