NEWGAME P.S2   作:しゅみタロス

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CHAPTER10 トモダチコレクション。

10月

 

長きに渡り続いてきたイーグルジャンプでのゲーム制作、ついにPECOのマスターアップが完了しイーグルジャンプはまた一つの傑作を世に送り出す事になった。発売までの間はイーグルジャンプの面々にはもどかしいが仕事を終えた分皆今を全力で喜んでいる。

 

だが、今はイーグルジャンプに人はいない。もぬけの殻だ。静けさの中に、修羅場の跡が見える。掃除もせずに彼らはどこに消えたのか。

 

そう、今彼らは……

 

青葉「みんなーーーー!!いっくよーーーーー!!」

 

白い砂浜と青い海、彼らは今、

 

日本から離れたアメリカ合衆国、オアフ島でバカンスを全力で楽しんでいた。

 

はじめ「それ!!」

青葉「やったな!!」

ゆん「うわあちょっとッ!!」

ひふみ「そ、それっ」

ねね「やらせないよ!!」

ほたる「やー!!」

 

砂浜でビーチバレーに興じる仲良し組、その横で。

 

紅葉モグモグ「暑いね、今10月だよね~」

つばめモグモグ「オアフ島ってこんな風に一年中暑いのかな」

紅葉「どうだろうね……」

 

紅葉とつばめはパイナップルBBQバーガーを食べながら砂浜に座っていた。

 

うみこザバァ「ふー、とてもいい海の美しさだった。魚もこんなに取れた」

しずく「スキューバーダイビングも中々だねえ、まさに南国の海!!」

 

皆、思い思いにバカンスで羽目を外していた。

 

そんな彼女たちを見ながらサンオイルを全身に塗った名倉と七海が日光浴を楽しんでいた。

 

名倉パラパラ「最新刊も怒涛の展開だな、また日本に買いに行くとするか」

七海「また桜葉桃八さんの小説ですか?これで4作目ですよ」

名倉「過去シリーズの履修は当然だ」

七海「それにしても、よくこんな場所ありましたね」

名倉「随分昔にアメリカで出場したGGG(ゴールドゲームグランプリ)の賞金で購入した土地と別荘でな。一年で使うのは4回程度だが最近はウチの社員のパーティー会場として使ってる」

七海「海を一望できる上にプライベートビーチまである別荘なんて持ってるだけで羨ましいですよ」

名倉「俺に感謝しろよ、わざわざタダでバカンス楽しめてるんだからな」

七海「感謝してますよ、あなたのおかげで今の会社にいるんですから」

 

ブオン!!

 

すると別荘の前にRー34の車が駐車する。

 

ローゼス「皆さーん、今夜のBBQの食材買ってきましたよ!!」

夢萌「お昼ご飯のポキ丼も調達完了、今からランチタイムだにゃーん!!」

七海「あ、お昼だって」

青葉「行こう、藤原先輩!!」

七海「ちょっと、青葉ちゃん……」

 

そして……

 

青葉「ん~これ美味しい」

紅葉「これがハワイ飯、意外と美味しい」

ほたる「インスタ乗せちゃお~」

七海「それにしても、ポキ丼食べる前に何名かはバーガー食べてましたね。よく入るな~」

名倉「俺でも紅葉やつばめみたいにバーガー何個も行く女は中々見ないな、まあ俺の横にはバーガー全否定の女がいる訳だから」

マーガレット「それは悪かったわね、バーガー全否定女で」

しずく「お帰り、マーガレット」

マーガレット「社長、パイナップルBBQバーガー10個追加です」

名倉「ありがとよ」

紅葉「もう一個いいですか?これ凄く美味しいです」

つばめ「こっちにも後2つぐらい」

名倉「好きに食いな、代金は会社持ちだ」

ひふみ「うう、ジャンクフードが多すぎる」

 

その日の夕方

 

別荘

 

名倉「よし、このポーズだ」

七海「この振り付けは厳しいな」

青葉「頑張れー藤原先輩!!」

ねね「もう少し左!!」

つばめ「まさか驚いたよ、青葉ちゃんがジャストダンス2017を持ち込んでたとは」

紅葉「ご丁寧に持ち運びに困らないスイッチ版」

 

七海「いやーキツイですよ、ていうかなんでいきなりハードモードなヤツ選ぶんですか」

名倉「そう言ってノリノリで踊ってたじゃねーか。それで良いんだよ」

 

相も変わらず七海は名倉に対しては頭が上がらないらしい。すると後ろから青葉が……

 

青葉「藤原先輩、ちょっといいですか?」

七海「青葉ちゃん、別にいいけど」

青葉「じゃあ、ついて来て」

 

そう言うと青葉は七海を連れて海岸沿いへと向かった。

 

青葉「綺麗だね……」

 

海に沈む暁の夕日、青葉はそれに見とれながら七海と砂浜に座る。

 

七海「オアフ島の夕日、見るのは4度目だけどいつも綺麗に想う」

青葉「私さ、藤原先輩に言わなきゃならない事があって」

七海「いいよ、言ってくれれば」

青葉「藤原先輩は今の会社でどれくらい頑張って来たの?」

 

七海はそれについて静かに答えた。

 

七海「自分の運の良さに助けられたけど、別に何もしなかった訳じゃ無いよ。

 

目指した物が今の立場だったから、そうしただけだ」

 

すると青葉はそれを聞いてあるお願いをする。

 

青葉「それなら、一つだけ提案がある。

 

藤原先輩、私たちの考えてるゲームの開発に、ゲームプロデューサーとして私達のチームに入ってくれませんか?」

 

その言葉に七海は……

 

七海「僕が……ゲームプロデューサー?

 

くわしく話を聞かせてくれないか?面白そうだからさ」

青葉「そうこなくっちゃ!!」

 

 

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