転生特典はガチャ番外編   作:ドラゴンネスト

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第1話

何時終わるとわからない永遠の日々、永遠の孤独。

ガチャと言う転生得点を与えられた俺は幾つもの世界を渡り、強欲な転生者によって壊れかけた世界を修正する旅路を今日も続ける。

 

「……次の世界、か」

 

地下室の中で顔を上げる。ガチャによって手に入れた物が置かれた場所。殆どハズレの使い捨ての道具だったので、旅の中で使って減ったり増えたりを繰り返している。

 

「今度はどんな世界なんだろうな」

 

人も出てくるらしいが、未だに誰かとは出会えて居ない。

 

ゆっくりと傍に置かれた一振りの剣、オージャカリバーを手にとって立ち上がる。

 

俺、『霧崎 明』の何時終わるとも分からない日々がまた始まる。

 

王の力、と言えば聞こえが良いが最初に手に入れたこの剣だけが旅の唯一の道連れだ。

永遠の旅路に囚われた哀れな囚人でしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今の俺がいるのは駒王町、この世界での高校生活を送りつつ、天使と悪魔と堕天使を中心とした物語の中の第三者として活動することになる。

 

具体的にはかなりヤバイ世界ではあるが、俺が置かれた立ち位置は然程悪くは無い。

 

「今回も、すでに壊れかけた物語を外側から世界が滅ぶ事だけを防ぐ事、だな」

 

この世界が人気すぎて転生者が多くなった結果、一つの並行世界に転生者が山の様に集まった。

結果、本来結婚する人たちが結ばれず、結ばれたとしても愛情のない冷めた関係になったり、等はまだマシな部類だろう。

 

「まあ、そんな訳でこの世界が滅びない様に立ち回れ、って事か」

 

取り敢えずは高校入学からは一年はこの世界の調査も兼ねて物語が始まるまで猶予が与えられる。

 

「まずは調査か」

 

どうせ向かわせるなら、その点も纏めて渡してくれれば良いのに、と思いながら彼はこの世界での活動を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一年後、この世界での調査が終わると共に幾つかの資料に目を通す。

 

「先ずは目立つ点は……」

 

グレイフィア・ルキフグスとセラフォルー・レヴィアタンの存在の有無。この二名を狙った転生者の一人が新旧魔王派の悪魔完での戦争時に両陣営から二人を誘拐する事に成功。

他の転生者に奪われない為に別の世界に逃走し二人の存在がこの世界ではここで行方不明となる。

 

それに連動し、ソーナ・シトリーは魔王の妹では無くなり、女性魔王であるレヴィアタンは不在となり、サーゼクス・ルシファーも別の女性との政略結婚でいまだに子供は産まれていない。

 

その結果、魔王の妹であるリアスとその眷属の補佐役となっているのが、この世界でのソーナ・シトリーの立ち位置だ。

 

「だが、悪魔側に生まれた転生者達はこの戦争で死亡。または天使、悪魔、堕天使の三勢力による戦争の際に全滅、か」

 

その辺はドライグとアルビオン様々である。この時点で世界が大きく壊れた結果、既に望む形から遠ざかりすぎた結果、他の転生者が今後この世界に現れることはない。

 

悪魔側で活動しようとして居た者達は此処で大半が脱落、若しくは物語に介入できる立場ではなくなった。

 

「面倒だな……」

 

資料を投げ捨てるとソファーに背中を預ける。幸いにも転生者の介入するタイミングとして、原作前とされる時間軸で転生者達は命か力を失い、世界は既に崩壊へと向かっている。

 

俺の行動理由は飽くまで世界に介入し、滅ばない方向に修正すれば良い。

 

 

極論を一つ挙げて仕舞えば、兵藤一誠とその仲間達であるグレモリー眷属が生き残れば良い。ある程度世界の修正が終われば、彼ら自身の、メタ的に言えば取り戻した主人公補正で世界も相応な形に矯正されていく。

それが歪であったとしても、この世界と言う巨大な木に『並行世界』と言う枝が一つ増えるだけだ。

 

「行くとするか、永遠の虚無の(囚人)の出番だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

これは永遠の孤独の旅路に疲れた少年が共に出会う仲間と共に旅路を歩く物語。

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