月収50万ゼニー、ナルガクルガをモフるだけの仕事!!!   作:ルルザムート

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ストックが無くなりそうなのねぇ、でも2話のあたりから頑張って書いてるから許して欲しいのね
…6もふ目です、どうぞ。


6もふ目 出航!祖龍と月迅竜と霞龍と!

ジャンボ村 酒場にて…

 

 

「…お嬢様」

「随分遅い出迎えね?酒代、覚悟しておいた方がいいわよ」

 

 

竜人の彼女がどれだけ飲んだのかは知らないがミラが飲んだ分だけで少なくとも大タルが2つが無くなったのだ

「申し訳ありません」

「いいわ、あなたの事はよく知ってるし何をしてきたかも予想がつく。船の準備はできてるようだから早く行きましょう」

「は…」

 

 

 …さてはこのヒト、肉を焼いてたわね?隠してるようだけど龍の嗅覚には届いてるわよ

別に生肉でもいいがこの形態の時はこんがりと焼けた肉の方がいい、普段のレインは道ゆくモンスターに分け与えるために生肉を持ち歩いているが焼くことなんて殆ど無い

 

 

「…こんがり肉」

「は…?」

「こんがり肉をひとつ、あとで焼いてちょうだいそれで許してあげる」

 

 

酒が入っているせいかちょっと『お嬢様』に入りすぎているかもしれないがこっちは意味不明なまま時間稼ぎをやらされたのだ、これくらいいいだろう

「かしこまりました」

 向こうもその気みたいだし

 

 

レイルとして酒代を置く彼女とすれ違うように席を立つ

…ん?

ふと足元から気配を感じて下を見る

 

 

「・・・」

「・・・・・るる」

姿は見えないが…小さな古龍が足元にいるようだ

 結局この子も連れて行くのね…まぁいいけど

 

 

「それじゃあね、竜人族のお嬢さん。お喋りできて楽しかったわ」

「こちらこそ、またいらっしゃって」

 

 

相当数飲んだはずだがそれでも村長代理としての威厳があるのかフラつくことなく手を振ってこちらを見送ってくれる彼女

 本当に強いわね…飲み比べなら龍より強いんじゃないかしら?

 

 

そんなことを考えつつひと足先に船着場へ。レイルも小走りで追いついてくる

「さて、行きましょうかココット村へ」

「ええ」

私たちはココット村行きの船へ乗り込んだ

 

 

船 客室にて…

 

 

客室備え付けのベッドにて、ぐるぐるとその周囲をまわる不審な女性が1人…

「──よしっ」

 

 

ぱちん、と指を鳴らすと掛け毛布がもぞもぞと動き…

「──きゅっ」

「グワァ!」

 

 

毛布の端から小さな小さな顔がにょき、と出てくる

 くそぉっ、かわいいな…!

「よしよしよし、よーしよしよしよし!えらい、えらい!」

布団からはみ出したナルガクルガ希少種、もといルナの頭を撫でる、撫でる、なでなでなで…

 

 

「…もう一回やろうか」

「きゅーん」

(はーい!)

 

 

船に乗り、客室についてから何十回目か分からない『もう一回』をするためにベッドの反対側へ小走りダッシュ

「よしっ」

再び指鳴らし。さっきと同じように布団の中をもぞもぞ動いてこちら側に顔を出すルナ。さながらその姿は視線一つでレインを爆死させるには充分すぎる破壊兵器だ

 

 

「みんみー!」

(!)

歓喜、それを表すためだけに両手を広げたレインだったがそれを『ハグ』の合図と間違えたであろうルナの不意打ちジャンプが距離感を間違えていたレインの顔面に炸裂。

 

 

「みんみ"っ…」

 

 

顔面にしがみつかれ、またしても血を吐きそうになるレインだったが最後の理性…理性?が『ルナたんを汚すなんてとんでもない!』と吐きかけた血を抑え込み、前方から倒れそうになった自身の体を気合いで後ろへ叩きつける

かなり喧しいが幸い何故か外が騒がしい上に船が揺れまくってるので多少の音を出しても平気なことは分かった上でのスキンシップである

 

 

 ふ、我が生涯に一片の悔い無し…

のちにモフくて小さな生き物に顔面へとのしかかられた人間の遺体が船室で見つかったとかなんとか…

 

 

「いや死なないでよ」

「ミラちゃん!」

 

 

困った顔のミラが入ってきたのでとりあえず蘇生する

 …あ!ちびナズ子がマフラーみたいにミラちゃんの首に──代われ!なんならあなたもちび化して祖龍マフラー(いきもの)になってくれ!!!

 

 

 ちび化しても長いであろう尻尾と首…わたしの首元なら2回巻きついたっておつりが来るだろう

「何考えてるかなんとなく分かるから言うけどお断りよ、めんどくさい」

「むー」

 く、だが私は諦めないぞ…!いつかちびっこミラルーツ(ワイバーン)をだっこしてモフりながら一緒に寝るんだ…!

 

 

「くだらないこと考えてないで甲板に来なさい、船員がガノトトスと戦ってるの。…それともアナタは自分の欲望のためなら魚の1匹や2匹見捨てていいってこ

「今すぐ行くからねぇぇ!!

 美味しいカエルをあげるからねぇぇぇ!!!」

 

 

「ちょっと、叫びすぎ…はぁ、もう」

ドアノブを回せば済むのに今の彼女にはそれを回す事すら頭に無かったらしく、体当たりでドアごと突き破って外へと走っていった

 

 

「るる…?」

(ミラさま、だいじょうぶ…?)

「今のところは、ね」

 

 

 ほんとにもう…いっそジャンボ村で酔い潰れてしまえばよかったわ

「…そういえば」

正確な量は分からないが少なくとも祖龍の私が少し酔い始める量の酒をジャンボ村の村長代理も飲んでいたはず、その割には…

 

 

「考えすぎかしら?」

 直後その通りだと言わんばかりにレインが帰ってきた。なぜか頭にカエルを乗せて…

 

 

「ちょっとガノガノくんと遊んでくる!!!船員は全員気絶させたから様子見といてじゃあね!!!」

「は、ちょっと!?」

なんともうムチャクチャにも程がある彼女の行動、追いかけるも咎める間も無く海に飛び込む彼女にますます頭痛がしてきた

 

 

 ほんとに、もう…

 

 

1時間ほど前、レイン達が船に乗ったすぐあと

ジャンボ村 酒場にて…

 

 

「…行ったかしら?」

酒場から少し身を乗り出して港を見る

…お嬢様とその護衛『達』は船に乗り込み、姿は既に見えない。多分大丈夫だとは思うが…

 

 

「はー、ちょっと飲み過ぎね…アルコールが無くたってここまで飲んだら気分も悪くなるわよ」

お嬢様用とは別のホピ酒(アルコール無し)のタルをどかし、木製の椅子へと腰掛ける

 

 

「あ、あの、」

「…パティ」

飲み比べが始まる前から掲示板の裏に隠れていたパティがおどおどしながら出てきた

 …やはり気になるのね

 

 

「彼らは何者か、って言う話なら私にはできないわ。…いえ、誰にもできないでしょうね。当人以外」

「…」

「あのレイルって男、最後までアフロのアイルーのことを気にしていたわ。記憶が飛んでるって話をしたら引き下がったけど」

 

 

事実あのアフロのアイルーは記憶を失っていた、村にいる医者が言うにはショックで一部の記憶が無くなったらしく『余程衝撃的な何かを見た、体感したに違いない』と

 

 

「彼らは船でココット村に行くんですよね…船員やココット村の人達は大丈夫でしょうか…」

「それについては心配しなくてもいいと思うわ、少なくとも彼らに踏み込もうとしなければ向こうは何もしてこない…と思う」

 

 

これから彼らが会う人達の中で無闇に踏み込もうとする輩が居なければいいのだけれど

「パティ、今日あったことは忘れなさい。村の誰にも言わず、私と2人だけの時であっても話題にしちゃダメ。ネコートに話すなんて論外よ、いいわね」

「………分かりました」

 

 

「好奇心はアイルーも殺す…ああ、分かっていたのに」

彼女は村長代理であり古龍の専門家だが同時に考古学者でもある。故に『知りたい』という心が抑えきれなかった、向こうは酒のせいだと思ってくれたらしいが次は無いだろう

 

 

「…手を伸ばせばそこにあるのに伸ばせないだなんて、学者に対する酷い仕打ちね、ギルド辞めようかしら」

「えっ!?」

「冗談よ冗談、さっ仕事に戻りましょ」

びっくりしているパティを宥め、普段の業務に戻る

 

 

熱帯地帯の穏やかな村、ジャンボ村。正体不明の2人組と村の知らない+2匹による波乱は静かに終焉を迎える

知ってはならないパンドラの箱を抱えた客人を乗せた船を見送りながら私たちは他の村人のように昨日と同じ今日を再開するのであった

 

 

「…あ!ハンターさんおかえりなさい!」

「久しぶり、ドンドルマでどんなモンスターと会ったか、また教えてくれる?お酒でも飲みながら…」




白いドレスの少女とトウモロコシを食べたい作者のルルザムートです、ハイ。
いよいよジャンボ村出発してココット村へ…行くところなんですがぶっちゃけこの先の話を考えていません。正確には4G受付嬢✖️臨界ブラキの臨界突破ドキドキデートの話、あと天眼ミツネおじいちゃんと喧しい子オウガ&男の娘属性子ミツネ(イケメン枠かもしれない)の絡みはあるんですがそこに至るまでの道のりを考えておらず…
次回はストーリーを一時お休みして振り返り…というか用語説明の会にしようと思ってます。
モンハン知人曰く『分からない単語が多い』とのことで…
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