詳しくは活動報告に書きましたので、よろしければご回答をお願いします。
音ノ木坂学院高校の入学試験の合格発表。
高坂穂乃果、南ことり、園田海未の3人が来ていた。
とは言っても、ことりは既に推薦で合格しているので、穂乃果が037番、海未が043番で合格しているかどうかだ。
〜〜〜穂乃果side in〜〜〜
合格発表だ。
うーん、緊張しちゃうなあ。
「穂乃果ちゃん、大丈夫だよ」
「穂乃果、ここまで来たらしっかり結果を目にやきつけなさい」
うー、2人とも他人事だと思ってぇ。ことりちゃんは既に合格しているし、海未ちゃんも点数が9割越えたとかいっているから楽勝なんだろうけど。
いきなり見る勇気のない私は、左側から見ていった。001、002、003……ここまでみんなある。
受けた人みんな合格していたらいいのにな。
……030、031、033……、あ、落ちた人がいる……、ひょっとして私も?
ううん、ダメダメ。弱気になっちゃ。034、035、036……。
「穂乃果?」
「穂乃果ちゃん?」
「……フッ、フフフフフ……」
「ど、どうしたのです!?」
「ま、まさか……」
「あったー、あったよー!!」
037があった。つまり私は合格したのだ。
「もう、そんなに大きな声をあげないで下さい!」
「まあ、当日来た人はみんな受かっているみたいだしね」
穂乃果の絶叫に呆れる2人。
「2人とももっと喜んでくれてもいいじゃない。……不安だったんだよー」
「そうですね、これで晴れて3人とも同じ高校に通うことになりました」
「一緒だね、穂乃果ちゃん」
「うん、改めてよろしくね。2人とも♪」
3人とも笑顔で音ノ木坂学院高校を去っていった。
私が家に帰ると
「穂乃果!」
「お姉ちゃん!」
お母さんと雪穂が私の顔をじっと見る。
お父さんも無言ながら私を見つめる。
「「合格したの?」」
「……合格しました!」
私の発表を聞いて
「ことりちゃん、海未ちゃん。本当なの?」
お母さんが驚いた様子で2人に聞いてくる。
「はい、合格していました」
「この目でしかと焼き付けたのですから間違いありません」
ちょっと、娘が信用できないの?
「よかったぁ、落ちたらどうしようかと思ったわ」
「昔に比べたらかなり簡単だとは聞いていたけど、お姉ちゃんが受かるかは確信がなかったんだよねー」
「2人とも、ひどいよ」
「それだけ穂乃果の今までが今までだったと言うことです」
「むー」
海未ちゃんまで……。確かに、勉強はあんまりできないけど……。
「まあまあ、2人とも。穂乃果ちゃんも合格したんだし」
「……今日はめでたいな、ごちそうにしてやれ」
すごく無口なお父さんが何日かぶりにしゃべった。
「……龍也おじ様が話すのを何年かぶりで聞きました」
「私も」
海未ちゃんやことりちゃんは、月に一度くらいしか会わないからね。
「ええー、お父さんがしゃべった!!」
……雪穂も含めて、みんな驚いてるね。私もだけど。
そんなこんなで楽しい春の1日でした。
〜〜〜穂乃果side out〜〜〜
穂乃果の合格発表の日からちょうど1年後。同じく音ノ木坂学院高校の入試合格発表の日。
小泉花陽と星空凛は2人で来ていた。2人は○リキy(ry……ではなく、幼なじみだった。
花陽が008番、凛が029番だった。
2人が合格発表の番号を見ると、001、002、003、……008……
まずは花陽が合格していた。
問題はここからだ。
022、024、025、026……030
「な、ない……」
自分の番号を見つけられなかった凛は、この世の終わりであるかのような顔をした。
「り、凛ちゃん落ち着いて!ほら、あれ!」
花陽が指で指した先には、029、つまり、凛の番号があった。
どうやら凛は焦るあまり、一番下の自分の番号を見落とし、隣の列の一番上を見てしまっていたようだ。
合格発表の番号は6列7行。
凛の前に一人だけ不受験で不合格になった生徒を抜かして全員合格だから、凛は28番目に書かれていたのだ。
「あったー」
凛は、先ほどとはうって変わって、これ以上ないほど喜んだ。
「おめでとう、凛ちゃん!」
花陽と凛はお互いに抱き合った。
その状況をどこか冷めた目で見る一人のスーツ姿の男がいた。
(おーおー、あんなにはしゃいじゃって。去年の高坂を思い出すな)
音ノ木坂学院高校の数学の常勤講師である猪木伸二だ。
彼は、去年も騒いでいた穂乃果達を見ていた。
(高坂のように苦労しないようにガンバれよ。担任としてフォローはしてやるがな)
数学が苦手で追試を受けることになった穂乃果の試験問題を作るための作業の合間に見に来ていたのだ。 ところ変わって、千代田区の一等地に豪邸を構える西木野家。
真姫は、勉強の休憩時間に下に降りてきていた。
〜〜〜真姫side in〜〜〜
今日は音ノ木坂学院高校の合格発表の日。
私の学力なら落ちることはないし、一緒に見に行く友達もいない。
両親も医者で仕事が忙しい以上、娘の私が留守番をしていた。
番号の確認は買い物に出ていく和木さんに任せて、私は休日らしく勉強や趣味に没頭していた。
一階にあるピアノ。これは、私が子供の頃から使っているものだ。
そのピアノを少し弾いていると
ガチャ
和木さんが帰ってきたみたいだ。
「お嬢様、ただ今帰りました」
「どうだった?」
「もちろん、合格していました」
「ご苦労様、ありがとう」
私の番号039は無事あったようだ。元々入る人も少なく、廃校間近の学校だった。
本当は尾崎さんと一緒の学校に行きたかったな……。
あれから何日か経って、今日は音ノ木坂学院での入学手続き日。
手続きが完了して帰ろうと言う時だった。
「真姫ちゃん、ちょっと」
ママが笑顔で手招きをする。
「どうしたの、ママ」
「ふふ、ついてきなさい。いいものを見せてあげるわ」
そう言って私を連れていこうとする。
「……ここ、音楽室じゃない?」
音楽室の前に来ると、ママはガチャッと鍵を開けた。
「さっ、入って」
ママが扉を開けて、私を入れた。
「真姫ちゃん。これがあなたに見せたかったものよ」
母親が示した先にあったのは……1台のピアノだった。
このピアノがどうかしたのかしら?随分いいものだけど。
「真姫ちゃん、ちょっと弾いてみてくれない?」
言われるがままに、ピアノの演奏を始めた。
〜〜〜♪
「どう?」
「ちょっと古いけど、音はいいピアノね。湿度調節とか、管理が行き届いているわ」
こんな学校にはもったいないくらいいいピアノだった。
「ふふ。このピアノは、ママが高校に入る頃に、寄付金で買った純正品のピアノなのよ」
「ちょっとじゃなくて、ものすごく古いピアノなのね」
「こら」
ママが入ったのって、30年近く前じゃない。それにしても素晴らしい保存状態だわ。 こんな立派なピアノが毎日弾けたらな……。
「実は、このピアノは来年度の音楽の授業が終了したら、家がもらい受ける計画なのよ」
私の願いを叶えてくれるかのようなことをママが言った。
タイミングが良かっただけに思わず驚いてしまった。
「実はこの学校は、来年度から募集を停止する予定なの。つまり、真姫ちゃん達が最後の入学生と言うことよ」
母親の説明に対して、納得したのか落ち着いた顔になる真姫。
「真姫ちゃんには申し訳なかったけど、一年間だけ音ノ木坂学院に通って。それが、このピアノをもらう条件の一つなの。その後は、好きな高校に編入させるわ」
「待って!音ノ木坂は三年ある訳でしょう。後の二年間はピアノはどうするのよ?」
「中古の安いピアノを寄付すればいいわ。どうせ大して使わないでしょうから。授業も来年度いっぱいになる予定だそうだし」
「じゃあ、このすごいピアノは……、あと1年でうちのものになる訳?」
こんなすごいピアノが手に入るなんて、夢にも思わなかったわ。
「……ええ。真姫ちゃんがここで音楽の授業を受け終えたら、後は真姫ちゃんのものよ。」
ママが少し複雑な表情を浮かべた。やっぱり、母校が廃校になるのは気になるのかな。
「あとね……、実はこの音楽室の合鍵もあるのよ。ほら」
つまり、このピアノは放課後は使い放題だと言うことになる。夢みたいな話よ。
「真姫ちゃんが今まで勉強をガンバってくれていたごほうびよ。これからもしっかり頼むわね」
「ママ……。……、その……、……ありがとう。」
ものすごく照れくさいけど、キチンとお礼は言わないとね。
「喜んでくれたようで何よりだわ」
ママは満面の笑みを浮かべた。こんなに嬉しいのはいつ以来だったかしら。
〜〜〜真姫side out〜〜〜
ことほのうみと、まきりんぱなの合格発表です。真姫だけ、ピアノとの出会いを書いてみました。
そうしないと、何で真姫が放課後にピアノを貸し切りできるかがわからないので。
普通に考えれば、学校って使わないとされる部屋には鍵をつけるのが普通ですので。