ロイド・フォージャーはスパイである。彼は現在スパイとしてトレセン学園に潜入していた。
ロイド「それでだ、オグリ。今度のトレーニングのことだが・・・」
オグリ「ふむふむ、有馬記念を走るのか。ちゃんと調整しなければな。」
ロイド「そうだな。それにしてもよくこの量を食べられるな。」
オグリキャップの前には山盛りのチャーハンがうず高くそびえている。これが彼女の一食分なのだから驚きだ。
オグリ「食堂のご飯は美味しいからな。このくらいが普通だ。」
ロイド(なるほど、オグリにとっては普通の量なのか。)
ロイドはそう思いながらもパンを食べる。
ロイド(今回の有馬記念にはあのデズモンドも来る。接近するならそのタイミングだな。オグリには悪いがその勝利を利用させてもらうぞ。そのためには・・・)
ロイドフォージャーは他の席を見る。
銀時「って訳で、エルは次に有馬に出たらどうだ?」
エル「有馬記念で優勝すれば世界最強になれマスか?」
銀時「まぁそうだろうな。夢のグランプリだ。」
エル「よ~し!頑張って気合い入れるデース!」
長谷川「ちょ、エルちゃんデスソースが俺の飯にかかってるんだけど!」
グラス「エル♪腹を切りなさい。」
エル「ちょわ~っ」
テイオー「ねぇ、トレーナー!ハンバーガー食べようよ、ハンバーガー♪」
ロー「俺はパンは嫌いだ。」
マックイーン「好き嫌いは良くありませんわよ。トラ男さん。」
ルキア「全くだ。ところで白玉あんみつのお代わりはどこかな?」
ロー「てめぇらこそ、どんだけデザート食ってんだよ!」
マックイーン・ルキア「「甘いものは違うぞ!」」
銀時「餅つけ。この程度じゃ、寝酒にもなりゃしねぇ。」
ロー「お前はお前で糖尿病だろうが。銀時屋・・・」
ブルボン「ライスさんは年末の有馬記念に出られるのですか?」
ライス「うん、そのつもりだよ。ブルボンさんは有馬記念は・・・」
ブルボン「ライスさんとレースで再戦するのが楽しみです。」
善逸「え?ブルボンちゃんも出るの?!いやぁ楽しみだなぁ「お兄様?」でも、ライスちゃんが一番だよ。」
ロイド(彼女たちも有馬記念に出るのか・・・警戒は・・・一応しておこう。)
ロイドは改めてオグリキャップに向き直る。
オグリ「やはり、みんな出るようだな。まぁ私は負ける気はないが。トレーナーもよく指導してくれている。感謝している。」
ロイド「お、おう。そうだな。」
オグリキャップは明るく微笑んだ。
ロイド・フォージャーはスパイであるため、トレーニング以外にやることが多い。
ロイド「この器具はこうやって強度を調整して使うんですよ。」
瑞希「ありがとうございます。ロイドさんが本当に頼もしいですね。」
ロイド「いえいえ姫路さんもちゃんとタキオンのトレーニング分析をしているじゃないですか。」
瑞希「いえ、まだまだです。もっとちゃんとしなければいけないのに・・・」
ロイド「いえいえ、あの皐月バにトレーニングメニューを作れる時点ですごいですよ。」
瑞希「えへへ・・・ありがとうございます。ロイドさんこそ素晴らしい指導者になれると思いますよ。」
ロイド(トレーナーとして一流でなければ。これはあくまで潜入、スパイだ。)
瑞希「ところでロイドさんはなぜトレーナーに?」
ロイド「そ、それは・・・・・昔テレビで走っているウマ娘を見まして、それでレースに関わりたいと思ったんですよ。」
瑞希「へぇ、それで今はオグリキャップの担当を・・・それにしてもオグリさんを任せられるなんてすごいですね。」
ロイド「はい。彼女はとっても頑張っていますよ。今度の有馬にも出る予定です。」
瑞希「へぇ、ウチのタキオンも出るんですよ。何か『見たことない景色を見たい』らしくて。」
ロイド(なるほどアグネスタキオンも・・・これは混戦になるな・・・)
オグリ「おーい、トレーナー。次のトレーニングメニューはあるか?」
ロイド「おう、ある・・・」
瞬間ロイドは何者かの気配を感じた。
ロイド(何だこの気配・・・うまく隠しているが、素人ではない。)
オグリ「どうかしたか。トレーナー?」
ロイド「いえ、少し用事があるので行って来る。」
ロイドは気配のする方へと向かう。
ロイド(このドアの中か・・・ここは倉庫で使う人はいないはず・・・)
そうしてドアを開けると中には
銀時「もぐもぐ。」
マックイーン「もぐもぐ。」
ルキア「もぐもぐ。」
三人が山盛りのあんみつを食べていた。
ロイド「・・・・」
銀時「あ!ロイド・・・」
マックイーン「バレてしまいましたか。せっかく三人で隠れて甘いものを食べていたのに・・・」
ロイド「いや、あのわざわざ隠れて食べなくてm」
銀時「仕方ないんだよ。これが、見つかっちゃいけないんだ。」
ロイド「そんなに怖い人がいるんですか?」
ルキア「ああ、それは怖い恐ろしい。あの」
ロー「白い肌の医者に見つかりたくないって?」
そこにはあきれ顔のローがいた。
ロー「食い過ぎだ。糖尿病になるぞ。」
マックイーン「スイーツは別腹ですわ。」
ルキア「そうだとも。若いうちに食えるものは食っておかないと。」
ロー「いや糖尿舐めんな!てか銀時屋はあの年齢で糖尿病なのいろいろとおかしいからな!」
マックイーン「だってオグリさんはあの量食べてもナイスバディですわ!」
ロー「彼女は・・・体の燃費がいろいろおかしいんだろう。俺もよく分からん・・・」
そう言ってローは三人の首根っこを掴んで引きずっていく。
マックイーン「ロイドさん。お助けを~!」
オグリ「あのお菓子美味しそうだったな・・・」
ロイド(変な人が多いな・・・)
そうして遂に有馬記念を迎えた。
実況「とうとう迎えました有馬記念!実況は私結乃アナと、解説はそこら辺をほっつき歩いていた神楽さんでお送りします。」
神楽「エル~!頑張るアルよ~(棒読み)」
結乃アナ「今回出走するのはオグリキャップ!そして、クラシック二冠ウマ娘ミホノブルボン、皐月賞ウマ娘アグネスタキオン!ダービーウマ娘スペシャルウィーク!菊花賞天皇賞ウマ娘ライスシャワー、新聞を読むウマダイタクヘリオス!タマモクロス、凱旋門二着のエルコンドルパサー!グラスワンダー!そして無敵のテイオーに天皇賞連覇のメジロマックイーン!そしてエリ女のカワカミプリンセス、そしてマンハッタンカフェと超豪華メンバーです!」
神楽「いや、戦績がおかしいアル!矛盾しすぎネ!作者は誰を優勝させる気アルか!」
結乃アナ「なお、有馬記念は芝2500mで行われます。」
神楽「いや聞いてね~ヨ!」
実況の二人は言い合いながらもレースは進む。観客席からは歓声が聞こえてくる。
そこにはヨルとアーニャもいた。
アーニャ「アーニャ、レース見るの初めて!わくわく。」
ヨル「そうですね~。ロイドさんの担当ウマ娘はあそこにいるようですよ。」
実況「さぁ各ウマ娘ゲートに入りました・・・スタートです!」
こうして有馬記念は始まったのであった。
実況「先頭を走るのはセイウンスカイ、ミホノブルボン。それに続きオグリキャップ、続きますはライスシャワー、マンハッタンカフェ!スペシャルウィークは中段よりやや後ろ。グラスワンダー、エルコンドルパサーは後方。タマモクロスが最後方でレースを展開します。」
神楽「レベルが高すぎるアル。このままじゃ潰れるネ。」
結乃アナ「各ウマ娘、第四コーナーを回り、最後の直線に入ります。先頭はエルコンドルパサー、ここでオグリキャップが上がってくる!その後ろにライスシャワー、、グラスワンダーも上がってくる!スペシャルウィークは中段よりやや後ろだが、上がって来ている!」
神楽「まさかエルコンドルパサーか!?あいつならなんとかしてくれるネ!賞金で寿司を食いに行くって言ってたアル!約束を果たすアルよ!」
銀時「ちょ、おい解説の神楽さん?俺は別にアイツに寿司おごるって言ってないぞ?」
ルキア「まぁ、おごる必要はあるまい。勝つのはマックイーンだ。」
銀時「何だとルギア!ホントにあいつに似てるな!」
ルキア「何のことかな?」
ロイドはレースではなく客席を見ていた。
ロイド(あの客席にいる男。指名手配中のテロリストだ。奴を捕まえることが今回のもう一つの任務だ。)
ロイドはさりげなく不審な男に近付く。
テロリスト「へへへ、有馬記念のゴールと同時に大花火を打ち上げてやるぜ。無論客席の悲鳴の花火をな!」
ロイド(させるか!)
ロイドはサイレンサー付きのショック銃でテロリストを撃った。
テロリスト「ぐへっ!」
そしてそのままロイドは気絶した男を担ぎ上げ、客席から見えないところまで離れた。
実況「おっと!ここでオグリキャップが・・・エルコンドルパサーを抜いた~!」
銀時・神楽「「な、何だって~!」」
エル「おのれ!オグリさんには負けマセン!」
神楽「そうアル!追い抜くアルよ!エルコンドルパサー!」
銀時「そうさ!俺たちはその輝きを見てきたんだ!」
しかし、エルコンドルパサーの健闘むなしく、ゴール版を最初に通過したのはオグリキャップであった。
結乃アナ「オグリキャップだ!オグリキャップだ!一着でゴールイン!」
結乃アナ「二着はエルコンドルパサー!三着はナイスネイチャ!」
神楽「おのれ~。エルコンドルパサーは二着アルか・・・こうなったら二着の賞金でヤケ食いアル!」
銀時「だから何でお前が仕切ってんだよ!」
ネイチャ「あ~アタシはまた三着ですか・・・ん?テイオーとマックイーンに勝ってる・・・」
控室
オグリ「トレーナーのおかげで勝てたぞ。ありがとう。」
ロイド「いや、オグリが頑張ったから勝てたんだ。(正直あのメンツで勝てるか不安だったが・・・凄いなこのウマ娘は・・・)
オグリ「ところでトレーナーも疲れているようだが・・・」
ロイド(はぁ~、まさか中山競馬場に他にも時限爆弾が仕掛けてあったとは・・・)
オグリ「ん?どうした、トレーナー。顔色が悪いぞ。」
ロイド「あ、ああ気にするな・・・」
オグリ(大丈夫かな・・・)
その日の夜
ルドルフ「という訳で、クリスマスパーティー兼有馬記念お疲れ様パーティーだ。楽しんでくれ。」
ヘリオス「イエーイ!フーフー!」
全員(会長何でクリスマスツリーの仮装をしてるんだ?)
ルドルフ「私は生徒会長として皆が快調であることを願っているぞ。」
銀時(つまんねぇダジャレだな・・・)
エル(この人が会長だなんて信じられないデース!)
カフェ(落ち着いてください。エルさん。)
ルドルフ(な、何だこの微妙な空気は・・・)
夏油「ま、まぁ・・・オグリ。一着おめでとう。」
オグリ「ありがとう、これからも精進させてもらおう。」
タマ「今回は負けたけど、次回の春天でリベンジや!」
エル「リベンジはエルの専売特許デスよ!」
銀時「あぁ、まぁ賞金で家賃は返せるか・・・」
ネイチャ「ま、まぁ三着ってことで・・・相変わらずね。」
マックイーン「そうですの!宝塚記念で勝負ですわ!」
ゴルシ「フッフッフ、宝塚はアタシが二連勝しているところだ。譲らねぇよ!」(←盛大なフラグ)
一方のオグリはスぺ・ライスと一緒に料理を山盛りに持って食べていた。
スぺ「バクバク・・・ムシャムシャ・・・」
タマモ(あの体に入るんか?)
太子(多分大丈夫だろ。)
マックイーン「待ってください。どうして彼女たちが許されて私とミラ子さんは許されないんですの!」
ミラ子「鬼!悪魔!英語の先生!」
ロー「あいつらは体の燃費がおかしいんだ・・・バクバク・・・」
銀時「そ、それにしてもお前もパンを食えって・・・」
ロー「ほっとけ!俺はパンが嫌いだ。」
テイオー「あ、トレーナー!それボクが狙ってたローストチキン!」
ロー「あ、ああ悪いな・・・」
アーニャ「凄いパーティー。ちち凄い!」
銀時「おかげで俺は神楽に寿司を奢ることになったがな。」
ルキア「子供の前で何を言ってるんだお前は・・・」
ヨル「まぁ、それは大変ですね。」
その頃ロイドは喧騒から一歩離れたところにいた。
夏油「優勝お疲れさまでした。ロイドさん。まぁうちのカフェは掲示板に入りませんでしたけど。」
ロイド「あ、ありがとうございます。」
夏油「そういえばレースの間どこに行ってたんですか?なんか気絶していた怪しい男を持っていってましたが。」
ロイド「ああ、あれは急病人がいたんですよ。だから運んだんです。」
夏油「そ、そうですか・・・」
という訳でクリスマスを迎えることになった。