進撃のサイヤ人   作:ただのトーリ

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進撃見てるとエルディア人やらマーレ人やらで揉めてるけど、そこにサイヤ人ぶち込んだらどうなるのかなって思い描きました。
たぶん、ひでぇことになる(確信)


プロローグ

 転生しました。

 神様に会う訳でも無く、普通に事故で死んで目が覚めたら知らん部屋にいました。

 

 かつての自身の記憶は無いが、それ以外の記憶はある。

 男だった気もするし女だった気もする……オカマだったのかな俺……?

 

 それよりも他にも気になる点がある。

 なんでか尻の少し上あたりから動物のシッポ……というか猿のシッポみたいなのが伸びてるんだ。

 

 ニホンザルとかの小さいヤツじゃない。

 細長くて茶色いロープみたいなやつだ。

 

 

 これを見て俺は、かつての記憶の断片にあるとある漫画キャラクターを思い出していた。

 

 

「まるで悟空みたいだな」

 

 そう呟く声もアニメ版そっくりな声をしている。

 どうやら俺はなんの冗談か、アニメのキャラとして転生したらしい。

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 転生してから4年がたった。

 その間、特にやることもなかったので修行と称して身体を鍛えることにした。

 もちろん家のことを手伝いながらの合間なので、それほど捗った訳では無いが既に子供とは思えない筋肉質な体型になりつつある。

 

 

 その間に色々なことを知った。

 

 俺の親は外国人風の顔立ちだった。

 しかも服装は質素というか、前世の文化レベルから考えると古臭い感じだ。

 

 もしやと思い部屋やら家財を調べて回った所、中世位の文化レベルだと判明。

 そんな中両親は山奥にある集落で暮らしてるようだ。

 

 母はメリア・ロメオ、父の名はガリア・ロメオ。

 

 狩人として暮らしており、お隣さんは居るには居るがその距離は馬が必要なくらいには離れてる。

 

 確かブラウスって名前の父娘が2人で暮らしてる。

 親父と向こうの父親が知り合いらしくたまに一緒に狩りをしてるらしく、今度俺も向こうの娘さんと一緒に行くことになってる。

 

 

 

 次に俺はやっぱりサイヤ人だった。

 両親の見た目が自分と異なりすぎていたので、それについて聞いてみたらその際に「貴方は山奥で捨てられていたの。丸い入れ物に乗って」と話したのだ。

 

 残骸は既に回収されてしまったらしいが、地面にどんな形かを描いてもらったら、見た目がまんまサイヤ人のアタックポッドだった。

 

 どうやらその中で血だらけで倒れる俺を両親が見つけたのだという。

 

 しかも着地に失敗したのか、中にいた俺は頭をしこたま打ち付けていたらしく、俺のやわ意識がハッキリしたのはその怪我が完治したタイミングだったようだ。

 死ななくてほんとに良かった。

 

 

 

 

 そんなある日……。

 

「バルト、また訓練してるの?」

 

 筋トレをしていると母さんが声をかけてきた。

「まぁね、狩りをするにも体力と力は必要だし……半分趣味みたいなもんだよ」

 

 

 俺の言葉に呆れながらも母さんは肩を竦めて「しょうがない子だねぇ」と笑う。

 そして話しかけた用事を思い出したように続ける。

「そうだ、お隣さんのブラウスさん達が来てるんだよ。コレから狩りに行くらしいんだがアンタも行ってきたらどうだい?」

 

 

「え、今来てるの? いきなりだなぁ」

「ふふ、サシャちゃんがどうしてもって言い出したらしいわよ」

「サシャ?」

「ブラウスさんちの娘さんよ。あんたより1つ下なんだから優しくしてあげるのよ?」

「ふーん、わかったよ。とりあえず狩りの準備してくる」

「はいはい」

 

 俺の反応を見て『女の子が来ても浮つかないなんて筋金入りねぇ』なんて呟きながら部屋を出ていった。

 

 

 

 

 

 俺は1人部屋に残りながら頭を抱えていた。

 

「待って……サシャって言った? え? たしかブラウスって言ってたよな? つまりサシャ・ブラウス? ……いやいやいや、流石にないって。まさかそんなはずない、きっと同姓同名の別人ーー」

 

 

 

 

『肉ぅーーー!!』

『こらサシャ! 人様の家の肉を食おうとするな! イダッ! 手を噛むなや!』 

 

 

 そんな家族以外の声が聞こえてきた。

 

 ダメだ……あんなぶっ飛んだファーストコンタクトしてくるような女の子、あいつしか居ねぇ……。

 

 

 どうやら俺は進撃の巨人の世界へ転生してしまったらしい。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 結論から言えばお隣さんはサシャ・ブラウスの親子だった。

 

 野生の芋女があらわれた!

 

 脳内でそんなテロップが流れたよ。

 

 

 

 内心混乱する俺だったが、何とか取り繕いその日の狩りで大きなイノシシを3頭仕留めた。

 

 修行し始めて既に数年経っていたこともあって、かめはめ波なんかはまだ撃てないが簡単な気弾くらいは出せるようになっている俺は周りの目を盗んでほぼ暗殺に近い仕留め方をしていた。

 ちなみに武器は猟銃ということにしているので、出す気弾もどどん波みたいな小さな弾丸形状にして放っている。

 毎回貫通させているため、解体時に不審がられることは無い。

 ……まあ、それでも親父はなんとなく違和感を覚えているようではあるが。

 

 

「お近付きの印に1頭(これ)やるよ」

「ええんか!?」

 

 

 そのうちの1頭をサシャにプレゼントしたらすごく喜ばれた。

 

 友好的な関係を築くことに成功したとおもいたい。

 ただそれ以降、サシャのやつが俺の家に来ては「狩りに行こうや! おチカヅキ、期待してるで!」と度々訪れるようになった。

 

 こいつ、お近付きの印を贈り物()を貰う合言葉か何かと思ってやがる。

 アホの子すぎて可愛いのが腹立つ。

 

 

 実の所、進撃の巨人は途中までしか読んでいない。あれが完結する前に俺が死んでしまったせいで結果どうなるのか知らない。

 

 ただ、分かるのはエレンを暴走させると世界がヤバいってことは理解している。

 

 だから俺はこの世界でやることを決めた。

 

 

 俺は、この世界で最強になる。

 

 

 

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