進撃のサイヤ人   作:ただのトーリ

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やはりゴクウブラックは分かりやすくていいですよね。
普段ニコニコしてる悟空とは真逆の態度や表情を見れる貴重なシーンですし。
ちなみにターレスは「悟空が頭を打たなかった場合の姿」としてキャラデザされたという噂を聞きました。
親のターレスがなかなかに好戦的だったので、あながち間違いでもなさそう。

もし惑星ベジータが吹っ飛んでなかったら、親父と弟に挟まれたラディッツが可哀想なことになってたかもしれませんね。

バーダック「弱虫が、少しはカカロットを見習え。それでも俺の子か」
カカロット「強い奴を倒し、暴れ、美味い飯を食う。これ以上に楽しいことは無いだろう?何を怯える必要があるんだ兄貴」
ラディッツ「か、勘弁してクレメンス…」


バーダックの事をターレスって書いてたので訂正(汗)


保護

 どうも、海上を現在レオンハート父娘を連れて飛ぶ自称神様をやったバルトです。

 

 いやぁ、実に上手くいったよ!

 

 アニが冗談交じりに言った「神様なりきり大作戦」を実行してみたら驚く程にハマってラッキーだった。

 

 

 まずひっそりとアニの実家に忍び込む。

 これは気の抑制と、アニは訓練で培った技術で何とかなった。

 

 その後、親子の涙の対面。

 俺に気がついた親父さんが殴りかかって来て仕方無しに鎮圧するトラブルがあったが、まぁ最終的に理解して貰えたからセーフ。

 

 ちなみに自己紹介ではサイヤ人と名乗って別の人種とした。嘘では無いし、何よりパラディ島からきたなんて言ったら洗脳もりもりの現地民には刺激的すぎるからね。

 

 そしてアニから親父さんへの説得を開始。

 

 ・マーレを出てアニと暮らさないか?

 ・アニはマーレの戦士として働く事は無い。また帰ってきても期限が来るよりも早く次代の継承者に食われるのがオチである事。

 ・そこにいるバルトはパラディ島最強の戦士で、巨人100体居ても1人で殲滅するだけの力をもつ。9つの巨人でも勝てない可能性が大いにある。

 ・そんなバルトが向こうでは生活を保証してくれる。パラディ島は教育で聞くような恐ろしいところじゃなかった。巨人のことさえ解決してしまえば普通に暮らしていける。

 

 そんなアニの説得に親父さんは半信半疑。

 愛娘がまさか向こうで洗脳を受けたのでは、と疑っていたが娘と2度と離れ離れは嫌だと渋々承諾。

 

 ただ普通に脱出すると、残されたエルディア人が酷い目に遭う可能性を何とかしたいと相談された。

 

 そこでアニと話題に出ていた一芝居を打って、更にちょいとアレンジ加えての生贄拉致コースへと舵を切った。

 

 まずマーレに居るエルディア人はパラディ島の悪魔の末裔と教育されているせいでエルディア人以外には消極的。

 差別される生活に慣れすぎたせいで、とにかく相手を怒らせないようにする性質がある。

 

 対するマーレ人は他者を威圧もしくは罵倒し慣れすぎた傾向があり、敵対者や不審人物にはやたらと強気になる。

 それを利用することにした。

 

 

 作戦を行う為の下準備として、収容区を見て回ったのだが中々に胸糞な光景を何度も見た。

 

 エルディア人を家畜のように扱うくせに、一部の馬鹿が見目の良い女性を性奴隷のように扱っていた。

 

 目立つ訳には行かず助けることが出来なかったが、神様ムーヴ中にそいつを発見。好都合にも俺に銃を向けてくれたので、死なない程度に加減はしたが暫くは起き上がれない気弾をぶち当てた。

 殺さなかったのはひとえに刺激しすぎて、残されたエルディア人が酷い差別を受けないようにする為だ。

 

 

 またそいつが居た拠点を気功波で☆粉砕☆玉砕☆大喝采☆してやった。

 怪我人は出たがどれもがマーレ人。しかもみな似たような屑ばかりだ。

 

 

 その後、ギャラクティカドーナツで親父さんをゲット。

 ちょっと加減間違えて親父さんの服を焦がしちゃって、アニにすげぇ蹴られた。

 

「こんな危ないもんで父さんを捕まえるな!!」

「ごめんて」

 痛くなかったけど、これは普通に俺が悪いので謝ったよ。

 

 

 

 

 

 スムーズにレベリオ収容区から一人の人間をさらう事に成功した俺は、人気がないところで待機していたアニと合流し現在に至る。

 

 ……のだが、あれを小芝居だと言ってもアニの親父さんは俺を本気で神様か、もしくはその化身だと思い込んじまった。

 

「神様、どうかアニを救ってください。俺はどうなっても構わない、娘をどうか」

 

 もうね、ずっとこんな感じ。

 これには流石のパパ大好きっ子アニもちょっと引いちゃっててさ、止めてくれってお願いしたのに「いや、これはちょっと……」とか言って何もやってくんない。ちくせう。

 

 ちなみに親父さんの名前はエディ・レオンハート。原作で名前出てたかは覚えてないけど、初めて知った気がする。

 

 

 

 余談ではあるが神様のフリをする際、見本にしたのはアニメで悟空の身体を乗っ取ったゴクウブラック。

 

 ゲームや動画サイトでちょろっと見た程度だからうろ覚えだったけど、なんかキザったらしい口調と高圧的かつ見下した感じがちょうど良かろうと選んだのだが……ちょっと俺も引くくらい上手くいった。

 

 ちょっとうろ覚えで解像度低かったから、映画版のターレスの生意気さもちょいとブレンドミックスしてみたんだが、これが中々いい出汁が出てたと思う。

 どちらもヘドロみたいなキャラだから、出る出汁はヘドロしかないけど。

 

 そもそも、力を見せつける理由としてはいずれ俺がマーレで本格的に暴れる時に備えて軽いトラウマを植え付けてやろうという、ささやかなイタズラ心もとい心理的な作戦から選んだのだ。

 

 正体不明の神様とやらが敵なのか不明な状態を作れば、恐らくマーレの奴らは再び攻撃を受ける可能性を考えて戦力を国内に留めようとするはずだ。

 もしかするとこれでジークがパラディ島へ来る時期が遅れるかもしれないからね。

 

 

 ちなみにではあるが、演技中に言った言葉はあながちでまかせばかりじゃないつもりだ。

 

 別に人間を下賎とか思ってるとかではなく『地球やら自然へのリスペクト』を神様に置き換えて言っただけだ。

 

 この世界の科学発展はおおよそ、第二次世界大戦の後期くらいじゃないかってイメージしてる。つまりこのまま行くと科学文明が多く発展して、その弊害に環境破壊が加速すると思われる。

 核兵器が製造されてないあたり、もう少し違うのかもしれないけど気にしない。

 

 ともかく「我が物顔&神様気取りで戦争ばっかやってると、地球(神様)が激おこになって酷い目(災害)に遭うぞ?」という意訳である。

 

 そこに俺の悪戯心とブラックとターレスのヘドロをブレンドしてシェイクした結果がアレです。

 

 可哀想になるくらいだけど不思議と心は痛まない。だってマーレへの心象はブウ編でミスターサタンを撃った地球人並に低いからね仕方ないね。

 戦犯ってレベルじゃねーぞ。

 

 実際余計なことしなけりゃエレンという名の純粋ブウは目覚めなかったんだからな。

 自分で自分の首を絞める趣味でもあるのかね、人間ってのは。

 

 

 

 また今回の活動は原作の流れを変える可能性がある避けるべき行為なのだが、正直なところもう既に時すでにおすし。

 

 

 むしろこの活動のおかげでジークがパラディ島へ来る時期が遅れる可能性の方がメリットでかい。

 やつが遅刻するほど、俺達が最も必要としてる修行する時間が稼げるしライナーやベルトルトを仲間に引き込む時間が増える。

 

 正直、もう少し時間があればベルトルトはこちら側に引き込めたと思うんだよね。原作見た限りだと彼は優柔不断だから、そこを攻めればこちらに転がった可能性もある。

 ライナーは頭がライナーしてるから、ちょっと怪しいんだよね。兵士モードだと間違いなくこちら側だけど、戦士モードになった途端「状態:パルプンテ」になるから何するかわかんないのが怖い。

 

 

 

 何よりコニーの家族がジークの髄液によるテロで巨人化するのを避けれるかもしれない。

 そのメリットを考えれば原作知識程度のアドバンテージくらい捨ててもいい。

 

 要は力で目論見を砕けばいい訳だしな。

 

 

 それにしても精神と時の部屋がマジで欲しい。

 兵団の皆をそこに2日(2年分)ギリギリまで放り込んで修行してぇ。

 とにかく1にも2にも時間が足りない。巨人組は寿命のリミットがあるし、兵団は増強で訓練をしなきゃ行けないし、俺はあれこれと裏工作しなきゃならないし。

 

 影分身の術が使いてえ……作品が違うけど。

 

 

 

 ちなみに衣装はこれまたうろ覚えだったので、舞空術でマーレに来る途中見つけた民族の集落から布と服を借りた。

 

 無断借用代わりに、適当に狩ったイノシシとかを置いていった。すまんな、持ち主の誰かさん。

 

 なんかその時やたらと拝まれてた気がするけど、オラわかんねぇぞ! (思考放棄)

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 

 とりあえず2人を連れて壁を超える。

 そして向かった先は調査兵団屯所。

 

 

「……で、いきなりそいつらを連れてきた訳だが、何の用だ?」

 

 丁度、壁外調査から帰ってきたリヴァイとエルヴィン団長を捕まえて「会わせたい人がいる」と言って半ば無理やり会議室に連れ込んだ。

 

 ちなみにハンジとミケも居る。

 

 明らかに浮いた存在のアニとエディさん。

 

「お前が休みの間に女とイチャつこうが勝手だがな、部外者を敷地内に連れ込むのはどうかと思うぜ」

 

「実は部外者じゃないんだ」

「なんだと?」

 

 俺は先んじてみんなに向かって頭を下げる。

 

「まず、独断専行で動いたことを謝る。だが最後まで怒らずにまず話を聞いて欲しい」

 

 俺の態度に顔を顰めながらもリヴァイは「話せ」とだけ言ってくれた。

 

 そこから俺は怒涛の勢いで得た情報を打ち明けた。

 こういうのは小出しにせず一気に伝えてしまうのがいい。

 

 

 ・エレン以外の巨人化できる人間の存在

 ・壁の外の現実

 ・祖先がやらかした罪

 ・アニを含むマーレの戦士と呼ばれる洗脳教育を受けた3人の尖兵の存在。

 ・マーレの戦士の目的である始祖の巨人の存在

 ・アニがあちらを裏切り、俺の保護下に入る事。

 ・形式上は人質という扱いになるエディというアニの父。

 ・そして今後訪れる可能性のある獣・車力の巨人の存在。ついでに敵国にいる戦鎚の存在。

 ・ついでとばかりに向こうの軍事拠点をぶっ壊してきた事。

 

 

 

 

 これらを聞かされた皆は頭を抱えた。

 

 

 ハンジは次々と明かされる真実に目を見開いて固まり、ミケは目眩がしたかのように頭を押さえて後ろによろめく。

 リヴァイは顔つきこそ冷静だが、額を伝う汗が彼の動揺を物語っていた。

 

「というより、サラッと聴き逃しかけたが敵の軍事拠点ぶっ壊したとか言ったな!? お前何考えてやがる!!」

 兵長がキレながら詰め寄ってきた。

「いや、作戦というか思いつきというか」

「何が作戦だ! 行き当たりばったりもいい所じゃねぇか! だいたいテメェはーー」

 

 

 

 彼がさらに叱ろうとするが、それを遮るほど大きな声で笑い声が響いた。

 

 

「ふ、ふふ……ハハハハハハッ、そうか、そういう事だったのか!」

 エルヴィン団長がこれまでにない程、声を上げて笑っていた。

 

 アニやエディの2人は不安そうに俺を見る。

 

「あー……まあ、ちょっと落ち着くまで待とうか」

「大丈夫なんだろうね?」

「まあ、今まで喉から手が出るほど欲していた情報の山が目の前に現れたんだ。あれくらいの錯乱ゆるしてよ」

 

 

 エルヴィン団長にしてみれば、長年謎だった父の死の原因とも言える部分が明かされたようなものだ。

 彼の父親は元学校の教師で、その昔に幼い頃のエルヴィン団長ーーいや、エルヴィンが「どうやって壁の外に人がいないと判断したのか」という質問をしたことがある。

 

 なんせこの質問の意図は「人がいないと判断できるまで外の世界を誰が調べたのか。巨人が居てまともに生活できない環境下だというのに」と、まさに王政が民衆へ行った発表に対して真っ向からぶつかる内容だったからだ。

 そしてエルヴィンの父は授業の場においては「そう王が発表したからだ」と答えたが、その日の夜改めてその質問に答えた。

 

「まず100年よりも前のことが全く後世に残されていないのがおかしい、さらに言えば各地に残されている歴史書を紐解くと、所々に矛盾点がある」

 

 その証拠と共に行われるエルヴィンとの質疑応答は丸一日行われ、彼はその不思議な魅力に囚われていった。

 

 そして翌日、彼は友人たちと共に遊んでいた際につい父との会話の内容を話してしまった。

 

「父さんが言ってたんだけど……」

 

 

 その数日後、彼の父は謎の死を迎えた。

 

 幼いエルヴィンでも理解出来た。

 自らの行動が密告へと繋がった。父を死に追いやったのは自分だと。

 

 それから彼は父の語っていたような、王家による歴史の改ざんを口にすることはなくなったが、心のどこかであの日父親にした疑問の答えを求め続けていた。

 

 その答えの一端が、いま正に目の前に現れたのだからその感情の揺れも致し方無いと言える。

 

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 時間にして五分ほどで落ち着きを取り戻したエルヴィンだが、その目は爛々としており闘気のようなものが立ち上っているのが錯覚で見えるほど気迫十分だった。

 

 

「さて、アニ・レオンハートだったね。君は祖国と仲間を裏切ることになるのだが、それに関してなにか思うことは無いのかな?」

 

 あえて揺さぶるような質問をするが、アニは平然と答える。

 

「無いです。私は元々祖国に対して忠誠心や愛国心はなかったし、あの国は平和を謳いながら巨人の力を戦争に利用してるクソどもの集まり。戻ってもいずれは殺される未来しかない場所に思い入れなんて無いです」

「しかし、その裏切りが再びこちらで起きないと断言できるかな?」

 

 一度裏切りによって寝返ったものは、再び情勢次第で我々を裏切る不穏分子であることを意味する。

 それをエルヴィン団長だけでなく、この場にいる全ての人間が理解していた。

 

「……まあ、普通だったら無理だけど、ここにはバルトが居る。彼がいる時点で裏切って逃げるなんて選択肢は無いんじゃない? どう見たって勝ちの目はこっちの方があると思う」

 

 その答えに対して動揺を見せず、視線を俺に向けるエルヴィン団長。

 

「バルト、君はアニが逃亡や裏切りを図った時、対処は可能か?」

「出来る出来ないの話をしているなら『余裕で行える』ですね。もし調査兵団の仲間に危害を加えたり不利益を与えるってんなら全力でやりますよ。

 アニとエディの気は覚えたんで、何時でも追いかけることは可能です。まあ、そうならないで欲しいってのが一番の感情ですが」

「……ふむ」

 

 俺の本音と義務に対する姿勢を見て団長は少し考える。

 

 

「……いいだろう、彼女を抱え込むことで起きるデメリットより、アニが我々にもたらしてくれる情報や今後の活動の協力によるメリットの方が遥かに大きい」

 

「そ、それじゃあ……」

「ああ、君を歓迎するよアニ・レオンハート。よくこちらへ着く決心をしてくれた……我々調査兵団は、仲間を決して見捨てない。君の父親も我々が保護すると約束しよう」

 

 

 その発言を聞くとともにアニはふらついてしまった。

 

 気丈に振舞っていたが、内心では気が気でなかったのだろう。

 それとなく支えてやると、遅れてエディが来たので任せる。

 

「さて、さっそく色々と話を聞きたいところだが小休止を入れよう。それと今後の彼女達の振る舞いについても決めなくては」

 

 

 

 そういう団長の瞳はこれまでに無いくらいに希望の光を灯していた。

 

 




徐々に歴史が変わっていきます。
はてさて、どうなる事やら。

ちなみにしばらくゴクウブラックネタは出て来ないです。ごめんね。
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