便利屋の部長   作:ピカ丸

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うわ…行政官の体、痩せすぎ…?

 

イオリ『行政官に報告してくるからナツムは先に帰っていていいよ。』

 

 

パトロールの結果報告を行政官にしにイオリが風紀委員会のところに行ったから近くのカフェで軽食を取っている。

 

 

ナツム「朝食食べれなかったから近くに会ってちょうどよかったわ。」

 

 

注文したサンドイッチにかじりつき、外の景色を見つめる。

やはりゲヘナ、外は大惨事だ。

 

 

「何みてんだゴラァァ!!」

 

 

「あ!?そっちが見てんだろがい!!」

 

ドカァン!バァン!

 

「きゃーー!」

 

 

「お助け下さい!お助け下さい!」

 

 

うーん、こwれwはwひwどwいw

まぁ他人事なんで俺には関係ないですね。

 

 

ナツム「外の状況を背景に飲むコーヒーはうまぁぁぁい!」

 

 

ヒナ「今の状況は?」

 

 

ナツム「まずぅぅぅい!」

 

 

え待って、何でいるの?

今って風紀委員会の本部の方にいるんじゃないのかよ!?

 

 

ヒナ「仕事をさぼってブレイクタイムとはいい度胸ね。」

 

 

ナツム「いや、パトロール終わったからいいじゃん。」

 

 

ヒナ「パトロールだけがあなたの今日の仕事じゃないのよ?」

 

 

ナツム「は?」

 

 

いやなんでだよ(怒)

 

 

ヒナ「他の地域のパトロールもしてもらうし、緊急時の要請にも行ってもらうわ。」

 

 

ナツム「多くない?」

 

 

ヒナ「これからずっと続くわよ。」

 

 

地獄かよ。

そんだけ仕事あるとか死ぬって。

俺いつもそんなことしているわけじゃないんだからさ。

あんたらみたいに体力ないのよ。

 

 

ヒナ「まぁ、今回はいいわ。」

 

 

ナツム「はぁ…」

 

 

残っていたコーヒーを飲み干す。

もう少し休んでいたかったが、仕方がない。

昨日から気にはなっていたが、ヒナさんの顔を見てみる。

あまりまじまじと見たら失礼だからな。

しかし…目の下の隈や肌が荒れていたりとかなり疲れているのが見て取れる。

 

 

ナツム「…なぁヒナさん、あんた、食事はいつ取っているんだ?」

 

 

まさかと思い、聞いてみる。

ここまでやつれているから聞くまでもないかもしれないが。

 

 

ヒナ「食事?それなら暇なときにこれを…」

 

 

そう言って、ポケットから非常用携帯食を取り出す。

おやつとかでよく食べられてるような見た目のやつ。

 

 

ナツム「いや間食じゃなくてちゃんとした食事。」

 

 

ヒナ「?これだけど…」

 

 

え?それだけなの?

食料がない時に食べるような栄養補給職だぞ?

ずっとそれだけで栄養補ってんのかよ…(ドン引き)

 

 

ナツム「…ヒナさん、ちょっと座れ。」

 

 

ヒナ「どうして?」

 

 

ナツム「いいから座れ(圧)」

 

 

ヒナ「う、うん。」

 

 

ヒナさんが座ったのを確認し、店員さんを呼ぶ。

 

 

ナツム「すみませーん!2番のパスタください。」

 

 

「かしこまりました。」

 

 

ヒナ「ちょっと、時間がないのに…」

 

 

ナツム「いいからいいから。」

 

 

注文品が届くまでの間、ヒナさんはずっと黙っていた。

待っている間、かなり不機嫌そうな顔をしていたけどな。

そしてようやく頼んだ品の到着で終わりを告げてくれる。

 

 

「お待たせしました。ご注文の品になります。」

 

 

ナツム「ありがとうございます。」

 

 

店員からパスタを受け取り、ヒナさんの前に置く。

 

 

ヒナ「…食べないの?」

 

 

ナツム「ヒナさんのですよ。」

 

 

ヒナ「…?」

 

 

ナツム「だーかーらー、ヒナさんのですよ。」

 

 

ヒナ「どうして?あなたが頼んだのに?」

 

 

ナツム「うーん…なんていうか、心配だったから。」

 

 

ヒナ「えっと…どいうこと?」

 

 

分かってないんかい。

 

 

ナツム「さっきも話してたけど、ヒナさんその携帯食しか食べてないでしょ?ちゃんと飯食えってこと。」

 

 

ヒナ「ありがたいけど…私にはすることがあるから…」

 

 

そう言ってヒナさんが席から立ち上がろうとしたのですかさず左手で抑え、右手でフォークにパスタを巻き付けヒナさんの口に突っ込める。

 

 

ナツム「いいから黙って食えー!」

 

 

ヒナ「!?」

 

 

突然のことだからヒナさんすっごいビックリしている。

いやまあ、俺も同じことされたらビビるけど。

 

 

ヒナ「ふぃ、ふぃぎなふぃふぁにふぉふるふぉ!?」(いきなり何をするの!?)

 

 

ナツム「多分食べてくれないだろうなって思ったので…やっちゃった☆」

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

ヒナ「…」

 

 

ナツム「だから申し訳なかったって言っているじゃないですか。」

 

 

店を出てからヒナさんが一言も口を聞いてくれない。

原因はしっかりと判明しているのがね…

ふてくされたような顔をずっとしている。

 

 

ナツム「参ったな…」

 

 

ヒナ「…どうしてこんなに気を使ってくれるの?」

 

 

ようやく口を聞いてくれた。

しかし、ここまで気づかう理由か。

考えたりしたことないな。

いつもだったら見て見ぬふりするのに、なんでだろ。

 

 

ナツム「そうですね~…、しいていうなら仲間…だからですかね?」

 

 

仲間と言っても仮だけどね。

 

 

ヒナ「仲間…」

 

 

ヒナ「強引に仕事を手伝わせているのにどうして仲間だと思うの?」

 

 

ナツム「確かに強引でしたね。あれにはかなり驚きましたよ。でもなってしまったことは仕方がないんですよ。だから仲間である以上、見て見ぬふりはしない。」

 

 

ナツム「そんなところですかね?」

 

 

大して考えたりしていないから曖昧な答えになっちゃたかも。

 

 

ヒナ「そう、…ありがとう。」

 

 

そのままヒナさんは俺とは逆方向に歩き出した。

 

 

ナツム「どこに行くんですか?本部ならこっちですよ。」

 

 

ヒナ「万魔殿の方に用事があるからそっちに行くわ。」

 

 

ナツム「じゃあ先に帰ってますね。」

 

 

万魔殿とも関りあるんだな風紀委員会って(無知)

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

ナツム「ヒナさんがあそこまで疲れているなら風紀委員長とかもっとやばいんかな。」

 

 

あの人以上にやつれているとか予想もできねぇ。

ていうか風紀委員長に会ったことねぇし。

 

 

ナツム「やっぱ多忙なんだろうな。」

 

 

前の行政官の人がやっているのかねぇ。

でもあの人あんまりやつれている印象なかったな。

やっぱヒナさんが真面目過ぎるだけなのか?

前よりもテロとか暴動とか減ったような気がするし。

 

 

ナツム「…無駄なことなのに。」

 

 

どうせ卒業するころにはまた元のゲヘナに戻っている。

なぜ自分から地獄へと足を運ぶのか理解できないな。

そのせいであんなに疲れ切っている状態になるんだ。

 

 

ナツム「ヒナさんにもヒナさんなりの信念があるんだろう。」

 

 

詳しいことは知らないが、ゲヘナの治安を良くしようというのは伝わってくる。

悪い人ではない。

ただ苦労人なんだ。

 

 

ナツム「さ~て、かえ…

 

ドォォォン!

 

「ひゃっはー!汚物は消毒だぁ~!」

 

 

…なんか火炎放射器もってる変人が暴れてる。

風紀委員会も大変だな。こんな奴にも対応しないといけないからな。

 

 

 

…もしかして俺がやるのか?

いやでも正式な風紀委員会じゃないし。

多分他の風紀委員の誰かが…(さぼり癖)

 

その時、俺に存在する記憶が流れ始める。

 

ここは風紀委員会の本部からかなり離れたところにあること。

そして今の時間はこの地域をパトロールしているメンバーがいないことである。

 

 

ナツム「…やる以外に道はないってか。」

 

 

拳銃を取り出し、威嚇をする。

 

 

ナツム「おいそこのアホ!」

 

 

「…お前、今私のことアホって言ったか?」

 

 

沸点低っ。

こんな小学生みたいな暴言でキレるかよ。

まぁ教養がないからこんなことしてるのか。

 

 

「貴様だけは許さん…溶かしてやる!」

 

 

ボォォォ!

 

 

火炎放射をこっちにしてくる。

事前に建物の近くにいたからすぐに隠れれたが、範囲攻撃だからか少し服が焦げた。

 

 

ナツム「銃使う奴よりもめんどくさいな。」

 

 

機会を伺いながら他の建物や物陰に身を移動させる。

諦めが悪いからか、そいつはいつまでも追ってきた。

このことを何回か繰り返し、ゲヘナ自治区外の近くまで動いていた。

ようやく体を出して変人と面と向かって相対する。

 

 

「なんだぁ~?wもう降参か?w」

 

 

ナツム「残念だけど俺は諦めが悪いよ。」バァン!

 

 

引き金を引き、弾が発射される。

その弾は奴の体に…

 

 

 

あたらずに後ろに背負っている燃料入れに当てた。

 

 

「まずい!?」

 

 

ナツム「もうおせぇよ。」

 

ドカァァァン!

 

大きな爆発音が辺りに響き渡る。

爆破の中心にいた変人は体の所々が焦げていた。

まぁキヴォトス人だし大丈夫だろ(適当)

 

 

イオリ「ナツムー!」

 

 

ナツム「おっ!イオリ、通報でも受けてきたか?」

 

 

イオリ「そうだよ、…はぁ、まさか一人で解決しているとは思わなかったけど。」

 

 

ナツム「それはどうも。」

 

 

イオリ「褒めてないからね!?」

 

 

その後、変人が拘束されているのを尻目にイオリになんで一人で解決しようとしたか、一人は危ないから複数人で解決にあたれと説教を受けた。

 

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