便利屋の部長   作:ピカ丸

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投稿遅れてすみません!
色々と用事があったり体調崩したりしてました!


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ナツム「お前は何を言っているんだ?」

 

 

この一言に尽きる。

攻撃してきた相手を勧誘するとは大したもんだ。

なんだ?俺の強さを見込んでの招待か?

けど今する?

 

 

カヨコ「社長!何をいって…!」

 

 

ムツキ「ついに新メンバー加入~?」

 

 

ハルカ「わ、私はアル様がいいのでしたら…」

 

 

ほら、他の人も反対…

しているの一人しかいないね。

ほんとに自由過ぎるでしょ君たち。

もうちょい統制とろうよ。

 

 

カヨコ「さっき4人だけでも食事にありつけない状況だって話したよね!?なんで増やそうと思うの!?それに私たちに攻撃も仕掛けてきたし!」

 

 

おおっ…

普段冷静そうに見せているのにここだけは口調が荒れていますね。

そこまで財政状況が大変なんだな。

 

 

アル「で、でもナツムならそれなりの実力が…!」

 

 

カヨコ「これからの生活の方が大事だよ!」

 

 

ムツキ「まぁまぁ落ち着きなってカヨコちゃん。」

 

 

少し興奮気味なカヨコを抑え、ムツキが縄を解いてくれる。

 

 

ムツキ「痛かった?」

 

 

ナツム「いやそんなには…」

 

 

急に縄を解かれ、困惑するが、手首周りを確認しながら痕が残っていないか見る。

少し強めに縛られたけど、そこまで残っている感じはしない。

 

 

カヨコ「…ムツキはこれでいいの?」

 

 

ムツキ「楽しくなりそうだしいいんじゃな~い?」

 

 

カヨコ「…はぁ、分かった。もういいよそれで。」

 

 

やけに大人しく引き下がるな…

まだまだ反論してきそうだったのに。

 

 

カヨコ「それで、あんたは入る気があるの?ないの?」

 

 

ナツム「え、あ、俺?」

 

 

急に言葉を投げかけないでくれよ。

口どもってしまうんだから。

 

それはそうとして、風紀委員会と敵対してしまったしな…

拒否してまた旅をしてもいいんだけどそれだとゲヘナには行きにくくなるよな。

こいつらも便利屋だしキヴォトス中動き回るかもしれないし…

どこの組織にも属さないことがポリシーだったけど…ここだったらある程度は自由にやれるか。

よし。

 

 

ナツム「ありがたく受け入れさせてもらうよ。」

 

 

手を差し出す。

 

 

アル「これから頼むわね、ナツム!」

 

 

それに呼応するようにアルが握ってくれる。

これで俺の便利屋加入は決定した。

 

 

ナツム「それじゃ、俺は何をすればいいんだい?」

 

 

そう、アルへと問いかける。

入りたてだし一番下っ端の平社員からスタートか。

それも悪くないかもな。

 

 

アル「う~ん、それじゃあ“部長”には…」

 

ナツム「ちょっと待て。」

 

 

部長?平社員じゃなくてか?

入りたての奴が部長になるの?

 

 

ナツム「なんだ部長って、入りたては平社員だろ。」

 

 

アル「?平社員ならハルカで埋まっているわよ。」

 

 

ハルカ「えへへ…」

 

 

平社員って人数決まっているもんだっけ?

 

 

ナツム「だから枠が空いていた部長に入れたと?」

 

 

アル「そうだけど?」

 

 

そうだけど?…じゃねぇよ。

一応会社って扱いしてるんだろ。

枠が空いているなら上の役職に入れるっておかしいだろ。

出世とか関係ねぇじゃん。

 

 

アル「会社ってそういうものでしょ?」

 

 

駄目だこいつ…早くなんとかしないと…

 

ポンッ

 

ん?誰だ?

 

 

カヨコ「うちの社長、基本こんな感じだから。」

 

 

…拒否しとけばよかったかな。

これから先のことが不安でたまらない。

 

 

カヨコ「まあ最初はテントを片付けるの手伝ってもらおうかな。」

 

 

ナツム「どこかに移動するのか?」

 

 

カヨコ「まぁどこかの誰かの依頼のせいで風紀委員会を敵に回すことになったからね。ここではしばらくは活動できそうにない。」

 

 

そこをついてくるなよ…

もう解決したことだろ…

ま、最初の仕事としてはいいかな。

 

 

ナツム「それで、片付けた後はどこに移動するんだ?ゲヘナじゃあ当分下手に動けないだろ?」

 

 

ムツキ「ゲヘナ自治区外しか行けないからね、色々と大変だよ。」

 

 

ゲヘナ自治区外のほうか…

あそこはどうだろうか?

 

 

ナツム「なぁ、ちょっといいか?」

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

ナツム「すみません急に取りやめてしまって…」

 

 

「気にすんな!元から契約する人が少ないしな。いつまでもいていいぞ!」

 

 

ナツム「まじで頭が上がりません。」

 

 

移動先も決まってなさそうだったので、解約しようとしていたアパートの一室を便利屋の活動拠点(仮)にすることにしてもらった。

旅の途中の寝泊りにだけ使っていたのでそんな家具とかもないし、新しく物とか置きやすいだろう。

いきなり解約なしにしたのに対応してくれた大家さんには足を向けて寝れない。

 

 

アル「やったわ!念願の事務所よ!」

 

 

ただのアパートの一室だからそんなに騒がないでくれ…

近所に迷惑を掛けてしまう。

 

 

ムツキ「事務所というには小さすぎるけどねw」

 

 

ナツム「あるだけましだと思え。」

 

 

なんでムツキはちょくちょく煽ってくるんだよ。

最初は聞き流してたけど次第に腹が立ってくるんだけど。

 

 

カヨコ「まさか家を貸してくれるなんてね…」

 

 

ナツム「貸すっていうよりかは俺も便利屋の一員になったしな。実質みんなのもんだ。」

 

 

カヨコ「…ありがとう。」

 

 

公園にいたときはあんなにも刺々しい態度だったのに変わったな。

急に変化がありすぎるとは思うけど。

 

 

ハルカ「で、でも家賃はどうするんですか…?」

 

 

ナツム「それなら俺が払うよ。」

 

 

依頼料払えていないしな。

せめてもの罪滅ぼしだ。

 

 

ムツキ「これならうちもちゃんとした会社を名乗れるね~」

 

 

アル「ちょっとムツキ?最初から会社よ?」

 

 

ムツキ「あはは~冗談だってアルちゃんw」

 

 

ナツム「ともあれ、これからよろしくなみんな!」

 

 

アル「ええ!便利屋の一員として看板に傷をつけないことね!」

 

 

カヨコ(それって社長じゃ…)

 

 

テントから運ばれてきた荷物を飾りながら、その長い一日は終わった。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

アル「Zzz…Zzz…」

 

 

寝てやがる…!なんて奴だ!

人が長々と話しているのに。

 

 

ムツキ「確かにそんなこともあったね~」

 

 

ムツキ「あの時のカヨコちゃんやばかったよねw」

 

 

カヨコ「…ムツキ、それはもう過去のことだから。」

 

 

ナツム「ま、誰でも警戒するでしょ。そこまで俺は気にしていない。

 

 

ナツム「それよりも…」

 

 

ハルカの方に目を向ける。

一度だけだが攻撃をしてしまったのだ、便利屋に入ってからもあまり話せずにいる。

 

 

ハルカ「わ、私は気にしてませんから…大丈夫ですから…むしろ私に触れさせてしまったことを詫びたいくらい…」

 

 

ナツム「もういいから、そんなに自分を責めるな。なんなら俺が悪かったし。」

 

 

ハルカとも普通に話せるようになりたいけどな…

まだまだ厳しそうだ。

 

 

ナツム「そろそろ着くな。」

 

 

ムツキ「緊張するね~」

 

 

多分そこまで緊張してないだろお前。

もう一年近く一緒にいるとなんとなく分かるようになったわ。

 

 

ハルカ「だ、大丈夫でしょうか…」

 

 

ナツム「そんなに怯える必要もない。いつもと変わらないことをすればいいだけの話だ。」

 

 

ムツキ「あれ?もしかしてカッコつけてる?」

 

 

頼むから黙っていてくれよムツキ。

示しがつかない。

 

 

カヨコ「…実際、問題は山積みだからね。」

 

 

ナツム「いつもじゃん。」

 

 

カヨコ「それも…そうか…」

 

 

どこ行っても便利屋は便利屋ですよ。

 





一応ここで区切りとさせてもらいます。
エデン条約編読み終わるまでは前に投稿したものを再編集しようとかんがえています。
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