起源:超常の惑星 作:銀河大総統アドピン・ヒュルラー
アースト、レイス、ミレーヌの三人が地球に旅立った頃、カナオは外交チャンネルのホログラムを使って隣国、ヘルティアン共和理事国の大統領と対談していた。
「よって貴国、ヘルティアン共和理事国に対して宣戦布告します。よろしいですね?」
《ま、待って頂きたい!!請求された惑星を明け渡す事は我々としては譲れない事だ……しかし!!戦争まで起こさなくとも外交によって解決すべきで》
「その外交の時は終わったヘルティアン。潔く我々と戦え。それとも抵抗もせずに降伏すると言うのなら喜んでお受けしましょう」
カナオは言葉の終わりにクスクスと笑って見せるとヘルティアンの大統領である鳥人は項垂れながらもそこから鋭い視線と睨み
見せる。
《……断る!!貴様らの様な戦争狂の独裁国家に服従などしない!!断固として抵抗する!!》
「そうですか!!戦争が楽しみですね!!」
ヘルティアンの返答にカナオは満面の笑みを浮かべ、大統領である鳥人に恐怖を与えた。
「きっとこの戦争でまた、秘密へ一歩近づけます……銀河は広い様で狭い……貴方方の国土に私達の起源が眠っていなかったら……無駄に血を流さなかったですね」
カナオはそう言った時、大統領である鳥人は通信を切った。
「失礼な人ですね……まぁ、良いでしょう。それよりもあの三人は無事、地球へ行けたのでしょうか?」
カナオはこれから起きる戦争を軽く考えつつ、地球へ送り込まれる事となった三人の若者の事を考えながら珈琲を一口飲んだ。
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その頃、アースト達は観測所の研究者達の力を借りて人気の無い山奥で地球に降り立った。
「此処が地球……?」
「何て言うか……やっぱり、他の大陸型惑星と変わらないね」
「それに空気も悪いな……原始的な生産方法を使ってるからか?」
アースト達はそれぞれの感想を言うとそこへ一台の車がやって来た。
「「「うわ、レトロだ……」」」
地球の日本車は性能と質は高い方ではあるが三人にとってレトロ車扱いだった。
無理もない。
何しろ三人にとって車とは既にタイヤの懸念こそあるが飛んだり、高性能AIによる自動操縦だったり、排気ガスも無いとハイテクな物が主流なのだ。
地球の車を好き好んで手にするるのはマニアックなコレクターくらいだ。
その車の戸が開けられ、中から一人の男性が出てきた。
「全員いるか?」
「えぇ、漏れもなく全員いますよ。アースト、レイス、ミレーヌ。間違いなくね」
「よし。諸君。私はこの惑星では戸山浩二と名乗っている君達の惑星での任務及び生活をサポートする研究者だ。見ての通り、この地球の文明の前時代的な機器を使って生活する。まぁ、レトロ過ぎて嫌になると思うが慣れれば簡単だし、こう言う生活も悪くない。では、一先ずは君達の生活する場所へ行こうか」
戸山はそう言って車の方へ歩きだし、研究者達は船に乗って宇宙へと戻ってしまった。
三人は戸惑いながらも戸山の車に乗り込むと車は走り出した。