章の名前変えました。
ナツム「…」
???「…」
睨み合いが続く。
現実は一分も経っていないくらいなのに体感では十何分もの長さを感じている。
少しだけしか戦ってないが、こいつの強さがある程度は分かった。
まるで化け物だ。
さっきこいつ以上と戦ったことがあると言ったが、あんなのただのはったりだ。
ここまで強い奴は初めてだ。
ナツム「…もう一度聞くが、俺が美食研究会の仲間じゃないと信じてはくれないんだな?」
???「そうね。」
即答かよ…(絶望)
勝てるわけないだろ…
なんでゲヘナにこんな人いるんだよ。
俺の記憶が正しければ風紀委員にいなかったはずだが…
ナツム「勘弁してくれよ、こっちも急いでいるから見逃してくれないか?」
???「命乞いは聞かない。」
マジのガチで見逃す気はないんだな。
だったらもう一度スモークを展開するか?
いやでもさっきの反応的に効かないだろう。
いっそのこと真っ向勝負といくか?
ナツム「風紀委員会もついに改革をしたのか?」
???「答える必要はない。」
救いがねぇ…
頑張れば相打ちに持っていけそうではあるがその後に他の風紀委員に捕まる可能性もあるしな…
あちら側も痺れを切らしてか、こちらへと一歩一歩、確実に歩んでくる。
その眼は獲物を逃がさんとしている猛獣の目。
???「もういい、終わらせる。」
ナツム「上等じゃねぇか!野郎☆オブ☆クラッシャー!」
再び衝突する…
ことになると思ったけど。
アカリ「させません!」
背後を通って行く車から手が伸びてきて俺の首根っこを掴んだ。
ナツム「ぐぉ!?」
首が急に絞めつけられたことで意識が少しの間飛んだ。
―――――――――――――――――――――――――――
気がついたら車の荷物を積むところに寝かされていた。
ナツム「うぅぅ…何が起こったんだ…?」
痛む頭を押さえ、体を起こす。
イズミ「あっ!ようやく目覚めました?」
起き上がってすぐ目の前にイズミの顔が目と鼻の先にあった。
ナツム「うひゃぁ!?」
またビックリして気を失うかと思った。
アカリ「先ほどはすみませんでした…ですがあの場ではああするしかありませんでしたのでどうかお許しください…」
ナツム「えっと…どういうこと?」
起き上がってすぐでは何が起きていたのか理解するのは難しそうだ。
~少女説明中~
ナツム「そういうことかよ…」
ようやく状況が理解できてきたみたいだ。
それにしても今は車でどこに向かっているのだろうか。
それと誰が運転を?
フウカ「ようやく起きました?」
ナツム「お前が運転しんのか、フウカ。」
愛清フウカ
給食部所属で何度か食べに行ったことがあるけどそこら辺の店なんかよりもうまかった。
ナツム「にしてもなんでフウカが?」
フウカ「美食研究会の人たちに(無理やり)連れてこられた。」
ナツム「あっ、ふーん(理解)」
給食部って大変なんだな(他人事)
ナツム「なんか悪い気がするし、今度お礼しにいくよ。」
フウカ「じゃあまた一緒に…りょ、料理でも…///」(小声)
ハルナ「もう少しで到着しますわね。」
フウカ「눈_눈」
ナツム「そういや、今ってどこに向かっているんだ?」
アカリ「着けば分かりますよ♪」
なんかフウカが言おうとしてた気がするが、どこに行っている方を気にしすぎていた。
―――――――――――――――――――――――――――
???「逃がしてしまった…」
ゲヘナの問題児、美食研究会の部員と思わしき最重用人物を逃した。
実力では圧倒というわけではないが勝っていたのに逃走したはずの部員が救助しに来るとは予想外だった。
??「ヒナ行政官~!待ってくださーい!」
ヒナ「アコ遅い。」
遠くの方から必死にアコが走ってくる。
美食研究会に遭遇するまでは隣でパトロールしていたのにあまりに遅くておいてきてしまった。
アコ「はぁ…はぁ…ヒナ行政官が速すぎるんですよ…」
息を切らして膝に手をついている。
風紀委員会がこんなのだからゲヘナの治安がブラックマーケットを除いてキヴォトスで最悪なのだろう。
ヒナ「目標が逃走した。」
アコ「まさかまだ追いかける気ですか…?」
ヒナ「当り前よ。」
ヒナ「相手はただでさえ4人もいるのだからアコも手練れの子達を連れてきて。」
さっき対峙したものが4名ほどならこちらもそれ相応の準備をしなければ捕らえられない。
アコ「4人?美食研究会は3人のはずでは?」
ヒナ「二丁拳銃を扱う者とさっき戦った。美食研究会とも仲がよさげだったからその一員と判断した。」
アコ「あ~、もしかしてこんな顔でしたか?」
アコから差し出されたスマホを見ると、さっき戦った人の写真が載っている。
ヒナ「そうだけど…どうしてアコがこの写真を?」
アコ「彼、自由奔放な人なので多分たまたま美食研究会と関わってしまっただけだと思います。」
ヒナ「彼?男性なの?」
戦闘に集中していて気が付かなかった。
でもヘイローとかあったし、本当に男性なの?
アコ「はい。彼の名前は神津ナツム。キヴォトスでは珍しいヘイローを持った男の人で、そこら中を旅していることであまり学校に登校していないことで問題児たちとは別に風紀委員の方でも目をつけています。」
ヒナ「そうなのね…」
2年生になってから風紀委員に入ったから分からなかった。
アコ「ですので、ヒナ行政官が気にすることはありません。」
アコ「他の人が何とかして…
ヒナ「今度話し合いをできるかしら?」
少し神津ナツムという人物に興味がわいた。
勘違いでケガをさせてしまった謝罪も込めて話し合いの場を設けたい。
アコ「可能…かどうかは彼の返答しだいによることになりそうですけど、それでもいいのでしたら…」
ヒナ「そう、ありがとう。」
仕事もまだまだあるわけだし、パトロールを早く終わらせましょう。
―――――――――――――――――――――――――――
車に乗り込まされて数分、着いたのは給食部の食堂。
よくみたらフウカが運転していた車も給食部のだ。
給食部のフウカが運転しているわけだし、そりゃそうか。
ナツム「ありがとよ。」
車から降りる。
昼食の時間帯から時間がかなり経っていたからか、食堂には誰もいなさそうだった。
ナツム「繁盛しているか?」
フウカ「まぁ、ぼちぼち。」
前来たときは食堂も小さかったのにかなり大きくなった。
人気がある証拠だろう。
ハルナ「では私たちはここでおいとまさせてもらいます。」
イズミ「二人ともまたね~!」
アカリ「失礼しました。」
美食研究会の面々は嵐が去ったかのように静かに消えていった。
ナツム「まったく、大変な目にあったよ。」
フウカ「ナツムも苦労しているのね。」
ナツム「それで、フウカはこれからどうする?俺はいつも通りのらりくらりと旅すっけど。」
フウカ「給食部なんだから明日の仕込みの準備とかよ。そ、それでよければナツムも…///」
ピロンッ
ナツム「あっ、メール。」
フウカ「やっぱり一人じゃあ時間が掛かって大変だし、久しぶりにナツムの料理も食べてみたいし…///」ごにょごにょ…
ナツム「誰からだろ。」
モモトークを開き、送り主を確認する。
ナツム「うわ…」
送り主を確認して少し嫌な顔をする。
アコ『風紀委員会の行政官があなたとの面会を望んでいます。そちらの都合でよろしいので返事をください。』
送り主はアコ先輩。
風紀委員会に所属していて何度も話し合ったことがある。
俺が不登校とかなんとかで。
ナツム「先延ばしにするのもあれなんだし早めにしておこう。」
ちょうどこの後は大した用事もない。
ぱぱっと行ってささっと帰ろう。
うん、そうしよう。
フウカ「なんならナツムが給食部に入ってくれれば…///」
ナツム「普通に用事できたわ。じゃ、またなフウカ。」
風紀委員会の本部の方まで歩いていく。
あまりお金も使いたくないし。
フウカ「そしたら毎日ナツムと…ふふ///」
フウカ「だからナツム、給食部に…ってあれ?」
この章は一年前の話なのでキヴォトスの現一年生は出てきません。
ナツムとかフウカが一年の時なので。
キャラは少し砕けた感じにしてます。