マナ(陰キャオリ主)とマナ(ブラック・マジシャン・ガール)の異世界転移デュエル・アカデミア 作:SOD
コンセプトは、そう。『他力本願』
※後攻1ターン目にも関わらず、あたかも先攻のプレイングであるかのように描写していたので色々手直ししました。
オシリスレッド寮生の声を聞いて、2階にある朝田の部屋から飛び出して来た
「何なんだよこの黒い何かは!?」
「おい近づくな!! ソレに近寄ると襲ってくるぞ!!」
「うわあああああーー!! 助けてくれえええーー!!」
『ーーO∮大スX!!!!』
「マナさん。何……あの黒いヤツ。バイキンマンみたいなヤツとか、カマキリみたいなヤツとか……!?」
「わ、分かんない。分かんないけど、とにかく襲われてる人たちを助けなきゃ!!」
一般的な服装だったマナは、日本人には分からない呪文を唱える。すると、一般的なブラック・マジシャン・ガールの衣装に変身した。まるで魔法少女のようだ。
「痛えええーー!! 助けてくれ!! 殺される……っっ!?」
「すぐ助けるよ!!」
マナは一番身近で馬乗りになって背中を切り裂かれているレッド生の叫びに応えると、自身の杖をフルスイングで黒い何かに叩きつけた。
幸い重さは大したものではない。精霊の彼女のチカラなら十分対処は可能なものだ。
「キミ大丈夫!? 立てる?」
「あ、ああ……ありがとう!
…………え? ブラック・マジシャン・ガール??」
感謝の言葉を口にした直後、助けてくれた相手がまさかのブラック・マジシャン・ガールの姿をした美少女だったことに唖然とするレッド生。
「他の奴らも倒しちゃうから、下がっててね」
ファンサービスにウィンクひとつ。余裕な態度でレッド生を元気付けてブラック・マジシャン・ガールは戦地へ赴く。
「………………………………可愛い。かっこいい。えっちだ。
やっぱりブラック・マジシャン・ガールは最高だぜ……!(←何で本物がいるのかは気にしない幸せな脳みそ)」
「ーー『
師匠ブラック・マジシャンの必殺技の見様見真似の魔術を使い、敵の黒い影のようなモノを攻撃していくマナ。
個体ごとのLPはどうと言うこともなく、未熟なマナでも余裕で撃退出来るもの。攻撃が当たった個体は次から次へと霧のように霧散して消滅していく。
だが、数が多い。
それだけならばまだしも……。
(レッド生の人たちがまばらに襲われてて、一気に攻撃することも出来ない!
私一人じゃとても全員なんて守りきれないよ!!)
「あわああああー!! マナさん! マナさーん!!
アイツラ、レッド寮まで壊し始めたよぉ!!」
「えええー!!?」
悲報は更に続いた。
下に降りるより安全だと思い、朝田の部屋の前から動かずに居た
「うわああああ……!! ま、マズイよマズイよ!
タダでさえ売れないままズルズル夢を追いかけてるオジサンが家賃滞納して住んでそうなオンボロ寮なのに、このままじゃホームレスの家みたいになっちゃうよ!」
「こんな時にツッコむ事じゃないけど、例えがひっどいよ
って、
「え……む、無理……っっ」
寮を破壊していた黒いモノが、
それまで個体ごと個別に獲物を襲っていた黒いモノが、突如連携を見せたのだ。
(
「くっ、この……っ!! うう……っ!!」
マナは魔術を放とうと杖を構えた。
だが、撃てない。
未熟な魔道士のマナには、敵だけを正確に撃ち抜く技術も、
どうやっても、無傷で彼女を助けることが出来ない。
だが、魔術がかすりでもしたら、どれほどの大怪我になるかは未知数だ。
(ど、どうしよう!? どうしよう、どうしよう、どうしよう!!??)
『貧φΩ贄Υ!!!!』
「…………ああ、わたし……また死ぬんだ……アハハ…………」
膝が震えて逃げることも戦うことも出来ない
『辛くても苦しくても、死にたくても。人はみーんな、死神が釜を振り下ろすその瞬間まで、
「……あ、でも。初めて少しだけ幸せだったなぁ…………」
最期に素敵な言葉を思い出して、彼女は笑って黒いモノの手に掛かる。
「
ブラック・マジシャン・ガールの張り裂けそうな悲鳴が響き、ヒュッと風を切る一閃が振るわれて…………。
「ーーお怪我はありませんか、お姫様? とか言ってみる」
「え……?」
「あ……朝田さん……」
「はいはい〜困ってる子の味方にして、全世界の女の敵。朝田朕ですよ〜」
軽口も程々に、朝田は
「え!? きゃああああー!!!!」
「ーー今だマナ!! 寮ごと吹き飛ばせ!!!!」
「は、はいっ!
突如現れて敵を薙ぎ払い、あまつさえ
幸い、寮全壊とはならなかったが朝田の部屋は完全焼滅したので全財産が死んだ。
「…………許せ、
俺の腕の中には、替えの利かない
そして、数々のオカズ達に心からの謝辞とお別れを告げて、涙を噛み締めた。
傍から見れば、何か大切な物。例えば元カノの形見とかそういった物があって、それでも今の愛と人命救助を優先した高潔な貴公子にも見えるだろう。
「………………………………あ、朝田さん……もしかして、大切なものがあそこにあったんですか……?」
事実、朝田の腕の中にいた
「……………………大丈夫だよ。
少しだけ悲しげな瞳で、それでも優しい顔で朝田は笑った。
「ーーっっっっっ…………!!!???
そ、そそ、そそそ、そんなにわたしのこと…………っ!!」
その笑顔を見た
「………………それに、悲しんでる暇はくれないようだ」
「え?」
朝田が視線をやった先を見ると、それまで他のレッド生を襲っていた黒いモノが全員で集まって三人を睨んで蠢いている。蠢きながら、徐々に個体としての境界が曖昧になっていく。
「朝田くん。アイツラは何?」
マナが情報を求めて朝田に聞いた。
「ノーバディー。
「知っているんだ……あんなの、この世界にいたの?」
「どこにでもいるし、どこにも居ない。アレはそう言う存在だ。
「魂だけの存在……にしては、人に攻撃してたし学生寮も壊してたよね?」
「何か不思議かい? 精霊『ブラック・マジシャン・ガール』」
「…………それもそっか」
「精霊と違うのは、奴らは存在の行き止まりであるという事だ。進化もしないし成長もしない。
身体という容れ物が無いから魂と世界の境界線が無くなっていって、最終的には霧散して世界に同化していく。
だが、奴らはそれが気に入らないらしく。八つ当たりみたいに生者や現代の物に攻撃する。
言わば人類悪……いや、存在悪だな。
世界と同化しかけているから、その世界ごとに『倒す』という概念を押し付けるか、普通にブッ殺すことで駆除出来るし、しないと永遠にあのままだ」
「じゃあ、倒すしかないんだね……!」
朝田の説明を理解したマナが、杖を構え直す。
腕の中で聞いていた
「まあ、それでも良いんだけども。
そろそろ奴らも準備が出来た頃だろう」
蠢いて境界線を亡くした
左腕には、生物的に脈打つ肉塊で出来たデュエルディスクが装着されていた。
『オオオ…………デュエル……!!』
「え? こいつらデュエルするの!?」
「言ったろ? 世界と同化して行っているって。
奴らの戦闘方法はその世界観にもっとも相応しいものに順応していく。
八つ当たりして来るくせに、郷に入らば郷に従えって理は了解するらしい」
「……良心的じゃねえか」
「そっか……
「………………………………え???? な、何でですか??
何でわたしにデュエルディスクが着いてるんですか!???」
「だって、私デュエル出来ないもん。精霊だし」
「ーー精霊ならデュエルも得意なんじゃないのお!? ねえ〜!!」
「おおっ!? 今までで一番おっきな声……。
でもごめんね? お師匠様が
私もデュエルの精霊として協力するから、お願い! 私と一緒に戦って
「え? わたししか……?
え、えへへ……しょ、しょうがないな〜。わたしに任せてよ〜デュエルくらい、チョチョイのちょいだよー」
「ありがとう
「え、えへへへぇ〜〜」
内倉
「……………………なんか、俺にはこの子が幸せになる未来が見えねえなぁ」
『デュエルぅ……!!
フィールド魔法「オレイカルコスの結界」を発動!!』
「ーー! オレイカルコスの結界!?」
「ドーマ達が使ってたあの結界!?」
朝田とマナが
「俺と
朝田は試しに懐から15cmの定規を取り出して、ソリッドビジョンのはずのオレイカルコスの結界を斬りつける。
結界には一本線の斬り傷が入ったが、一秒後には再生した。
「やっぱり本物か……! ということは、まさかコレは」
オレイカルコスの結界が本当に結界を張っていると理解した朝田は、左腕に装着されたデュエルディスクを操作して今のデュエルの状況を確認した。
LP8000 VS LP8000
「マジか……これ、タッグデュエルだ……!」
「え……タッグデュエル……? わたしと朝田さんが、ですか?」
「みたいだな……」
朝田はとにかくデッキからカードを引いて手札を5枚揃える。
「…………うん。デッキは俺のもので間違いないな(この世界で作ったヤツだが)」
「た、タッグデュエル…………わたしと、朝田さんが…………。
は、初めての共同作業……っ///」
『モンスターをセットしてターンエンド』
「へ? 今何か言った?」
「あ、何でも無いです(俯きながら真顔)」
「そっか。
取り敢えず、よろしくね
「あ、はい! が、がんばります!!
え、えっと、次はわたしのターンなんですよね? これ」
「ああ。そういう表示になっている。
頼りにさせてもらうよ」
「頼りに……!!!!
はい!! 行きます! わたしのターン、ドロー!!」
勢い良くドロー宣言して勢いとはかけ離れたへっぴり腰でカードを引く
が、直後硬直した。
「え? アレ??」
「? どうした?」
「あ、あの……で、デッキが……」
「デッキ? まさか自分が使っていたものじゃないのが渡されたのか?」
「はい……」
「あいつら……!!」
「あの〜ごめんなさい。ソレはわたしのデッキです」
朝田が
「「は?」」
「えっと、実はこっちの世界に来てから
「…………マナちゃん、キミはデュエルをしないのでは?」
朝田の問いかけに、うんうんうんと首を振りながらマナに説明を求める
「デュエルの精霊だからね。デッキはあるんだよ。
ただ、自分で戦った方が早いから、精霊はあんまりデュエルしない場合が多いんだよ……わたしも、その一人なわけで……」
そう言いながら、徐々に目を逸らし始めるマナ。
二人の脳裏には、さっきの戦いの様子が浮かぶ。
確かにカードゲームするより魔術ブッパしてたほうが早いし楽だし強いのは分かる。分かるが……。
「な、納得……行かない……」
涙目で呆然とする
「ごめんなさい
「う、うう……わたしの【スーパードリーム主人公】デッキが……」
「スーパー、主……人公ーー!???(驚愕)」
「あっ、ご、ごめんなさい朝田さん……! わ、わた、わたし、さっき頑張るってゆったのに……あの……!!」
「あ、ああ!! 大丈夫だよ任せて
俺の名は朝田朕。脳を性欲に寄生された出木杉くんと呼ばれた男だ。任せておいて」
「朝田さん……!! すごい、出木杉くんなんて呼ばれてるなんて!(尊敬の眼差)」
(あ、あれれ〜? おかしいぞお……。
今、アニメからデュエルに入ったばっかりのキッズがキャッキャして作りそうなコンセプトデッキ名が聞いた気がする)
冷や汗を全開に、朝田はそれでも気丈に己の足で立つ。
「わ、わたしも少しでもお役に立ちますっ!
て、手札から『アップル・マジシャン・ガール』を召喚!」
アップル・マジシャン・ガール ATK1200
(ーーなるほど。『ブラック・マジシャン・ガール』のデッキは【マジシャンガール】だな!
これならまだそうそうおかしなことにはならない筈だな!! ヨシ!!!!)
「えと……攻撃力が不安だから魔法カード『ヒュグロの魔導書』を発動!」
ヒュグロの魔導書
通常魔法
自軍の魔法使い族モンスター一体を対象に発動。
以下の効果を与える。
●対象の攻撃力を1000ポイント上げる。
●対象のモンスターが戦力でモンスターを破壊した時に発動可能。
『魔導書』魔法カードをデッキから手札へ加える
(良し、良いぞ。この攻撃力なら、大抵の下級守備モンスターは倒せる)
アップル・マジシャン・ガール ATK2200
「こ、これだけ攻撃力が高ければ……簡単にはやられない……。
けど、せっかくだから『セフェルの魔導書』を発動。『魔導書の審判』を見せて、墓地の魔導書の効果を使える!
これでアップル・マジシャン・ガールの攻撃力を更にアップ!!」
アップル・マジシャン・ガール ATK3200
「良いよ、
「………………………………」
(何で魔導書の審判を使っておかなかったのかはわからんが、まあこれで一気に二枚の魔導書をサーチしつつデッキの圧縮も出来る。
そこまで悪い手じゃない。
後は
「よ、よぉ〜し。わ、わてぃゃ……わたしは、これでターンエンド……です」
「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………え?」
(………………………………え? バトルフェイズは? 攻撃は??
ってかヒュグロの魔導書って確かエンドフェイズには……)
ターン終了時:アップル・マジシャン・ガール ATK1200
「「えええええーーー!!?? 何で攻撃力がもとに戻っちゃうのおおおーー!!??」」
「…………っっ!???」
涙目でオロオロする二人を他所に、別作品の主人公を務める男。朝田朕は確信した。
「ははん。さてはこの世界の命運。俺に託されたな?」
主人公は気に入りましたか?
-
YES
-
NO
-
陰キャで貧乳とか最高かよ
-
陰キャには巨乳が付き物だろ