中央トレセン学園には多数のウマ娘が在籍している。その中で多くのレースを争うし、勝敗もある。もちろんその中には負けたとしてもそのことを糧に頑張れるウマ娘もいるが、全ての娘がそんな考えを持っているわけがない。自分より強いものを恨み、憎しむ者がほとんどだ。
トレセン学園のトレーナー夏油傑はその学園の様子を見て衝撃を受けた。
夏油「ほぉ、随分と呪霊がたまっているね。吐しゃ物を処理した雑巾を飲む機会も多そうだ。」
彼には呪霊が見えていた。呪霊とは人の負の感情から生まれるもので、あちらこちらにはびこっているが、特にこの学園には多いようだった。
カフェ「トレーナーさん、随分と大変そうですね。」
夏油の隣に担当ウマ娘であるマンハッタンカフェが立つ。
夏油「トレセン学園にはこれほどにまで呪霊がいるものなのかい?」
カフェ「ええ、今までは私が何とかしていましたが、今回はさすがに・・・」
カフェはトレセン学園の中にあるテレビを見る。
『ライスシャワー1着、ミホノブルボン三冠ならず。』
このニュースは大きな衝撃を与えたとともに黒い刺客ライスシャワーの名を世に知らしめた・・・のはいいのだが、現在ライスの元には多くの批判が飛び交っていた。
『なぜ、こんな体の小さいウマ娘がブルボンに勝てたのか。』
『ブルボンに勝つとか、空気読めよ。』
ライスシャワーはいわゆる、ヒールとしての名を確立してしまった。
当のミホノブルボンは自身が三冠を取り損ねたことをある程度気にしてはいたけれども、別にライスシャワーをどうこうしようと言う気など毛頭なかったし、それはともに出走していたウマ娘たちや一部の観客たちも同じである。
しかし、人間の負の感情は呪霊を生み出し、世に悪さをしかねない。夏油傑はそれを気にしていた。
夏油「しかし驚いたよ。まさか、幽霊が見える子がトレセン学園にいたなんて、世界は広いと言わざるを得ないね。」
カフェ「そうですね。一応シラオキ様を信奉している人はいますが、あれは少しベクトルが違いますね。」
そんなことを言いながら、夏油は呪霊を食べ始める。
カフェ「美味しいんですか?それ・・・」
夏油「いや全く、吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みしてる味だよ。」
カフェ「いや、食べたことあるんですかその雑巾・・・」
夏油「ああ、今日はこれで五体目だよ。このままじゃ僕はジュレモンマスターになってしまうよ。」
カフェ「ポ〇モンマスターみたいないい方・・・口直しでもしますか?」
夏油「そうだね。君の入れてくれるコーヒーは非常に美味いね。」
そんなことを話していると、前の前に光り輝くものが歩いてきた。
カフェ「あれは何ですか?新しい呪霊ですか?」
夏油「いやあれはちょっと違うね。呪霊みたいな形をしているけど立派な人間?じゃないか。」
ケロロ「やぁやぁやぁ、これは夏油殿にカフェ殿、久しいでありますな。」
ケロロは手をあげてあいさつする。一応横にはケロロ小隊も控えている。
夏油「やぁどうだい地球侵略は進んでるかい?」
タママ「いえ、三人とも変な薬を飲まされたです~。」
ギロロ「いや全くそれよりもあのタキオンとかいうウマ娘は我らケロン人をモルモットだと思ってやがる。」
カフェ「それはそれは・・・同期が迷惑をかけています。」
ギロロ「いや、お前が悪いんじゃないんだ。むしろお前はあのマッドサイエンティストの被害者だ。」
すると、後ろからミホノブルボンが来た。
ブルボン「マスター、ギロロさん、タママさんここにいたんですね。」
タママ「ケッ、僕と軍曹さんの中を引き裂くアバズレ巨乳女め(小声)」
ギロロ「声が漏れてるぞタママ・・・」
夏油「やぁやぁ、菊花賞お疲れ様だね。」
ブルボン「ええ、出来れば一着を取りたかったですが、ライスさんに負けました本当に完敗です。」
カフェ「ええ、私も見ていましたが、とても素晴らしいレースでした。」
ギロロ「だが、ライスがブルボンに勝ったせいでライスが現在逆風の真っ最中なのはいただけないな。」
ケロロ「ホントに世間の目は冷たいのであります。」
カフェ「本当に困ったものです。」
ライスシャワーは菊花賞でブルボンに勝った後、その強さが注目されていた。そして、それと同時に批判も集まってしまったのである。と言ってもごく一部の過激ファンが泡ぎたてているだけだが。
すると、そこにライスシャワーがやって来た。
ライス「ブルボンさん、ごめんなさい。ライスが勝っちゃったばかりに・・・」
ブルボン「そんなことはありません。あれは私とライスさんが堂々と戦った結果ですから。」
ケロロ「あ~いう嫌がらせは問題であります。レースは一回一回が本気の堂々とした勝負。勝った負けたも重要でありますけど、そのことを外野に言われる筋合いはないんであります!」
ライス「ブルボンさん・・・」
そう言ってライスは涙を流しながらブルボンに抱き着いた。
カフェ「とりあえず、コーヒーでも飲んで落ち着きましょうか・・・」
物陰
デジタル「92世代のブルボンライス・・・尊い・・・」
カフェのトレーナールーム。
夏油とカフェは休憩がてらコーヒーを飲んでいた。そこにタキオンと銀時、エルコンドルパサーが合流する。
夏油「やはり、カフェの入れてくれるコーヒーほど美味いものはないね。」
カフェ「そうですか。ありがとうございます。」
銀時「ねぇ、砂糖とミルクある?」
カフェ「ええ、一応ありますけど。」
そう言ってカフェは砂糖入れを出す。
そして、銀時はめちゃくちゃな量の砂糖とミルクを入れた。
カフェ「え・・・」
銀時「俺甘党だからさ~。正直ブラックとか飲めないのよ。」
夏油「でもいくら何でも作った人の目の前であんなに入れることはないだろう。これじゃカフェオレだろう。」
銀時「え?傑。何それ正論?俺正論嫌いなんだよね。」
夏油「正論じゃないよ。マナーの問題だよ。銀時」
エル「そうデース。食べ物は辛い方がいいんデース!砂糖なんて論外デース!」
タキオン「いやぁ、脳に栄養を与えると言う意味では非常に砂糖は重要だと言えるねぇ。あと、エル君の主張は別の意味でおかしいと思うねぇ。」
姫路「そうですね。脳に栄養は重要だということは習ったと思います。」
夏油「まぁ、苦いものを食べたら甘いものが欲しくなるのは必然だ。カフェ何かないか?」
カフェ「ああ、この前もらったフルーツタルトが残ってますよ。」
そう言ってカフェは冷蔵庫を開ける。すると・・・
カフェ「あ・・・・」
中に一枚の紙が入っていた。
『エイシンフラッシュマンのフルーツタルトはいただいた! 怪盗不沈艦より』
銀時「ゴールドシップ~!」
タキオン「これは計画的犯行だねぇ。この前ムキムキにされたのが気に入らなかったのかねぇ。」
エル「いやあれはゴルシ先輩は気に入ってましたよ?」
姫路「しかも何でフラッシュマンなんて、昔の戦隊を・・・」
夏油「まぁあの猿の始末は後でつけるとして今はティータイムを楽しもうじゃないか。」
カフェ(こっわ・・・)
エル「とはいっても、あるのはあの聖徳太子サブレしかないデスよ?」
銀時「止めとけ、あれはあのオグリキャップがぶっ倒れたやつだぞ。」
タキオン「ほぉ、あのオグリさんが食べ物で倒れるとは興味深いねぇ。」
ギロロ「それって何か劇薬か何か入ってるんじゃないか?」
夏油「姫路トレーナーじゃあるまいし、大丈夫だろう。」
そう言って夏油たちはサブレを食べる。
ブルボン「ステータス『不味』です。カニの食べられないところの味がします。」
ライス「めちゃくちゃ直接的・・・」
夏油「そうか?まぁ呪霊の味よりマシだね。」
カフェ「吐瀉物を処理した雑巾の味と比較されても・・・」
夏油「そうかい?」
そう言うと、サブレを食べる。
すると・・・ 夏油以外の全員「うぉぇぇえええ!」
エル「何これ!めちゃくちゃまずいデース!」
タママ「何ですかこれは普段西沢家の食になれているせいか気を失いそうです~」
姫路(やっぱり・・・)
銀時「何であの太子はこれを平気で出してきたんだ?」
タキオン「これじゃオグリさんがお腹いっぱい食べて倒れるわけだねぇ・・・」
夏油「ある意味彼女に勝利した凄い食べ物でもあるわけだ。」
ケロロ「夏油殿・・・笑い事でないであります・・・あ!ギロロ伍長、これで地球侵略を・・・」
ギロロ「いや、無理があるぞ・・・」
ブルボン「水の補給が必要なようです。カフェさん。」
カフェ「ええ、はい。」
そう言ってカフェは水を渡す。
その後、ゴルシは無事捕獲された。