東方縛鎖録   作:ふみくじ

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急に寒くなってきました。布団から出られません。

今回短いです。あと糖分あり。




そのよん

 今夜はきれいな満月。

 妹紅さんは「ちょっと散歩にいってくる」と言ってどこかへ行ってしまった。

 

 庭に座り込み月を見上げながら、今日出会った白髪少女、藤原妹紅に説明されたことを思い出す。不老不死の薬に、かぐや姫。そして薬を飲んだ妹紅さん。

 

「かぐや姫といえば竹取物語ですね…」

 

 竹取物語。かぐや姫が竹から生まれ、月に帰っていく話。確か不死の薬は物語の最後に燃やされていたような気がする。燃やされる前に強奪でもしたのでしょうか?悪い子ですね。

 にわかには信じがたいが、妖怪が跋扈するこの世界ではありえない話ではない。

 

「不老不死なんて夢があふれまくりんぐです」

 

「そうでもないよ」

 

「ひえっ!?」

 

 いつの間にか帰ってきていた妹紅さんに声をかけられ驚く。心臓が止まるかと思いました。

 

「そんなに驚くことはないと思うんだが…」

 

「急に声をかけられたら驚きますよふつう!?」

 

 大げさではないと思う。誰だって夜一人でいるところに、急に後ろから声をかけられたら驚くでしょう。だからこれが普通にの反応なのです。

 

「ふう。妹紅さん、おかえりなさい」

 

 落ち着くために深呼吸をしてから、久しく言っていなかった挨拶をする。

 

「……ああ、ただいま」

 

 少し驚いたような顔をして妹紅さんでしたが、ちゃんと返してくれました。

 なぜでしょう、恥ずかしくなってきました。それになんだか顔が熱いです。落ち着け私!挨拶ごときであわてるな!

 顔を隠すように膝を抱え俯く。こんな顔人に見せられません。見られたら自害ものです。

 

「どうしたんだ縛理?気分でも悪いのか?」

 

「別に何でもないです」

 

 ああ、もう。どうして挨拶ごときでこんなになってしまうんでしょう。私にも困ったものです。

 

「それよりどこへ行ってたんですか?」

 

 逃げるように話をそらす。

 

「言っただろ、散歩だよ。あとこれと」

 

 幾分かましになったので、俯いていた顔をあげる。するとそこには、私がいつも使っているかごを持った妹紅さんがいた。かごの中にはたくさんのきのこ。もしかしなくても取ってきてくれたんでしょうか、私のために。

 

「あー、昼間全部食っちまっただろ?だからお詫びにと思ってさ。」

 

 照れたように頬を掻きながらいう妹紅さん。

 

「別に気にしてなかったんですが……」

 

「散歩のついでだよ、そこらへんにいっぱい生えてたしな」

 

 嘘ですね。この辺りにはきのこなんて滅多にありませんし。それについでならかごなんて持っていきません。私が分かっていないとでも思っているのでしょうか。お馬鹿さんですねぇ。……でもまあ、そうですね

 

「ありがとうございます」

 

 

 

 

 感謝してますよ、妹紅さん。

 

 

 

 

 




きのこは二人でおいしくいただきました。



甘い… カフェオレより甘い気がするぜ…
次はそろそろ紫さん再登場させたいところです。もしかしたら飛ばすかもしれませんが


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