すみません。前の話で突破報告し忘れてただけですね。
いつもいつも楽しんでもらえてるのか不安でしょうがないですが、
読んでもらえるだけでも大変嬉しい事であります。
それはそうと。
はよ本編行きたいでござる。
このSS展開進むの遅すぎィ!(笑)
ミスったなぁ、ごめんなさい・・・。
「待たせたわね、始めるわよ!」
「「「はっ!」」」
信辰が可成を星にしてから戻ってきた後、姫様がやってきて、会議が始まった。
皆が並んで座り始める。
遅れて織田信勝、林秀貞、柴田勝家の三名がやってくる。
林秀貞、柴田勝家両名は白装束だが、織田信勝は普段着とそう代わり映えしない。
ついでに信勝様は今にも泣き出しそうだ。
その護送には、池田輝興や佐々成政など、姫様親衛隊の面々が担当していた。
いつになく豪華なメンバーだなぁ。
まぁ、アニメじゃちらほら出てたんだけどな。
メタ発言乙。
おっと誰か来たようだ。
あ、信辰さんですか。
やっべぇ星にされるメタ発言してごめんなさい。
信辰が俺の横へスッと腰を下ろす。
会議の時隣りに座るというわけか、びっくりした。
そして会議は始まった。
始まるなり、いきなり林さんと勝家が謝りだした。
「姫様。この林秀貞、此度の件は我が命を持って償う所存でございます。」
「あ、あたしも同意見です。ですから・・・。」
「「どうか、信勝様だけはお助けを!」」
おおぅ、熱いねぇ。ヤケドするぜぇ。
なんて熱い展開なんだ。
でも所詮裏切り者だけどな。
なんか冷めてるなぁ、俺。
まぁ、所詮他人事だしな・・・。
クぅぅぅルに行こうぜぇ。
それはただの性格破綻者ってだけって感じもするけどな。
むしろそうかもしれんな。
「あなた達みたいな有能な部下をむざむざ殺すわけ無いじゃない。あなた達に免じて・・・」
姫様が次の言葉を発する直前、スッと襖が開いた。
建て付けいいなあの襖。
入って来たのは、姫様や信勝様の母親、土田御前様だった。
えー?遅刻じゃないですかー、やだー。
どんな立場の人でも遅刻は謝るべきだと思います!
土田御前様はみんなを一瞥すると、信勝様の手を引いてその場を去ろうとした。
俺も含め一同ざわめいてしまう。
それには流石の姫様も驚きを隠せなかった。
「ちょっ、お母様!まだ会議は・・・!」
「お黙りなさい。」
ピシャリと、寄せ付けずに言い放つ。
まるで、こんな会議なんてくだらない、と示す様に。
「あなたなんかに信勝様を処刑させる訳がないでしょう。こんなくだらない事はさっさと終わらせるわ。」
あ、くだらないってストレートに口に出すパターンですね。
こいつぁ流石に引くわぁ。
「現当主は私よ!決定権は私にある、それに信勝は裏切ったのよ!当主として何も罰を与えない訳にはいかないのよ!」
「ふん、罰など不要よ。私が良く言い聞かせるわ。あなたはさっさと当主としての務めに戻れば良いじゃない。」
それは言外に姫様より信勝様の方が大事だと言っている様な、いや。
間違いなく言っているのだろう。
これは姫様の配下としては黙っていられねぇな。
俺が意見しようと身構えると、傍にいた信辰がそっと手を重ねてくる。
そして、やめておけ、とジェスチャーしてくる。
だから、お前はエスパーか何かなの?
まぁ、幾分か頭が冷えたからナイスプレーではあるがね。
主に星にされそうな恐怖で冷えた事は隠し通すけど。
土田御前様と信勝様が去ってから、ぎこちないながらも会議は再開された。
「・・・・・・まぁ、許す気でいたから良いわ。放っておきましょう。それより、秀貞。」
「はっ。」
「あなたは織田家筆頭家老という立場ながら此度の件に加担したわね。許すとは言っても、流石に筆頭家老からは降りて貰うわよ、良いわね?」
「承知いたしました。不服などは毛ほどもございません。」
「・・・・・・本当は勝家にも罰は与えたいのだけど、これでまた他人の部下を勝手に処罰したとかで信勝に動かれても面倒だから良いわ。取り敢えず、今後は筆頭家老を暫定的に爺にやって貰うわ!事後処理などが済んでから適性を見て新たに決めるから、皆頑張りなさい!」
爺、って事は平手さんか。
俺は筆頭家老とかはならなくていいかなー。
いや、そもそも出来ないし。
仕事増えるとか死んでも嫌だし。
やる気のない事を思っていると、傍にいた信辰がコソッと耳打ちしてくる。
「大丈夫だ、信盛。恐らく次期筆頭家老はお前になる。」
「だが断る。なれないしなりたくもない。」
「なんでだ!出世出来るんだぞ!」
「バカ!声が大きいよ!」
「信盛!会議の最中に大声出さないで!」
「すみません!信辰のせいで怒られちまったじゃねぇかよ・・・。」
「ふん、まぁ良いわ。よし、これにて会議は終了よ!各自持ち場へ戻りなさい!」
姫様今回「まぁ良いわ」言い過ぎ。
その一言で、張り詰めていた空気が霧散する。
と言っても、土田御前様の所為でそんな空気など途中から変わっていたけどな。
皆それぞれ解散していく中、俺と信辰は帰路へつきながら話の続きをする。
「これに懲りたら、素直に出世する事だな。」
「お前は分かってないんだ、適当に出世する事の恐ろしさが。上からは上司の圧力、下からは部下からの突き上げ、それが中間管理職の恐ろしさだ。もうどうしろってんだよ・・・。」
会社で辛くない職業はそうそうないのではないだろうか。
働いてる人って、すげえよなぁ。
俺も働いてるけど。
決して自画自賛ではないよ。
「中間管理職ってのは何か分からないけど、筆頭家老はそうそうなれるものでもないぞ?狙っていかないと!」
「・・・・・・なんでそう俺に期待するのかはこの際聞かないよ。まぁ、ぼちぼち頑張るさ。」
どうせ、「妻だからな」とか言いそうだし。
よっしゃー、明日から仕事少しずつ手を抜いていこう!
俺の決意は揺るがねえぜ、ふへへ。
あ、ちょっと今のはキモい。
「うむ、そうなれば私が仕事しなくても信盛に投げれば済むようになるからな!」
「それやったら割と本気で怒るからな。」
「そういえば、私も信盛も少し髪伸びてきたなぁ、鬱陶しくない?」
「おい、唐突に話切り替えて逃げるな。」
マイペース過ぎるやろ。
「よし、今度の休みはお互いに髪を切りあおうじゃないかー!」
「やめとけ無茶だ!そこは城の使用人に任すとか、こう、あるだろう!」
「約束だぞ、約束!」
「話聞こうよ。な?だからそんな危ない考えは今すぐ捨てるんだ!」
そんな事して失敗したら一ヶ月は人に会いたくなくなる。
あ、そうだ。やり残した事があったんだ。
「ごめん信辰、ちょっと先に帰っといてくれ。」
「ん?何かあるのか?」
「仕事。」
「おう、自宅警備は任せておけ!」
こんのクソニートが・・・・・・。
まぁ、都合が良いし、家事もしてるし良いけどよ。
仕事というのは嘘だ。
今日は殆ど皆休養している。
急ぎの仕事もそれほど無い。
まぁ、仕事が無いとは言ってないが。
俺は信辰と別れた後、その足である男の元へ向かう。
「・・・ども、林さん。」
「ん、ああ、佐久間のとこの。どうした、嫌な上司の事でも笑いに来たか?」
そう、この度の件の裏の首謀者、林秀貞の所である。
「いや、それもありますが、それとは別に、聞きたい事がありまして。」
「いや、そこは否定するのが優しさだろうよ。まぁ、僕とお前の中だし、仕方無いか。で、なんだ、聞きたい事って?」
そう、俺とあなたの仲はこれ以上無いほど険悪だ。
探りを入れる必要すら感じない程の。
だからこそ俺は、聞きたい事をストレートに告げる。
正直な所、滅茶苦茶失礼な事だが気にしない。
「なんで、あんな事したんですか?」