鎮守府居酒屋 瑞鶴屋、開店する!   作:駄人___

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長門がとんでもないほどにキャラ崩壊します。ご注意ください。
中々の駄文ですが良ければ見てください。



本日のお客さん[戦艦長門]

「さーて、準備万端!」

日が落ちた鎮守府の一角に艦娘達を虜にする香りが立ち込める。

「居酒屋瑞鶴屋、開店よ!」

ここは艦娘達の安らぎの場、鎮守府の居酒屋『瑞鶴屋』

ここには普段の鬱憤を晴らす為様々な艦娘が訪れている。

 

本日のお客さん[戦艦長門]

 

「邪魔するぞ瑞鶴。」

聞き慣れた声、長門さんだ。店を初めてから毎週のように通ってくれる常連さんの1人だ。毎回誰もいない時間に来る

ここの提督秘書官も務めるとてもしっかりとした、艦隊一の大人という感じだ。

「はいはい、長門さんいつものでいい?」

長門さんのいつものはカレーとカクテル。

戦艦らしいと言えるのか分からないがまあメニューだけ見るなら大人な方だろう。

しかしこの長門という戦艦、非常に子供舌なのである。

カレーは私がふざけて作った超激甘カレー。

このカレーを駆逐艦の子達、中でも特に甘いもの好きの子達に1回だけ食べさせたことがあったがその全員が残すぐらい甘く食べられたものでは無いものだ。

特に子供舌の暁にすら「甘すぎて食べれたものじゃない。」と言われる程カレーの味がする別のなにかになっている。

それがどうだ、何度目かの来店時、長門さんにも提供してみればちょうどいいと言い鍋いっぱいにあったカレーを駆逐艦のような笑顔で軽々と平らげてしまった。

まぁカレーも酷いが飲み物の方も中々な物だ。

最初に長門さんが来た時に下戸と言われたのでとりあえずコーラを出したのだが、一口含んだ瞬間勢いよくコーラを吹き出した。吹き出した長門さんの顔を見ると子犬のような目をして涙ぐんでいた。

正直めちゃくちゃ可愛かった。

まぁそれは置いておいて、この戦艦は炭酸もダメだった。

結局このままだと私の中のかっこいい長門さん像が崩れてしまう。

それを防ぐのにシンデレラというカクテルを勧めてみた。

ただこのシンデレラというカクテル、言ってしまえばただのジュース。

カクテルを飲んでいるという言葉だけが私の長門さん像を保っている。

「…おい瑞鶴、大丈夫か?」

おっと少しトリップしてしまった。

「あ…すみません!」

「大丈夫ならいい。ところでマッコリというのを頼みたいのだがいいか?」

あの長門さんが…酒だと…!!

「ありますけど飲めるんですか?長門さん下戸なんじゃ?」

「調べてみたのだが、女性でも飲みやすいらしい。それで飲んでみようとな。」

調べることは立派だが自分のことをもっと理解して欲しい。

「…まぁ、わかりました。」

これで酒を克服出来ればいいんだけど。

さてと、大皿に米をよそいで長門さん専用の鍋に入っているカレーをかけて。

マッコリも用意し一緒に長門さんに持っていくと。

「ありがとう、早速いただくよ。」

さぁ、あの長門さんがどう酒を攻略するのか見ものだ。

30分後

カレーはもう食べ終わったのに一向に手をつけないぞ。

あれはほんとに戦艦か?

「あの〜長門さん?」

「どっどうした瑞鶴!?」

あ〜やっぱりだ〜この人酒を怖がってる〜

私の中のかっこいい長門さん像が〜

「えぇ〜と、マッコリ飲めます?」

「わっ私が酒の1杯や2杯飲めないわけが無いだろ!?見てろ瑞鶴!これがビッグセブンだぁぁ!」

「あ」

そういうと長門さんはとっくりから直接マッコリを口に流し込んだ。

「…」

「…」

ブバァァァァ!!

一瞬の沈黙。

刹那、顔を真っ赤にした長門さんが口内のマッコリを吹き出した。

口から放たれたマッコリの砲弾は全て正面にいた私を狙っている。

回避不能、各所に被弾。

これが実戦なら大破どころか轟沈しているだろう。

あぁ…私の中のかっこいい長門さん像が…

「…大丈夫ですか?」

「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

え…泣いた…

「ずいかくもバカにするのかぁぁぁぁうぁぁぁぁん!!」

泣いちゃった…

「…だ、大丈夫ですから!バカにしてません!一体何があったんですか?」

「グスッ、ほんと…に馬鹿にしてない?」

長門さん、酒飲んだら幼児退行するタイプだったか…

てかほんと可愛いなこの人。

「はい、言ってみてください!」

「実はね、陸奥にもうちょっとお酒とか飲めるようになりなさいって、いつまでも子供舌じゃ駆逐艦の子に笑われるって言われたの…」

それでマッコリを飲んだのか。

「だから自分で調べて頑張って飲んだのに…こんなの…こんなの…うぁぁぁぁん!!」

「はいはい、大丈夫だからね、また次頑張れば良いのよ。膝の上おいで。」

子供をあやすのってこんな感じなんだろうな。

「ほんとに…」

「うん。」

「あ…りが…と…zzz」

あ、寝たぞこのビッグセブン。

私の膝の上で。

マッコリまみれの服の上で。

「とりあえず陸奥さん呼ぶか…」

 

後日

『戦艦長門、マッコリに負け幼児退行。』

青葉の新聞は無慈悲にあの日の出来事をデカデカと記している。長門さんはあれ以来休みを貰って部屋に閉じこもっているらしい。

「スピリタスってあったかしら。」

陸奥さんが今にも死にそうな顔でスピリタスを要求してくる。

スピリタス飲ませたら爆発とかしそうで怖い。

「ありますけど…飲めるんですか?」

「大丈夫よ。あれぐらい度数なきゃやってらんないわ。」

あの日長門さんを引き取りにきた陸奥さんは中の惨状を見て唖然としていた。

自分の姉が後輩の空母に泣いて膝枕されながら寝てるのを見れば当然の反応だろう。

もし翔鶴姉が同じことになってたら私もそうなる。

しかもその姉の醜態が報道されてしまうとなれば気が気では無いだろう。

てか自分が姉をこんなことにした一翼を担っているなんてこともわかったからヤケになっているのも当然か。

「…どうぞ、スピリタスです。」

「ありがとう。」

ゴクッゴクッゴクッ

この人、スピリタスをストレート一本丸々飲んだ…

「あの…喉とか大丈夫ですか?」

「大丈夫よ。」

この後も陸奥さんはスピリタスを2本追加してストレートで飲んでいた。

さすが戦艦と言うべき飲みっぷりだったが喉の痛みか心の痛みか、目からは大粒の涙を流していた。

ただ、姉妹共々、泣き顔は可愛かった。

 




個人的に長門さんは甘いもの好きで酒が苦手な性格がいいです。
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