ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
昼間の和気藹々とした空間から一転、七海の自宅は殺気と執念、寝不足と酔いに苛まれながらもその手にスイッチのジョイコンを手にゲームを続けていた。
名倉「まだまだいけるよな、お前ら」
ひふみ「必ず私達が勝つ」
マーガレット「ここからが本番です。
七海「青葉ちゃん、いけるよね」
青葉「フへへっへへへへ、ここからが革命ですよ~」
ねね「幼馴染パワーなめないでよね……」
ほたる「勝利は譲らないよ……たとえ地を這ってでも逆転を……ガクッ」
ねね「ほたるーーーーーーん、寝ちゃダメーーーーー!!」
青葉「寝たら死んじゃうよーーーー!!」
七海「ここ、雪山じゃなくて僕の家、そして戦場だから……」
青葉「起きろ――――、起きて戦え――――!!」
ほたる「必ず、生きて帰るんだ……」
ゲームパーティーが始まり、昼間の最初は楽しんでいたが今は深夜2時を回り、食いつくした食べ物や酒のジュースの缶が散らばり、目の前のテレビを凝視しながら全員スーパーマリオパーティーをかれこれもう9時間近くまでぶっ続けで遊んでいた。
お互いにすごろくは2ON2で100ターンを当に超え、熾烈極まるミニゲームは67戦、名倉とひふみ、マーガレットのチームがスターを3つ獲得し、七海、青葉、ねね、ほたるはスター2つ。名倉は好きな目を選べるダイスを持ち七海は相手が移動するたびにコインを無くすできるアイテムを持っている。ここまででかなり名倉の喉元を貫きかけているがそれでも転落を恐れる青葉たちは慎重に事を進めていた。
青葉「それじゃあ、ダイス振るよ」
青葉はダイスを振る、出た目は4。
青葉「4マス進む、次誰が振る?」
ねね「じゃあ、私が振るね」
ねねもダイスを振る。
ねね「6だ」
七海「つまり10マス進む」
マスを進むと同時に次は名倉のターンがやって来る。
名倉「マーガレット、やれ」
マーガレット「社長の期待に応えます」
マーガレットはダイスを凝視して振る。
マーガレット「5、ビンゴです」
ひふみ「私がやる」
ひふみがダイスを振ると出目は6だった。
ひふみ「合計11」
名倉「よくやった、残りのスターもこれで獲得できそうだな」
青葉「ミニゲーム入ります」
名倉「ひふみ、力を貸してくれ」
ひふみ「任せて」
青葉「藤原先輩、よろしくお願いします」
七海「任せて、スター獲得は何としてでも死守する」
泥沼のミニゲームの戦場で幾度となくぶつかるこの師弟コンビ、ここまでミニゲームの戦績は名倉に負けがちな七海と青葉、できるだけワンサイドゲームを避けたいというひふみの言葉を多少なりとも守って来た名倉だがそれでも勝つ事への執念がそうさせるのかミニゲームの勝敗は36対31と6勝差で名倉たちが勝っている。ミニゲームに対し余裕があるのか、鼻歌を交えながらエビチリを食べる。
青葉「あ、ずるい」
そう言って青葉もホイコーローをむしゃむしゃを食べながらジンジャーエールを喉に流し込む。
名倉は人差し指を曲げ、七海を笑う。
名倉「来いよ、返り討ちにしてやる」
七海「受けて立ちますよ、ゲーマーのプライドにかけて」
そう言うと4人はAボタンを押し、ミニゲームへと突入した。
対決ゲーム名は……
クラッシャー軍団から逃げろ。
迷路のように入り組んだコースを走り、クラッシャーから逃げ回る単純明快なゲームだが……
七海「僕が後列で指示を出すので青葉ちゃんはそれに従って」
青葉「わかりました」
名倉「クラッシャーは俺が引きつけるからひふみは先頭列を走れ、その方が勝率が高い」
ひふみ「わかった、後方と左右のクラッシャーは名倉君に任せるね」
そして迫りくる……クラッシャー軍団
そしてゲームスタートの合図と共に一斉に走り出した。
七海「右に避けて!!その次は直進!!」
青葉「クラッシャーとの距離は?」
七海「早めのスタートダッシュが功を奏した、切り抜けられてる」
名倉「ひふみ、走れ!!その先には土管があるから横の敵に注意しろ」
ひふみ「何とか巻き返す、名倉君はそのままお願い」
名倉「いざとなったら青葉たちのレーンに移動しろ」
ひふみ「なるべく早く移動する」
互いに譲らぬ攻防を続ける、ブロックを次々破壊し迫って来るクラッシャー、すると名倉は……
名倉(あ、そうだ……あれなら……)「ククッククククククク……」
ひふみ「名倉君……なんか良からぬ事思いついたんじゃ……」
突如として謎の狂気的な笑いをするな否や名倉は……
ひふみ「ちょっと、名倉君!!」
青葉「私達のレーンに入って来た!!」
すると名倉はダッシュの後になんと……
ブロックの通り道の隙間で足を止めた。
事に気付いた七海は……
七海「しまった、そういう事か!!」
青葉「名倉さん……覚えてろおおおおおおおおおおお!!」
その断末魔と共に名倉は七海と青葉を巻き込んでクラッシャーの餌食となり……
ひふみだけが生き残るのだった。
名倉「俺達の勝ちだ」
ひふみ「まさかこんなこと思いつくなんて……」
青葉・七海「一生恨むからね……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
名倉「おおっと、ジェラシーは若い子の身体に毒だぜ。ナインティーン」
ひふみ「あ、そろそろ結果発表」
名倉「あ、もうターンが切れたのか、結局この戦いはスター取れなかったな」
そして結果は……
名倉「よっしゃ、俺らの勝ち!!」
マーガレット「とんでもない接戦でしたね」
青葉「うう、やっぱり名倉さんには勝てない……」
七海「青葉ちゃんはそれでも善戦した方だけどね」
七海「藤原せんぱ~い……」
青葉を慰めると同時に七海の膝で眠ってしまう。
七海「お疲れ、青葉ちゃん……」
七海も疲れたのかソファーに寄り掛かり、眠ってしまった。
マーガレット「それでは、私も……」
ひふみ「おやすみ……」
静寂に包まれた部屋の中で名倉はスマホのマナーモードを解除する。
すると……
リリリリリリリリリリ
???ガチャ「ようやく出ましたか、何か忙しい用事でもありましたか?ミスター名倉」
名倉「生憎、こっちは暇じゃないんでね。それで、イケそうか?」
???「この取引を通すのに大分上層部を振り回しておいて、尚更言う必要ないんじゃないですか?あなたなら」
名倉「よくやった、流石だな。
???「その呼び方やめてください、何度言ったらわかるんですか?」
名倉「おっと済まないな、じゃあ、改めて頼むぜ
クリスティーナ」
クリスティーナ「はい、ミスター名倉」