月収50万ゼニー、ナルガクルガをモフるだけの仕事!!!   作:ルルザムート

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4もふ目、早くも彼が登場。ちなみに作者は彼の前脚と舌が好き。
でっていう!!!


4もふ目 強靭な尻尾には押し潰されたいしモフい尻尾には抱き付きたい

ジャンボ村 マイハウスにて…

 

 

 本当に仕方のない龍だ、全くあなたたちは──

「私の知らないところで天国を作るなぁぁぁ!!!」

「きゅっ!?」

(ご主人様!?)

「ギッ!?」

(げえっ!レイン!もう戻って──)

 

 

ティガレックスに余裕勝ちできる速度のダッシュから踏み出す大ジャンプでミラルーツの鼻先にハグをする

勿論彼女を傷付けないように丁寧に。

 

 

「久しぶりにこっちの姿に戻ってくれて嬉し嬉しアルヨ♪…うーんワイバーンの姿なのにケモノの匂いが一切しないのもルーツちゃんらしくてすき。

そんでもって下顎まわりの毛がもっふもふもふもふ。それでいてピリピリしてる〜」

 

 

レイルの仮面はどこへやら、もふもすとミラルーツの顔というか顎にすり寄っているレインの姿は生粋のおバカ…ではなくノータリン…でもなくええと…

 

 

(こうなるから居ないうちに済ませたかったのに…)

「そうは言っても前みたいにカブリチュウしなくなったあたり満更でもないでしょー?おお、祖龍の電気で痺れる痺れる」

以前モフったら上半身丸ごとがぶがぶされた時が何回かあったけど今はそのようなことは起こらず平和なものである

 …それはそれで寂しい気がするけど

 

 

(上半身呑み込まれながら『かわいいかわいい』なんて連呼してくる人間がいたら不気味でしょ…噛み砕く気も無くなるわよ…)

どうやらミラルーツは未だに私の気が狂っていると思っているらしい

 どう考えても狂わせたのはそっちなんだよなぁ

 

 

「ちょっと失礼するね…」

(失礼するならやめて…あー)

 

 

強靭とふさふさを両立した神々しい祖龍の尻尾、それを全力で持ち上げ素早く真下に滑り込む

絵面としては仰向けのレインを縦にそってミラルーツの尻尾が押しつけられる感じとなる

 

 

「オーッフ。たくましい尻尾の質量が偉大なるこの星の重力によってぐいぐい感じるねぇ…このまま文字通り潰れてもいいねぇ」

床と超重量の尻尾で板挟みになってるレインからミシミシ変な音がしているが当の本人は全く気にしていない

 

 

 ごくらくじゃー、この幸せと元気であと20個の密猟組織は滅ぼせるわぁ

(──ご主人、そのあたりに。)

「ん?」

 

 

ふと後ろから声が…しないけど思念がする

(ちょうどいいわルナ、彼女をやめさせて。こんなところ見られたら──(今は僕の方が小さいですし尻尾もあります。だから僕の方がかわいいと思います)

「ギ…?」

(え、何言ってるのこの子)

 

 

「あああ!ごめんごめんごめんね!そうだよね!エコヒイキは良くないよね!おいでルナたん、もふもふしよう」

まるで羽毛を持ち上げるように優しくかつ素早く超重量の尻尾を持ち上げて脱出するレイン

そして普段のような音の無い走りとは違う、赤ちゃんらしいべたべたっとした足音で飛びかかってきたルナを受け止めてその勢いに任せてベッドにダイブ

 

 

 ルームサービスのアイルーには悪いけど欲望には逆らえないのだ許せ

 

 

「ちょっと重い…」

(あっ、ごめんなさ「わけないんだよなぁ」

 

 

ちび化させているとはいえ20kgはある、それが勢いのままプレスしてくれば重くは感じるはずだが天使を前にしたレインの前では全く問題ない

「うーんルナの体温を感じる」

 

 

小さくなって黒毛のモフモフ度が少し失われたかわりに素肌まで近くなりより一層彼の体温を感じることができる

 っば、天使だ…

 

 

こことは別の地域に『フワフワクイナ』というとてつもなくフワフワな生命体がいるらしいがきっとルナの足元にも及ばないだろう。

ルナたん以外のフワフワに…ぜったい負けたりなんかしない…!

 

 

できることなら永久にこうしていたいところだが…悲しきかなそうもいかないようだ

「レイルさん、大丈夫ですか?…入りますよ?」

「「「!!!」」」

 

 

外から聞こえたパティの声にその場にいた1人と2匹がビクッと身体を震わせる

「く、もう時間切れとは…ルナは隠れて。ルーツちゃんは人の姿に!」

(あ。そ、そうだった!私戻り方忘れちゃったのよ!)

「ほわーい?」

 

 

 え、マズくない?

 

 

「と、とりあえず隠れて!?」

(この大きさでどこに!?)

「なんとかして!」

 

 

 あたふたしているうちにパティが入ってきて──

 

 

「天井!とりあえず天井にしがみついてて!」

(私そんなフルフルみたいに器用じゃ──ああもう!)

 

 

 

 

「レイルさん、大丈夫ですか?…入りますよ?」

 相変わらず返答は無い、しかし気配はある。…3つも。

それもそのうち1つは異質だ、どこがどう異質なのかうまく説明できないが…

 

 

入るべきではないだろう、だが人の好奇心というものは時に命の危険さえ凌駕する

 私はマイハウスの中へと踏み出した

「…レイルさん?」

「パティか、さっきのアイルーはどうした?」

レイルは特に変わらぬ様子でさっきのアイルーの安否を聞いてくる

 …周囲には特に異常は見られない

 

 

「えっと、はい。しっかりきっちりあのアイルーさんは酒場の休憩所で保護しています。まだ意識は戻られていませんが…」

「………そうか」

嘘だ、実を言うと意識はすでに戻っている。送り届けたちょうどその時目が覚めて再び軽いパニック状態になっていた

 

 

…だがそれを知ったら彼はどうするのだろう?

 あのアイルーはマイハウスの中で『何か』を見たような口ぶりだった、そしてレイルさんはこのマイハウスの中で特に何もすることなく椅子に座っている、本当に何もせず。

 

 

もしかしたらあのアイルーは消されるのではないかと内心ビクビクしており、頭の中は彼を逃がすことでいっぱいだった

 なんとかネコートさんに連絡して彼を保護してもらうしかない、ギルドお抱えの殺し屋から守ってくれるのはより強いギルド上層部だけだ

 

 

目の前の無愛想な男性は実は女性であり、モンスターを愛する限界オタクで体質と頭がおかしいだけの普通の人間なのだが知る由もないパティはすでに自分の中でレイル=ギルドお抱えの殺し屋という認識で固まってしまっていた

 

 

「それで?何か用か?」

「い、いえ、戻るのが遅いので何かあったのかと…」

「え?ああ、お嬢様が居ないんだ。その衝撃で少し驚いていてな」

「そうなんですね!では探してきます!」

 

 

 部屋の中には何もない、がっかりしたようなほっとしたような気持ちで即座にUターンしてマイハウスの外へ早歩きで向かおうと

 

 

ツルッ

「シッ?」

 ? なんの声──

 

 

ズシン

 

 

思わず振り返りそうになったのを地震のような衝撃と音で踏みとどまる

「────」

後ろにいるであろうレイルは何も言わない、そしてその空気が私にも何も言わせない。

──後ろに何かがいる、人ではない何かが

 

 

 入るんじゃなかったと思ってももう遅い、私は踏み出してしまった。かつてこの村を発展させるためにやってきた竜人族の彼なら交渉できたかもしれないが私にそんな能力は無い、どうすれば──

 

 

 

 

 

「────

 

 

 完全に、やらかした

なんだか分かってた結果だが天井にしがみついていたミラルーツは手と脚を滑らせて落下。幸い頑丈な床だったので傷等は付いていないが今のズシンという音を聞かれてしまった

 

 

(どどど、どうしよう!?)

 口を音なくパクパクさせて慌てるミラルーツちゃんにちょっと萌…いやそんな場合じゃ無い。…そんな場合?こんなにかわいいのに他に優先すべきことが?

 

 

あたふたミラルーツとかいう究極完全可愛生命体に対する萌えボルテージがドゥンドゥン上がってゆく──

 

 

(ご主人様、後でたくさんパクパクしてもらいましょう。今は彼女を。)

 そ、そうだよね!うん!後でたくさんモフればいいか!

アイテムボックスに隠れているルナの援護によって臨界点ギリギリで正気を取り戻した私はレイルモードになって考える

 

 

パティは立ち止まったまま動かない、こちらの出方を伺っているのだろうか。あるいは俺たちを見極めているのか。

 

 

 もし襲いかかって来られたらこちらも溜まったものではない、ギルドガールズは差はあれどドンドルマの大老殿への入場を許可されている者も存在する

この村はドンドルマにやや近い、もし目の前の彼女が許可されている者なら場合によってはG級ハンターと同等の実力を持っていても不思議じゃない

 

 

 そうなれば俺たちなんてあっという間に瞬殺だ、ミラルーツなら対抗できるだろうがそんなことになったら居場所がなくなってしまう

 くそ、ネコートめ。だから移転は嫌なんだ!

 

 

だが悪態をついていても仕方がない、なんとかこの窮地を脱出しないと

「くちゅっん」

「「!!??」」

 

 

くしゃみ。だがそれはレイルではないしパティでもない、なんならルナルガでもない

 …ミラ?

(し、仕方ないじゃない、祖龍だってくしゃみくらいするわよ!)

 

 

 は?なんでこんな時にくしゃみするかな?なんでそんなにかわいいのかな?は?は?あとでもう一回その姿でくしゃみするとこ見せてくれないかな?あとまるまっててかわい…あ。

 

 

パティが振り返った──

 

 

 

 

 

またしても不意打ちの音で今度は完全に振り返ってしまった、不気味な音ならとどまれたかもしれないがクシャミのようなかわいい音だったから──

 

 

「────」

「…?」

 

 

振り返るといつも通りのマイハウスに彼が立っている…それだけだった

「えーと…あれ?」

「どうした」

「い、いえなんでも…あ、そうだ!お嬢様探してきますね!では!!」

 

 

弾けるようにマイハウスを飛び出してお嬢様を探すことにした、あれ以上あの場に居ない方がいいと思ったから

 『知るな』…ネコートさんのその言葉を再び深く刻み込みながら私は必死でその日のことを忘れようと努力するのであった

 

 

 

 

「・・・見られた、よね、完全に…あれ?」

パティが出て行ったのを確かめつつ振り返るとルーツちゃんがいない

「ルーツちゃん?」

(ここよ、ここにいるわ)

 

 

「あれ…」

思念は元の場所から一切動いていない、でも姿はどこにも…

 

 

「と、とりあえず点呼!ルナたん!」

(ボックスの中にいますご主人さま)

「よし、ミラルーツちゃん!」

(床でノびてるわ)

「うーんシュール、オオナズチくん!」

(いるよ、あぶなかったね、だいじょうぶ?)

 

 

 うんうん、3匹ちゃんといるね、よかったよかったHAHAHA

((「………え?」))

 

 

ぬるりと背景が動き、小さく丸まっているミラルーツを隠していた犯人、いや功労者が姿を現す

「るるる…」

(ええ、と…そのえっと…はじ、めまして、オオナズチ、です…)

 

 

「・・・」

 突如現れた霞龍オオナズチ、一瞬言葉も思考も飛んでいっていたがすぐに戻して一言

「ペタってなってる前脚、超かわいいんだが?」




ちっこいオオナズチに上目使いで(かまってほしい…)なんて目で言われたら他の全てを投げ捨てる自信のある作者のルルザムートです、ハイ。
基本的にはハーメルンに入って最初に書いたモンハン(削除済み)に手を加えている感じで書いてます。ただ一作目があまりに酷いので名残があるのは登場人物だけですが。
次回、そろそろココット村に行こうか、もう少しジャンボ村の人と交流するか悩み中…お楽しみに!
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