鎮守府居酒屋 瑞鶴屋、開店する!   作:駄人___

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神州丸って秘匿名称いっぱいで面白いですよね。
キャラ崩壊と駄文注意です。


本日のお客さん[神州丸]

「え…と…初めまして?」

「何故疑問形なのだ?」

うん、それはもっともな意見だ。

だとしても目の前にいるのは憲兵隊の1人、こっちは顔を見たことあるだけでも、向こうは顔どころか個人情報一式は持っていてもおかしくは無い。

「まぁ良い。憲兵隊に籍を置く身、そういう対応は慣れているからな。」

憲兵の誇りとでも言うのだろうか。

この威厳、戦艦級の肝の座り方、やっぱ憲兵って凄いな。

「…ところで初めましてと言った訳だが本艦の名前、ちゃんと覚えているな?」

この人の…名前…

あれ、出てこない。

毎日の様に廊下ですれ違うから顔は知ってる。

この人が憲兵隊なのも知っている。

で、名前は何だったっけ?

あきつ丸…は帽子かぶった方だ。

フードを被ったのじゃない。

「その様子、まさか貴様わかってないのか?」

圧が凄い。

その無表情の圧が凄い。

「そうか、知らないのだな。」

「…はい」

「まぁ良いだろう、本艦の名前は…ゴッドランドだ。」

ゴッドランド!?

陸軍は英語の船がいるのか…

「陸軍の艦って英語が付くんですか?」

「…あぁ、そういうこともあったりする。」

「はぁ…」

陸のことはやっぱりよく分からないな。

「…そんなことは置いておいて、本題だ。」

「はい…」

忘れていた。

何故憲兵がこの店に来ているのか。

「貴様がこの場で青葉を下着姿にして行為に及ぼうとしたそうだな。」

衣笠が憲兵に言ったか。

新聞部は今後出禁。

「あれは誤解でして…」

「写真という証拠がある。」

「フェイクの可能性も…」

「衣笠に裏を取った上で今あきつ丸が青葉のところにいる。」

言い逃れができない。

終わった。

「一体何をやったらそんなことになるんだ。」

「…お酒を飲ませて酔わせました。」

「アウト、連行だ。」

「待って!待ってください!」

「なんだ、不満があると?」

「あれは青葉が下着姿で寒そうだな〜って思って身体を温めるのに飲ませてあげたんです!」

「…まぁそれならいいだろう。」

…あれ?

もしかしてこの人は結構鈍感?

まぁこれで連行されることは無いだろう。

「…では話を変えよう。」

あれ?続きあるの?

「以前は長門たちも色々ここで問題を起こしたようだな?」

「…はい」

「理由を聞かせて頂こう。」

「長門さんは新聞に書かれていた事が全てです。」

「…あれだけだとして、それを信じろと?」

「はい。」

「アウト、連行だ。」

嘘でしょ。

あれ私悪くないでしょ。

「鳳翔曰く食べれたものでは無いと。そんなもの作ってなんになる?」

「ジョークで作りました…普通は辛いものが甘かったら面白いな〜って思って作ったんですよ、そしたら楽しくなってあれが出来ました。」

「…まぁ厳重注意という事にしておこう。」

…この人、憲兵の割に優しいな。

「はい…」

「他にもあるぞ。」

もう覚えないんだけど。

「ここで駆逐艦が酔いつぶれた艦たちを介抱すると言ってお持ち帰りしていると聞いた。」

それ私関係ないでしょ。

「まぁ…やってますね。」

「アウト、連行だ。」

おかしい。

これも私悪くないでしょ。

「把握した上で見過ごす。これは立派な風紀違反だ。」

その通りだ。

何も言い返せない。

「…まぁこれも厳重注意ということにしておくか。」

やっぱなんか優しくない?

まぁ今度こそ何も無い。

「しかし、風紀を乱すことは大量だな。」

あれ、この流れ…

「てなわけでアウト、連行だ。」

「やっぱりかァァァァァ」

「大声も迷惑、アウト。」

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」

「…連行はしないから安心しろ。」

笑ってる…

…この人私見て楽しんでるな!?

「えっと…なにをすればいいですか?」

「甘酒を貰おう。」

それだけでいいの?

甘すぎない?

「てっきりお説教でもされるのかと思ったんですけど、それだけでいいんですか?」

「本艦もここは気になっていたからな。艦娘を辞めた者が鎮守府で店を開いている。こんな珍しい物、気になるなというのは無理だ。」

「なら普通に来れば良かったんじゃないですか?」

「…私は憲兵だからな、問題児しか来ないこんなとこ来たら全員連行したくなる。」

問題児しか来ない。はなかなかに失礼じゃないか。

「そのせいか本艦を避ける奴らばかりなんだ。」

まぁこの人なら仕方がないか。

「ふぅ…この甘酒美味しいな。自家製だったりするのか?」

「はい。よく気づきましたね。」

この人結構酒を飲むほうなのか。

「甘酒は呑んだくれ達に度数が馬鹿みたいに高いのを作ってくれって言われて作ったんです。あ、勿論今のは甘酒は度数を落とした方です。」

「…貴様、よく詰めが甘いとか言われてないか?本艦の顔をよく見てみろ。」

…ん

ゴッドランドさん顔が赤い?

あぁ、さては私やらかしたな?

よし準備しておこう。

 

「これ度数が高い方だぞ。」

「急に正座をしてどうした。」

「すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「綺麗な土下座だな。だが土下座し慣れているのは感心しないぞ。」

またやらかした。

鳳翔さんすいません。

やっぱり私は詰めが甘いようです。

「取り敢えず水貰えないか?」

「はい!」

「ところでなんだがここは悩みを聞いて貰えると聞いたんだが。」

そんなのを始めた覚えは無い。

「まぁいいですよ。」

結局聞かないと行けないような気がするから素直に聞いておこう。

「いつも思っていたのだが貴様は私を避けたりしないのか?」

「朝すれ違ったりで見てますから。」

「それにしてもではないか。さっきも言ったが私はさけられている。憲兵よりも陸と海の確執のせいか…」

「そんなことですか?私はそんなの全然関係ないと思いますよ。」

「は…?」

「憲兵とか陸とか海とかそんなのどうでもいいんです。」

「どういうことだ?」

「ゴッドランドさんは自分の立場を理由に自分から交流することを避けてるんじゃないかなって私は思うんです。」

「そんなことはないと思うのだが…」

「その受身の姿勢があなたの周りからの評価を難しくしているんじゃないですかね。」

「…」

「私もあなたもこの鎮守府にいるみんな艦娘なんです。艦じゃない、今の私たちには体があって、言葉がある。心があるんですよ。それがあるならどんな形でも分かり合うことが出来ると思いますよ。」

「…本艦にもそうなことが出来るだろうか。」

「できるはずです。サウスダコタさんと霧島さん。秋雲ちゃんとホーネットさん。長門さんとサラトガさん。昔は敵でも今は大事な仲間なんです。明日の敵は今日の友ですよ。」

「…なるほどな、海軍を柔軟に物事を考えることがあったんだな。」

「だーかーらー、その海とか陸とかも禁止です。」

「そうだな、すまない。…なら貴様…瑞鶴は私の友人になってくれるか?」

「もちろんですよ。ゴッドランドさんがよろしければ。」

「…ありがとう。本艦…わたくしも頑張ってみることにする。今日は良かった、失礼する。」

「ふぅ……私いい事言ったんじゃないかしらこれぇ!緊張したけど!お悩み相談的な事できちゃったぁ!鳳翔さんみたいなことできちゃったんじゃないのぉ!てか可愛すぎないあれ!あれ!無表情がちょっと微笑むの火力高すぎでしょぉぉぉぉ!」

「なんだか嬉しそうでありますね、神州丸殿。」

「そうか?」

「なんというか接しやすい雰囲気があるというか人が変わった感じです。」

「そうか。…私も貴様みたいに鎮守府の艦娘達と仲良くなれるだろうか。」

「今の神州丸殿なら行けます!」

「前の私なら出来ないというような言い草だな。…そういえば青葉はどうなったんだ?」

「はい!青葉殿は調査をしたらもっとやばいものがわんさか出てきたので、全て没収した上でお仕置き部屋に入れときました!」

「元気いっぱいでいいなあきつ丸。」

 

 




無表情キャラがちょっと微笑んだりするのめちゃくちゃ好き。
読んでいただきありがとうございました。
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