こだわり派喰種の人肉評論記   作:コーヒーはアイスコーヒーしか飲めない

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前回の工藤くんの余りのパーツで作ります。


二皿目

 諸君、突然だがソーセージは好きか?私は大好きなのだが、自作するのは初めてだ。先日、知り合いから譲り受けたこのフードプロセッサーを使ってみたくて、このたび挑戦してみることにした。

 

 せっかく7mほどの腸があるのだ。バラ肉やスネ肉、ウデ肉のように鉄板の部位の挽肉だけでなく、肝臓(レバー)心臓(ハツ)(ガツ)などの内臓系も詰めていきたい。なにしろ、モモ肉以外のすべての部位が余っているのだ。ここは、一口ごとに違う食感と様々な味を楽しめるソーセージを作ってみたい。

 

 まずは、レバー、ハツ、ガツに加え、腎臓(マメ)膵臓(グレンス)(ブレンズ)(フワ)横隔膜(ハラミ)を湯通しする。レバーなどは特に血の塊のようなもの、このまま使うとソーセージ全体が血だらけになってしまう。さすがに初回からブラッドソーセージを作るのは私の本意ではないので、湯に通すこととした。

 この工程はあくまで余分な血や臭みを落とすためのもの。芯まで火を通す必要はなく、サッと湯にくぐらせる程度で良い。…残った湯は後で骨と一緒に煮込んでスープでも作ろうかな?

 

 次は、今回の主目的、ミンチのお時間だ。と言っても、このままだと大きすぎるので、小分けにしていく。この時に、余分な筋や皮、脂身を取り除いておく。だいたい2㎝角ほどにしておけば、詰まることなくミンチに出来るだろう。

 では、フードプロセッサーにブレードをセットし、カットした肉を入れて、刻んでいく。まずは、パルス運転で粗削りしたのち一度ボタンを離す。一気に砕こうとせず、短時間の運転を何回かに分けて行うことで、熱をもってしまうことを防げる。これを、いい感じの粒の大きさになるまで繰り返す。今回は食感をある程度残したいため粗めのミンチにする。それにしても、思っていたより楽しいなコレは。塊だった肉が細かくなっていく様がまさかこれほど風情あるものだとは思わなかった。

 

 まさか20分ほどですべてミンチに出来るとは…一つの部位につき2、300g用意したのだが、もっと用意すべきだったか?だがこれ以上は腸が足りなくなりそうだしこのくらいでいいだろう。何はともあれ、これを腸詰めしていけばソーセージの完成だ。

 まずは、ソーセージメーカーの先端に腸を取り付けていく。それにしても、ソーセージメーカーに意外と種類があることを今回初めて知ったよ。数百円のものから10万円を超えるものまで幅広く、商品をAm○zonで眺めているだけでだいぶ楽しかったよ。実際に購入したものは数千円だったがね。

 おっと話が逸れた、ソーセージ作りに戻ろう。先ほどミンチにした肉をソーセージメーカーに入れたのち、軽く押し出す。こうすることによって、ソーセージメーカーの先端部分まで肉で満たすことが出来る。次に、腸の先端を結び、空気が入らないように気を付けながら肉を押し出していく。どうしても空気が入ってしまったなら、竹串やまち針で空気を抜けばいい。この時に肉を詰めすぎると、あとで茹でた際に破けてしまうから、余裕をもって入れることを心掛けるように。

 入れる肉の順番だが、ヒレ肉→ロース→バラ肉→ウデ肉→スネ肉→ネック→ホホ→タン→ハツ→ガツ→ハラミ→マメ→グレンス→フワ→レバー→ブレンズと、徐々に味と食感が変化していくことを意識した順番となっている。色合いがどうなるかも含めて楽しみだ。

 

 詰める作業にだいぶ時間がかかったな…夏場にやっていたら確実に肉が悪くなっていただろう。それはさておき、端の部分を結べばソーセージの出来上がり。

 全長は7m、直径は25㎜ほどか?長さも厚みもある一本のソーセージというのは迫力があるな。では早速茹でていこう。…寸胴鍋に入りきるよな?良かった、なんとか入った。鍋の湯の温度を70~80℃ほどで抑え、ソーセージを投入、20分ほど茹でれば完成だ。さて、さっそく盛り付けていこう。直径35㎝の大皿でも7周も巻かなければいけないとはさすがの長さだな。

 

 では、いただくとしよう。

 美味い。パリッとした皮の食感の中からあふれ出す肉汁は、これぞソーセージと言える味わいだ。皮が破けていたらこうはいかないだろう。上手くいったようで一安心でもある。

 このあたりはロースかな?濃厚な肉の旨みが口いっぱいに広がるようだ。適度に脂身を感じられるのも素晴らしい。徐々に味が変わってきたな。

 脂感も少ないし、このあたりはスネ肉やネックだろう。食べ応えもあり、非常に美味いが、ロース部分の方が私は好きだな。そうだ、ここらで一度バーナーで炙ってみよう。ソーセージは茹でも良いが焼きも捨てがたいからな。

 

 焦げ目がついたところで一口、これは良い。炙ったことで肉の香りがより引き立つようになっている。満たされかけていた食欲が再び湧き上がるというものだ。

 おっ、食感がまた変わったぞ。ここらあたりは内臓系だな。挽肉にし、ソーセージにしてもこの独特の食感は失われていないようだ。肉汁とともにあふれ出すコラーゲンを飲み込むたびに、私は若返ってるのではないかと錯覚してしまう。

 などと言ってる間に、また違う味になったな。今度はレバーか。今回は血の香りを最初に少し落としたが、次はブラッドソーセージにしてもいいかもしれないな。

 

 あれほどの長さがあったのに、気が付けば完食してしまった。美味かったし、何より場所ごとに味や食感が変わり、とても楽しい食事だった。手間をかけた甲斐があったというものだ。フードプロセッサーを譲ってくれたPG氏には感謝しきれんな。

 

 明日はどんな味に出会えるだろうか。




旧多「2,3回使ったら飽きちゃったんだよね。」
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