退き佐久間   作:ヘッツァー

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お久しぶりですね。これ投稿のたびに言ってる気がします。
久々に書いたので誤字脱字ストーリーのおかしな所等あれば教えて下さると大変助かります。
追伸
「君の◯は」ヤバイっすねアレ。クッソ面白かったです。
あ、あと艦これのSSを(結構前に)書きました。
こちらも見て下さると嬉しいです。
追々伸
お気に入り280超え&UA45000超えありがとうございます!


第四十四話

「っと、出口は・・・ここを右か。」

 

俺は『記録巡り』を使いつつ川越城の出口へ向かう。

しかし、物の記憶が読めるのはいいが、なんか要らん記憶も一緒に入ってくるのは困り物だな。

取り敢えず城の記憶からさっき居た北条綱成がクレイジーサイコレズってのは分かった。

まぁこの時代同性愛流行ってるし仕方ないね。

むしろ愛の形にイチャモンつける方がナンセンスだぜ☆

それが本当に愛だとしたらの話だがな。

 

『何を馬鹿げた事を考えておるのだ、早う外へ向かわんか。』

「へいへい。」

 

俺はたった一人で廊下を突き進む。

それなのに会話しているのは、『岩通』が語りかけてきているからだ。

え?いやいや、まだイかれてませんよ。

なんだか知らんがきっと『記録巡り』の作用だろう。

『岩通』は背中に帯びているため、実を言えば『記憶辿り』の範囲外なのだが、まぁ、この刀が少し特殊ってのもあるだろう。

現に、腰に帯びる太刀や脇差では記憶こそ読めるが、何かがいるような感じはしない。

俗に言う妖刀ってやつだろうな。

あー厨二心をくすぐられる刀だなぁ。

卍◯とか出来ねーかなー。

 

「時に、『岩通』さんや、一つ良いかね。」

『なんだ、いきなり。』

 

俺は歩みを止めずに話しかける。

側から見たらまぁただの変人だが、この城に来ることはもう無さそうだから気にしない。

というよりこの城自体何やらバタバタしていてそれどころでは無さそうだ。

打って出るのだろうか。

 

「お前さんはなんか特殊能力的なのはあったりしないのかい?妖刀ってんならあってもいいだろ?」

 

俺は期待せずにおちゃらけて問いかける。

っと、そろそろ城から出れるな。

まぁ、城の外ってだけで門とかを突破しないといけないわけだが。

 

『私の能力か。』

「・・・・・・え?」

 

まさか、本当にあるとは。

ひょうたんから駒っていうか、驚きだ。

聞いてみるものだなぁ。

 

『名の通り、岩をも容易く貫くことが出来る斬れ味を持つ。しかし、刀身のうち、それ程の斬れ味を持つのは鋒だけだ。』

 

ふむ、今まで居合抜きとか斬り払い主体でテキトーに使ってきたから気付かなかった。

今度から突き主体で行こうかな。

 

『それをアホみたいに力任せで振るいおって。折れたらどうするのか。』

 

戦い方を考えていると、ジト目が頭の中に浮かぶような口調で叱責されました。

いや本当申し訳ない。

 

「ごめんって。でもその斬れ味は長い刀身のうち鋒だけだと近付かれた時ヤバくない?」

『こんな長身の刀で近付かれる奴が悪いとは思うが、心配するな。その無類の斬れ味を誇る範囲を引き延ばす方法がある。』

「ほー、あるんだ。便利な刀だなぁお前、ひみつ道具かよ。」

『ふっふっふ、その方法はな、血だよ。』

「・・・・・・んー?」

『戦えば分かるさ。』

「ぶっつけ本番ですか・・・。」

 

せめてどういうことか説明して欲しいんですけど。

おっ、そうこうしてるうちに城から出れたな。

後は城門を突破して・・・ん?

 

「「待たれよ!」」

「あー、今マジでそういうのいいから。ん?お前らは・・・?」

「久しぶりですね、お人好しの佐久間信盛さん。」

 

そこには、かつて姫様の命を狙ってそのついでに俺を殺そうとした段蔵の部下二人がいた。

あぁ、懐かしい面子だ。

 

「お人好しって、褒めてんのかよ照れるぜ。」

「えぇ、褒めてます。」

「・・・・・・あ、そう。」

 

なんだよ本気で照れちゃったじゃねーかよ。

 

「で、なんか用でござんすか?」

「私達も連れてって下さい!」

「段蔵様を死なせる訳には行かないんです!」

 

なんて立派な忠義だ全くたまげる。

仮に俺がその立場であったら姫様の為にここまで動けるかなぁ。

あの天邪鬼の為にか、無理っぽそうだな。

 

「まぁ別に俺が勝手に行くだけだし、付いてくるのは構わんし何なら先行しても良いんだぜ?」

「いえ、付いていきます!」

「その方が死なな・・・何でもないですハイ!」

 

あぁ〜コイツら良い根性してるわぁ〜。

ていうかどちらにせよ死ぬ時は死ぬと思んですけど。

 

「・・・・・・まぁ良いけどよ。じゃあ行くか、段蔵の所へ。」

「はっ!」

「では、早速城門をこじ開けます!」

「え?いいよ面倒臭い。」

 

そう言って俺は河越城の城門に飛び乗った。

その時の二人の顔は傑作でした。まる。

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