マナ(陰キャオリ主)とマナ(ブラック・マジシャン・ガール)の異世界転移デュエル・アカデミア   作:SOD

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タイトルは言いたかっただけです。


そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!!!!

 

 

 この次元に来て初めてのデュエルが終わり、気を失っていた(マナ)が目を覚ましてから半日が経過した。

 

 今は早朝。日も昇りきらない薄明るさだ。もし、こんな時間にモーターボートに乗って島を出ようとする者がいたならば、遭難は約束された未来となるだろう。

 

 そんな時刻。マグロに圧し潰されたレッド寮の跡地に3人の人影があった。

 

 

 「本当に良いのかい? 二人共」

 

 「あ、はいっ!」

 「うんっ!」

 

 朝田の問いかけに、力強く返事をしたのは二人のマナ。

 

 「キミたちに上げた魔力カウンターのカードを使ったなら、未熟な魔道士の力であっても可能だよ。

 空間を指定して切り取る【次元】の奇跡(まほう)と、空間に記録されている最新のレッド寮を出現させる【時空】の奇跡(まほう)の一部を再現することは。

 

 

 だがはっきり言って、俺はキミたちを止めたいな。強く強く止めたい。

 

 何せ、人の身に余る【奇跡】を再現したとして、ソレで得られるのは汚えボロ小屋一つだ。

 

 都市一つを事後のラクーンシティに変えられる程の魔力で風呂トイレ共用のアパート一つ復活させるなんて…………等価交換の概念が殴り掛かってきても不思議無い。もしくはもったいないオバケが出るだろう」

 

 (しかも何年も年頃の男が住んでオ●ニーの汁やら臭いやら染み込んでいるであろうボロ小屋だ)

 

 「キミたちがこれからどんな旅をするのかは知らないが、命に関わるような危機を脱することも出来る力なんだよ?

 

 俺たちオシリスレッドはクズの集まりだが、女の子二人の命の危機と引き換えに安全を得るくらいならばカッコつけて野宿で生き残る程度のことはなんでもないんだよ?」

 

 「あ、ありがとうございます。朝田さん。心配して貰っちゃって。

 

 でも、マナさんと二人で……決めました。

 

 

 いつかまたこの次元に戻ってきた時に、『この世界のオシリスレッド寮』に帰りたい。って……」

 

 「私もだよ、朝田くん。

 

 たった一日だけしか居なかったけど、私達は自信を持って言える」

 

 きゅっ、と二人は手を繋ぐ。

 

 

 

 「「私達の始まりの場所を、このオシリスレッド寮にしたい(の)んです」」 

 

 二人のそんな言葉が響いて、朝田は口の端で笑いながら。

 

 「……………………そっか。じゃあまあ……仕方ねえか」

 

 

 少女たちの決意を尊重することを決めたのだった。

 

 

 

 「それで、この魔力カウンターってどう使えばいいの? 朝田くん」

 

 「うーん。確証は無いが、ソレもカードだ。

 

 デュエルディスクに挿し込んでみてはどうだい? (マナ)ちゃん」

 

 「…………あ、その。

 

 私達、実はデュエルディスクが無くって…………」

 

 「ん? ああ、そうか。

 昨日は奴らが勝手にデュエルディスクを創造したんだったね。

 

 少し待っていてくれ……」

 

 「?」

 

 

 朝田はそう言うと、潰れた元レッド寮の瓦礫の中を迷いなく歩いて、埋もれていたデュエルディスクを引っこ抜いた。

 

 

 「わっ! 凄い朝田くん。あんなグチャグチャな中から一発でデュエルディスク見つけちゃったよ!」

 

 「…………かっこいい///」

 

 引き抜いたデュエルディスクの汚れを払いながら(マナ)の元へ戻ると、そのまま差し出してきた。

 

 「どうぞ。お姫様」

 

 「あう……っ、あ、ありがとう、ございます……」

 

 「こちらこそ。ありがとう。

 

 おかげでおかけで今日からはまた、体育館で雑魚寝せずに済むよ」

 

 「あ、いえ……ふへへ。

 

 じゃ、じゃあマナさん。行きますね」

 

 「うんっ! 思いっきり行くよ〜!!」

 

 

 (マナ)とマナはタイミングを合わせてカードを装入し、魔術の行使に取り掛かる。

 

 空間を切り取り、時空を巻き戻す。かつてあったオシリスレッド寮が元の姿に戻るまで。

 

 

 

 そして、僅か三十秒後には……元通りのデュエルアカデミアの畜生小屋こと、オシリスレッド寮が蘇っていた。

 

 

 

  

 

 「お見事。流石はブラック・マジシャンの唯一の弟子と、彼女のパートナーに選ばれた主人公だ。

 

 魔力だけは足りていたとは言え、本当に【奇跡】を行使出来て………………あ」

 

 

 朝田が目線をオシリスレッド寮から、二人がいた場所に戻す。

 だが、そこに居たはずの二人は……何処にも居なかった。まるで、嘘のように消えていた。

 

 最初から、誰も居なかったかのように…………。

 

  

 

 

 「………………………………………………………………」

 

 朝田は、自身の制服の内ポケットからとあるモノを取り出す。

 

 (マナ)のパンツ(黒)だ。

 

 

 「彼女たちが居たことそのものが、無かったことになった訳ではない。

 

 

 なるほどな。あの娘たち……」

 

 

 白みかかっていた早朝は、朝日が登って朝になっていた。今日という日の始まりの輝きだ。

 朝日はフッと笑って朝日が登る様子を見つめる。ただし。

 

 

 

 「膨大過ぎる魔力を制御しきれなくて、別の次元か時代に飛ばされたなこりゃ………………。

 一人前の修業を終えて帰ってくるのは、当分先になりそうだな。ハハハ……」

 

 

 

 

 乾いた笑いを口にした後、朝田は(マナ)の残したパンツを顔に被って…………。

 

 

 

 

 「See you again Princess.

 

 贈り物はデュエルディスクに入れておいたから、上手く使ってくれ。

 

 

 三千年振りに楽しかったよ……お姫様」

 

 

  

 

 

 

 こうして、(マナ)とマナの旅。朝田編は幕を閉じたのだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 一方、その頃二人は……。

 

 

 「あああああああああああ…………!!?? 目が回るぅぅぅー」

 

 「きゃあああああああああーー!!!? 何この謎空間はあああーー!?」

 

 身体がグルグル回転しながら、何処か分からない空間に居て、前だか後ろだか上だか下だか分からないベクトルに流されていた。

 

 

 「ううう……!! な、何で私達、ネットで見た旧ドラえもんのタイムマシーンの移動シーンみたいな場所にいるんですかぁ!?」

 

 「わがんないよぉ! 多分魔力の制御に失敗したんだと思うー!」

 

 「そんなあああああーー……!」

 

 「とにかく、この空間から脱出するよ!

 (マナ)ちゃん、私に捕まって!」

 

 「は、はい! でもどうするんですか?」

 

 

 「取り敢えずー……ブラック・バーニングで力尽くで進行方向を変えてみる!!」

 

 「それ大丈夫なやつですかぁ!?」

 

 「分からないけど、魔力カウンターの魔力がまだ私に残ってる内に試さないと一生このままかもしれないよ!!」

 

 「一生!? それは流石に嫌です!

 ブラックバーニングしましょう!!」

 

 

 「うんっ! それじゃあ行くよーー!

 

 

 黒・魔・導・爆・裂・破(ブラック・バーニング)!!!!」

 

 

 

 

 

 

 ーーチュ…………ドオオオオオオオオォォォォォーーーーン!!!!

 

 

 

 

 

 

 「ーーきゃあああああああーー!!」

 

 「ーーああもうグダグダだあああー! 朝田さぁーーん!!」

 

 

 黒・魔・導・爆・裂・破(ブラック・バーニング)の衝撃により、謎空間からふっ飛ばされることに無事()成功した二人は、湿った土と草の生えた場所に不時着した。

 

 「きゃんっ!?」

 

 「ぶふぇ!?」

 

 「あいたたた……。

 ま、(マナ)ちゃんて、咄嗟の擬音が女の子が出しちゃいけない声じゃなきゃいけない縛りがあるの……?」

 

 「そ、そんなつもりは無いんですけどぉ……痛い」

 

 

 

 「おぉーい!! お前ら、そ危ねえぞおおー!!」

 

 

 

 突然、そんな声が聞こえて……。

 

 

 「ーーぶげえぇっ!!??」

 

 

 巨大なマグロが(マナ)に背中からモロに突撃した。

 

 

 「うあああー!?? マ、(マナ)ちゃあああーん!??」

 

 

 「ぷげっ……いギっ……!?」

 

 

 「おーい! 大丈夫かお前らー!!」

 

 

 遠くから男の声がする。よくよく見てみれば、ここは急な坂道のようだ。となると、(マナ)に突撃した巨大マグロは坂から転がってきたことになるのだろう。そりゃあ痛い。

 

 

 

 「いや〜すまねえ!! 本当に申し訳ないっ!

 

 偶然釣り上げたマグロが大物過ぎたもんで、俺っちの屋台じゃしっかり固定出来てなかったんだ。

 

 本当にごめんなさい!」

 

 

 「うあ…………は、はい……大丈夫……れす」

 

 (マナ)は目を回しながらも、マグロはしっかりと支えた状態で返答する。

 

 

 「…………この大きなマグロ、さっきも見たね」

 

 「…………はい」

 

 

 「なんだって? まだこんな大物がいるってのかい!?

 

 いやぁ〜デュエルアカデミアの海ってのも中々どうしてじゃねえの!

 

 寿司屋の冥利に尽きるぜい!」

 

 「「寿司屋……?」」

 

 

 「おうよ! 俺っちはデュエルアカデミア唯一のお寿司屋さん。

 

 『天才寿司』の看板背負って、日夜修業中。いずれ世界一の寿司屋になる男。

 

 

 ーー寿(ことぶき) 真黒(マグロ)ってんだ!! いっちょよろしく頼むぜ、可愛らしいお嬢さん方!」

 

 「…………あの、ここはデュエルアカデミア……なんだよね?」

 

 「そうだぜ! 正真正銘、デュエルアカデミア本校だ!

 

 しかし、そんなことわざわざ聞いてくるなんて、訳アリかい?」

 

 

 「あ、うん。

 

 私達、ちょっと迷子……みたいなものになってて」

 

 マナが嘘のない範囲で事情を説明しだす。

 まさか転生者かどうかも分からない一般人(暫定)に、次元を超えてきただの何だの言っても、理解されないだろう。

 

 

 くぅ〜〜。

 

 「…………おなか……すいた」

 

 「(マナ)ちゃんってばこんな時に……まあ、私達朝ご飯も食べずに迷っちゃったからね」

 

 

 「腹が減っての迷子か!? ソイツはいけねえ!! 一大事の命の危機だ!!」

 

 

 「あ、いえ……そんな大げさなことでは…………」

 

 

 

 「いいや、大げさなことだぜ!!

 

 よく聞きな……」

 

 「「……?」」

 

 

 

 

 「ーーお嬢さん達。そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!!!!」

 

 

 

 「…………?」

 「…………?」

 

 

 

 「「何で………………????」」

 

 




朝田編完結。そして、新たに始まるのは寿真黒編になります。




取り敢えずこんな感じに、次元移動しながらなんやかんやしていくのが、大まかな流れです。


 キングダムハーツみたいな、現地で味方調達しながら一緒に戦っていくスタイル。やってみたかった。

タッグデュエルの内容はどうでしたか?

  • マジで主人公他力本願だった
  • これからもこんな感じなんですか?
  • ブラマジガールが活躍するからヨシ
  • 最強主人公デッキでやれ
  • 短い
  • 長い
  • 台本演出系デュエル、ヨシ
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