鎮守府居酒屋 瑞鶴屋、開店する!   作:駄人___

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能代も色々大変なようです。
オリ設定が出たりするのでご注意ください。
中々の駄文ですが良ければ見てください。


本日のお客さん[軽巡能代]

「ふぅー、こんなもんかな。」

1人の艦娘が足繁くなにかの準備をしている。

ここはある鎮守府にあるという居酒屋瑞鶴屋

先日の長門のように、一癖も二癖のある艦娘達が多く来る。

さて今日はどんな悩みを持った人が来るのだろうか。

 

本日のお客さん「能代」

 

ガヤガヤ

「奢るとは言ったけどあんまり飲みすぎないでね。」

「わかってる、瑞鶴、お冷を頼む。」

「瑞鶴、こっちにも来てくれ。」

「はーい」

今日の客は4人。

少ない訳じゃないが大変になるようなことがないちょうどいい人数だ。

「はぁ〜」

そんなとこにだ、カウンターからため息が聞こえてくる。

あの席は最近よく来るようになった軽巡の能代が座ったとこだろう。

能代は私の昔からの友達だ。

いつも姉の阿賀野のことを愚痴りに来る。

「ため息なんかしたら幸せが逃げるわよ。どうしたのよ、能代。」

「…まぁちょっと色々とね。」

あのまっすぐな目をした能代がカウンターに突っ伏して死んだ目をしてる。

また阿賀野がなにかやらかしたのだろう。

「また阿賀野のこと?」

「いや、今日は違うのよ。」

能代が阿賀野以外のことで悩むだと…

そんなことがあるのね…

「ずいずい、人間の怒りってライン超えたらどうでも良くなるのよ。」

それってただ呆れただけじゃないの。

「まぁ私艦娘だけど…」

これはほんとに気が滅入ってるな。

「…一体何があったのよ。」

ようやく能代が顔を上げた。

「これみて」

これは…

『戦艦長門、マッコリに負け幼児退行。』

先日の長門の痴態が顕になった青葉の記事だ。

「ん…長門のか…あれは酷かった。」

あの時は本当にこの世の地獄を見たようだった。

元々ここをやっていた鳳翔さんもこんな苦労してたのかな…

「そうなんだけど…ここ見て」

ええと…なになに

「長門秘書官は臨時休暇を取り、その間の秘書官代理は酒匂になるとのこと…」

酒匂と言うと能代の妹で阿賀野型の末っ子。

長門さんとも仲が良く慕っていた。

代理の件もその縁からだろう。

でもなんでこれで能代が悩んでるんだ?

「そうなんだけどさ…この記事は当然酒匂も読んだわけなのよ。長門を特に慕ってるあのこがこんな記事読んだら…」

「あ〜」

憧れの先輩のそんな一面を知ってしまえばどうなるかなんて火を見るより明らかだ。

私でも中々メンタルにきたがあの酒匂となるともっと酷いショックだろう。

「で酒匂がショックで寝込んじゃって。」

うーん…これじゃあ能代も死んだ目になるはずだ。

いつもの悩みの種に加えて中々の爆弾までついているとは…

「…あれ?酒匂が寝込んでるんなら誰が秘書官代理やってんの?」

「そう!そこ!今の秘書官、矢矧がやってるのよ!」

急に大きい声出さないでほしい。

…能代のもう1人の妹矢矧。

能代以上に出来た娘だがこの反応的にこっちが本題なのか。

「酒匂が頼んで代理の代理やってるんだけどこっちもまぁ大変で…」

「あの娘戦闘は私以上だけどデスクワークはちょっと苦手だから…」

「ストレスの捌け口にでもされてるの?」

「…うん、最近私への当たりがだんだん強くなってる…」

あ〜これはひどいな。

姉はだらし姉、妹二人は方やストレスで寝込み、方やストレスの捌け口にされる。

真面目な能代ならさらに抱え込んでしまうだろう。

「うぅう、もうちょっと矢矧は私に優しくしてもいいじゃない!秘書官してるとはいえ阿賀野姉の世話は私に任せっきりで!こっちも忙しいのよっ!」

あ〜泣き出した。

「はいはい、もっと言えば良いから、嫌なこととか全部吐き出しなさい。」

「うぅ、ありがとうぅ、ずいずいぃぃぃ」

抱きついて来てやっぱりこういうとこ可愛いわね。

ん…あれ?そういえば矢矧?

あ…なんか嫌な予感が…

「何してるの姉さん…」

あぁぁぁ矢矧来店してたぁぁぁぁぁ!!

「えっ矢矧!なんで!矢矧なんでぇぇぇ!」

「なんでも何も飲みに来た以外に何があるのよ?」

矢矧の目は笑っていない。

よく見ると目の下に隈も薄らと見える。

矢矧も相当疲れているのだろう。

「私の事そんな風に思ってたなんて…」

「だって矢矧が強く当たるのは事実じゃん…」

矢矧の目が殺意に満ちている。

これはまずいぞ。

「何よ!!能代姉だけが疲れてるわけじゃないの!!私だって毎日デスクワークしてずっと疲れてるのよ!!自分だけ特別みたいな考えは辞めて!!」

このままじゃ姉妹喧嘩まっしぐらだ。

「…特別扱いして欲しいのは貴方の方でしょ!!秘書官だからって調子乗ってんじゃないわよ!!だいたい阿賀野姉の世話がどれだけ大変かわかってるの?それがわかんない奴にとやかく言われる筋合いはないわ!」

あ〜能代も乗っちゃった。

2人とも酒が入っているとはいえ流石に言い過ぎだろ。

「何よ!能代!あんたなんかずっと阿賀野姉の家政婦やってれば良いのよ!」

「…!この馬鹿!もう知らない!」

出て行っちゃった。

「能代出ていっちゃったけど良いの?」

「良いのよ、あんな馬鹿姉。」

よく見たら矢矧も泣いてる。

「とりあえず涙拭きなさい。」

 

「落ち着いた?」

「…ごめん、瑞鶴。」

あんまり人が居ないから良かった。

「大丈夫かい、矢矧」

「ん…響か」

響…駆逐艦響か。

駆逐艦の中でも結構酒を飲む方の娘、今日もウォッカを飲んでいる。

「中々の言い合いだったね。」

「…私言い過ぎちゃったかな。」

「そんなことないよ。ああやって本音でぶつかりあえるのが姉妹なんだから。」

すごいな響は。

私なんかよりもよっぽどお姉さんだ。

…スナックのママとか似合いそう。

「うぅ、ありがとう響〜」

また泣いちゃったよ。

まぁ私も同じ状況ならこうなるかな。

「うんうん、瑞鶴ちょっと矢矧連れて帰るよ。」

まさか軽巡が駆逐艦にお持ち帰りされるとは…

「…あ〜はいはい、よろしく。」

「瑞鶴さん、お代貰ってなくない?」

「…やべ」

「私が代わりに払っとくわよ。」

さすが雷、提督を骨抜きする母性は伊達じゃないようね。

「ごめんね。お金大丈夫?」

「元々響に奢るのに多めに持ってきてたから大丈夫よ。」

このしっかりさ、ダメ人間製造機、強い…!

「それじゃあまた来るわね。」

「どうもありがとう。」

あれお釣りが…

「あ、お釣りは迷惑料ね。」

できてるなぁ…

私も雷に甘えてみたいな…

 




ちっちゃい娘の方が大人なの好きです。
因みにここの鎮守府の響はウォッカを水の様に飲むそうです。
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