異世界TS転生曇らせ愉悦部員が失敗するだけの汚話 作:アスタロット
俺たちは何とか、山の頂にたどり着いた。
ティアナやアーシャによる強化が無ければ、かなり厳しい山行だったに違いない。
そして、その山頂だが…
ティアナの言った通り、龍がいた。
翼竜と似て翼があるものの、羽ばたきもせず宙に浮いている不思議な存在。
俺から見ても分かるくらい、それは大きなプレッシャーを放っている。
こんな強大な魔物が存在しているとは、麓からは分からなかった。
“よくぞここまでたどり着いた、ゆうしゃ達よ”
「すごいな!このリュウ話すぞ!」
「しっ!だまりなさいよ、エリナ!」
「しゅん…」
喋る龍に興奮したエリナは、アーシャに叱られ落ち込んでいる。
王族の誇りはどこに行った。
“われに力をしめせ。さすれば、道はひらかれる。なんじらは、われに力をしめすか”
勿論、俺たちの返答は決まっている。
「ここまで来たんだ、やってやるぜ!」
俺たちは戦った。
激しい闘いだった。
ティアナは常に強化と回復。
アーシャは後方で、強力な各種属性攻撃魔法。
サティアは攪拌。
エリナはティアナとアーシャの防御。
俺は全力で攻撃。
出来得る最高の連携。
その結果として、俺たちは辛くも勝利することができた。
「ハァッ…ハァッ…ハァッ…何分!?何分経ちましたか!?」
とんでもない強化と回復をばら撒いたティアナは、顔を青くして息を切らしている。
どうやら、やたらと時間を気にしていたようだ。
流石のティアナも、魔力の限界が近かったのかもしれない。
“なんと、このわれを……たったの14ターンでやぶるとは、大したものだ”
「14ターン!?やったぁ!やりましたよ、皆さん!!ほんっとギリギリ!!やったぜ!こんなに嬉しい事はありません!!バンザイっ!ばんじゃいっ!ばんじゃい゛!ぱゃんに゛ゃんじゃんじゃいぃぃっ!」
ティアナはよほど嬉しいのだろう、諸手を挙げながら感動で涙を流していた。
彼女の喜び様を見て、俺も嬉しくなった。
“ほうびとして、なんじらに この秘宝をさずけよう”
すると、俺たちの前に、先が細くなった円錐状の器が忽然と出現した。
「ほら!ほら!私が言った通りだろう!偉い、私!ほら、皆んな!私を褒めて良いんだぞ!」
エリナはコレまでに無いくらい、自らを誇っている。
フンッ!フンッ!
と鼻息が聴こえてきそうだ。
「ああ、エリナさん!素敵!最高です!もう聖女権限で、名誉司教の地位をあげます!」
ティアナはエリナの両手を掴んで、必死に礼賛している。
名誉司教は、さすがにやり過ぎだと思うが。
「フンスッ!!」
「で、龍さんとは、再戦したら…また別の褒美を頂けるんですよね!?例えばその、エッチな本とか」
ティアナは唐突に龍へ向き直り、再戦時にも追加の報酬があるのか質問した。
いや、もういいだろうに。
意外とティアナは、強欲なのかもしれない。
“再戦はうけるが、ほうびは無い うでだめしをしたければ、またくるが良い”
「え…うそでしょ…」
ティアナは膝から崩れ落ちる様にして、地面に伏した。
そんなにがっかりする事か?
秘宝も手に入ったんだし。
十分過ぎると思うが。
「そんな…エッチな本の実物…見たかったのに…」
そもそも俺達は、この龍と再戦したくない。
結果的には勝てたが、これまでにない強敵だった。
しかし、当初ティアナが言ってた事が本当なら…
なんで秘宝がダンジョン奥じゃなくて、山頂にあったんだろうな。
しかも、龍に護られて。
まあ、秘宝は手に入ったんだ。
ヨシとしよう。
「エッチな本…エッチな本…欲しかったなぁ…」
しかし、さっきからティアナが言う、エッチな本って何だ。
ティアナが欲しがるくらいだから、何らかの魔導書だろうけど。
そうだ!
今度それを見つけたら、ティアナにプレゼントしてあげよう。
それがいい。
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