月収50万ゼニー、ナルガクルガをモフるだけの仕事!!! 作:ルルザムート
『モンハンのモンスターはかわいい』
※感想はマジに励みになります!感謝の気持ちをこめて9もふめです、どうぞ!
ミナガルデより10Km程西の山岳地帯
崖側キャンプ跡にて…
「ふわふわふわふわ」
ミナガルデを経由し、そこから半日で出発。最低限あった崖転落防止用の柵も無くなるくらい街から充分距離が取れたことでついに内側に押さえ込んでいた欲求がだいばくはつ(《ノ》【250】【100】)し、
もふもふのお腹に押し潰されながら幸せを傍受する
「あなた船やココット村でもルナを撫でてたじゃない、大きさが変わっただけでそんな風になる?」
呆れながら指摘してくるミラルーツ
ふ、やはりミラちゃんは分かってないな
「ふわふわのケモケモに押し潰されるという行為ができないでしょ、それにちび化は確かにかわいいけれどあくまでも後付けのかわいさ!
ちっぽけな
「きゅる…」
(ぼ、ぼく、も、ふわふわになったら、もっと好きになってもらえる、かな…?)
「いや、それは無い」
「きゅ…」
(あ、えっと、もしもって、はなしで、本気ってわけじゃなくて、イヤなきもちにさせよう、とか思ったわけじゃ
「オオナズチにはオオナズチのかわいさがあるからに決まってるでしょうが!!!誰の真似をすることもないオオナズチという古龍種のかわいさはナズ子ちゃんだけのものなんだよ!?
…どうやら分かってないみたいだね…!」
ぬるりと軟体動物よりヤバい動きでルナの下から這い出て、しょぼくれるナズ子の首元をわしゃわしゃする
落ち込んでるせいか頭の高さが下がってて撫でやすいねぇ
「ツンと張った角がかわいい!すべすべの頭がかわいい!大きな音にびっくりしちゃうのかわいい!」
「グル…」
(ご主人…)
「放っておきなさい、余計な茶々を入れると延長&巻き添えコースよ」
「るるるるっ…」
(あわ、あわわ)
「擬態が完璧なのに物陰に隠れちゃうのかわいい!擬態が完璧かどうか自分でも不安になるのかわいい!」
「きゅう」
(やめ、やめ、)
「農場のアイルーを保護しようとしてたのかわいい!にゅるんっ振り向くる動作もかわいい!」
「きゅ、きゅ…!」
(だ、だから──)
かわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいetc…
「くるるるーっ!」
(もう!だまってくださーい!!!)
「アッ、ヴァッ!」
↑(※CV 佐◯智恵…のモノマネをする人)
以前のように声帯麻痺毒がタップリ練り込まれたブレスをモロに食らって転がりまくるレイン
「グルゥッ!?」
(ご主人っ!またやりやがったなトカゲ野郎!)
「くるんっ!」
(う、う、うるさぁい!///)
言い争う2人をよそにそのまま崖から転がり落ちて行くレイン、一応ミラには止めることもできたが『寿命以外では死なないだろう』という強い信頼によってとくに何もすることなく彼女を見送った
「まったく…うん?」
ぱかすかと言い争いをしているルナとナズ子、以外に別の音が聞こえたのを祖龍
「…昆虫かしら」
ぶぶぶぶ、と虫の羽音のような音だ。2匹ともまだ気付いていないみたいだがこちらに近付いてくる。方向は…さっきレインが転がり落ちた崖側から。
アルセルタスかしら?そもそもモンスターかどうか分からないけど今ここにレインがいなくて良かったわ、彼女が戻ってくる前にお引き取りしてもらいましょう
音が大きくなってきた、ナズ子とルナも気付いたらしい
「グル?」
(虫か?)
「るるっ」
(虫?おいしい、かな…)
レインにバラバラにされるかオオナズチに食べられるかという2択では流石にかわいそうなので回れ右して消えるという選択肢も作ってあげたいところだが──
あら?
「ぶぶん」
崖から上がってきたのは虫…っぽい羽で一生懸命飛ぶ小さなワイバーンだった。…といっても人間よりは普通に大きいが。
「え、え?誰アナタ?」
祖龍ミラルーツとはいえ全てのモンスターを掌握しきっているわけではない。むしろ数が多く、絶えない探究心を持っている人間の方がモンスターに詳しいまである
山岳地帯では一際目立つ真っ赤な鱗、まだまだ未発達ながらも中型モンスターよりも明らかに強固な甲殻に覆われた全長3メートルの身体。
その背中から生えた一対の大きな羽を残像が見える程ばたつかせ、それぞれが体長の3分の1を占めている尻尾と首を地面スレスレに垂れ下げながら謎のモンスターは『?』という顔でこちらを見上げている
(なんだこいつ…ナズ子は見たことあるか?)
(ない、虫じゃないみたいだしあんまりおいしくなさそう…)
まだ食べる気だったのアナタは?…それにしても謎ね、ただ私の血の匂いが普通のモンスターと比べて濃いから…古龍種かしら?
「かわいさの波動を感知ぃ!私は帰ってきたっ!
奥義!城本◯リニックローリング!!!」ゴロゴロゴロ
直後崖から転がり落ちたばかりのレインがよじ登る…とは到底言えない狂った動きで戻ってきた。具体的に言うとリアル逆再生かと言いたくなる動きで文字通り転がり上がってきたのだ
身体のどこに力を込めたらそんな動きができるのよ、ウラガンキンも真っ青よ?
「少しは人間らしい動きをしなさいな。…ところでレイン、あなた声帯麻痺毒を受けたように見えたけど声は大丈夫なの?」
「ん?あーね、崖から落ちる前に分解できたから大丈夫だよ!そ・れ・よ・り・も・!」スッタカター
サラッととんでもないことを言う彼女だがそんなことなどさらりと流して謎のワイバーンの元へ直行するレイン
「くー?」
「聞いた?ねぇ聞いた!?『くー』だって!きゃわわわわ…!」
いつの間にか地面に降りていたワイバーンの背中をデレデレ顔で撫でまくるレイン
ブレないわね
「そのワイバーンはいったいなんのモンスターなの?」
「え!ミラちゃん知らないの!?祖龍なのに!?」
…痛いとこ突いてくるわねぇ
だがそれでも答えてもらわないとならない、私だけじゃなくルナやナズ子が置き去りになっているし。
「祖龍だからってなんでも知ってる訳じゃないのよ」
「へー、そう。この子はねぇ、ラオシャンロンだよ!」
そう、ラオシャン──え?
(ラオシャンロン?聞いたことない名前だな)
(えっ、ラオシャンロン…?)
ラオシャンロン…老山龍とも呼ばれている古龍種で同じ古龍種に分類されるテオ・テスカトルやクシャルダオラと比べても危険度は圧倒的に高い
温厚で他生物に殆ど関心を示さない老山龍がそれほどまでに人間に危険視されている理由は山と名のつく通りの巨体にある。確か70mにもなる個体がいるだとか…
「本当にラオシャンロンなの?」
あの龍は飛べなかったはずだけど…
「そうだよー?まだまだ子供のラオシャンロンだけどね!
…あちち、どうやらキミはかなり長い間飛んでいたみたいだね、マッサージしてあげよう!」
「幼体…へぇ、この子が…」
私も初めて見たがどうやら幼体のラオシャンロンには翼があるらしい。鱗などの体色も成体は黒寄りの赤色だが幼体はまだ成熟しきってないせいか眩しいくらいの赤だ。多分大きくなって飛べなくなる前に自分だけの住処を見つけるのだろう、ラオシャンロンが縄張りを誇示するというのは想像しにくいけど…
「じゃ、そういうわけでラオシャンロンと仲良くなるための講座を開くね!」
「え?いや要らな「はいスタート!!!」
:ラオシャンロンと仲良くなるには?
まずは視線を下げよう!
『ラオシャンロンに限らず野生のモンスターは常に食うか食われるかの環境で生きてるよ。そして天敵というのは大抵獲物の意識外から攻撃を仕掛けてくる。真上とか地中とか背後とか…』
「くー…?」ぶぶぶ
「えへへ、こんにちは!」
『挨拶をし、向こうにこちらの存在を認識させるんだ。これは同時に《今からあなたに近付くよ》という意思表明にもなるから必ずやろうね』
「くー…かぷ。」
「私は食べてもいいけど鉱石や岩石じゃないから美味しくないと思うよ?」
『噛み付いたり、のしかかってくれば成功だよ。今のラオシャンロンはこちらのことを格下やエサと思っていて警戒心は完全に無くなったと見ていいよ!』
「いや捕食されるのを推薦してんじゃないわよ」
『えっ?推薦なんてとんでもない!本来ラオシャンロンは地中で鉱石とか岩石を食べてるだよ?ヒトの肉なんか食べさせたらお腹壊しちゃうかもしれないでしょ!
食べてもいいっていうのはあくまで彼の行動を肯定的に受け止めつつ不安にさせないように「分かった、わたしが悪かったから黙りなさい」
「さて、君はどうやってここにきたのかな?」ポフポフ
「ク?」
『ある程度仲良くなったら次は身体チェックだよ。ラオシャンロンの主食は鉱物や岩石なんだけどそれをエネルギーに代えるためなのか体熱が普通の生物よりかなり高いし、上がりやすいんだ
だからちょっと飛んだり歩いたりしただけでも羽や足に熱が溜まっちゃう』
「足は…うん、平熱。じゃあ羽の付け根のところ──熱ちっ」
『ちなみに羽を調べるとき触るのは羽じゃなくて羽に1番近い場所の甲殻を触ってね
ラオシャンロンは成長すると翼が退化していくけど成長の過程で退化が前提になっている部位っていうのは脆いことが多いんだ。
もちろんラオシャンロンが飛べるほどの力はあるけど力=頑丈さじゃないことは知ってほしい』
「どうやらキミはかなり長い間飛んでいたみたいだね」
『足も羽もマッサージ方法は同じで氷結晶を布に包んで押しほぐすように当てるんだ。この時氷結晶の冷たさが布を貫通する前に押し当てること。いきなり冷たいのだとラオシャンロンがびっくりしちゃうからね』
「よしよし、よーしよしよしよーし」
「クー…♪」
『疲れた筋肉に溜まった熱を氷結晶の冷気が布越しにゆっくり、じんわり、少しずつ冷やしてくよ。もちろん揉みほぐしのマッサージは絶え間なくね』
(ぼ、ぼくも、マッサージされたい)
(…ふふん)←普段やってもらっているので高みの見物
『冷気が完全に貫通しきる少し前あたりにマッサージは終了。新しい布に氷結晶を巻き直して反対側の羽も同じマッサージ!
それが終わったらまた布を取り替えて今度は首のマッサージをするよ。
首の長いモンスターほど頭を支えるために多くのエネルギーを使うから念入りにね』
「じゃあ次は首ね」
「〜♪」しっぽユラユラ
『二点だけをマッサージすればいい羽と違って長い首や4つの足のマッサージは布1枚じゃとても足りないよ。冷気が貫通しきっちゃうと冷たすぎるからこまめに布は取り替えること!
あと凹凸の激しい甲殻部分のマッサージは根本だけ!当たり前だけど幼体はまだ鱗とか発達しきっていないの、飛び出した鱗の先端とかに力を加えちゃうと欠けたりしちゃうから気をつけてね』
「よしよしよーし、よしよーしよし…」
「くわぁー…」ノビー
『空を見上げるような体勢になってのび始めたら成功だよ、ラオシャンロンは最高にリラックスできてる証拠だね
あと位置関係上、彼が伸びをしていると届かない場所が出てくると思うけど慌てないで。
少ししたらラオシャンロンがマッサージしてほしいところを自分で差し出してくれるからそこをマッサージ!
おっと、時々布を取り替えるのを忘れちゃだめだよ』
「く、ふわぁ…」アクビ
「おっと、お眠かな」
『満足したらラオシャンロンは眠るよ、ちなみにこの時の寝顔と寝息は私の脳細胞が削り取られるくらいの破壊力があるから死なないように気をつけてね』
「多分死ぬのはあなただけよ、レイン」
『そこ、うるさいよ。ちなみに今お眠なラオシャンロンは身体の力が完全に抜けて私をクッション代わりに眠りへついたよ。割と本気で押し潰されそうだけど何も問題はないようじゃがのォ〜
かわわわわわわ…!』
また、他にも未発達の尻尾を支えに二足立ちのお手伝いをしたりもするのだがレインの精神力がラオシャンロンのかわいさによって全て擦り削られたため割愛する
『いい?成体のラオシャンロンは巨大で強靭な尻尾を使って二足歩行ができるけど幼体は尻尾が未発達だからバランスが取れないんだ
だからフリーになった前脚を下から握って支えてあげて、人間の赤ん坊が掴まり立ちするみたいになったラオシャンロンをしっかりとアッ。ラオたんの体温が手を伝って私にグハァッ!』即死
「…ルナ、ナズ子」
(あー、はい)
(はい、ミラルーツさま)
「死んでいる今のうちにこのケモナーを運ぶわよ」
このままじゃ移動だけでまたバカみたいに時間が掛かるだろうし
((…分かりました))
ジョジョブラキのラッシュ音声は『ブララララァッ!』だろう?
と言っていた友人のことを今でも忘れない作者のルルザムートです、ハイ。
うーん!巨大龍!小さな巨龍というのがまたいい!ちなみにラオシャンロンはラフ画だけですがきちんと幼体が描かれています
老山龍ラオシャンロンの初出は初代モンスターハンターでミラボレアス、キリンと並ぶ古龍種最古参のうちの1匹。
村クエストではラオシャンロン以外の全てのクエストをクリアすると緊急クエストに出現。全てというのは訓練所というマゾ施設…もといスンバラシイ施設も含まれており会うだけでも割と大変だった
立ち塞がるもの全てを踏みならし、ひたすら侵攻するラオシャンロンをたった1人でどう止めるか?初代村クエスト最終に相応しいクエストと言えよう(MHPでも出現条件は殆ど変わっていないが村最終は金銀夫妻討伐クエストの『天と地の怒り』にとって代わられた)
ラオシャンロンは基本的に地中で生活しており、地上に出ることなく岩石を食べて生きていると思われ、また採掘場付近から地鳴りと共に地上へ姿を現した事例もあることから鉱石も食べる…かもしれない
灰ラオと呼ばれるラオシャンロンの亜種もいるが変異体というわけではなく食べるものの違いで色が変わっているだけらしい…その割にはメチャクチャにタフくなってるのはおかしいと思うんだけど。
…ちなみに、前話で爆弾採掘、今回でラオシャンロンについて書いたがこの2つはとある関連というか都市伝説がある。もし知っていたらあなたはもれなく伝説の超⭐︎古参プレイヤーですね!!!
次回更新は超⭐︎未定!