if呪術 ネット意見取り入れ小説バージョン   作:パワーボム

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ジャンプを読んだので予定変更。

より血脈が大切になるよるようにストーリーを追加します。

・星漿体について
・六眼について
・死滅回遊について
・呪術の血脈について

今後も砕きながら追加し、最新話に合わせる形で違和感が無いように進めます。


藤堂襲来〜死滅回遊独自設定

東堂の立ち直りは早かった。と言うのも、脹相の一言がきっかけで……。

 

「女の趣味? 考えたことは無かったが。フッ、敢えて上げれば……高身長、安産型だろうな」

 

刹那で魂を通わせた東堂と脹相の二人は、晴れて義兄弟となったのだ。

 

(いや意味わかんねぇよこれ……)

 

脹相は嬉々として東堂の分のご飯をよそい、東堂は東堂でぺこぺこと妙に礼儀正しくなる。

 

「虎杖。俺が来たのは脹さんにお呼ばれになるためでは無い」

 

「知ってるけど」

 

「だが巡り合わせだ。さ、遠慮なくお上がり……葵くん。ピーマンもあるよ」

 

箸でピーマンを摘み、東堂はニコニコと頬張る。

 

(だから何だよこれ!)

 

「GOODニュースが2つ。BADニュースが1つ……今日はそれを知らせに来た」

 

「じゃあ良い方から。交互で」

 

「1つ目はオレが来たことだ」

 

「あそ。次」

 

「辛辣だぞ! 悠仁ッ! 葵くんに失礼じゃないか!」

 

(脹相って…こんなキャラだったのか?)

 

「悪いニュースは、脹さんにも関係するものだ」

 

と言って東堂は上着を着ていないから、ズボンのポケットから1枚の写真を机に置いた。

 

「これ…親子写真……っ」

 

父親らしい男性と、ベッドで赤子を抱く女性。

 

虎杖は目を開き、脹相は俯いた。

 

女性の頭には縫い目がしっかりと写り、裏を見た虎杖は息を吐いた。

 

『虎杖仁、香織、悠仁の誕生を祝して』

マジックで書かれた文字は、何度読み返しても変わらなかった。

 

「そうか、脹相はほんとにオレの兄貴だったんだな」

 

やっと開いた口で、虎杖は言った。

 

「上層部の内一人が虎杖夫妻の出産に立ち会ったのだと自白した。この写真はその時に1枚だけ撮られたものらしい」

 

東堂は早々に写真を取り上げ、ポケットに仕舞った。

 

「虎杖仁は行方不明との事だったが、数年前に病死している。少なくとも、その件に羂索は関わってはいない。妻を2度失った心労から……だそうだ。確認は取れている」

 

「悪い。東堂、嫌な役回りをさせた。脹相も……あの2人は、オレの……」

 

「悠仁! それ以上は何も言うなっ!」

 

脹相は拳を握って虎杖を静止した。

 

「兄である俺の弱さが招いた事だ」

 

「これも1つの因果だ。このまま知らせなくても良かったが、オレが理事長と五条悟に進言した。虎杖悠仁はそれほど弱くない、とな」

 

「…サンキュー。東堂。いいとこあるよな」

 

「親友だ。気を使うな」

 

気は晴れなくとも、受け止める事が出来た。虎杖にとってはそれが確かな事でもあった。

 

「悠仁……俺にしてやれる事は何も無い。だが“俺達”が弟にしてられる事はまだある」

 

「脹相?」

 

「俺は命尽きるまで、呪いに抗うつもりだ。この肉体の元の持ち主に恥じないように……だが、産まれることの無かった弟が俺には居る。受胎九相図、四番から九番…それは今も保管されているハズだ」

 

「確かにそれらは高専で保管しているが」

 

「弟たちには命は宿らなかった。が、肉体に術式は刻まれている。弟に悠仁を護らせてくれ。それが兄として、俺に出来るせめてもの償いであり“弟達”みなの願いだ」

 

脹相は深く頭を下げた。

 

「……オレが言うべきでは無いが、今の虎杖では宿儺との闘い。戦力になれるかは疑問が残るのは間違い無いだろう」

 

東堂は慎重に言葉を選んでくれていた。

 

(宿儺を祓う。その為に必要なことは、どんな罪でもオレは背負う)

 

「判った。アイツを祓うためなら、何だろうと喰ってやるよ」

 

虎杖の言葉に、脹相と東堂は暫し黙した。

 

「最後。GOODニュースが残っていたな」

 

東堂は背中から一冊のノートを取り出した。

 

「これは?」

 

「オレの師である九十九由基が生前に書き記したノート……その1冊だ」

 

「! あの人かーー」

 

「無論、ノートの量は膨大だ。だから要点をまとめて話そう。全ての始まりは千年前、天元が行った最初の死滅回遊にある」

 

「死滅回遊?! あれ2回目だったのかっ!」

 

「その通りだ。初めに行われた場所こそ、天元の居た薨星宮。そこで儀式が行われたと九十九は睨んでいたようだ」

 

「……それがGOODニュースなのか? あまり良い様には聞こえないが……」

 

脹相は言った。

 

「まあ聞け。1度目の死滅回遊は“現在も終了せず”継続している。この意味がわかるか?」

 

「そうか、それで日本にだけ呪術師が多いのか」

 

「その通りだ。最初の死滅回遊の際、天元は日本人全てを泳者として登録することで、今回と同じ様に儀式を形骸化させた。そして何らかの理由で同化を拒否し、羂索と意思を異にしたのだろう。そこから解るのは、現時点でも天元の目的は“同化ではない”これがハッキリとした事がGOODニュースだ」

 

「……同化が目的じゃないなら、なんでそもそも始めたんだよ。つか、何が目的だったんだよ最初の死滅回遊って」

 

「それは……」

 

「それは?」

 

「分からん!」

 

東堂は図々しく言った。

 

「いや! 分かんないのかよ!」

 

「分からんものは分からん! だがもう一つ明らかになった事がある。星漿体についてだ」

 

「なにそれ?」

 

「天元と同化する特別な人間だ」

 

「そーいや言ってたかも……そんな話」

 

「星漿体は天元の子孫に発現する体質、呪力形質を持つ者だ。そして対となる六眼も、天元の子孫に当たる人物に発現する」

 

「なら五条悟も、天元の血を引いている…と?」

 

脹相は言った。

 

「その通りだ。九十九の調べでは、直系である五条家には六眼が発現しやすく、傍系である者が星漿体としての素質を持ち産まれることが多いらしい。もっともどれほど血が別れているかは、今は誰もわからないだろうがな」

 

「血の繋がりは呪術的な意味を深く持つ……という訳か」

 

脹相も虎杖にソレを感じとったからこそ、弟と解る事がてきた。

 

「羂索の計画を阻止した六眼の発現も、当時の六眼の死が引き金となり起きたことだとするなら、呪力を持たない者が狂わせた理由もハッキリとする。呪術的な繋がり……日本人全てが参加しているハズの“死滅回遊”に参加していないからだ。今の禪院真希がそうであるように」

 

「難しいけどよ。今はあんまり関係無い話じゃないのか? 五条先生の家系図が分かったって、死滅回遊を終わらせられるわけじゃないんだから」

 

「まあ悠仁の言う通りだな」

 

虎杖と脹相が話を打ち切ると、気がつけば眼の前の皿から野菜炒めは全て無くなっていた。

 

「御馳走になりました!」

 

「おい! オレ殆ど食べてねぇぞ!」

 

「じゃあ、伝えることは伝えたぞ虎杖! 脹さんもご馳走様でした!」

 

「ふざけんな!」

 

「許せ悠仁、また作ってやる」

 

バタンとドアを閉めて、すぐまたバタンと開いた。

 

「良い忘れていたが、明日、死滅回遊の合同葬儀を行うそうだ。五条悟が虎杖に“だけ”言い忘れていたらしいので、伝えておくぞ! じゃあなブラザー!」

 

東堂はドアを閉めて、帰っていた。

 

「ったく。何なんだよあれ」

 

「ふっ。いい友達だな。葵くんは」

 

「言いたいことは分かるけどさ。つか、やっぱり兄ちゃんなんだな脹相って」

 

「当たり前だ」

 

「ごめんけど、また作ってくれる?」

 

「任せておけ。悠仁」

 

脹相はエプロンを付け直すと、キッチンに向かった。

 

 

 





イノタクは良かった。
後は唐突というか……悪くないです。単発回として見たら格好いいと思いました。
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