if呪術 ネット意見取り入れ小説バージョン   作:パワーボム

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生きる気力を失ったまま、放浪を続ける呪詛師集団Q。

辿り着いた場所が、彼に希望を教える。

ついに発動する死滅回遊。

天元同化を防ぐため、最後の決戦を挑む高専。

空を裂く五条。
焼け野原を疾走する虎+伏。

次回、シン・呪詛師集団Q:l。

さーて最後まで、サービスサービス!



【オリ主注意】釘崎Afte⑤呪詛師集団Q:l

【Qソーセージ・ハム】

その名前を持つ複数のアカウントから、世界各国の主要動画サイトに向けて、無数の動画のアップロードが行われた。

著作権フリー素材と、自動音声による動画内容は、以下の通りである。

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ずん「知ってはいけなない事を知ってしまったのだ……」

 

めた「あら、ずん。どうしたの顔がずんだ餅の緑になっているわよ」

 

ずん「めた。聞いてほしいのだ。実は……ぐすん。実は世界中で沢山の人が亡くなった、ファントム・パレードは人為的に起こされたものだったのだ」

 

めた「な、なんですって」

 

ずん「全ては日本呪術界の陰謀だったのだ。天元様という存在を、めたは知っているのだ?」

 

めた「て、天元様? 聞いたこと無いわね。でも“様”がつくくらいだから偉い人なんでしょう?」

 

ずん「そうなのだ。天元様は結界を張って世界を護っていたのだ。だけど、ソレが気に入らない人間たちが居たのだ」

 

めた「気に入らない人たち? そ、それはいったい」

 

ずん「五条↑悟↓と夏↑油傑↓。御三家と呼ばれる呪詛師に支配させていた日本の呪術界は約500年に1度、天元様の結界が弱まる時を狙って邪悪な存在を同化させた」

 

めた「邪悪な存在?」

 

ずん「セイ↑ショウタイ↓と呼ばれる呪詛師なのだ。セイ↑ショウタイ↓を無理やり同化させられた天元様は存在を歪められ呪霊になってしまったのだ。それを裏で操って世界を滅亡させようとしたのが夏↑油傑↓なのだ」

 

めた「ごくん。なんだか途轍もない話になってきたわね」

 

ずん「それだけではないのだ。夏↑油傑↓は死滅回遊という恐ろしい儀式で呪いの王と呼ばれていた両面宿儺を復活させ、さらに五条↑悟↓と御三家はその力を使って全ての人間が呪力を持つ混沌とした世界を生み出したのだ」

 

めた「そんな…それじゃあ五条↑悟↓と夏↑油傑↓なんていう二人の呪詛師の為に世界中の人間が呪霊や呪術に怯える事になってしまったってことなの。とてつもなく恐ろしい話だわ」

 

ずん「この二人の最終的な目的はまだ解らない部分も多いのだ。だけど世界中の人にコレだけは知っていて欲しいのだ」

 

めた「ずん……」

 

ずん「悪と欺瞞に満ちた者たちによって歪められた世界は必ず正義の光が取り戻すのだ。呪術界を救うべくQ:l(シン・キュー)は最後まで戦う。犠牲になった人たちの魂とこれから生きる全ての命のためにQ:lは日本呪術界に宣戦を布告するのだ!」

 

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(車の芳香剤また変えてる……はぁ)

 

西宮は無駄にフローラルな香りに顔を濁らせた。

 

『福岡市、及び名古屋市の犯行は猪野、宇佐美がそれぞれ制圧を終えました』

 

「了解です。こっちもそろそろ到着しますので……聞いての通り。後は私達だけだって」

 

西宮はスマホを閉まって、運転席の東堂に言った。

 

かつて呪術界の転覆を目論んでいた呪詛師集団『Q』。

五条悟と夏油傑によって最大戦力を喪った後、首領である『エッセン』こと、本名…生田目久(なまだめひさし)は南米に逃亡。

 

それが今になって例の動画をアップロードし、宣言通り日米安全保障条約の改定に合わせてテロを計画した。

 

「……腑に落ちんな」

 

東堂は言いながら、しっかりと30m前でウインカーを出し、白のレヴォーグのハンドルを切り、信号を左折する。

 

スバル車はその手さばきに応え、横浜市の雑居ビル街を颯爽と走る。

 

「Q:lのこと? 八つ当たりでしょ。組織自体は、昔五条さんたちに壊滅させられたって話だし。活動資金は、呪術師なら隠れて集める時間は十分あったはずだし……」

 

「そこだ。呪詛師集団『Q』が今動く理由は無い。資金も潤沢になり、ファントム・パレード以降は“呪術師”と言うだけで生きるのに苦労は無い。だが釈然とせん。何か別の理由が有る気がする」

 

「別の?」

 

「呪霊操術。夏油傑と同じ術式がリポップした」

 

「そんなわけ無いでしょ? だって箭島勝のことは、私達も……最近まで……」

 

「知らなかった。だから動かなった。そう考えれば自然だろう」

 

「待って。それなら……Q:lは、外国に協力してるってこと? 戦力を分散させるために私達(公安)を囮にして」

 

「いや! そうか……リメンバー・パールハーバー。そう考えれば納得がいく!」

 

東堂は車を雑居ビルの横に停めてウインカーを付ける。

 

「純粋に単純な、青春の復讐」

 

「……そこまで暇になれる?」

 

「暇がなければ思想犯など出来んだろう」

 

(……確かに)

 

その言葉に西宮は納得するより他になかった。

東堂は車を降りて、西宮もそれに続く。

 

「気がついた所で今から俺たちに出来ることは何も無い。釘崎と繁縷に託すより他ないだろう」

 

「全く間抜けな話ね、呪術界も特級術師も、こんな詰まらない事に振り回されるなんてーー真面目に」

 

西宮は銃の安全装置を外し、箒を遠隔で空にに浮かす。

 

「ヨコタケビル5階。最近になって生田目名義の物資が移動された最後の場所だ」

 

警戒しながら階段を上がり、5階。

 

すう……。

 

ドアを蹴り開け、銃を向ける。

 

「警察よ! 手を挙げなさいっ!」

 

コンクリートが剥き出しの一室に、赤い絨毯と椅子とテーブル。ワインとグラス、そしてスマートフォンが置いてある。

 

白いコートに身を包んだ男はゆっくりと振り返る。

 

「生田目久だな。国内における呪術テロの予備、陰謀だ。呪術規定、第四十五項に則り“縛り”を結ばない限り実力による排除を執行する」

 

「ふふふ。そうかね。かまわないよ……私の目的は既に達したのだ」

 

生田目は笑う。

 

「呪霊操術ぅ……その排除を以て、私の積年の恨みは晴れる。私の意思を継ぐ者に“最強の呪術師”によってねぇ……勝利の美酒だぁ。私の夢を叶える」

 

ワイングラスに手をばした生田目に、西宮は引き金を絞り。

 

『そりゃ残念だ。義父(オヤジ)。わりぃが呪霊操術は支那に売るわ』

 

テーブルに置かれたスマホからの声に、生田目は目を見開く。

 

「な、なにをーー」

 

刹那、ワインが割れ、中から異形の巨蠅が現れる。

 

「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ッ゙!!!」

 

劈くような叫びを上げた蝿は小刻みに身体を揺らし、生田目に触れーー。

 

刹那。西宮を抱えて、東堂が手を鳴らす。

 

ドゴン!!

 

爆風がヨコタケビルの5階を吹き飛ばした。

 

呪力を込めたストラップと入れ替わりで、箒に跨った西宮と東堂は、立ち込める煙を見下ろす。

 

「この術式……特級呪霊、漏瑚の炎溶呪式っ、まさか呪霊を養子にしたわけ!?」

 

「いや。そうとも言い切れん。ファンパレの影響で、呪霊と同じ術式を持つ術者が生まれることも想定される」

 

特級呪霊と同じ術式……確かにそれは最強と嘯くには余りある説得力だった。

 

「だが……ヱ?」

 

東堂の目線が、愛車に向けられて、止まる。

 

「焦げてるわね……」

 

「ぶ、兄弟(ブラザー)ぁあああ!!!」

 

東堂の叫びが、空高く木霊した。

 

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「あーあ。いいのオロチ。マジでオトウサンぶっ殺してぇ」

 

「いいのいいの。アレの資産は全部オレの名義にしてあるし。マジもう一儲けしたら後は誰がこんなくっだられねぇ島国に来るかってんだ」

 

生田目大蛇は欠伸をする。

茶髪に、サングラス。ハワイアンシャツに、半ズボン。

 

「んー! アタシぃ、今度はパリ行きたいなー」

 

大蛇の腕に、黒髪の女が縋り付く。

 

「おお! 連れってやるよ麻耶の行きてぇ場所にな。遊びきれねぇぐれぇ遊ばねぇとなぁ」

 

江藤麻耶に向かって大蛇は言った。

 

「何ったって俺は……最強だからなぁ。やりてぇほーだいよ」

 

煙草に火を点け、大蛇は下品な笑いを上げた。

 

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サイレンサーに消音された2発の弾丸が、リチャードにとどめを刺した。

 

「消去(デリート)。弱いね英国のゼロゼロナインも♪」

 

朴李子(パク・リネ)は銃を懐に仕舞う。

 

「さてと……動き出したのはボクだけじゃ無いみたいだね」

 

朝鮮最強の呪術師としての自覚が朴に呪力を漲らせる。

 

本国には戦闘を止められているが、この余興を前にして舌なめずりというのも芸が無い。

 

(相応の実力者が集まってるみたいだし……強者の相手は強者。勝ち残りと殺るのがいいかな?)

 

「乙骨憂太。出てくるなら喰っちまうのも面白いね」

 




呪詛師集団Q……わからない部分を想像するのも二次創作の1つだと言うことでスポットを当ててみました。

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