テイオー「助けてーーー!」
トウカイテイオーはトレセン学園の中を逃げ回っていた。
マックイーン「まぁ、どうしましたの。テイオーさん。」
テイオー「あ!マックイーン。トレーナーさんがお注射持ってるんだよー!」
マックイーン「ああ、なるほど。」
その頃トウカイテイオーのトレーナーである、トラファルガー・ローは焦っていた。
ロー「クソ、テイオー屋どこ行きやがった。足が速くて追いつけない。」
その手には注射器があった。
三十分前
ロー「テイオー屋、今日のトレーニングだが・・・まず予防接種からだ。」
テイオー「えええええ!なんでそんなことするの~。」
ロー「ウマ娘にはウマ娘なりの病気があって、予防接種が必要らしい。俺がしてやる。」
テイオー「い、いやでもトレーナーさんは打てないはずじゃ・・・」
ロー「俺は医者だ。俺はトレーナーであると同時に医者でもある。基本医者は何科でも予防接種はできるんだよ。」
テイオー「でもボク注射はやだなぁ。」
ロー「わがまま言うな、早くしろ。ただでさえ、他のウマ娘たちにもしてくれと言われてるんだ。」
テイオー「訳わかんないよー!」
そう言って逃げられ今に至る。
ロー「テイオー屋どこ行った?」
すると、目の前にミホノブルボンとケロロ軍曹がいた。
ブルボン「テイオーさんのトレーナーを認知しました。」
ロー「ブルボン屋。テイオー屋はどこ行ったか分かるか?」
ブルボン「テイオーさんなら、先ほど見かけました。注射ですか?」
ロー「ああ。」
ケロロ「トラ男殿も大変でありますなぁ~。」
ロー「まぁな。てか、なんで軍曹屋がここにいるんだよ。服まで着替えて」
ケロロ「ギクッ!そ、それは・・・あれであります!先ほどゴルシ殿にクリーム砲で汚されたのでその復讐に・・・」
ロー「あのアホ・・・ブルボンは?」
ブルボン「私は予防接種を受けに行くところです。」
ロー「じゃあ、今やっちまうか。腕出せ。あとゴルシ屋にも受けるように言っとけ。」
ブルボン「かしこまりました。」
ローはブルボンに接種を終えた後、テイオーを探しに行った。
テイオー「じゃあね。マックイーン!」
マックイーン「お待ちください。おいしいお菓子がありますの。」
テイオー「ホント!わーい!」
マックイーンとテイオーはお菓子を食べようとする。すると、
ロー「見つけたぞ、テイオー屋・・・」
テイオー「あ・・・、トレーナー。」
ロー「『あ!』じゃねえ。なんで逃げるんだ。」
マックイーン「もう、諦めたほうがいいですわ。大人しくお注射を。」
テイオー「このマックイーンの裏切り者~!」
すると、ローはマックイーンの方を見て
ロー「お前もだ。メジロ屋、最近の走りを見てるとなんか太ってないか?」
マックイーン「そんなことありませんわ!ただ夜にドーナツをパクパクするだけですし。」
ロー「何回?」
マックイーン「毎晩二個食べてますわ・・・」
ロー「それが太り気味の原因だ。二人まとめてお注射だな。」
マックイーン「そ、そんな・・・」
ロー「生憎お前のトレーナーからの要望だ。」
ローがずいと近づくのを察知して
テイオー「マックイーン。逃げよう!」
マックイーン「そうですわ!」
二人は逃げ出した。
ロー「クソっ!待ちやがれ!」
ローは追いかけ始めた。
テイオー「ハァ、ハァ、マックイーン、大丈夫?」
マックイーン「ええ、なんとか。でもあともうすこしで追いつかれそうですわ!」
そう言って二人は二手に分かれた。
ロー「おのれ~!俺の力を見せてやる。」
すると、ローは自分のポケットからペットボトルのキャップを取り出すと。
「ROOM、シャンブルズ!」
そう言ってマックイーンとキャップを入れ替えた。
マックイーン「あ・・・」
ロー「さぁ、覚悟してもらおうか」(ニヤリ)
マックイーン「いやぁあああ!」
ローはマックイーンへの診察(説教とも言う)を済ませると、トウカイテイオーを探し始めた。
ロー「ったく、どこに行きやがった。あれはインジェクションショットコースだなこりゃ。」
エル「おや?どうしましたか?」
ロー「ああ、トウカイテイオーが予防接種から逃げやがった。」
エル「予防接種・・・、ああ。なるほど。逃げたんデスね!」
ロー「ああ、そうだよ・・・」
エル「さきほどテイオーちゃんが教室に入っていくのを見たので。そこだと思いマース。」
ロー「それは心配かけたな。じゃあな。」
ローはそう言うと、教室に入った。
テイオー「あ!トレーナーさん!ボクを追いかけてどうしたの?」
ロー「お前に注射を打ちに来た。」
テイオー「え!ヤダヤダ!絶対ヤダ!」
ロー「シャンプルズ!」
トウカイテイオーはいつの間にかローの前に来て肩を掴まれていた。
テイオー「そんな、悪魔の実使うなんてズルいよ~!」
ロー「これも医者の仕事だからな。」
テイオー「うう・・・、わかったよ。注射すればいいんでしょ!」
ロー「ああ、早く済ませよう。さっきの分もたっぷりとな。」
テイオー「ぎゃああああああああ!」
ロー「全く困ったものだな。」
ローは暴れるテイオーを引きずっていった。
別の日、トラファルガー・ローがターフのトレーニングの計画を立てているとトウカイテイオーが走って来た。
テイオー「大変だよ~。オグリ先輩が!」
ロー「オグリ屋がどうかしたのか!」
テイオー「何かクッキー食べたらぶっ倒れたって。」
ロー「そうか、分かった。すぐ向かう。」
一方食堂では大勢の人が集まっていた。そこにローが来た。
ロー「おい!どうしたんだ!」
ケロロ「あ!トラ男殿!オグリ殿が、クッキー食べた瞬間倒れて・・・」
するとそこには、泡を吹いて倒れているオグリキャップがいた。口からは白い泡が出ていて白目をむいている。
ロー「な・・・なんだこれは?」
マックイーン「それが分かったら苦労しませんわ!」
銀時「大丈夫か?オグリ~」
そんなことをしているとエルコンドルパサーが来た。
エル「何とか生き返ってくださーい!」
ロー「大丈夫だ。息はある。というか風邪ですらねぇ。これはただの食い過ぎだな。」
テイオー「そうか~良かった~」
ライス「ライスのせいでオグリ先輩まで不幸になったかと思ったよ・・・」
ロー「でも、少し食い過ぎにしては様子がおかしいな。一体こいつは何を食ったんだ?」
ローは近くにいるライスシャワーに質問した。
ライス「多分、これじゃないかな?トラ男お兄様。」
ロー(ライスのお兄様呼び・・・昔を思い出すな・・・)
そう言ってライスシャワーが取り出したのは聖徳太子サブレだった。
ロー「こ、これは・・・」
エル「あ~これは!聖徳太子トレーナープレゼンツのサブレデース!」
ロー「聖徳太子・・・あのアホが!」
ローは怒りの形相を浮かべた。そこでローは考えた。あれ?そう言えば聖徳太子が担当してるウマ娘・・・あのオグリキャップと親友でライバルの奴がこの場にはいないではないか!
ロー「シャンプルズ!」
タマ「え?ウチがあげたサブレでぶっ倒れた?」
ロー「そうだ。まさにお前があげたサブレで倒れた。毒でも持ったのか?」
タマ「いや、盛ってないわ!」
ロー「じゃあ何でアイツは倒れたんだ!」
タマ「だって・・・まさかオグリがあれ全部一気食いするとは思わないやん!」
ロー「するだろ。絶対あいつは・・・」
ローはあきれ顔になる。
タマ「確かにこの前のクイズで銀さんに押し付けられたサブレをあげたけどさ・・・」
ロー「どんな劇物扱いだよ!って、元凶はアンタらか!」
銀時「ちょー!トラ男さん!さすがのリヴァイ兵長でもそんな酷いことは言わないんじゃないかな~。俺はそもそもオグリには食わせるなって念を押しておいたんだぞ。」
エル「タマセンパイ!あのサブレはマズすぎるんデース!説度を考えまショー!」
ロー「そう言えば・・・そのアホの太子はどこ行ったんだ?あいつも何か知っているはずだ。」
タマ「それなら、たづなさんから呼び出しくらってたで。今頃たづなさんに絞られてるんちゃう?」
ロー「ほう・・・それじゃあ後でゆっくり聞かせてもらおうか。トレーナー室でな・・・」
ローは黒い笑みを浮かべた。
こうして一連の事件は幕を閉じたのであった。