東方縛鎖録   作:ふみくじ

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初めまして、ふみくじと申します
初めての投稿で緊張しております


そのいち

「うっ、ぐ」

 

暗い部屋に声が響く

 

「やめっ、ひっ」

 

掠れた女の声

 

「あっ、ひゅ」

 

そしてそれは途絶えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知らない天井…なわけないですね。」

 

 嫌な夢を見たせいか、汗が気持ち悪い。

 窓の外を見るともう空が紅くなっている。

 

「夜寝たのに今は夕方。完璧に寝すぎです、どうもありがとうございました。」

 

 自己嫌悪。頭が痛い。

 ともかく今は汗を流したい。

 頭が痛いが頑張って体を起こす。この体になって十数年、今はもう慣れたものです。

 

「それにしてもなぜ幼女なのでしょうか…」

 

 そう、幼女。なぜ幼女になったのかはまったくもってわかりません。別になりたくてなったわけではありませんよ?気づいたらこの体だった、というわけです。

 最初は四肢の長さが、幼女のそれなので困ったものです。

 そしてこの体、まったく成長しないのです。髪は伸びるのですがそれ以外は伸びも縮みもしません。十数年たって変化が髪だけってどうなんでしょうね。いやになっちゃいます。

 

「はあ…」

 

 ため息を一つ。してみたところで何も変わらないのが現実ってやつですよ。とっとと汗を流しましょうかね。

 

 

 

 

「縛理ちゃーん、遊びに来たわよー」

 

「あ、紫さんじゃないですか」

 

 汗を流して部屋に戻ると金髪の少女がそこにいた。八雲紫、私が三年前に出会った妖怪である。ちなみに私の名前は絞崎縛理。妖怪らしいが種族は不明です。

 

「お風呂上りかしら?悪かったわね」

 

 悪びれる様子もなく言う紫さん。この人はよくわからない、というのが私の感想。よくわからないが嫌いではない。どちらかというと好きな感じかな。

 

「別に紫さんならいつ来てくれてもいいですよ。お話しするの楽しいですし。」

 

「あらあら、嬉しいこと言ってくれるわね」

 

 三年前、私は森の中で死にかけていた。それを助けてくれたのが紫さんです。きまぐれだろうがなんだろうが助けてくれたことには変わりないので、感謝しているんですよ。

 確か能力は、境界を操る程度の能力でしたっけ。一言でいうと便利って感じですね。

 そういう私も能力持ってるんですけどね。今はまだ秘密です。

 

「そういえば紫さん、人間と妖怪が共存するところがどうのって言ってませんでしたっけ?」

 

「幻想郷、ね」

 

「そうそう幻想郷。できたんですか?」

 

 馬鹿げた話です、人間と妖怪が共存だなんて。そんなことできるわけないじゃないですか。妖怪は人間を食べますし人間は妖怪を退治します。そんな関係なんですよ。今更変えられません。

 と、思いつつそんなことは口に出しません。紫さんに殺されたくありませんですし。

 

「もうできてるわよ?でもまだ共存には程遠いのよね」

 

 できてるのは予想外でした。

 

「今日はあなたを誘いに来たのよ、幻想郷へ」

 

 お誘いされちゃいました。ばかげた話だとは思いますが別に断る理由もありませんし行ってみましょうか。

 

 

 

あと、楽しそうですし。

 

 

 

 




絞崎 縛理(こうざき しばり)
主人公。合法幼女。能力は次くらい

感想等あれば、よろしくお願いいたします





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