彼女の名前は姫月ルミナス、両親は日本人である。
ルミナスは14歳の時に自身の無くしていた記憶を取り戻し自身が魔王である事を思い出した、しかし今更自身が魔王である事を今の友達である御坂美琴と後輩の白井黒子に言う必要性を感じず、記憶を取り戻して以来も今まで通りに過ごしていた。
『ほれ、美琴、お前の好きなゲコ太だ、妾は興味無い上、もらってくれ…』
「えっ!?いいの!?、これ超激レアのゲコ太だよ!?、本当に良いの?ルミナス!!?」
『妾が良いと言っているのだ・・構わぬ』
「あ、ありがとう〜ルミナス!!、流石私の親友!」
『付き合いは長いしな、好きなものくらい把握しておるわ』
この様に何でもない日常をルミナスは楽しんでいた、何も刺激も無い、戦いも起こらないこの平和な一時を彼女は楽しいと感じ、大切にしたいと思う様になっていた。
「あ〜お姉様!!?また、そんなお子ちゃまが好むような代物を〜・・」
「別に良いじゃない!黒子、あんたの異常な性癖寄りは全然マシよ!!」
「なぁ!?、私の性癖が異常ってどう言う事ですの!?、私はお姉様やルミナスお姉様のあんなところ、こ〜んなところ全部知りたいんですよぉ〜」
『好きな者の全てを知りたいと言う気持ちは組むが・・確かに黒子は異常だぞ』(まぁ私も人の事は言えぬが・・)
ルミナスは自身の性癖を美琴と黒子には打ち明けずにいた、それは自身の性癖が同性にしか興奮を覚えないと言う、同性愛者とも言える性癖を持っているからである、いつもならその本性をさらけ出し隠す事はしないが、時代が時代なだけにそう言う性癖を持った者の末路を知り、せっかく友達が出来たのに、自身の性癖のせいで失うのを恐れて、自分の本性を隠していた。
「ルミナスお姉様までぇ〜・・あ、そうだ思い出しましたの!!、ルミナスお姉様に一通の手紙が届いてましたの」
『ん?何だ?内容はどんな内容だったんだ?』
「内容に関しては見ておりませんの、ルミナスお姉様のプライバシーに関わる事だと思い」
『そうか・・だがありがとう黒子、妾を尊重してくれて』
「い、いいぇ、ブッハアアアア」
「あ〜黒子ったら鼻血出しちゃって・・まぁ確かにルミナスのあの笑顔は反則よねぇ、私も鼻血少し出たわ」
『人の顔を見るなり鼻血を出すとは・・相変わらずだな、2人は・・・さて手紙の内容は・・』
ルミナスが手紙の中身を見ると、その内容は美琴達には見せられない様な内容であり、学園都市の深い闇がその手紙には書かれていた、ど言う訳か学園都市の闇がその手紙には全て包み隠さず記されており、何故か彼女が転生してきた存在である事もその手紙には書かれていた。
美琴や黒子に一番見せられなかったのは自身が転生者であると言う事実であり、自身が転生者である事はまだ彼女達には言っておらず、言う事を躊躇っていた、理由は自身の性癖がバレた時と同じ理由であり、嫌われるのが嫌と言う理由で隠し通していた。
「それで手紙の内容は何だったのよ、ルミナス」
『・・・大した事では無い・・元気に過ごしているのかとかそう言うった日常的な内容だった、特に気に悩む程のものでも無かった』
「?・・ならいいんだけど、一瞬表情が曇った様に見えたから・・・」
『それは気のせいだろう、妾はこの通り元気だ・・あ、少し外に出掛ける用事を思い出した、しばし離れる』
「分かった、気を付けなさいよね?、ルミナスあんた可愛いんだからそこら辺の男に・・って心配はいらないわねぇ…」
『そうだな、男によるナンパは妾には通じぬ、安心せい』
そしてルミナスは寮を出て、寮から割と離れた先の場所まで周りに誰かいないかを確認し身体能力のみで瞬時に遠い場所へ移動した。
『さて・・妾をここに呼び出した奴・・・早く姿を表わせ、でなければ・・』
ルミナスは少しだけ魔力を発生させ、この場に隠れている者へ警告する様に魔力を解放する、それもその魔力は本のちょっとの量だと言うのに空気が一変し空間が歪み時の流れですら遅く感じさせるような感覚を相手は感じていた。
「やれやれ・・ほんの少し魔力を解放するだけでこれ程とは・・・恐れ入るのぉ」
『お前は何者何だ?、人の姿を模様しているようだが、その気配・・お前竜か何かか?』
「鋭いのぉ〜・・流石異世界から来た魔王じゃ、・・・私は巴・・まぁお主の言う通り竜じゃなぁ」
『それで巴とやら、妾を呼び出し一体何をするつもりだ?』
「いえ、別に特に・・ただある方と会って欲しいと思ってのぉ、我が主、ミスミ・真じゃ」
『ミスミ・真・・もう一つのお前より大きい気配の方の奴の事か?』
「何と!?まさか気配に気付いておったのか!?、・・若、・・・もう出てこられた方が良い…」
こうして、ルミナスの前に現れたのは、パッと見普通で特に特徴の無い青年であったが、その青年から発せられる魔力は凄まじく、ルミナスも実際に眼で見た時は一瞬だが驚いた、しかし彼女からしたらまだまだヒヨっ子程度であり、特に大きく動じるは無く、冷静に対応した。