変なところがあれば報告してくれると嬉しいです。
依頼
ここはゲヘナ学園自治区………
の外にあるオフィスの中。
プルルルル…
ガチャ
アル「はい、どんなことでも解決します。便利屋68です。」
うちの社長が黒電話をとって答える。
今日もまたどこからか依頼が来ているようだ。
アル「…はい、了解しました。」
どうやら依頼を承諾したみたいだ。
ムツキ「おー、なんか依頼でもきたのアルちゃん?」
アル「アルちゃんじゃなくて社長よ、ムツキ室長。」
いつものようにムツキが社長をいじる。
カヨコ「それで、今回は何をすればいいの?」
アル「ふふふ…、それはね…
アビドスへの襲撃よ!!!」
少々物騒かもしれないが、ここキヴォトスでは珍しくもないこと。
誰しもが銃を持ち、平然と生活している。
だから銃撃戦が起きるのも日常茶飯事。
アル「手始めに…今アビドスへ襲撃を仕掛けているヘルメット団の壊滅よ。」
カヨコ「了解。」
ハルカ「わ、分かりました…!」
ムツキ「楽しくなりそうだね。」
こんな場所で俺は…
便利屋として生きていく。
アル「じゃあさっさと行くわよ。カヨコ、ムツキ、ハルカ、そして
ナツム。」
ナツム「おっけ。」
―――――――――――――――――――――――――――
俺は神津ナツム。
少し…いや、かなり周りとは違う高校生だ。
ただ、ここではあまり珍しくない。
…男であるという点を除けば。
キヴォトスでは女子高生が普通に重火器を携帯しているところだ。
転生してきた俺からしたら異常な光景だった。
けどしだいに受け入れた。
俺が所属している学校はゲヘナ学園だが、1年生の時はいろんなところに行ってみたりしていた。
まあ今は便利屋で落ち着いているが。
だから今のキヴォトスの2、3年生とは大体顔見知りである。
アル「とりあえず傭兵を雇ってアビドスへと襲撃を仕掛けましょうか。」
こいつはアル。
便利屋68の社長。
…まあ自称なんだけども。
俺の同級生で高校入ってから急な高校デビューを果たした。
外面は悪役なんだけども内面がポンコツなんだ。
ムツキ「久しぶりの襲撃の依頼だね。」
こっちはムツキ。
俺とアルと同じ同級生でかなりヤバい奴。
いつもはアルをいじっているが、戦闘の時は人が変わったかのように豹変する。
カヨコ「いつもと変わらないでしょ。」
この人はカヨコさん。
1学年上の先輩。
多分この中(便利屋68)で一番しっかりしている。
多分便利屋がいまの今まで廃部になっていないのはこの人のおかげ。
ハルカ「アル様のお役に立てるようにが、頑張ります…」
この子はハルカ。
便利屋の中で一番の年下。
アルに助けられてからはずっとアルのことを慕っている。
正直、ムツキと同等かそれ以上にヤバいことをしでかしたりする。
ナツム「あんまり風紀委員に睨まれるようなことはしないでくれよ?」
カヨコ「もうすでに睨まれているから何をしても無駄だよ。」
ムツキ「アルちゃんはすでにアウトローだもんね☆」
アル「アルちゃんじゃないって言ってるでしょムツキ室長。」
ナツム「その堅苦しい役職呼びはなんだよ。」
アル「会社として役職呼びは当り前よナツム部長。」
なぜか便利屋は部活というより会社を名乗っている。
アルが社長で俺が部長、カヨコが課長、ムツキが室長のハルカが平社員。
なんで俺が部長に抜擢されたかは知らん。
大方誰もやりたがらなかっただけだろう。
…とまあ、雑談している間に仕事場に着いた。
今日はアビドスの襲撃を担当しているヘルメット団の殲滅をする。
アル「さっさと終わらせるわよ。」
「「「「了解」」」」
ダダダダダンッ!!
「うわぁ!」
「ぐっ!?」
バタッ
ムツキ「あーあー、こっちは終わったよー」
カヨコ「こっちも制圧完了だ、ボス。」
ナツム「目標殲滅完了。」
アル「仕事が早くて助かるわ。」
アル「さて、クビを宣告しに行きましょうか。」
―――――――――――――――――――――――――――
ナツム「ふぅ…」
昨夜のヘルメット団を壊滅させてから数時間経ち、事務所に戻ってきた。
ナツム「じゃあ俺はこれで。」
ムツキ「えー、今日くらいは一緒にいようよー」
ナツム「そうはいってもね…」
この便利屋は圧倒的に金欠である。
原因は社長が手付金を受け取らないし、依頼料も受け取らないことが度々あるからだ。
だから依頼以外にも金を稼がなければならない。
ハルカもバイトとかしてるし。
アル「たまにはみんなで食事でも行きたいわね。」
ナツム「そんな金があればな。」
アル「うっ…!」
傭兵を雇うのに金を使いすぎて食事代が残ってないのはポンコツ以外に表せないだろう。
ナツム「じゃあ指名手配されてる奴をとっ捕まえて稼いでくるから。」
ムツキ「ひょー、頼もしいね。できれば守ってもらいたいくらい☆」
ナツム「お前は自分で守れるだろ。」
カヨコ「はいナツム、マスク。」
ナツム「ありがとうカヨコさん。」
俺が男であるのは俺と関わりがある人以外は知らない。
だから街中に出る時とかにマスクをつけたりしている。
さっきもマスクをつけて戦闘していた。
カヨコ「別にさんをつけて呼ばなくてもいいのに…」
ナツム「俺は後輩なんでね、ちゃんとそういう敬意は持っていますよ。」
カヨコ「むうぅ…」
ムツキ「ナツムってカヨコちゃんの気持ち考えたことないよねー」
ナツム「なんだその人が無神経みたいな言い方は。」
敬意を払うのは当然のことだろ。(鈍感)
ナツム「と・に・か・く、もう俺は行くからな。」
ムツキ「いってらっしゃーい。」
カヨコ「いってらっしゃい…」
ハルカ「が、頑張ってください…!」
アル「へましないことね。」
ナツム「それはお前だアル。」
アル「え?」
やべ、口に出てた。
アル「ちょっと!どういう意味よ!」
ナツム「じゃあそっちも頑張って~」
アル「待ちなさーい!」
走ってその場を後にした。