if呪術 ネット意見取り入れ小説バージョン   作:パワーボム

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最終戦はこの組み合わせでないとという気持ちです。




虎杖VS宿儺〜虎杖&伏黒VS宿儺

何も無い白い空間に伏黒は沈む。

生得領域、心の奥底に。

 

(……もう。いいんだ)

 

「とか下だんないこと考えて、何時まで寝てんだ……よっ!」

 

伏黒を蹴り飛ばしたのは五条悟だった。

 

「なんで……」

 

「あ? 理由なんてどーでもいいでしょ」

 

五条は伏黒を引っ叩いた。

 

「もういいとかさ。心の中でも口に出すなよ。口先だけのクズは助ける価値無いって言ったは恵だろ?」

 

五条の言葉に、伏黒はうずくまる。

 

「……俺が殺した……津美紀も、アンタも」

 

「だから逃げるわけ? 他人を言い訳にすんじゃねぇよ」

 

五条は伏黒を再び蹴り飛ばした。

 

「じゃあ、どうすればいいんだよ! 俺は……俺にはもう……」

 

「悠仁はオレに言ったよ。恵を助けて欲しいって」

 

五条は伏黒に目線を合わせる。

 

「悠仁の時とは状況が違う。宿儺は力を取り戻したし、オレも恵を助けられると断言は出来なかった」

 

伏黒は五条から目を背けた。

 

「オレが勝てなかった宿儺に、悠仁は戦いを挑んでいる。たった独りで、言い訳もせず、逃げださずにね」

 

「俺は…虎杖とは違う……口先だけのクズは……俺だったんだ。 だから…もう……」

 

「顔上げろ」

 

五条は伏黒の横顔を引っ叩いた。

 

「知らねぇよテメェの話は。助けてくれって言ったのは悠仁だ。死なせたくないって言ったのが恵だろ」

 

「ーーッ」

 

「この先、どう生きてもお前の自由だし、無理強いもしない。けど、恵の人生に折り合いを付けられるのはテメェだけなんだ。他の誰かに変わって貰うことなんて出来ない」

 

五条はもう一度、伏黒をビンタした。

 

「今を後悔する事も無駄じゃない。オレもそうだった……後悔したから、みんなに会えたし、お前を助けることが出来た。だから今は後悔していない。そう強がれるだけオレには時間があった」

 

伏黒は拳を握る。

 

「悠仁にはもう時間が無い。進むか残るかは恵が決めろ……前を向くために必要な“眼”はココに置いて行く」

 

五条の黒い瞳を伏黒は見た。

 

そうして立ち上がった五条は、伏黒を置いて歩き出す。

 

 

「お前の父親はオレが殺した。糞みたいな奴だったけど、最期はお前の事を想っていたよ。だから恵って名前をお前に付けたんだ」

 

「待ってくれ、先生ッーー」

 

伏黒の伸ばした手は五条には届かない。

 

「そうそう、ひとつ言い忘れてた」

 

五条は最後に一度だけ振り向いた。

 

「運命の歯車が変わった理由だけど、星漿体が伏黒甚爾に殺されたからじゃ無い。星漿体が“呪力の理を外れた存在”を愛したからだ」

 

「先生ッ……有り難うございました」

 

五条は照れたように頭を掻いた。

 

伏黒は起き上がる。

 

もう眼は背けない。

 

天元に連なる者に宿り、特異体質として発現し、運命を繋ぐ星漿体と六眼。

 

天内、九十九、そして誰にも知られること無くその素質を持っていた母から引き継いだ運命が、伏黒の眼に宿る。

 

「玉犬」

 

六眼の映す空色の瞳が、伏黒の影を動かした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「!」

 

「!」

 

虎杖悠仁に向けて、宿儺の斬撃を玉犬が遮る。

 

戦煙から現れた伏黒は手を構え、

 

「悪かった虎杖……だが」

 

すぅと息を吸った。

 

「多分……もう大丈夫だ!!」

 

「多分、もう大丈夫なんだな!!」

 

『龍鱗、反発、番の流星』

 

宿儺の斬撃を再び犬の影が遮る。

 

「亡霊は一度殺した位では身に沁みぬ様だな」

 

宿儺は崩れかけたビルの上から、虎杖と伏黒を見下ろした。

 

「また俺の前に立つか…六眼」

 

五条から引き継いだ伏黒の六眼が輝いた。

 

「俺がここに立つのは、けじめを付けるためだ」

 

「勝手に見上げるな」

 

虎杖が動くと同時に、宿儺は飛天を振り回した。

 

「構うなッ! 突っ込め!」

 

玉犬が嵐の中で虎杖を包む。

 

(やっと掴んだ。“影法術”の本当の能力ーー)

 

十種影法術、禪院家相伝の術式は、十の式神を操る術ではない。

『術者の持つ“呪力特性”と“呪力性質”から影を媒体として呪力の世界を塗りつぶす』それが影法術の真の能力。

 

色にグラデーションがある様に、変化する影の性質を見極める“六眼”を持たなかった事。その縛りが、呪力の変化を十体の式神と、調伏という儀式を必要としたのだ。

 

(魔虚羅は調伏出来なくて当たり前だ)

 

日に照らされた影が、最も高い位置にあるとき、自分自身の身の丈を超えるように、呪力特性そのものである式神に対抗する術を術者は持ち得ない。

 

津美紀の式神が違った事も、呪力特性の違いから生じたバグ。本来の性質は、構築術式に寄っていたのだろうと、今の伏黒には見ることが出来る。

 

六眼の呪力操作により、即座に嵐に適応した玉犬から、虎杖は飛び出した。

 

「呪術…廻戦」

 

虎杖の腕が影と呪力に黒く染まる。

 

宿儺の防御は間に合わない。

虎杖の拳は、宿儺の頬を捉え、黒閃が空間を切り裂いた。

 

「チッーー」

 

そして僅かな隙を掻い潜り、飛天を玉犬が噛み砕く。

五条との戦闘で、影法術は既に飛天に適応している。

 

「何時の時代も厄介な物だな……呪術師と云う者は」

 

宿儺は瓦礫から立ち上がり、呪力を全身から呪力を迸られせる。

 

「やるぞ……虎杖」

 

「押忍」

 

最強の呪術師を前にして、伏黒は掌印を構え、虎杖は拳を構えた。

 

 

 





宿儺との最終決戦は、やっぱり虎杖と伏黒、五条の3人でケジメをつける闘いになるのが一番かな?という所で、このようなストーリーに。
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