ワールドクロニクル 平穏なる日常   作:佐々牙嵯峨兎

11 / 22
今回はマスターゼノンさんとのコラボです


Pの猛者たち/ドッペルゲンガー騒動

 ある場所にて、モブ男とゴルドドライブがキモオタらしき男に、神々しいGのメモリを渡していた。

 

「ぐふふ、これがあればババロアたその偽物(ヒサメ)をギャフンと言わせるんだね?」

「もちろんだとも、それに先ほど闇オークションで手に入れた()()も授けよう」

 

 ゴルドドライブはそう言うと、紫を元に白い線が書かれたペンを渡す。

 それを見たキモオタは喜び出す。

 

「おぉ、まさかここまでしてくれるなんて、モブキラーズは良い奴だな!」

「いえいえ、私達は悪くない。悪いのは世界の方だから」

 

 キモオタの言葉にアクアはごまをすり、モテ男はその事に同意する。

 

「まったくだよ。ちょっと女湯を盗撮したり、個人情報を密売したら速お仕置きだもの」

 

 モテ男の言葉にモブ男とゴルドドライブが頷くが、それらは普通に犯罪だ。

 キモオタはペンを受け取ると、鼻歌を歌いながらこの場を去る。

 

「協力すれば本当にアクシズ教の信者を増やしてくれるのよね?」

「もちろんだよ!」

「それは約束しよう。あとは我々も準備しよう」

 

 アクアの質問にモブ男は答え、ゴルドドライブは約束しつつ、キモオタと別行動を行う。

 

 

 

 ────────────────────────────────────────────

 

 

 

 その頃イザナ達はと言うと……。

 

「ん~! 物凄く美味しぃ~! 店長、おかわり!」

「あいよ!」

 

 ゼノン世界のカゲヒサとドライ、ゼノンと「運命亭」のラーメンを一緒に食べていた。

 

「ヒサメちゃん、いつも通りだけど凄い食いっぷりだね」

「あぁ、俺もどうやって収まっているか不思議に思う程だからな……」

 

 ドライはヒサメの食いっぷりに感心し、ゼノンはどうやって胃袋に収めているのか気になっている。

 ヒサメはラーメンをすすりながら言う。

 

「ズルズル、すべての食べ物はズルズル、しっかり食べなきゃズルズル、失礼だよ! ズルズル」

「喋るか食うかのどっちかにしろよ! バッちぃな!」

 

 啜りながらしゃべる事にイザナは突っ込み、カゲチヨは呆れながら言う。

 

「オイオイ、そんな食ったら太るぞ~」

「ウッサイ!」

「ウワッ!」

「あぶねぇ!?」

 

 カゲチヨの言葉にヒサメはキレて、自身が持っていた箸をカゲチヨに向けて突き刺す。

 それを見たカゲチヨは頭を下げ、カゲチヨの隣にいたイザナはギリギリ後ろに回避する。

「運命亭」の店主である久条運命はヒサメの行動に注意する。

 

「コラッ! 人に向けて箸を突き刺さない!」

「ウッ、すみません……」

 

 運命の中位にヒサメは謝る。

 ザギリは頭を掻きながら話を変える。

 

「そう言えば、ヒサメの偽物全然見つかんねぇな」

「そうね、私達やゼノン、それにフードロイドやシフトカーの皆を使っても見つからないなんてね……」

 

 ザギリの言葉にアリスはそう言いながら、じゃれ合うフードロイドとシフトカー達を見ながら言う。

 カゲチヨとヒサメがWK世界に来たのは、ウチのヒサメが建物破壊や殺人の冤罪を掛けられ、本当の犯人を捕まえるためだ。

 しかしいくら探したり、情報網を使ったりしても尻尾をつかめるどころではなかった。

 ペンギン達にも偽物を探すように伝えているが、成果はほぼゼロに等しい。

 どうやって見つけるか考えていると、ちょうどカノンが扉を開けて叫ぶ。

 

「大変だよ、運命君!」

「どうしたんだカノン? まさか偽物を見つけたのか!?」

 

 カノンの焦り具合を見て運命はそう言うが、遅れてやって来たプログレムとシオンが答える。

 

「偽物を見つけたけど……」

「大量の偽物が進○○○人の進軍みたいになってる」

「「ハァ!?」」

 

 プログレムとシオンの言葉にこの場にいる全員が驚く。

 もちろんそんな話を信じられないが、現れた場所に向かうと驚きの状況になっていた。

 魔法少女のような恰好をしたヒサメの偽物が、どこぞの超大型巨人になり、数多の大群が攻めてきている。

 もちろん、イザナ達はその絵面に驚く。

 

「デェェェェ! どこぞの地ならしみたいになってるぅぅぅ!」

「オイオイ、今日は終焉なのか……?」

 

 あまりにもデタラメすぎる状況にイザナとゼノンは驚くが、カノンは巨大な大剣を構えて叫ぶ。

 

「とにかく、急いで倒さないと!」

 

 カノンの叫びに他の一同は即座に構えると同時に、コロッセオらしき場所に飛ばされた。

 

「ドコだ、ココ!」

「私達どこかに転送されたの?」

 

 カゲヒサは突如転送された事に驚くが、遅れて五人ほどやって来る。

 並行世界のイザナ・ザギリ・アリス・アザエル、それに海東ツカムがやって来る。

 

「いきなり消えたと思ったら、ここはドコだ?」

「見た感じ、敵が作った世界のように見えるが……」

「目の前に並行世界の私達がいるわね」

「てことはココはWK世界かゼノン世界のほうか?」

「そうみたいですねぇ」

 

 四人の疑問に、ツカムはイザナ達の方を見る。

 しかし並行世界のアザエルの腰にはエボルドライバーとダークマター・流星・火星・土星のエボルボトルを着けていた。

 

「あれって、エボルドライバーじゃねぇか?」

「うん、でもあのボトルは何だろう?」

 

 カゲヒサは並行世界のアザエルが付けているドライバーを気にしていると、どこからモブキラーズの声が聞こえだす。

 

『ハッハッハ! 久々だな、イザナ達!』

『あんたらの罪、アクシズ今日の名のもとに裁くわ!』

 

 モブ男とアクアの言葉にイザナは敵対心あらわにしながら叫ぶ。

 

「裁くだぁ、お前らが裁くなんて死んでもごめんだ!」

「もしかして、ヒサメの地ならしはお前らのせいか?」

 

 ゼノンはモブキラーズと初対面だが、彼らが原因だろうと気付いて聞く。

 ゴルドドライブは高らかに笑って言う。

 

『ハーハッハッハ! 大正解だとも!』

『ババロアたその偽物め、今すぐ倒してやる!』

 

 キモオタの登場にカゲヒサとゼノンは驚く。

 

「アー! アイツあの時のキモオタ!」

「まだ反省しなかったの!?」

「チッ、中々しつけぇな!」

 

 三人の言葉に並行世界のイザナ達はどういうことか、分からずに首を傾げる。

 しかしモブ男は三人の言葉を無視して説明する。

 

『さてと、お前たちは一人になるまで戦い合え!』

「「何ィィィ!?」」

 

 モブ男の言葉に全員は訳が分からずに叫ぶ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。