便利屋の部長   作:ピカ丸

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ナツムの過去編でーす。


便利屋に入る前
旅の一幕


 

次の引っ越し先への移動中、暇だったのかカヨコに話しかけられる。

 

 

カヨコ「そういえばナツムって便利屋に入る前から何かと風紀委員会に狙われていたよね?」

 

 

ナツム「ん?ああ、そうだな。」

 

 

ムツキ「あれ?もしかしてカヨコちゃん気になるの~?w」

 

 

なんで無関係のお前が反応するんだよ。

 

 

ナツム「煽るんじゃないムツキ。」

 

 

アル「私も気になってたわ。」

 

 

ハルカ「そ、その…私も…」

 

 

ナツム「別に面白くとも何ともないぞ?」

 

 

ムツキ「話したくないんでしょ~?w」

 

 

ちょっと鬱陶しいから黙っててくれないかな?

 

 

ナツム「まぁ雑談がてら話すとするよ。」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

俺がまだ一年の頃、俺はキヴォトス中を旅していた。

普通なら学校に通わないといけないのだが、ゲヘナに入ったおかげで授業にあまり出席していなくてもさほど問題がなかった。

 

 

ナツム「次はどこへ行こうか?」

 

 

地図を広げ、今まで行ってきた地域を見返したりする。

 

 

ナツム「かなりのところ訪れたな。」

 

 

行ったことのある場所にはマーカーで印をつけており、もう印をつけられそうなところはなさそうだった。

それほど旅に熱中していたことだろう。

 

 

ナツム「もう一周してみても悪くないかもな。」

 

 

ミレニアムは頭の良い人がたくさんいたからキヴォトスの中では一番技術が進んでいたな。

トリニティはお嬢様学校だからか品のいい人ばかりだった。

百鬼夜行は日本から転生してきたからかなつかしさを感じた。

アリウスは…

 

 

 

命の危険を感じだ。

 

 

ナツム「どこからまた行こうか?」※ただし一校を除く

 

 

ベンチに座りながらペンをくるくる回す。

刹那、爆発が。

 

ドォォォン!

 

 

「きゃぁぁぁ!!」

 

「美食研究会だ!逃げろ!」

 

 

ナツム「…ゲヘナで休憩しているのが間違いだったな。」

 

 

旅の荷物を手に取り、この場をさっさと離れようとする。

だが荷物がどこにも見当たらない。

 

 

ナツム「あれ?ここに置いておいたはずなのに…」

 

 

さっき真横を走り去っていった奴らに目を向ける。

あいつらはゲヘナでは誰もが知っている美食研究会。

うまい飯のためならなんでもする人たちだ(偏見)

 

 

ハルナ「今回も外れでしたわ。」

 

 

イズミ「次はどこに行く?」

 

 

アカリ「しばらくは自重しましょうか。」

 

 

手元をみると、俺のカバンを持っているではないか。

 

 

ナツム「…!早く追いかけないと!」

 

 

地図とペンを急いでしまい、美食研究会の後を追う。

あちらも風紀委員から逃げているからか、足が速い。

なんとか見失わないよう、頑張る。

数分間追いかけていると、人気のない路地に入っていくのを見た。

 

 

ナツム「待てっ!」

 

 

幸い、その路地は行き止まりで追いつくことができた。

 

 

ハルナ「どちら様でしょうか?」

 

 

アカリ「もしかして風紀委員会の方ですかね。」

 

 

イズミ「じゃあ戦うことになるの?」

 

 

あっちは俺が風紀委員会の者だと勘違いして銃を構えてくる。

 

 

ナツム「待て待て!俺はそのカバンを返してもらいたいだけなんだ!」

 

 

彼女らが手に持っているカバンに指を差す。

 

 

ハルナ「あら?いつのまにこのようなカバンを…」

 

 

イズミ「まさか間違って持ってきちゃっていた?」

 

 

アカリ「それは…申し訳ないことをしました。」

 

 

頭を下げられ、カバンを返してもらう。

中身を確認してみるが、何も盗られていないみたいだ。

 

 

ナツム「ふぅ、良かった…」

 

 

ハルナ「あなた様の格好から察するに…殿方でしょうか?」

 

 

イズミ「え!?男の子!?」

 

 

アカリ「あらあら…」

 

 

このキヴォトスで人間の男が珍しんだろうか、ジロジロと見られる。

…まぁ人間と言っていいのかまだ自分でもよくわからないが。

 

 

ナツム「そうだが…」

 

 

警戒をしながら距離を取ろうとすると…

 

 

ぎゅぅぅぅ…

 

 

腹の虫の音が聞こえた。

音が聞こえた先には、

 

 

イズミ「うう…おなかが空きました…」

 

 

アカリ「さきほどあんなに食べたのにですか?」

 

 

イズミ「あれだけじゃ足りないよ~」

 

 

ナツム「…良ければ、これでも食べます?」

 

 

少し見かねて、昼食用に作っておいたサンドイッチを取り出す。

 

 

イズミ「いいの!?」

 

 

目を輝かせ、食いつくように近づいてくる。

 

 

ナツム「まぁ、一人じゃ多いなって思っていたので…」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

イズミ「おいし~!」もぐもぐ

 

 

ハルナ「これは…!なんと言い表せばいいのか…!」

 

 

アカリ「おいしいですね。」

 

 

ちょっとオーバーリアクションしている人もいるけど、おいしいとのことだからよかった。

自分で作ったもの食べてもよく味が分からないんだよな。

人の評価って大事だな。

 

 

ナツム「ごちそうさま。」

 

 

ハルナ「お粗末様ですわ。」

 

 

イズミ「ねぇねぇ、もっとない?」

 

 

ハルナ「はしたないですわよイズミ。」

 

 

ナツム「生憎と、あなたが食べたそれが最後の一個ですよ。」

 

 

後片付けをしていると声を掛けられる。

 

 

ハルナ「お素敵な殿方。お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

 

 

ナツム「俺はナツム、キヴォトスを旅してんだ。あんたらは?」

 

 

ハルナ「私は黒舘ハルナと申します。美食研究会において部長を勤めさせてもらっています。以後お見知りおきを。」

 

 

イズミ「私、イズミっていうの!たくさん食べるのが好きなの!」

 

 

アカリ「私はアカリです。今後とも仲良くしていきましょうね。」

 

 

なにかの縁だろうと、ハルナの提案でモモトークを交換する。

 

 

 

…ゲヘナ随一のテロ集団と繋がっているって傍から見ればかなりヤバいやつなのでは?

間違った判断をしてしまったのではないかと少し後悔をし、交友関係を広げれたことに嬉しさを感じて別れを告げる。

 

 

ナツム「機会があればまたどこかで。」

 

 

ハルナ「ええ、またお会いしましょう。」

 

 

イズミ「バイバーイ!」

 

 

アカリ「またね。」

 

 

そうしてまた旅を続けようとしたら、ビルの上から何者かが飛び降りてきた。

華麗な着地を見せつけたそいつは、風紀委員の制服を着ているのが一目で分かる。

 

 

???「ようやく見つけた。」

 

 

ナツム「風紀委員会か?」

 

 

ハルナ「まさか見つかるとは…」

 

 

イズミ「どうするの?」

 

 

アカリ「満足な食事で満たされましたし、暴れる必要もないでしょう。ここは撤退しましょう。」

 

 

美食研究会の人たちは一目散に逃げだし、そこには風紀委員の人と俺だけが取り残された。

 

 

???「他のには逃げられたけど、あなただけは逃がさない。」

 

 

ナツム「いや俺あの人たちの仲間じゃ…

 

バァァン!

 

顔の横を銃弾が通り過ぎ、風切り音が聞こえる。

瞬間、理解した。

撃たれたのだと。

 

 

ナツム「…警告もなしか。」

 

 

???「今のが警告。」

 

 

ナツム「こんな物騒な警告が風紀委員会では推奨させているのか。」

 

 

???「テロリストにだけしかしないわ。」

 

 

ナツム「だから俺は仲間じゃないって。」

 

 

???「嘘。信じられない。」

 

 

顔の表情をピクリとも動かさず、狙いを定めてくる。

今度は当てる気だ。

 

 

ナツム「はぁ…戦うのあんまり好きじゃないんだよな。」

 

 

カバンの中のスモークを展開し、辺り一面を煙で充満させる。

このまま逃げてもまた追いかけてくるだろう。

ならばここで倒してしまった方が得策だ。

腰のホルスターから拳銃を取り出し、背後に回る。

 

 

ナツム「すまんな。」

 

 

引き金を引く。

 

バァン!

 

しかし、放たれた銃弾の先には目標がいなかった。

 

 

ナツム「いない!?」

 

 

どこに行ったのか見渡す。

真上から声が聞こえる。

 

 

???「戦闘中に油断してはいけない。」

 

 

ナツム「いつの間に!?」

 

 

上を見上げると銃口が目の前で突きつけられていた。

それによって俺は撃たれ…

 

 

 

るはずもなくとっさの判断で銃口を掴み横にずらす。

 

バァァン!

 

銃弾は当たらなかったが、衝撃と熱がモロに手に伝わる。

 

 

ナツム「あっつ!」

 

 

掴んでた銃口をぶん投げ、物陰に身を潜める。

掴んでいた方の手は痺れ、熱が籠ってる。

これで右手が一時的に使えなくなった。

 

 

ナツム「畜生っ!風紀委員に襲われるなんて運がついてないぜ!」

 

 

なんとかリロードをし、物陰から少しだけ身を乗り出して敵がどこにいるかを確認する。

また見当たらない。

となれば背後か。

 

バァン!

 

ノールックショットで後ろを撃つ。

手ごたえはない。

 

 

???「…どうして気が付けたの?」

 

 

弾痕はそいつの顔の真横で煙を上げていた。

もう少し左だったか。

 

 

ナツム「こっちもいろんなところに行ってるもんでね。あんた以上に強い奴にもあってんだよ。」

 

 

???「そう。」

 

 

戦いは始まってから少ししか経過していない。

 





まだエデン条約のストーリー見終わってないので少々お待ちくだしさい。
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