if呪術 ネット意見取り入れ小説バージョン   作:パワーボム

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激化する虎杖と宿儺のフーガ対決その②



虎杖VS宿儺〜■開対決②

宿儺は飛天と、もう1つの呪具を右手に持つ。

 

「オレの生得術式、御厨子は厨房の術式……与えれた解と捌の刃が調理するべき“食材(術式)”はオレが喰らう事で御厨子に安置され、必要に応じオレはそれを柩(アーク)から取り出せる」

 

(術式の開示……本気だな)

 

虎杖は竈開の自傷ダメージの回復を優先させながら、宿儺の言葉に耳を傾ける。

 

「一度取り出した術式は二、三度の使用で調理を終え、柩からは失われる。調理を終えるか、破棄するまで次の術式は柩より取り出せない。が、他者の術式と云う都合上、領域展開後も発動は可能とではある。まあ、掌印を結べぬ今は大した影響もないがな」

 

宿儺が柩開で取り出した構築術式は、三度の仕様で調理を終えた。

 

竈開に燃焼された酸素の構築。そして千年前に宿儺が愛用していた2つの特級呪具、飛天、武神解のレプリカの構築。

 

「貴様を噛み潰す。虎杖悠仁」

 

宿儺は飛天を振るい、巻き起こさた竜巻が新宿の区画の瓦礫を舞い上げれる。

 

「武神解」

 

千年前、宿儺に敗北した呪術師が命の対価として差し出した特級呪具。

 

その能力は、その呪術師の術式と同じ効果を持つ。

 

大気を破る雷が、竜巻から逃れた虎杖に直撃する。

 

「がっーー」

 

「柩開……霊水呪術」

 

宿儺は虎杖から距離を取り、飛天を掲げる。

柩より取り出された巨大な水玉。

 

(やべぇーー)

 

痺れが残る体を、赤燐躍動で動かす。

 

「霊水呪術極ノ番、清々流転」

 

降り注ぐ濁流がビルを数棟押し流す。

 

黒閃を狙って出せると言っても、呪術廻戦の特性上、接近戦でなければ真価を発揮できない。

 

身を隠す場所を無くた上で、赤血操術の技を防ぎつつ遠距離からの攻撃により虎杖を完封する。

 

2つの呪具、そして柩開。

 

一切の容赦も遊びも今の宿儺は持ち合わせていない。

 

呪いの王の純粋な殺意に、虎杖は自身の手札を思考する。

 

(捌、黒閃、百斂……閃血、超新星)

 

どれも近づけなければ宿儺にまともにダメージを与えることは出来ない。

 

(宿儺の持つ柩には、五条先生に有効な術式は無い)

 

ソレが確定した時点で、虎杖は切り札を切る決意を決める。

 

宿儺はビルを薙ぎ払うように稲妻と防風、濁流に街を呑み込ませる。

 

宿儺の前に虎杖は躍り出る。

 

両手を構え、閃血を放つ体制を取る。

宿儺は飛天で水を巻き上げる。

 

一瞬、虎杖は宿儺の視界から消えると同時に、パンと手を打ち鳴らした。

 

「ッーー」

 

それと同時に虎杖は幕に身を隠す。

 

憂憂から渡された一度だけの切り札。ワープの為のマーキングは、初撃の際に宿儺に与えていた。

 

手を叩いたのは、東堂を連想させ、宿儺に思考の制限をかけるためだ。

 

(使う。使えるものは全部ーー)

 

宿儺の側に転移した虎杖は、布を剥ぎ取ると同時に、足に呪力を乗せ、握りしめた百斂を極限まで圧縮した上で開放し、その反動で脚を廻す。

 

音速を超えた脚は崩れながらも、宿儺の脇腹にめり込み、黒い火花を散らす。

 

黒閃ーー。

 

「ケヒッ……呪い合いに持ち込めると勇んだな、虎杖悠仁ーー」

 

宿儺は血を吐きながら、虎杖の脚を左腕でロックする。

 

「柩開、氷凝呪法」

 

そして即座に虎杖の脚と自分の身体を凍結させ、左腕で虎杖の脚を捉える。

 

飛天と武神解。

 

『龍鱗、反発、番の流星』

 

御厨子の斬撃。

 

三方の同時攻撃。

 

虎杖は反転を使えない。細胞が壊死すれば、再構築による再生時間は長くなる。

 

呪術廻戦の特性を見抜いた上で、宿儺は遠距離攻撃で仕留められれば良しとし。

近距離に持ち込んだ上でも確殺する二段構えの術で虎杖を待ち構えていた。

 

呪い殺す殺意と、ソレを祓う殺意。

 

宿儺と虎杖。

 

相殺して廻る感情戦。

 

黒閃による火花が、さらなる飛躍を虎杖悠仁に齎す。

 

凍った脚を、切り取り線が切り落とし、飛天の鉾を回避する。

大動脈から飛び出る血。失血死を新たに“覚醒した反転術式”で補いながら、赤血操術で血中の鉄分を表面へと導く。

 

武神解の電撃を鉄分と増幅した体内電流に飛来させ、掌に誘導する。

 

「雷開(カミノ=フーガ)」

 

解によって腕が切り落とされる刹那に、虎杖は雷の矢を放つ。

倍加させ、撃ち返された雷撃が武神解を破壊する。

 

「柩開、芻霊呪法」

 

宿儺は切り落ちた虎杖の腕を腕を掴むと同時に、左腕を打ち付ける。

 

痛みに虎杖悠仁は止まらない。だが、魂を知覚する者が撃ち込んだ共鳴りによって与えられる肉体と魂の激痛は、虎杖の感覚を鈍らせるには十分だった。

 

宿儺は虎杖の腕を喰らう。

 

反転と再構築による腕の再生の遅れにーー。

 

「……柩開、呪術“廻戦”」

 

虎杖の術式を即座に調理した宿儺の拳が黒い呪力を帯びる。

飛天の突風による加速と共に、虎杖の前が黒く燿。

 

ーーーーーーーーーーー黒閃ーーーー!!!!!

 

全身の細胞が歪む。それほどの衝撃が虎杖を襲う。

 

(耐えろ! 耐えろーー!! 耐えろッー!!!)

 

無数のビルを貫いて尚も衰えない勢いに、虎杖の意識は白む。

 

それでもなお自身に言い聞かせる。

 

(オレが祓う。コイツだけはーー)

 

指も動かない。

これが痛みなのかさえ解らない。

 

「赤燐躍動……っ」

 

それでも虎杖は立ち上がった。

 

『龍鱗、反発』

 

「番の流星」

 

宿儺の呪詩と斬撃が、虎杖に向かって振り下ろされた。

 

 

 

 

 





相手の術式を使用できる(回数制限あり)が有るので宿儺は術式マニアだったという妄想。

今の所、構築、飛天、武神解、霊水(オリジナル)、氷凝、共鳴り、廻戦……7つ使用しているのですが、

指の数20本なので、それぐらいの数の術式を使えばラスボス感が出せそうかな?と思っています。
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