名倉の別荘にてバーベキューを終わらせてベッドルームに集まる面々、中でも青葉たちのチームは七海と共にある仕事の話を持ち掛けてきた。
七海「イーグルジャンプ製のスイッチ独占ゲームの開発?また大掛かりな話ですね」
ガーリックシュリンプフレーバーのポテトチップスとグレービーソースビーフサンドを片手にトークを楽しんでいる。そしてそのスイッチ独占ソフトの企画を持ってきたのは他でもない、はじめだった。
はじめ「最初は思い付きだったんだよね、以前マリオスポーツミックス実家で見つけてさ。久々に遊んでみたら物凄く面白くてついハマっちゃったんだよね~。それで今のスイッチでこういうハチャメチャなスポーツゲーム私らで作ったら絶対面白いモノが作れそうだって思ったんだよね。それで以前N社の役員たちと話し合いがあってそれでコンペ見せたら了承してくれたんだよ」
青葉「私もN社の人たちに働きかけた上に和子さんも権利関係で色々手を回してくれたおかげなんだけどね」
よほど今回のゲームには皆好意的なんだな、と思うが先の見えない予定のせいである意味話は混沌と化していた。
七海「つまり、はじめさんはスポーツゲームを作りたいと?」
はじめ「そう、それもルールとか滅茶苦茶で火が出たり氷出たりするやつ」
ゆん「最初はそれやとイナズマイレブンみたいやな~と」
ひふみビクッ「!!!!」
青葉「ひふみ先輩?」
はじめ「その手に持ってるの3ds?」
ひふみ「えっとこれは……」
強引に手を掴み、ひふみの3dsを覗き見る。
はじめ「あ!!これイナズマイレブンGOシャインだ!!懐かしい~」
ひふみ「うう……あんまり見られたくなかった……」
青葉「いるんですね……まだやってる人」
思い思いにゲーム交流が続く、グレービーソースビーフサンドを食べながら七海は話を続けた。
七海「それで、題材は決まっているのか?」
はじめ「うん、ドッジボール」
七海「え?」
突如として七海の顔が点になる。題材がドッジボール、普通ならバスケットボールやアメリカンフットボールなどメジャーな題材はいくらでもあるのでそっち方面かと思いきやドッジボールと言うジャンルをここで持ってきた。
七海「つまり、ドッジボールで能力バトルモノを作るって事?」
はじめ「言わば手加減無用の能力だらけの超次元ドッジボール。
タイトル名はデストラクションドッジボール。通称DDBだよ」
七海は話を聞いて確信する。
七海(能力スポーツモノ、それは古くから色々な形で存在していた。パワプロに始まり、イナズマイレブン、キネクトスポーツライバルズと名だたる名作が存在している魔窟の中の魔窟。事実それらだけでなくN社にはマリオカートやマリオテニスと言った伝説級タイトルも存在する。イーグルジャンプでこのジャンルの開拓はある意味このチームの功績として恐らく大きいだろう。事実、N社が好意的に支援をしてくれるならこれ以上のチャンスはない。
それなら僕もそれに応えるべきだろう)
七海は意を決して伝えた。
七海「そのゲーム開発、是非とも僕にやらせてほしい、プロデューサーとして最大限君たちの力になる。きっとイーグルジャンプで一番面白いタイトルになる。
やろう、皆で!!」
全員が覚悟を決めた様であり、ここからが彼らの新たなスタートとなる。
その頃、
名倉「~♪」
マーガレット「あれ?珍しいですね?3dsなんて、しかもダンボール戦機」
名倉「3dsはL5の名作の宝庫だ、案外こういうのは今遊ぶと中々やり応えあって新しい発見も沢山ある」
マーガレット「本当にあなたちゃんと寝てるんですか?」
名倉「ああ、半分脳を寝かせた状態でもう半分でゲームやってる」
マーガレット「イルカか何かですか?あなた」
それぞれの新しい目標、それに向けての思惑。この令和社会でゲームと言う名の試練に挑むその姿勢は輝かしい。だが……
名倉「マーガレット、明日ホームシアターとパソコンを用意してくれ」
マーガレット「はい、わかりました。何か、映画の鑑賞会ですか?」
名倉「大事な話があってな」
疑問に思いつつも朝を迎えた。
名倉「じゃあ、これから見てほしいライブ映像がある」
青葉「一体何を見るんですか?」
はじめ「(-ω-;)ウーン眠い……」
ひふみ「私も……」
名倉「その眠気もすぐに吹き飛ぶぞ、よし。始まった」
するとシアターに映ったのは一人の男だった。
???「皆さん、初めまして。大手電機企業のゲームエンジニア部です。この度はわが社の新製品を発表致します。
我々は2020年年末に向けて、新たなゲームハード、その名称を発表致します。
2020年、次世代型ゲームハードを
プ○イステーションファイブ、通称PS5と呼称することにしました」
全員「!!!!!!!!!」
そう、始まりは突然やって来る。
この新たな時代に
ゲーム開発競争の真の意味での苛烈さを
彼らは知っていくのだった。
今、戦いの狼煙が上がる。
だが、それと同時に目に見えぬ脅威が迫りつつあった。