マナ(陰キャオリ主)とマナ(ブラック・マジシャン・ガール)の異世界転移デュエル・アカデミア   作:SOD

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マトモじゃねえ遊戯王GXオリ主シリーズ初の女子。


プロローグ。よ、よくわからない間に平行世界的なデュエルアカデミアへ

 

 

 

 

 『始めまして、内倉(マナ)さん。貴女は今日、死にました』

 

 

 

 『厳正なる審査の結果。貴女は、天界・円魔界・神界からなる【三界】の選ぶ「転生者」に選定されました』

 

 

 

 

 『理由ですか?

 神界の選定基準には【必要】と言う理由が有り、円魔界の選定基準には【審査】という選定基準がありますが。

 

 我々天界の選定基準は【娯楽】です。

 

 

 さあ、行きなさい。神界に選ばれた限られた者や、円魔界に審査される移ろう者と、いい感じに絡んでいい感じに楽しませてください。

 

 我々天界は、貴女が面白おかしく楽しいことを期待します』

 

 

 

 

 

 

 

 

 私はあの日、天使の羽が生えた金髪の女神のようなヒトに、そんな雑な理由で遊戯王GXの世界に転生させられました…………。

 

 正直なことを言ってしまえば、あの日の出来事は今でも酷いと思います。

 

 

 

 それでも……前世の頃より、マシだったと言えるのは間違いないです。

 

 

 

 だって、『期待』してくれてるって……言ってくれたから。

 

 

 

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 子供の頃、遊戯王アークファイブと言うアニメの榊遊矢という主人公が羨ましかった。

 

 いつも味方でいてくれるお母さん。厳しくも守ってくれる権現坂さん。塾長。

 あんなに誰も愛してない人なのに、あんなに愛してくれる人がいっぱいいる。特別な力もある。

 

 羨ましい。私も、そうなりたかった。

 

 

 でも、そうなったのは妹の方でした。

 

 なんでも出来て、友達もいて、お母さんもお父さんも、妹を好きです。

 

 

 私のことは、三年くらい前から……空気のような扱いになりました。

 

 トロくて、頭が悪くて、運動も出来なくて、何にもない。

 

 

 

 そんな私が、小説やアニメで観た転生者!! 私も特別になれる! 愛される!!

 

 だから、絶海の孤島にある学校なんて絶対におかしいところでも、頑張って入学しました。

 どうにか入学出来て、私には豪華過ぎる学生寮に入寮しました。(全然落ち着かないから、結局押し入れで暮らしてたけど)

 

 

 そして!! 今!! 特別な主人公として、デュエルアカデミアに入学して、沢山の人にチヤホヤされて愛される計画を立てた私の人生は!!!!

 

 

 

 

 

 

 「明日香さん、今回のテストも上位でしたね! 流石はデュエルアカデミアの女王(クィーン)!」

 「流石ですわ、明日香さま!」

 「ありがとう。でも、そんなに褒められると恥ずかしいわ」

 

 

 

 

 「ゆ、雪乃様!! おカバンお持ちします!」

 「雪乃様! 肉まん買ってきましょうか!?」

 「雪乃様! 疲れてませんか? オレ椅子になりましょうか!?」

 

 「あら、みんな良い子ね。嬉しいわ、坊やたち」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「…………あれぇ……??」←教室の隅っこでひとり目立たない私

 

 

 

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 緊張してまともに戦えなかった、実技テスト。

 

 お腹痛くなって途中退場&再テストでギリギリ赤点を回避して、筆記テスト。

 

 話しかけられても目も合わせられず、会話のキャッチボールが出来なかった、クラスメート。

 

 

 あれから、もう既に半年が過ぎ去って……私は今。

 

 

 

 「こんにちは、始めまして。

 わたし、ブラック・マジシャン・ガールの精霊です。

 

 内倉マナさん、どうか私と一緒に異世界のデュエルアカデミアに行って、修行の旅に出てもらえませんか!? 良いですね! ありがとうございます!

 

 では、しゅっぱーつ!!」

 

 

 

 「…………………………………………ゑ????」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ブラック・マジシャン・ガールの精霊と一緒に何か魔術的なゲートを潜って、デュエルアカデミアの前に立っています。

 

 

 「……………………全然なんにも変わってない」

 

 「それはそうだよ、だってデュエルアカデミアなのは一緒だもん」

 

 「…………あ、えっと。

 

 ブラック・マジシャン・ガールさん」

 

 「マナで良いよ。ブラック・マジシャン・ガールはみんな、存在の起源はエジプトの精霊魔道士の神官マナだからね」

 

 「あ、はい……。

 

 じゃあ、マナさん。わたし、全然展開に着いて行けてないんですが」

 

 「うん。私もよく分かってない! 一流のブラック・マジシャン・ガールになるための修行って、何をすればいいんだろうね?

 

 私はただ、お師匠様に言われてマナちゃんと一緒に修行の旅に出ただけだから。

 

 いい感じにタイミングが来たら、別のデュエルアカデミアに行って、いい感じに修行するんだと思う!」

 

 

 「……………………………………………………あ、はい」

 

 

 (駄目だこのブラック・マジシャン・ガール。まるで何も分かってない。私も分からない)

 

 …………けど、別に良いか。

 結局、あのデュエルアカデミアでも私を愛してくれる人はいなかったし。

 

 もう、いっそのこと色んなデュエルアカデミアに行って……その、運命の人……? みたいな、私を愛してくれる人を探す旅をしよう。

 

 頑張れ私。一度死んだんだから、もう何でも出来るよ……私。

 

 …………人とお話すること以外は。

 

 

 

 

 

 そ、そんなわけで。

 

 愛されたい陰キャと半人前のブラック・マジシャン・ガールの、色んな次元のDA旅行。

 

 は、はじまります……。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 「ーーアレ? 全然見たことない女の子いるじゃん。ってか、フード付きのアウター? まあいいか。

 

 やあ、君たち。

 

 

 いい朝ですね、エッチしませんか(ンジグオ・ンアッポ)!」

 

 

 

 

 「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!?????」

 

 

 開始早々、凄まじい美形の青髪の人に、人生で浴びせられた事のない笑顔で話しかけられた私は、その人の余りの神々しさに気絶してしまったのでした。

 

 

 「………………………………えええ……セクハラして殴られることは慣れたけど、気絶されるのは予想外だわ」

 

 




最後に出てきたのは、自作のオベフォおっぱいの主人公、朝田朕です。

 スターシステムとかじゃなく普通に変態(ほんにん)です。





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  • 陰キャには巨乳が付き物だろ

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