ありふれていない戦闘民族は最強になりたい   作:鋼色

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五話 己の後悔、怒り

『かめはめは』を放ち、ナッパを葬った後、この階層を探索していた。探索している最中にも魔物は襲いかかってくる。気による探知をした所、地面にハジメが居るので瞬間移動をする訳にはいかない。

 

しかし、気が弱っていってるのは事実。だから急いで、急いで、急いで向かっているのだが、襲ってくる魔物が多過ぎて中々進めない。頭を千切り、腹を貫通させ、首をへし折る。何度も何度も何度も絶命させても向かってくる。狂気的なまでに向かってくる。百人組手か、とツッコミを入れたい気持ちを抑えながら体に喰らい付いている魔物を振り払う。

 

一気に魔物達を葬る為、両手を使って気弾を発生させる。通常の気弾よりも一回りも二回りも大きい気弾。気弾と両手を前に翳せば、複数の気弾が発射される。狼に、兎に、全ての魔物達に気弾が着弾し、生命の全てを奪い去っていく。

 

あまりの物量にため息を吐いてしまう。誰が強者なのかは理解している筈だ。圧倒的な強者は悟浄であると知っている筈だ。魔物は本能で動いている生物。人のように意思を持って動いていないので、危機管理能力は人間よりも高い筈なのだが。

 

そんな疑問を抱きながら足を進めていれば、グチャグチャと肉を食べているような音が聞こえてくる。食しているのは熊の魔物。胃の中に入れているのは魔物の肉か、と考え、急ぐ為に無視して行こうと考えていたが、食べていた物を見た途端、無視が不可能になってしまった。

 

色白な肌である。人間の腕だ。服が付いてある。ハジメが着ていた服だ。声が出なかった。ハジメが生きているのは分かっている。しかし、この熊の魔物がハジメの腕を奪った。熊の魔物に対しての怒りが悟浄の中に発生する。けれども、それ以上に悟浄の感情を占めるのは自分の不甲斐なさ。自分への後悔。ナッパを早く絶命させなかったからこうなったのだ、と。

 

歯軋りが鳴る。爪を手の皮膚に強く食い込ませる。怒りでサイヤ人の本能が暴れ出しそうになってしまう。悟浄の周囲……否、この階層の岩や石が空中へと浮かび出す。周囲の自然物は亀裂が生じている。サイヤ人らしくチクチクした髪がベジータの髪型のように逆立ち始める。

 

「グぅ、がぎぐごが……!ぐぅがぁが……!」

 

髪が黄金に染まり、戻る。悟浄はサイヤ人としての格を上昇しそうになっている。その変化に、熊の魔物は恐怖をしながら逃げていく。

 

覚醒の時は来たる

 

これは頂点に君臨する神に反抗する一手

 

叛逆である黄金の戦士

 

目覚めよ、目覚めよ、目覚めよ

 

 

ガァぁぁぁ!!

 

悟浄は目覚めた。戦闘民族サイヤ人に伝説の戦士と語り継がれるスーパーサイヤ人に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スーパーサイヤ人に目覚めた直後、悟浄は倒れた。戦闘力は高いとは言え、今の悟浄の体はスーパーサイヤ人には不相応なのだ。弱体化前の体であれば倒れないのだろうが、弱体化してしまった悟浄の体は耐えきれなかった。

 

眠った日数は分からない。一日以上を眠っていたのは確かだ。意識が朧げに覚醒すれば、バン!バン!という銃声が耳に響く。異世界であるトータスに何故銃があるのか、という驚愕と共に意識が大きく醒めた。悟浄を守りながら銃を放っている美女が居た。白髪で長髪であり、胸も大きく膨らみ、身長も高く、片腕を欠損している。

 

眼帯でもしたら厨二病パーフェクトの美女。この姿に悟浄は記憶は無いが、心当たりがある。気が同じなのもそうだが、何より……友達としての勘が言っているのだ。この美女はハジメであると。

 

「ハジメ……?……いやいやいや!?何で銃持ってんだよ!何でそんな厨二美女に!?」

「分かるんだ、私の事。というか、厨二って辞めて。私だって成りたくてこの姿になった訳じゃ無い」

「顔を赤面させてるけど、美女は嬉しいのか?前から可愛かったけどなあ。あ、でも今は綺麗系の美女になってるな」

「恥ずかしいから辞めて。……はあ、邪魔するヤツは全員殺すって決めてたのに……悟浄相手だと調子狂う」

 

顔を赤面させながらそんな事を口にするハジメに口角がつい緩んでしまう。生暖かい瞳で見つめていれば、ハジメは顔を背ける。

 

そんな動作ですら愛おしく感じてしまう。変わらない悟浄の対応にハジメはため息を吐きながら何故この姿となっているのか、説明を始める。その説明は姿が変化しているのには納得できるモノであり、同時に悟浄の中に心配を生ませる種であった。

 

「魔物を食べた……あれは毒物と言っても良い物な筈。いや、体を破壊するのなら回復したら、どうだ?体に入れたら回復するのなら……崩壊している体を回復していってるなら、納得できる」

「頭、キレ過ぎ。魔物の肉を食べただけで此処まで推測できるなんて」

「……この説明をしたのは、選べって事だよな。魔物を食うか、食わないかの選択を」

「そう。どれだけステータスが高くとも、下の階層に進めば通用しなくなるから。最悪な事に、上へ上がる階段は存在してない」

 

悟浄の瞳には真剣な顔をしたハジメが映っている。今、二つの選択が悟浄の中にある。一つは魔物を食わず、ハジメと別れて行動する事。一つは魔物を食べ、ハジメと共に行動をする事。目の前にハジメという成功例があるとは言え、魔物を食べるのだから激痛が発生するだろう。サイヤ人はハジメのような地球人とは違う要素がある為、失敗する可能性がある。

 

前者のメリットは魔物を食べる事での危険性が無い事。デメリットは魔物の力を得られない事。後者のメリットはハジメと共に行動できない事。デメリットは死んでしまう可能性がある事。一度、瞳を瞑り、考える。何方を選べば良いか、分かるような気がするから。

 

瞳を開ける。何を迷っているんだ、と過去の自分に心の中で笑いを飛ばしながら近くにある二尾狼を生のまま喰らっていく。生の肉は悪臭が酷く、こんな状況で無ければ食べたいとも思わない。

 

これからこのオルクス大迷宮を脱出をするまで、魔物肉を大量に食べなければいけないサイヤ人の体質に文句を言いたい感情に入っていれば、突如として激痛が襲ってくる。両手で持っていた二尾狼を自然と離してしまうくらいには激痛であった。

 

ハジメはそんな悟浄の様子を見て、慌てて神水を取り出し、悟浄の口の中に放り込む。それでも治らない激痛を地面に爪を立てて我慢をしようとするが、体の内に広がる痛みは我慢を壊そうとする。髪の先端がストレスによって白く変色している。変わらないサイヤ人の髪が、だ。

 

髪が変色している同時に体が変化している感覚に襲われる。自分が自分では無くなってしまうような。そして体の外面に赤黒い線が現れる。

 

「はあ、はあ……いったあ」

「食べるなら一言ぐらい言って。私と共に歩こうとした友人を失うかと思った。……髪、一部しか変色してないね」

「いや、それ異常なんだよな。純粋なサイヤ人って不気味に変化したりしないんだよ」

「サイヤ人……ってなに?」

「うーん、簡単に言うと戦闘に特化した宇宙人、かな」

 

宇宙人、という言葉に反応したハジメは目を輝かせた後、ペタペタと悟浄の体に触れる。背中や腹筋を触れたり、チクチクとしている髪を触れたりと、妙な感覚がしている。少し、ため息を吐いた後にハジメの両手を悟浄の両手で掴んで止める。

 

「サイヤ人の素の見た目は髪と尻尾以外は人間と大差ないぞ。その肝心の尻尾も今は無いしな。んで、ハ・ジ・メ。随分と好き勝手に触れてくれたな」

「な、なに……私の、触りたいとでも?」

「そりゃ好きな女に触りたいけど……そうじゃなくてだな。触るのなら言ってから触ってくれ。流石に無許可で触られるのはビックリする」

 

「好きな女」という言葉にハジメは先程の比では無いくらいに赤面するのだが、悟浄も同じくして赤面していた。これが告白だと理解していた。

 

自然と出ていた言葉。それに言った本人、言われた本人が同じく赤面していた、という修羅の階層ではあり得ない事が起きていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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孫悟浄 16歳 男 レベル:21

天職:武闘家、気操者・黄金の戦士

筋力:3421

体力:3140

耐性:2982

敏捷:3351

魔力:0(+9532)

魔耐:0(+8672)

 

技能:格闘術[+身体強化][+部分強化][+集中強化][+悟浄スペシャル一の段]・気操作[+魔力変換][+魔耐変換][+気弾][+気探知][+かめはめは][+ギャリック砲][+ファイナルフラッシュ][+魔貫光殺砲][+魔閃光][+ビックバンアタック][+回復][+戦闘力開放]・瞬間移動[+瞬間移動かめはめは][+瞬間移動ギャリック砲]・界王拳[+二倍][+三倍][+四倍][+五倍]・バリア[+物理バリア][+特殊バリア]・糸[+操作][+強化][+斬撃][+粘着]・元気玉[+万物エネルギー][+善心]・戦闘民族[+瀕死後強化][+超サイヤ人第一段階]・亀仙流[+よく動き][+よく学び][+よく遊び][+よく食べる]・融合[+フュージョン]・胃酸強化・魔力操作・纏雷

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悟浄の体内に追加したい作品

  • 転スラ
  • トリコ
  • ワンピース
  • 呪術廻戦
  • ブルーアーカイブ
  • NARUTO
  • 妖怪ウォッチ
  • ポケモン
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