戦国†恋姫~世界変革の弾丸~   作:しゅんとも

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chapter1-14

ひよ子と連れ立って遼太郎は城門を抜け、城内に入る。

 

 

 

「なんだろう?なんだか雰囲気が変なような…」

 

 

 

「ほぇ?そうでしょうか?」

 

 

 

朝来た時とは違う雰囲気に対し、遼太郎がこぼしたことにひよ子が反応する。

 

 

 

「んー、慌ただしいというか、ばたついてるっていうか、そんな気がしてね」

 

 

 

遼太郎の言う通り、廊下を行き来する人たちの様子も何やら慌ただしい。

 

 

 

(何かあったんだろうか?)

 

 

 

久遠のもとへ歩を進めながら、遼太郎は考えを巡らせる。

 

 

 

「おっ。案外目が覚めたんだな」

 

 

 

廊下の向こうから先ほど対戦をした和奏が、こちらに気が付いたようでやって来る。

 

 

 

「えっと、和奏ちゃん、だっけ?お陰さまでね。壬月さんがあれでも手加減してくれたんじゃないかな?流石にそこまで自分を過信してはないよ。」

 

 

 

「おっ、わかってんじゃん。そーかそーか、お前なかなか素直なやつじゃか。気に入ったぜ!」

 

 

 

謙遜をする遼太郎になぜか気分を良くする和奏。

 

 

 

 

 

「…手合わせまではあんなにギャーギャー言ってたのに…」

 

 

 

そんな和奏に対し遼太郎が嘆息混じりにそんなことを言う。

 

 

 

「うっ。そ、それは…仕方ないだろ!あんな紹介のされ方したら誰だってああなるよ!」

 

 

 

遼太郎の言葉に気まずい顔をする和奏。確かに自分の尊敬する上司がいきなり前置きもなく、ぽっと出の男なんかと契りを結ぶなどと言われれば無理もないだろうか。

 

 

 

「まぁそうだな。しかもあれは久遠がそうなるように仕向けた感じがあるしなぁ」

 

 

 

久遠が遼太郎を紹介するときの笑いを押し殺す顔はまだ記憶に新しい。

 

 

 

(やっぱ波乱な出来事を好むのか、いやもしかしたら最初に大騒ぎさせて後に禍根を残さないためなのかな)

 

 

 

久遠ならもしかしたら、と考える遼太郎であるが、その真意は本人にしかわからないだろう。

 

 

 

「それでこの騒ぎは何かあったの?」

 

 

 

遼太郎が話を切り替えて和奏に聞く。

 

 

 

「あー、やっぱわかるかー。これはな、隣国の美濃に放っていた草から報告が来たからなんだよ。それで今てんわやんわの大騒ぎなんだ」

 

 

 

現在遼太郎がいる清澄の城がある尾張という地域は、現実の日本の愛知県の名古屋市がある位置から、さらに南の海側に位置している。

 

それに対して美濃とは、その名古屋を南端とした愛知県の北に接する岐阜県にまで広がる平野を含めた地域である。

 

 

 

「はっ!?もしかして斎藤龍興様が攻めてきたのですか?」

 

 

 

ひよ子が何か気が付いたかのようにして、声をあげる。

 

 

 

「ばか、あのぼんくら龍興にそんな度胸あるわけないだろ。ちょっとは頭を使えよ」

 

 

 

ひよ子の思いつきの発言に和奏が否定をする。

 

 

 

「へぅ~申し訳ありません~」

 

 

 

「とにかく、これから評定だから遼太郎もこいよ。ていうか、殿が呼んでるんだ」

 

和奏が遼太郎に告げる。

 

 

 

「そっか、じゃあいこうか。ひよ」

 

 

 

「えっと……すいません。お頭、私まだ御目見え以下でして……」

 

 

 

「え?」

 

 

 

和奏から評定が開かれると聞いた遼太郎はひよ子を連れて行こうとするが、ひよ子からこんなことを告げられた。

 

 

 

「その、御目見えって言うのはなに?」

 

 

 

知らない単語に思わず首をかしげて尋ねる遼太郎。

 

 

 

「御目見えっていうのはな、評定の場とか公式の場で直接殿と会える身分がある身分を指すんだ。猿はまだ御家人じゃないから無理だな」

 

 

 

和奏が常識であるように、遼太郎へ説明する。

 

 

 

「ええ、だからお頭は評定に参加してきてください。私のは外で待…」

 

 

 

「……んー、それってさどうにかならないか?」

 

 

 

ひよ子が申し訳なさそうに頭を下げてながら言うところ遼太郎が遮って言う。

 

 

 

「どうにかって、どういうことだよ」

 

 

 

遼太郎の言葉に和奏が返す。

 

 

 

「いやさ、久遠の考えによるとこれからなんか俺も含めてなんか動くらしいだ。その補助にひよがしてくれるって話らしくてさ。そう言うのって、一緒に話を聞いた方が効率的だで久遠も好きそうだろ?まぁ出来ればひよにも居てほしいって言う俺の希望だったりもすんだけど…駄目かな?和奏?」

 

 

 

ちょっと困ったように和奏の目を見て遼太郎は遠回しにお願いをする。

 

 

 

 

 

そんな和奏は…

 

 

 

「しょうがねぇなぁー、そこまで言われちゃやってやるよ。殿に確認中してくるから待ってろよー」

 

 

 

遼太郎にそう言い残して廊下をかけていく。

 

 

 

「あの、お頭、本当に良かったんですか?」

 

 

 

和奏が立ち去った後ひよ子が尋ねてくる。

 

 

 

「ああ、これも身分ってやつだろうけどさ。あいにく俺はそう言うの疎くてさ。出来ればみんなにも同じように接したいって思ってるから」

 

 

 

遼太郎は自身が思っていることをそのまま言葉にする。

 

 

 

「それにしても、お頭凄いですね。あの佐々殿とあんなに親しげにするなんて」

 

 

 

「ん?佐々殿って?」

 

 

 

「佐々和奏殿のことですよ。佐々殿は家中でも怖くて接しにくいって評判なのに…」

 

 

 

「んー、俺にはノリのいいやんちゃな女の子にしか見えないんだけどなぁ」

 

 

 

和奏が取っつきにくいというひよ子の言葉にあまり実感がわかないのか遼太郎は不思議に思うのであった。

 

 

 

 

 

「おーい!遼太郎ー!殿が猿も評判に出ていいってさー!」

 

 

 

先程久遠のもとへ確認へ行った和奏が、廊下の奥から和走りながらやって来る。

 

 

 

「よし!それじゃあいこうか」

 

 

 

遼太郎も希望が通ったことでやる気が湧いてくる。

 

 

 

「ああ、それとな和奏。出来ればひよのことも、これからは猿じゃなくて名前で呼んであげてくれないか?」

 

 

 

和奏が帰ってきたことで先程の話で思ったことを告げる遼太郎。

 

 

 

「へっ!?お頭!?」

 

 

 

思ってもいなかったことをいきなりいわれ、ひよ子が仰天する。

 

 

 

「んー?別にボクは構わないぞ。よろしくな、ひよ」

 

 

 

「へうぅ~。よ、よろしくお願いしますぅ」

 

 

 

遼太郎はそんな二人を満足気に見ながら、よしよしと頷く。

 

 

 

そうして、今度は三人揃って評定の間へ向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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戦国恋姫とバイオハザードのプレイ経験について

  • 戦国恋姫(X.EX)プレイ済み
  • バイオハザードシリーズプレイ済み
  • 両方プレイ済み
  • 両方未プレイ
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