「カゲ、アザエルさんから手紙が来たよ?」
マスターゼノン世界のヒサメは玄関のポストから一枚の手紙を持って来ながらカゲチヨを呼び掛け、当の本人はナイクラをしながら言う。
「アザエルから? あいつから手紙なんて珍しいな」
カゲチヨはそう言いながら操作を止め、アザエルからの手紙を開けて確認する。
『拝啓、カゲヒサ殿。この前の騒動の疲れを癒すために温泉旅行を行います。これはブラック達にも送っているので、もし参加するなら手紙の地図に書かれている場所に向かってください。アザエルより』
カゲチヨは手紙を見終えてヒサメに言う。
「温泉旅行か……ヒサ、温泉旅行の誘いだったから行こうぜ」
「え? でもソガト旅館って聞いた事無い旅館名だよ? 大丈夫かな?」
「大丈夫だろ? 如何やらイザナ達もこの旅行に行くらしいし」
「そっか、それなら大丈夫そうだね」
カゲチヨの言葉にヒサメは頷いて、温泉旅行に向けて準備をする。
しかし、二人は知らなかった。まさかあんなにドタバタになる事に。
温泉旅行当日、二人は地図に書かれた場所に向かった。
だが――。
「ネェ、本当にココなの?」
「アァ、確かにココのはずなんだけどなぁ」
バス停が無いどころか、なにも置かれていない平地にヒサメはカゲチヨに質問するが、カゲチヨも一体どうなっているか分からずにいる。
すると土管からキイ子が現れる。
「あ、ようやく来たのね!」
「何で土管から出てきてんだよ!」
「うるさいわね、サックと行くわよ!」
「「ギャァァァ!?」」
二人はキイ子によって投げ飛ばされ、ソガト旅館の前に落ちた。
「うぉ!? いきなりなんだ?」
「ッテ、カゲチヨとヒサメ大丈夫か?!」
「何で犬●家みたいになっているの?」
イザナは首を傾げながら振り向き、ザギリは今のカゲヒサに驚き、アリスはどうしてこうなったか質問する。
藤丸はカゲチヨを、マシュはヒサメの足を掴んで引っこ抜く。
「だ、大丈夫?」
「生きてますか!?」
「「な、何とか……」」
藤丸とマシュの質問に二人は答え、土埃を払う。
その時にアザエル出てきて言う。
「お前等、サクッとチェックインしたら観光するぞ」
「はーい。ほら、行こうぜ」
「アア……」
「そうだね……」
イザナの言葉に二人は頷き、チェックインを終えて観光する。
「わぁ、景色が綺麗……」
「それにここの飯うめぇな!」
「中々悪くないな」
「うん、そうだね」
「おい、近くで動物の餌を当たるイベントがあるぞ」
「へぇ、そこにしようよ」
「これが○×塔か。中々荘厳だな」
「コレ……美味しい」
「先輩、あれは一体何ですか?」
「少し行ってみようよ」
皆が楽しんでいる中、アザエルは遠目で喜んでいた。
「ヴァンヘルの戦いで着かれたと思って考えたが、やってよかったな」
「あぁ、そうだな」
アザエルの言葉にニキチッチは頷く。
その後は旅館の料理や温泉を堪能したのであった。