月収50万ゼニー、ナルガクルガをモフるだけの仕事!!!   作:ルルザムート

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感想きちゃあ!うれしい、うれしい…!
ところで爆弾採掘のアイルーって手当てどのくらい貰ってたんだろう?
ええと8もふめです、どうぞ


8もふめ 段差や洞穴から顔だけ出してキョロキョロするオオナズチを想像しないでください…想像したね?かわいいね。

ココット農場 爆弾採掘場にて…

 

 

「・・・」

「くるる…」

 

 

高い位置から聞こえてくる鳴き声みたいな音、それをひたすら聞こえないフリをして狸寝入りを続ける

「・・・」ソー…

 

 

こっそり、ひっそり薄目を開けてみると──

「くるる」

「ニャっ…!!!」

 

 

思わず叫びそうになったのを爆弾採掘で鍛えた精神力で押さえ込んで狸寝入りを続行。…したはいいがその心中は穏やかではない

 紫色のでっかいトカゲみたいなモンスターがボクを見てるニャ…!き、きっと美味しいかどうか考えてるのニャ…!

 

 

このまま飛び起きて地面に潜って逃げようか、はたまた帰ってくれるまで寝たフリを続けるか

 

 

もしこの未知の大型モンスターが自分を品定めしているのならそれが終わらないうちにさっさと逃げるべきだ。農場のみんなが逃げたように

だがもしそれで刺激してしまったら?こいつが怒って暴れ出したら農場も村もメチャクチャにされてしまうのでは?

 

 

ダラダラポタポタと隠しきれない汗を流しながら目を瞑ってひたすら考える爆弾採掘係アイルーこと無謀アイルー。爆弾特攻する無謀さはあっても未知の存在相手に身体を張れるような度胸は持ち合わせていなかった

 

 

…で、爆弾採掘用の洞穴から顔を覗かせているオオナズチことナズ子はというと。

 

 

 

 

 

「くるるる」

(この子すごい汗をかいてる、からだも震えてて具合がわるいかもしれない)

 さむいのかな、と思ったけれどそれだったら汗をかいてるのはおかしいよね

 

 

「くりゅりゅ…」

(ぐあいが悪いときは温めてあげるといいんだっけ)

 

 

とりあえず農場に他の人やアイルーがいないかサッと確認し、長椅子で眠ってるアイルーを咥えて洞穴に戻る

 ぼくが農場に入ったあたりで施設のアイルー達が出ていった理由はよく分からないけどまぁいいか。…あ、このこ汗がふえてる…はやく温めよう

 

 

意外と広い洞穴の中でくるんと丸まる。前脚、横腹、後脚でアイルーを囲んで温めてあげる

 …温まってるのかな、はじめてだからわからない

 

 

「くるくるる」

(よしよし…こんなかんじだっけ)

 

 

船でルナを撫でていたレインに習い、角の先端で丁寧に慎重にアイルーの背中を撫でてあげる

(ん、震えが無くなった。きっとこれで合ってたんだ。よかった)

「ニ………」←気絶

 

 

「そんなところでなにやってるの」

「く?」

顔半分だけ洞穴の外に出して声の方を見る

 

 

(ミラルーツさま。今このコの看病を…あれ、見えてるんですか)

「ええ、はっきりと。なんなら村の人達も何人かあなたの姿を見たらしいわ、擬態解けてるわよ」

「くー!?」

 

 

なんといつの間にか擬態が解けていたらしい

 ど、どうしよう!擬態できてるとおもってたのに、それに改めて擬態しようとしてもできない…!

 

 

「…さっきの落雷の音で驚かせちゃったからかしら、ともかくあなたは農場の外からぐるっと回って村の入り口に行きなさい

村の人達には謎の大型モンスターは逃げていったと伝えておくわ」

「フルル…」

(わかりました…)

 

 

眠っているアイルーを起こさないよう慎重に動き、ぼくは言われた通りに村の外を目指すのであった…

 

 

 

同時刻、マイハウスにて…

 

 

「んーま!んーま!んーま!やっぱりルナたんは天使だねぇ〜」

猫吸いならぬナル吸いによって今日、明日、明後日と生きるための燃料を補給する

 

 

ちなみに体勢としてはベッドで仰向けになってる私の顔面にルナたんのやわらかお腹がのしかかっている状態。こうなれば私の中にはルナという天使の匂いしか入ってこないので即席天国を作るにはもってこいなのだ

 

 

もちろんただ天国を享受するだけでは不遜極まりない、ので。給料3ヶ月分を注ぎ込んで用意させていただいた伝説の超⭐︎ケモブラシを手にルナたんの背中を手入れさせていただく。

「んきゅ…」

 

 

慎重に、丁寧に。視界はルナのお腹で埋まっているがだからといってミスは許されない

ケモブラシで掻くのはあくまで背中。材質や大きさの関係上、このブラシでは決して首を掻いてはいけない。掻くとルナがびっくりしちゃう。

 …ぞわっとしてびっくりするルナたんも破壊的にかわいいけど罪悪感がすごいからダメ。

 

 

背中をブラッシングするにあたってブラシ以外の物を触れさせてはならない。あくまでルナがブラシの感触()()を感じなければブラッシングではない。つまり素手でのお触り禁止な上で首と背中の境界を完全に読み切ってブラシをかけなければならないのだ

 

 

 その場所は

 

 

(────ここだ!)

 

 

稲妻のような直感を頼りに、ただ一点。背中から首へと名称が変わる境界線を正確に読み取ってブラシを真っ直ぐに降下させる

「んきゅ、んにゃあー…」ノビー

 

 

伝説の超⭐︎ブラシはルナの背中をしっかり捉え、ふわふわの毛並みにそってゆっくり動く

1回、2回、3回、全て首の領域に入らないよう細心の注意を払いながら背中を撫で、下ろす

(ふあ、わぁ、あ、ごしゅ、ごしゅじんさま〜)

 

 

ズレたり落ちたりしないようルナの前脚と後脚にかかっていた力が抜けていき、粘土を伸ばすようにノビ〜…とルナの身体が伸びる

4つの支点によって私の顔面に乗っていたルナの体重は全てすべすべの腹部にのしかかってきて、よりいっそうルナ成分が分泌されてゆく

 

 

 …これの唯一の欠点は気持ち良さで欠伸をするルナたんの御尊顔が見られないことだけど流石にこれ以上望んでは欲張りが過ぎるというものだろう

 

 

「んはぁしあわせぇ…」

「はいはい、そこまで」

 

 

 ぺいっ!とルナたんが引き剥がされ、そのまま現実に帰還する。してしまう

「キュー!」

(うわっ)

「ああっ!ミラちゃんひどい!」

「なんとでも言いなさい、ネコートが来るわよ」

 

 

 むぅ、なら仕方ない

秘密の時間は秘密なのでモンスター以外に知られてはならないのである。

 …ネコートもアイルーだって?いやぁ確かにアイルーも普通にかわいいけど普通にかわいいで止まっちゃうし

 

 

「まいいや、ルナはリュックに隠れてて」

(はぁい)

ルナが隠れ切ったのと同時に出入口の扉が開いた──

 

 

 

 

 

「失礼するぞ」

「ネコートか、外は?」

ベッドに腰掛け、隠しきれない威圧感を放つレイルに怯むことなく返答を返す

 

 

「農場のモンスターは逃げ出したようだが先の落雷の件といい、無関係とは思えぬ。そしてその原因はおそらく…いや、憶測でものを話すのは

「遠慮しなくていい、原因は間違いなく俺だろう。ネコートにも村の人間にも迷惑をかけてしまった。

落雷のダメージも失せた以上留まる理由は無い、すぐに村を去るさ」

 

 

否定はできなかった。かつて調査員時代に打たれたという紅雷と同じものがついさっき彼目掛けて落ちてきたのだ。加えてモンスターに懐かれる体質の彼の近くに謎の大型モンスター(特徴から推測するにオオナズチ)の出現…

 

 

「俺は人間にとっては厄災みたいな存在だ、村や街より人里離れた秘境の方が合っている

次の場所はどこだ?」

「…西シュレイド地方へ向かってくれ、ミナガルデより40Km西に隠れ家がある。ひとまずそこに身を隠してくれ」

 

 

 あそこは険しい環境だがそれ故、さしもの王女も追えはしないだろう

「身を隠す?…まるで追手でもいるような口ぶりだな」

「む…」

 私としたことが迂闊だった!あの王女もここにいる彼も、もはやギルドで静止させることは不可能に近い。故にある程度こちらの指示に従ってくれる彼を逃していたのだが…

 

 

「ただの犯罪組織ならギルドナイト総出で潰して終わるはずだ、それをしないということは…追手は権力者か?」

「…そなたには敵わんな、その通り。噂程度であるが一部地域でナルガクルガ希少種を連れた男の話が流れていた。すぐに抑え込んだがとある王女の耳に入ってしまってな」

 

 

「やれやれ、数は?」

「いや、王女単独だ。故にあちらの国も動向を把握できておらず行方が掴めない。最後に目撃されたのはドンドルマだ、君と入れ替わりで街に現れたのを最後に消息が途絶えている」

 

 

「単独?本当に王女か?他に隠していることはないだろうな」

「真実だ。…私も信じたくは無いが単純な生存能力だけなら現役のギルドナイトを上回る。そしてモンスター…特にラージャンやリオレイア、そして希少とつくものへ異様な執着を見せている」

 

 

かつて…いや今もかなり無茶苦茶な理由で依頼を出している彼女だがそれだけならまだしも本人が飛び出して行ってはどうしようもない、王族とは国の核だ。何かあっては問題は国内だけに収まらないだろう

 

 

「…事情は理解した、出発する」

ベッドから立ち上がり、それまで一言も喋らなかった白いドレスの少女を連れてレイルが出ていく──直前

 

 

「ネコートには世話になっている。仮に鉢合わせたとしても最大限譲歩はしよう、だがな」

音なくスラリと抜かれた超硬質ブレードが鈍く光る

 

 

「王女に限らん、ルナルガに対して危害を加えさせるな。もしそれを許せば──俺は何をするか分からんぞ。相手がどこの誰であろうがな

「………肝に命じておこう」

 

 

ブレードを納刀し、建物から出ていく彼らの姿を見送ってから私は懐の漢方薬を飲むのであった

「…胃が痛いな」

 

 

ココット村外れにて…

 

 

「レイン、あそこまで脅す必要は無かったんじゃないの?」

 おっと、この声色は説教モードかな

「いいのいいの、私は表向き謎のギャングみたいなものでもあるし。弱く見せるより強く見せた方がいいし!」

 

 

「ねールナたん…ん?・・・あ。」

「レイン?…あ。」

「くるる」

(おかえりなさい、ふたりとも…どうしたんですか?)

 

 

「ルナたんの入ったバッグ忘れてきた!!!

 ああああ!!ルナたんごめんよぉ!!!」

 

 

「全く、世話の焼ける人間なんだから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそこからかなり離れた林の中。

 

 

「くっくっく、ようやく捉えたぞ」

部屋から持ってきた双眼鏡を頼りに彼女らの様子を伺う

 ナルガクルガはいないようじゃがもう一体の方はきっとオオナズチという古龍種じゃ。そんな珍しいモンスターを連れているのなら2人のうちどちらかがレイルで間違いないじゃろう!

 

 

信頼できる情報筋(※待女)によれば父上の派遣した軍隊はまだドンドルマ周辺を探しているらしい

 流石の妾もガーディアンズと父上の軍、2つの包囲網を突破するのは骨が折れたがその甲斐あって時間は充分稼げた

 

 

 あとは彼らを尾ければきっと様々なモンスターを見られるに違いない!

そうと決まればまずは腹ごしらえである。ここに来る途中で見つけた青い箱の中にあった携帯食料を食べてスタミナをつける

 

 

「う"っ…!?ま、不味い…!

じゃが、挫けるものか。待っておれレイルよ!」




メルゼナさまに死なない程度に生命力ちゅっちゅされて保存食になりたい作者のルルザムートです、ハイ。
2Gを最後に爆弾採掘アイルーは居なくなりましたが今もあったらクレームの嵐だっただろうし良かったのかなと

…爆弾採掘場が初登場したのはMH(ポータブル)のココット農場で大タル爆弾や小タル爆弾と言った爆弾アイテムが必要(爆薬やニトロダケは不可)
また初登場の今作のみ洞穴が3つあり『左』『真ん中』『右』も選べるが正直どれ選んでも爆弾次第な気がするので多分報酬には関係ない
で、ここからが問題なのだがルートを選択しアイテムを渡すと嬉しそうにそれを受け取る爆弾採掘場のアイルー。そして着火した爆弾を持って躊躇いもなくプレイヤーの選んだ洞穴へ特攻。大型モンスターすら怯ませる破壊力を持った爆風によってプレイヤーの元へフッ飛ばされ、地面へ叩きつけられながらも最後の力を振り絞り、顔だけでもと頭をあげてただ一言
『取って…きた…ニャ…』
ボロボロのアイルーの手に握られていた鉱石を受け取り、プレイヤーは農場を後にするのだ
…読んでの通り人権も猫権もあったもんじゃない採掘方法でクエストから戻る度に彼(もしくは彼女)は命を削って採掘している
幸い《?》にもMHPでは大タル爆弾Gの調達には大タル爆弾に蟲野郎の濃汁…もといモンスターの濃汁を調合しなければならず、今と違い濃汁はGクラスの蟲野郎からしか剥ぎ取れない。トドメに濃汁自体がよく使う素材であり非常に手間がかかるため最大威力の爆弾を毎回その身に喰らうということはほぼ無かった

…と思っていたのか?(ゑ"ゑ"ゑ"ん!?)

続くポータブル2nd、2ndGでのポッケ農場では洞穴が1つに統合されて選択肢が無くなり、また大タル爆弾Gが蟲野郎の汁でなく店売りのカクサンデメキンで作れるようになったため毎回Gの衝撃を受けることも珍しくなくなった。なお打ち上げタル爆弾を持たせることもできるのだが何故か毎回持ち方とその後の対応を間違えるせいで…

ちなみに《ネコの火薬術》や《ボマー》スキルを発動させても採掘にはなんの影響も出ない。のだが作者は当時、ボマースキルを使えば報酬が増えると思い込んでいてアイルーフェイクを被って爆弾を渡していましたとさ
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