マナ(陰キャオリ主)とマナ(ブラック・マジシャン・ガール)の異世界転移デュエル・アカデミア   作:SOD

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昨今、悲しいストーリーが多くなっている遊戯王界隈。

遊戯王のジェダイとしては、暗黒面に飲まれないようにしていきたいですね。





オシリスレッドの癖に生意気だ

 

 

 

 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………と、言うわけさ。

 

 これにてオレっちの紙芝居説明劇場はおしまいだ」

 

 

 

 

 

 寿真黒が著ペンネーム『シャンゼリオン・鯖』の紙芝居最後の一枚を捲り終わったことで、この世界に起きている異常に対する説明が終わった。

 

 

 (マナ)は説明の半分も理解出来ず、途中から『そうなんですね』『はい』『大変でしたね』の3パターンだけで返事をするBOTと化していたので、理解出来ていた我らがブラック・マジシャン・ガールのマナちゃん(ギャル系ファッション)に説明してもらう。

 

 

 

 「つまり、ペガサス会長に作ってもらった『エクシーズモンスター』のテスターになっていた真黒君が、毎日エクシーズモンスターにお寿司をお供えしていたある日。

 突然お供物のお寿司が輝きだして、そこから不思議な力を持つエクシーズモンスターの『(ナンバーズ)』が生まれた。

 

 

 (ナンバーズ)を放っておくと、何故か長期間お寿司を食べていない人に取り憑いて『高級寿司屋で無銭飲食』をしたり『現代社会を崩壊させよう』としたりしてしまう。

 

 だから真黒くんは、夢だったお寿司屋さんの修業を一時中断して、(ナンバーズ)が一番集まりそうな海に囲まれた島にあるこのデュエル・アカデミアに来た……というわけだね」

 

 

 「そう言うことよ。

 後か不幸か、定期的に寿司を食わねえとナンバーズに意識が食われちまうってことも分かったからな。ついでに趣味と実益で寿司屋を開いてるってわけ。

 

 なんだけどもよぉ……オベリスクブルーの奴ら、俺っちの寿司は食えねえって言い張ってるもんでさあ。

 中には俺っちの寿司の中にナノサイズのチップが入ってて、食うと頭の中を覗かれるなんて逞しい妄想をするやつまでいる始末よ。

 

 ついこの前もよ」

 

 

 『オシリスレッドノクセニナマイキダー!!!!』

 

 

 「そうそう。こんな感じの叫び声上げてナンバーズに取り憑かれてたやつがいて……って、ナンバーズが出やがった!!」

 

 

 「まさか取り憑かれた人全員あんなジャイアンやスネ夫みたいな声上げてるの!??」

 

 

 「あ……えっと、その……」

 

 

 「わりぃ!! 俺っち、ちょっと行ってくるからさ!

 

 店番よろしく〜!!」

 

 

 

 パンッ!! と良い音をさせて両手でゴメンネをすると、寿真黒は声の下方へすっ飛んで行ってしまった。

 

 残された二人のマナマナは、あまりの速さに反応もそこそこに手を降ってお見送りをしたあとに冷めてしまったお茶を飲んで…………。

 

 

 

 

 「「え、店番?」」

 

 

 思いっきり二度見したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デュエル・アカデミア正面にて、叫び散らしているオベリスクブルー生徒がいる。

 その姿は実に奇っ怪で、首からしたは何処にでも居るエリート思考に縋り付く無個性系モブブルー。そして、本来の人体であれば頭部が着いている筈の首から上には、マグロの握り寿司が乗っていた。

 顔とかは無い。そのまま拡大されて人の頭2つ分くらいのサイズのマグロの握りが乗っている。

 まあ、遊戯王ならよくあることだ。

 

 

 

 

 

 

 「ウオオオオオオオオォォォォーー!!!! オシリスレッドの癖に呼吸してるなんて生意気だぞおおおーー!!」

 

 

 「過去イチ倫理終わってんすね。この寿司ジャイアン」

 

 「呼吸なんて人間誰でもするじゃんかよ」

 

 

 この次元のアカデミアの人間なら、こんな自身のストレスや幻覚症状を疑いたくなるような狂気の光景も日常茶飯事。夏休みの絵日記に書くにも値しない。

 よって、この日常(いじょうじたい)に遭遇した丸藤翔と遊城十代達のsan値チェックは無し。

 

 

 「アニキ。僕、ちょっと寿くん呼んでくるっすね。」

 「ああ、頼んだぜ翔。」

 

 

 「バゥオオオオオオオーー!!!! オシリスレッドの癖に走るなんて生意気だああああああーーー!!!!」

 

 「どこまで人の行動に過激になれば気が済むんすかねえ?」

 

 

 へっ、と鼻で笑いながら走っていく翔を見送った十代は何をするでもなくただこの妖怪マグロ男を見張っている。

 

 

 「ったくよお。デュエルで倒せばナンバーズを剥がせるだけならオレでも出来るってのによぉ……」

 

 ブーたれながらも逃げないように見張ることしかしない。

 否。それしか出来ない。

 

 ナンバーズのカードはデュエルの勝者に主を替える。それは遊戯王ZEXALでも同じことだ。

 

 だが、主が変わったところでナンバーズに乗っ取られてしまっては何の意味も無い。寧ろ、元々乗っ取っていた決闘者を倒したより強い決闘者を倒さなくてはいけなくなる分が利敵行為にしかならない。

 

 

 「…………前に倒したら、ナンバーズに乗っ取られかけて真黒に助けてもらっちまったしな」

 

 

 それは遊戯王GXの主人公、遊城十代を持ってしても例外ではない。

 主人公と言えどもアストラル世界の力が元となるナンバーズの影響は、防ぎ切ることは出来なかったのだ。

 もちろん、そんな原理など十代が知るよしなどないが。

 

 

 「早く来ないかなー真黒たち。

 今日の夕飯は、真黒が寿司握ってくれる日だし。パパっと終わらせて欲しいよな〜」

 

 

 

 十代が一瞬目を離す。

 

 

 その後、もう一度マグロ握りの方を見ると……。

 

 

 「……………………アレ? 頭の寿司がなんか変わってないか?」

 

 

 

 『キ……キキ…………!』

 

 

 

 「……? 何だ、この虫の鳴き声みたいな音……」

 

 

 

 『キキキ………………。

 

 

 

 ーーシャアアアアアアアアアアァァァァーーー!!!!』

 

 

 

 

 

 

 「え? 何だあのモヤモヤ……うわあああああああーー!????」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 「真黒くん。こっちっすこっち!」

 

 「おうよ! 俺っちが来たからにはもう大丈夫だぜ!!

 

 大漁旗掲げたタイタニックに乗った気持ちでいてくれぃ!」

 

 「それ絶対沈むやつ……あ、居た居た。

 

 おーいアニキー! 真黒くん連れてきたっすよー!」

 

 

 「よーっす十代!! 天才板前登場だぜ!

 

 今回のサカナはどんなやつだ? 俺っちがバシッと捌いてやっからよ!!」

 

 

 真黒と翔が、十代達のいるアカデミア正面に現れる。

 

 しかし、待っていたはずの十代は何故かマグロ握りの横に立ち俯いていた。

 

 

 「アニキ? どうしたんすかそんなところに立って」

 

 

 「……………………十代?」

 

 

 

 

 「………………………………る」

 

 

 

 「「え?」」

 

 

 ボソボソと話していて聞こえない。

 二人が声を聞き取ろうと十代の側に行こうとすると…………。

 

 

 

 『デュえルだ……!』

 

 

 

 

 「ーー十代……!!?」

 

 

 顔が真っ黒でモヤが掛かった十代が、デュエルを仕掛けてきた……!!

 





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