悟浄は何故召喚されたのかを説明され、晩餐を終えた後、与えられた部屋で横になっていた。拳を握り、見つめた後、ため息を吐く。
「弱くなってるな、俺」
トータスに来た時から薄々感じていた事なのだが、地球に居た頃よりも大幅に弱体化している。転移をする時に弱体化をする能力でも掛けられているのだろうか。考えれるのはエヒト神という神。神としての格はビルス程では無いようだが、今の状態では勝てないだろう。そして悟空やベジータが助けに来るのは見込めない。
ビルスが悟浄を鍛える為に放って置いてるのだろう。弱体化をした状態でも相手を倒せる為に。明らかな面倒事。誰がどう見たって厄介事だと理解できるだろう。しかし、悟浄はそんな厄介事に心の底からワクワクしている。胸が高まる戦闘があるとドキドキしている。サイヤ人としての本能が胸を高鳴らせているのだろうか。
自分もサイヤ人であると再確認した悟浄の顔には笑みが浮かんでいる。
「少し、鍛錬してから寝るか」
翌日、クラスメイトと先生が集まる。先ず渡されたのは十二センチ✖︎七センチのプレート。このプレートはステータスプレートと言われるらしく、自分の客観的なステータスを数値化してくれるアーティファクトだ。使用するには魔法陣が刻まれている部位に血を垂らす事が条件なようだ。弱体化しようとサイヤ人の体なので、並大抵の力では血が流れない。なので、少し力を入れて刺す。
久しぶりに血を流したな、と思いながらステータスを確認する。
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孫悟浄 16歳 男 レベル:1
天職:武闘家、気操者
筋力:800
体力:700
耐性:680
敏捷:740
魔力:0(+1200)
魔耐:0(+940)
技能: 格闘術[+身体強化][+部分強化]・気操作[+魔力変換][+魔耐変換][+気弾][+気探知][+かめはめは][+ギャリック砲][+ファイナルフラッシュ][+魔貫光殺砲][+魔閃光][+ビックバンアタック][+回復][+戦闘力開放]・瞬間移動[+瞬間移動かめはめは][+瞬間移動ギャリック砲]・界王拳[+二倍]・バリア[+物理バリア][+特殊バリア]・糸[+操作][+強化][+斬撃][+粘着]・元気玉[+万物エネルギー][+善心]・戦闘民族[+瀕死後強化]・亀仙流[+よく動き][+よく学び][+よく遊び][+よく食べる]・融合[+フュージョン]
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騎士団長であるメルドの話を聞いた所、このステータスは高いのだろう。弱体化されたとは言え、鍛えていたのでまあまあ高いと思っていた。他のクラスメイト達のステータスを見てないので高いのかが分からないのだが。
そんな事を思っていれば、光輝がステータスを提出する。参考に少し見ておこうと瞳を動かせば、驚きが露わになる。
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天之河光輝 17歳 男 レベル:1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
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スキルの多さは彼方が勝るものの、ステータスは此方が勝っている。というか勝りすぎている。悟浄の最低ステータスが680であり、光輝は最低ステータスor最高ステータスは100である。確かに悟浄は重力室による鍛錬に加え、悟空やベジータには劣るが殺し合いを経験している。春休みに別の惑星へと行った時に宇宙海賊と殺り合ったのだ。スーパーサイヤ人になれない悟浄には苦しい戦いであり、死闘のものだった。
それでも弱体化をしているのだから、弱体化する前と今の光輝ではどのくらい差があるのか、と思ってしまう。これならば魔族を全滅させるのは自分一人でも良いのでは無いか、とも。もちろん、悟浄は大量虐殺をするつもりは無い。それは亀仙流の流儀に反する事であるから。
何時頃メルドに見せに行こうと考えていれば、ハジメと目が合った。ハジメの顔は冷や汗が流れており、青く変化させていた。どうしたのだろうかと思い、声を掛けてみればハジメは泣きそうな顔でステータスを見せて来た。
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南雲ハジメ 17歳 女 レベル:1
天職:錬成師
筋力:10
体力:10
耐性:10
敏捷:10
魔力:10
魔耐:10
技能:錬成・言語理解
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何と言うべきか、言葉が詰まる。慰めをすれば良いのだろうか。
「あー、大丈夫か?ハジメ」
「全然大丈夫じゃ無いよ。他の人達はチートなのに僕はチートじゃ無い。また悟浄くん迷惑を掛けちゃう」
「そんな事気にしなくて良いぞ?俺は迷惑だと思ってない。それにな、最近ハジメは俺に頼ってくれないじゃんか。俺は頼ってばっかりなのに。俺とハジメは頼り、頼られの関係でありたい。だから頼ってくれ。お前がピンチな時は全力で助けに行ってやる。だから俺がピンチの時もハジメが助けてくれ。だから、な?」
「しょうがないなあ。……約束、だよ?」
「あぁ、約束だ」
ハジメの顔を赤ながらの言葉。それに心臓は鼓動を激しくする。此処までの鼓動は初めてで。顔を赤らめるのを抑えながら言葉にする。この可愛いさに、美しさに気付いていないクラスメイトは可哀想だ、と思いながら。
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